2) 動画(MOVIE)

2025年10月11日 (土)

<movie> 初めての立山; (4) 雷鳥沢ヒュッテ 2025初秋 / My first trekking to Tateyama mountainous area, Japan Alps; (4) Raichozawa Hyutte, early autumn 2025

 

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一ノ越山荘で午前0時ごろから、強風により小屋の周囲で何かがバタバタと激しく動く音や、激しい雨音が聞こえてきました。午前5時に起きた時も、外の天候は変わらず。外に出てみると、ここはやはり風の通り道、吹き飛ばされそうな風の勢いで、慌てて小屋に戻ります。朝食後、五色ヶ原山荘は諦めてキャンセルの連絡、雷鳥沢ヒュッテの予約変更を行います。こんな天候でも、雄山への登山者が続々と室堂から上がってきます。

室堂は昨日十分堪能してしまったので、一ノ越山荘をのんびりと出発し、途中室堂ターミナルで時間を潰し、少し視界が開けてくるのを待って雷鳥沢ヒュッテへ出発です。みくりが池温泉まではすぐですが、それから先は登ったり降ったり、意外と遠く感じます。最後は谷筋に向かって降って到着です。室堂ターミナル〜雷鳥沢ヒュッテ間、40〜60分くらいでしょうか。

 

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霧の中に現れた”巨大な”雷鳥沢ヒュッテ! コンクリート4階建て/収容人数250名だそうです。外観は山小屋・山荘と言うよりはホテルです。

「雷鳥沢ヒュッテ」は、地獄谷に湧出する温泉を利用することで、室堂では外湯(半露天風呂)のある唯一の宿泊施設です。標高は2,400mあるので、日本最高所の露天風呂だそうです。
こちらは1947年にオープンした「房治荘」として始まります。立山黒部アルペンルート開設(1971年)に合わせて、1975年に現在の場所(ロッジ立山連峰の隣)に移転して「ニューフサジ」と名前が変わり、その後「雷鳥沢ヒュッテ」となったそうです。
「ニューフサジ(雷鳥沢ヒュッテ)」は優美な曲線が美しいですが、これは建築家の吉阪隆正氏によるものです。吉阪氏は早稲田大学建築学科卒業後、早稲田大学の学部長、日本建築学会会長、日本山岳会理事などを務めており、このアルペンルート沿いの建築物の設計をなされています。ただ、すでに50年ほど経過しているので、豪雪や火山ガスなどの過酷な環境の元でかなりの老朽化が進んでいるようです。

外湯 地獄谷温泉(雷鳥沢温泉)、源泉掛け流し 泥炭臭、泥のような濁り湯、単純酸性温泉。非常に熱いので水を自分で適当に入れて、適温状態にして入ります。衣類に強い臭いがついて、後が大変なようです。
内湯 300m先の採湯地から引いており、ボイラーによる加熱はしていない(沸かし湯ではない)と表記されています。こちらも非常に熱いので水を自分で適当に入れて、適温状態にして入ることになります。それでも熱いので長時間入っていることはできません。「温泉」とは明記されていませんが、微かに硫黄臭もして(タオルにも臭いが付きます)温泉のように思いますが、どうなんでしょうか?

部屋は4階の相部屋、何度も4階まで階段で上り下りします(苦笑)。
ヒュッテのスタッフから「熊がいるよ!」と言われて、宿泊者数人が急いでテラスにやってきます。この付近では成獣が2頭、子供が2頭確認されているそうです。この日は成獣2頭が見られました。かなりの距離がありますので私たちは呑気に眺めていられますが、下山中の登山者が付近にいたりテント場もあるので、緊迫した場面もありました。熊は草むらやハイマツの中でいつも何かを食べているようでしたが、移動する時はけっこう速いです。

熊を見ているうちにあっという間に時間が過ぎてしまい、夕食です。食事は松花堂弁当風の器で出てきました。再びテラスに出ると天候がやや回復していて、山々は美しい夕焼けに染まっていました。

 

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翌朝は再び激しい風雨に見舞われました。人影も少ない中、熊との遭遇を警戒しながら、無事に室堂ターミナルに到着です。アルペンルート、富山地方鉄道乗車中も、繰り返し激しい雨に見舞われます。今回は”山行”というよりも”旅行や観光”で終わってしまった気もしますが、一ノ越からの裏銀座方面の眺め、初めての室堂と立山、熊さん、地獄谷温泉(雷鳥沢温泉)と、まあ良かったのかな? と思いながら帰路につきました。

September 2025, Tateyama Raichozawa Hyutte Japan Alps, Panasonic LUMIX S1 LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S. and iPhone 13

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2025年10月 6日 (月)

<movie> 初めての立山; (3) 一ノ越山荘 2025初秋 / My first trekking to Tateyama mountainous area, Japan Alps; (3) Ichinokoshi-Sanso LODGE, early autumn 2025

 

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「乗越 / 乗っ越し」(のっこし)は、山(登山)における峠、あるいは山の尾根を越える鞍部(あんぶ)を通る道のことを示す言葉です。「・・・・乗越」のような地名としても使われています。乗越は越(こえ、こし)などともいいます。
こちらでは一ノ越付近に小さな祠があり、そこから雄山山頂に向かってニの越、三の越、四の越とそれぞれに祠があり、五の越が頂上だそうです。雄山神社は越中国一之宮ですので、「一之宮の越」なのかもしれませんね。「一ノ越」(いちのこし)は、この地域で一番の(ご利益のある?)峠道という意味なのでしょうね。

一ノ越山荘に到着し、この峠から見る「表銀座」「裏銀座」方面に思わず見入ってしまいました。表銀座の燕岳・大天井岳、昨年縦走した裏銀座の真っ白な野口五郎岳・水晶岳、遠方に槍・穂高連峰、笠ヶ岳など、たくさんの山並みが見えて感動しました。裏銀座の烏帽子小屋からの縦走路では、ちょうど立山・剱方面が良く見えていましたが、どこのポイントが見えているのか良くわかりませんでした。

この一ノ越からは、北へは立山三山(雄山・大汝山・富士の折立・真砂岳・別山・剱御前)縦走コース、南へは浄土山・龍王岳・鬼岳を通って五色ヶ原・薬師岳へ、東へは東一の越を経て黒部湖(黒部ダム)方面へ、西へは登ってきた室堂へと道は繋がっています。登山者の大部分は、雄山へ行き交う人のようです。山荘は立山信仰の総本宮である雄山神社へ登る休憩所として60年以上前に開かれたそうです。

 

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この日は空いていたようで、相部屋予約でしたが実質個室としての利用でした。ロケーション的に中途半端で、今では宿泊する人は少ないのかも。ドコモの電波状況は屋内では不安定で、山荘の外、室堂に面した場所の方が安定しているようでした。小屋専用のwifiが利用できます。「越」なので風もけっこう強いです。

夕食は17時、クリームシチューでした。朝食は6時で、珍しくのんびりしています。長距離の縦走などで早い朝立ちをする人は、朝食は「弁当」なのでしょう。明日の天候に不安を感じながら、寝ることにします。

September 2025, Ichinokoshi-Sanso LODGE Japan Alps, Panasonic LUMIX S1 LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S. and iPhone 13

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2025年10月 1日 (水)

<movie> 初めての立山; (2) 室堂 2025初秋 / My first trekking to Tateyama mountainous area, Japan Alps; (2) Murodo, early autumn 2025

 

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富山地方鉄道 電鉄富山駅5時50分(立山行き始発電車)に乗車、室堂ターミナル8時半到着で、スケジュールを組みます。立山黒部アルペンルート(立山ケーブルカー、立山高原バス)の事前ウェブ予約をすべきか、電鉄富山駅から室堂ターミナルまで通しで乗車券を買うか(電鉄富山駅窓口では、販売は前日15時までで間に合わず)、ずいぶん迷いましたが、そんなハイシーズンではないし、大丈夫だろうという勝手な予想で、予約なしの成り行きで出かけました。

駅前のホテルから電鉄富山駅 改札口に5時30分到着、その時点で20人ほど並んでおり、改札時には70〜80人程度に増えていました。立山駅には5分遅れで到着。到着した立山駅2階は立山ケーブルカー乗り場に直結。乗車券が無いので、1階のアルペンルート乗車券売り場に行って、立山高原バスも含めて購入。片道か往復か聞かれましたが、山行の日程(天候)とも関係するので、少々悩みました。美女平駅の高原バスは、7時40分発の増便が出て7時45分出発。室堂ターミナルに8時35分到着。予定通りでした。

「ホテル立山・室堂ターミナル」は、次のようなサービスが入居している複合施設です。
1階;立山黒部アルペンルートの乗車券売り場、黒四ダム・信濃大町方面への乗降口、待合室、売店、ゴミステーション、観光バスの乗降口、自然保護センターなど
2階;路線バスの乗降口、ホテル立山のレストラン、売店など
3階;ホテル立山 フロント、ティーラウンジなど
屋上;展望台など

室堂ターミナルの中は、朝にもかかわらず、登山客・観光客(団体さん、インバウンドなども)で大変混雑していました。8月中旬にミクリガ池を泳ぐ熊の画像がインターネットにアップされて驚ましたが、熊の出没地点、登山情報、火山ガス情報などが大きく張り出されていました。

 

 

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外の天候は高曇り、気温14℃、意外と暖かいです。今日1日は確実に天候は良さそうなので、とりあえず初めての室堂を一周してみます。ターミナルから、みくりが池展望台、みくりが池温泉、エンマ台展望台(地獄谷)、(少し戻って)血の池、みどりが池、立山室堂山荘、(再び)ターミナルと回ります。登山道というよりも散策路です。ただし、みくりが池温泉方面は意外と登り降りがあります。この周回路、見事な石畳です(笑)。細かい段差につまづいて転ばないように注意です。10時をすぎる頃から晴天となり、Tシャツ一枚でも過ごせるような陽気となります。草紅葉がかなり見られ、秋の訪れを感じさせます。

ホテル立山の標高は2,450mです。山岳リゾートホテルとしては日本一標高の高い場所にあります。このホテル立山(レストラン立山)で早めのランチをとります。チキンカツカレーとオレンジジュースです。

 

(一言メモ)
 アルペンルートの中継地点に当たる関西電力の黒部川第四発電所(黒四ダム)は、石原裕次郎主演の映画「黒部の太陽」でも非常に有名。1950年(昭和25年)ごろから関西地方の深刻な電力不足への対応として計画が持ち上がり、1956年(昭和31年)着工、数々の難工事と多大な殉職者を出しながら1963年(昭和38年)完成。
 一方、「立山黒部アルペンルート」建設の始まりは、1952年、富山県が産業経済発展のため、大規模な開発計画を策定したことが発端。その後、20年の歳月をかけて1971年全線が開通。
 これらの工事の進捗に併せて、建築家の村田政真氏による設計に基づき、ホテルの着工は1969年(昭和44年)、5年の歳月と平地の標準建設費の3倍に及ぶ資金を費やし、1972年(昭和47年)に営業開始。
 なお、ホテル立山は、2026年8月31日に宿泊サービスの営業を終了予定、レストランと売店は継続予定、宿泊事業は星野グループが引き継ぐと言われています。

 

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一休みして、快晴の中、一ノ越山荘に向けて出発です。登山道周辺で熊が頻繁に目撃されています。これだけ登山者が多いと、さすがに熊と正面から出会うことはないだろうと思いながら、対岸の山腹あたりにいないかな? と目を凝らします。振り返ると、室堂平とその後にそびえる大日岳がよく見えています。

やや傾斜が急な山道となりますが、相変わらず石畳は続いています。石畳の石が崩れないようにセメントで固めてあります。登山道というよりは、舗装道路のような感じです(笑)。山行初日で暑くてペースが上がらない中、いつの間にか一ノ越山荘に到着です。

September 2025, Tateyama Kurobe Alpine Route, Tateyama Murodo Japan Alps, Panasonic LUMIX S1 LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S. and iPhone 13

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2025年8月28日 (木)

<movie> 白馬岳 2025夏 (3) 白馬山荘のひととき/ Mt. Shirouma-dake Summer 2025 (3) Stay in the HAKUBA SANSO LODGE

 

 

 

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白馬山荘は初めてですが、想像していたほどの巨大さは感じられませんでした。もちろん、他の山小屋と比べれば大きな建物が4棟もあるのですが・・・。建物の高さが低いためかもしれません。

そうは言っても、宿泊者が桁違いに多いというのは、宿泊の受付時から感じられます。広い受付棟の内部、受付窓口と支払い窓口が別れている。広い食堂(120席)は250席くらいあるように感じられたが、トレイを持って並ぶのは社員食堂のよう、まさに戦場です(笑)。雲上のレストラン「スカイプラザ白馬」は洒落た都会並みのレストランですが、こんなに大きなレストラン・カフェも大都会を除けばそんなに無いように思います。外に並ぶベンチの数も半端でないし・・・。いずれにしても、物資や大量の水の安定供給、設備のキャパシティなど、裏方さんはたいへんそうですね。

今回は相部屋で普通の1泊2食付きの予約でした。相部屋は布団が敷き詰められていて、一人おきに予約者が入っているという感じでした。こちらは個室もバリエーションが多く、受付にも本日の個室の空き状況が明示されていて、積極的に予約変更を勧めていました。宿泊受付時、夕食にビーフシチューに変更するとスカイプラザで夕食を頂けるようですが、案内に気がつきませんでした。標準の食事はごく普通でした。

 

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一通りザックの整理した後は、「スカイプラザ白馬」に行ってみました。昼食をとった後、食後のデザートにケーキセットを頼みました。この日は昼以降は雲がかかって展望も良くないし、それほど混雑しているわけではなかったので、ずいぶんと長居してしまいました。

ところで、昔はこのエリアは「カレー縦走」と言われたそうです。つまり、どこの山小屋もカレーライスしか出ない(笑)。流石に今は違って、今回の夕食メインは、鍋と白身魚の香草焼き? ハンバーグ、鶏肉の蒸し物? といった具合でした。

 

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ところで、広大な受付棟の一角に長野県山岳遭難防止常駐隊の男性2名がおられて、登山者の相談にのっていました。相談所の開設時間は基本は17:00-19:00だそうですが、悪天候の場合は必要に応じて随時開いているようです。

ネットの山岳事故のニュースを見ていると「大町警察署山岳遭難救助隊」「長野県山岳遭難防止常駐隊」という名称が良く出てきますが、「長野県山岳遭難防止常駐隊」は「長野県山岳遭難防止対策協会(遭対協)」(長野県観光部)の現場での実働部隊で、2025年度は夏から秋にかけて、後⽴山連峰と槍ヶ岳・穂高連峰の2ヶ所でそれぞれ18名、15名の方が山小屋に常駐し、登山相談やパトロールを⾏い山岳遭難防止に努められているとのことです。遭難事故発生の際には、「大町警察署山岳遭難救助隊」と協力して対応にあたるそうです。

私もせっかくの機会ですので、明日以降悪天候の予報の中、杓子岳・白馬鑓ヶ岳周辺のルート、白馬鑓温泉小屋からの下山コースについて再確認をしたり、アドバイスを頂きました。悪天候の場合の日程変更案もいくつか考えました。

 

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そんな状況下で、夕食も済ませ、外の様子を伺っていると、18時ごろから急に雲が切れてきました。慌てて外に飛び出すと、眼前には杓子岳・白馬鑓ヶ岳が雲間の間から徐々にその全貌を現し始めていました。白馬鑓ヶ岳のはるか彼方には、槍・穂高連峰が小さいながらもはっきりと見えていました。また、目を右手に転じると、剱岳や立山連峰が見えていました。(毛勝三山と白山は霞んでいました。それ以外の山々についてもよく分かりません。唐松岳・五竜岳・鹿島槍ヶ岳の双耳峰・薬師岳・裏銀座の山々なども見えていたのかもしれませんが・・・。)
時間と共に雲はますます消えていき、夕暮れ時の絶景が広がっていきます。明日の天候回復に胸を膨らませながら、悪天候の予報が大きく外れることを念じながら、この光景にいつまでも見入っていました。

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[白馬山荘メモ]

・白馬山荘は、1906年(明治39年)に開業した日本最古の山小屋(宗教登山を除く)で、日本で最大規模の山小屋です。収容人数は現在800人(一時期1,200人)、次は槍ヶ岳山荘の400人、
白馬村営の白馬岳頂上宿舎の280人と続きます。白馬岳山頂近くの2軒で1080人という収容力を誇ります。白馬岳の人気ぶりがうかがえます。
・広大な受付棟、3つの宿泊棟(相部屋、個室、乾燥室、更衣室、自炊室など)、食堂(120席)、「スカイプラザ白馬」(本格的なレストラン、売店)、昭和大学医学部が運営する夏山診療所、郵便ポストなどがあります。
・ホテル並みの個室と本格的な和室もあります。2025年の夏山シーズンは、1泊2食付きの宿泊料は大人15,000円。ツインベッドルームは別に個室料金として18,000円必要ですので、宿泊費は合計24,000円/2人利用で1人当たりの料金。
・雲上のレストラン「スカイプラザ白馬」 大きな窓から杓子岳や白馬鑓か岳が望めます。軽食の名物は信州丼 (山賊焼き〜フライド・チキン&ソースかつ丼)。宿泊者の特別メニューとして提供する夕食のビーフシチューはこちらで食べられます。
・山岳遭難防止常駐隊による山岳相談所(受付棟の中で17:00〜19:00)
・白馬山荘から見える山; 正面左手にまず大きな杓子岳・白馬鑓ヶ岳。白馬鑓ヶ岳の右側奥に槍ヶ岳・穂高連峰(奥穂高岳・前穂高岳)。正面右手の旭岳、その左側奥に毛勝三山(けかちさんざん)〜毛勝山・釜谷山・猫又山、さらにその左側に剱岳・別山・立山。毛勝三山と剱岳・立山の間、はるか遠方に白山。

August 2025, HAKUBA SANSO LODGE Japan Alps, Panasonic LUMIX S1 LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S. and iPhone 13

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2025年8月23日 (土)

<movie> 白馬岳 2025夏 (2) 栂池自然園から白馬大池、白馬岳へ / Mt. Shirouma-dake Summer 2025 (2) To Mt. Shirouma-dake from the Tsugaike Nature Park through Hakuba-Ohike (pond)

 

 

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栂池山荘(2010年宿泊)は小谷村の村営で個室、栂池ヒュッテ(今回2025年宿泊)は(株)白馬館で個室・相部屋が用意されています。いずれもお風呂がありますので、下山時に特にありがたいです。栂池ヒュッテに宿泊して驚いたのは、とにかくヒュッテ内各所に電源コンセントが多数あることです。それだけ宿泊者が多いのでしょうが、コンセントの争奪戦の中、実に助かります。

好天に恵まれた朝、栂池ヒュッテを出発。栂池自然園のある平坦部から急斜面・緩斜面・急斜面・緩斜面と登り、小さな残雪(標高約2,177m)を過ぎて、しばらく歩くと天狗原(平坦部)の休憩スポットです。栂池から白馬大池に至る登山道には、火山から噴出した溶岩が大きな岩となってゴロゴロと転がっており、登り降りに予想外に体力を消耗します。

栂池天狗原(てんぐっぱら)は、白馬乗鞍岳の山腹に位置し、標高約2,200mにある高層湿原です。池塘と呼ばれる小さな池が点在し、木道が整備されていています。天狗原の休憩スポットからは、白馬乗鞍岳の山腹に残る大きな残雪、急登の登山道、天狗原がよく見えます。8月になると高山植物はいつもほとんど終わっているようです。この急登の登山道をかなり登ったところから振り返ると、天狗原の全景と風吹大池に向かう木道がよく見えています。栂池に繋がる木道には多くの登山者が見えますが、風吹大池に向かう木道には人気がありません。ここから、風吹大池に一度行ってみようと思うのですが、なかなか機会がありません。木道の分岐点から、少し風吹大池方面に歩いて、天狗原を堪能するのもいいのかもしれません。

この大岩ゴロゴロの急登の登山道が終わるあたり、目の前には白馬乗鞍岳の広大な残雪が迫ってきます(標高約2,328m)が、この付近から登り降りする大勢の登山者で大混雑してきます。そして、その先には残雪をトラバースする区間があり、ここでも大勢の登山者で大渋滞です。この残雪区間は、白馬館のウェブサイト中「登山道状況」において逐次情報(アイゼンの必要性も含めて)が提供されています。

残雪を通過すると、ようやく平坦な道となりますが、大岩ゴロゴロは続き、白馬乗鞍岳のケルン(標高約2450m)に到着です。ここも大渋滞で、ケルンの前に座り込んでしまう人もいて、写真が撮れません(苦笑)。

 

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登山者の雑踏が少し途切れてきた頃に、道も緩やかな下りとなり、眼下に白馬大池と真っ赤な白馬大池山荘が見えてきます。もうすぐ! と思うのですが、相変わらず大岩ゴロゴロは続きます。明日登る小蓮華岳への稜線も見えてきて、明日への期待が膨らみます。

白馬大池は北アルプスの中では近くにある風吹大池に次いで2番目に大きな池です。湖面に白馬連峰を映す「雲上の湖」とも呼ばれています。池に魚は生息していませんが、クロサンショウウオが多く生息しています。もちろん池の周辺にはたくさんの高山植物が咲き乱れます。湖畔に咲き乱れるチングルマの大群落を通り過ぎながら、白馬大池山荘(標高2,380m)に到着です。

白馬大池山荘は男女別相部屋、携帯電話圏外・衛星公衆電話故障中・「山小屋Wi-Fi」無しでした。ちなみに、docomoは「船越の頭」に行く途中の標高2,400m付近からメールの送受信が可能になったような感じでした(晴天下)。メールをやりにちょっとそこまで行く、という感じではありません。

 

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翌朝、晴天の下、小蓮華岳・白馬岳へと出発です。山荘から稜線に向けて緩やかに登っていくと、すぐに最初の展望台です。雪倉岳など新潟県側の山々が初めて見えます。一方で、白馬大池の湖面が朝の陽光に反射してキラキラと輝いています。ここから「船越の頭」へ向けて緩やかな稜線を登っていきますが、途中個人の登山客にいつの間にかツアーの団体登山客なども加わり団子状態になって、「船越の頭」に到着です。ここでは信州側の岸壁も見えて、さらに渋滞がひどくなります。登山道もいつしか、大岩ゴロゴロがなくなり、歩きやすい道に変わっています。

「船越の頭」を過ぎて、登ってきた登山道を振り返ると、白馬大池・白馬乗鞍岳・風吹岳などが見えています。実は、このあたりには今は姿が見えない大きな火山(通称”白馬大池火山”と呼ばれています)がありました。この大岩ゴロゴロは、氷河期の寒冷な気候のもとで作られたと考えられていますが、同時に”白馬大池火山”の存在の証拠となっています。風吹岳周辺(風吹大池も含めて)には、”白馬大池火山”の新しい火山活動の特徴が見られますが、白馬大池・白馬乗鞍岳周辺には噴火口などもあまり残っていません。白馬大池自体も、”白馬大池火山”の火口ではなく、火山噴出物による堰き止め湖で、池周辺からの雪解け水や雨水が溜まっているだけです。

 

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次は小蓮華岳を目指します。正面には小蓮華岳、右手には残雪が残る雪倉岳などが、左手には信州側から上がってくる雲の中に白馬岳や白馬鑓ヶ岳の一部が見えています。小蓮華岳(2,766m)に到着すると、白馬岳から降りてくるインバウンドや日本のツアー客の3グループも到着で、山頂は大勢の登山者で大混雑というか大混乱(笑)、休む場所もありません。都心の繁華街にいるみたい(苦笑)。白馬岳エリアの人気の高さに驚きます。正面には白馬岳や杓子岳・白馬鑓ヶ岳(山頂付近には厚い雲がかかっている)や三国境が、右手には相変わらず雪倉岳などが見えています。

 

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小蓮華岳から一旦降って、三国境へ登り返す手前の鞍部付近で白馬岳山頂付近にしつこくかかっていた雲が急に切れて、非対称山陵の白馬岳山頂がちょうど見えてきました。三国境から最後の急登を登りきって山頂付近の平坦部にたどり着きますが、ここから山頂までが意外と遠いように感じました。山頂到着です。残雪が印象的な岩の塊のような旭岳が正面に見えます。ずっと見えていた雪倉岳はかなり後方に見えています。杓子岳や白馬鑓ヶ岳は厚い雲の中で、方向感覚がよくわかりません。意外なことに、山頂には常時5人程度の登山者がいるだけで、ちょっと拍子抜けでした。おかげでのんびりできて、今日の宿 白馬山荘へとゆっくり降りていきます。

  

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August 2025, Tsugaike Nature Park, Mt. Hakuba Norikura-dake, Hakuba-Ohike (pond) , Mt. Korenge-dake, and Mt. Shirouma-dake, Panasonic LUMIX S1 LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S. and iPhone 13

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2025年8月16日 (土)

<movie> 白馬岳 2025夏 (1) 栂池自然園 / Mt. Shirouma-dake Summer 2025 (1) Tsugaike Nature Park

 

 

久しぶりに白馬方面に出かけてみました。今回は栂池から入山し、白馬三山を縦走し、猿倉へ下山の予定です。まずは、栂池植物園を目指します。

昨今、首都圏から白馬方面に行く場合は、(1)北陸新幹線で長野へ、特急バスで白馬八方バスセンターへ、(2)高速バスで直接白馬八方バスセンターへ(バスセンターからシャトルバスなどを利用して各地へ移動)、(3)マイカーが多いようですが、昔ながらのJR大糸線の旅で栂池を目指します。

JR中央線のあずさ5号(新宿発8:00、白馬着11:40)、大糸線普通列車(白馬発11:46、南小谷着12:05着)、小谷村コミュニティバス(アルピコ交通 南小谷駅発12:16、栂池高原着12:40)と、ほぼ乗換待ち時間がなく大糸線からの車窓を堪能しながら栂池に到着、最後に栂池ゴンドラリフト「イヴ」と栂池ロープウェイを乗り継いで約1時間、栂池自然園に到着です。

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前回の記憶があまりなかったのですが、ゴンドラリフトは、大きなチケット売り場・売店・お土産屋・軽食のお店が入った建物と、その背後にある乗り場のある建物と別でした(笑)。チケット売り場の入った建物の右サイドにカフェなどの軽食のお店が数軒あるようで、ここで休息ができました。

栂池ロープウェイ自然園駅(標高1,829m)からしばらく歩くと、栂池自然園に到着ですが、栂池ビジターセンター・栂池山荘・栂池ヒュッテの3つの ”巨大な” 建物が突然現れるので、ちょっとびっくりします。前回来たのも夏休みで、高山植物はほとんど咲いていませんでした。今年も梅雨明けが早く猛暑が続いていたので、あまり期待していなかったのですが、ワタスゲ(果穂)、クルマユリ、オニシモツケ、ニッコウキスゲ、ヒオウギアヤメなどはよく咲いていました。なお、時間の関係で(前回も行った)白馬岳の大雪渓が間近に望める展望湿原までは行きませんでした。

    

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栂池自然園のガイダンスによると、開園期間は6月上旬〜11月上旬。6月は残雪とミズバショウ・シラネアオイ・チングルマ・ニッコウキスゲの大群落、7月から8月は様々な高山植物、9月は湿原の草紅葉(くさもみじ)、10月の紅葉のピーク、最後にダケカンバの作る珍しい景色と、変化していくようです。他の季節にも一度訪れたら良いのかもしれません。

August 2025, Tsugaike Nature Park (Mt. Shirouma-dake area, Japan), Panasonic LUMIX S1 LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S., iPhone 13

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2025年6月27日 (金)

<movie>雲取山・三条の湯 2025初夏 / Mt. Kumotoriyama and Sanjo Hotspring Japan, early summer 2025

 

         

6月上旬、天候の変わりやすい梅雨の晴れ間を狙っての山行です。鴨沢~七ツ石小屋~七ツ石山~雲取山荘(宿泊)~雲取山~三条ダルミ~三条の湯(宿泊)~お祭という一般的なコースを、2泊3日ののんびりトレッキングです。

ここでは七ツ石山~雲取山(雲取山荘)~三条の湯を中心に書いています。鴨沢~七ツ石小屋~七ツ石山、およびお祭~三条の湯については、以下をご覧ください。

   
「奥多摩 三条の湯 2024年秋」(Okutama Sanjo Hotspring in Tokyo, Autumn 2024)
「奥多摩 七ツ石山、七ツ石小屋 2024年初夏(1)」(Mt. NANATSUISHIYAMA and NANATSU-ISHI hutte Japan, early summer 2024 (1))、「奥多摩 七ツ石山、七ツ石小屋 2024年初夏 (2)」(Mt. NANATSUISHIYAMA and NANATSU-ISHI hutte Japan, early summer 2024 (2))

 

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平日のためか、鴨沢~七ツ石小屋~七ツ石山では登山者はそれほど多くは無いようでした。午前中は過ごしやすい陽気でしたが、七ツ石山に到着する頃から気温が急に上昇し、七ツ石尾根ではけっこう暑かった。初めて歩く七ツ石尾根の感想をいくつか・・・・。

   
・20歳代の頃、友人と三峯神社~雲取山~雁坂峠へと縦走し塩山方面へ下山したことがありますが、その奥秩父縦走路にある飛龍山がよく見えて、ちょっと感慨に耽りました。
・やはり幾重にも重なる山並みの向こうにいつも富士山が見えると言うのが一番印象的でしょうか。
・緑に輝くブナの中に咲き誇るツツジはなかなか美しいです。
・七ツ石尾根の登山道は本当によく整備されていて、ここだけ見ると本当にランニングで走れる道、ハイキングコースの感じです。五十人平キャンプ場もいいですね。
・途中で、雲取山山頂の南側にある避難小屋が良く見えます(実は、七ツ石山からも見えていました)。

逆に期待外れは、小雲取山かも。
小雲取山を少し下って雲取山山頂への最後の登りになるところに、雲取山荘への巻道の分岐があります。近道でもなく所要時間も変わらない、上り下りが無いだけと紹介されていますが、今回歩いて見ると確かにその通りで、展望もなく原生林の薄暗い狭い巻道は歩きにくいし、行き交う人もいない(非常に少ない?)です。登山道が整備されていると言う点からは、むしろ山頂経由の方が安全なのかもしれません。

 

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雲取山荘到着! ここもいちおう東京都でしょうか? 遠かった!(苦笑) ただし、住居表示は埼玉県秩父市です(笑)。昔の記憶はほとんど残っていません。1999年に建て替えられていますが、雰囲気は古典的な山小屋。

       
・相部屋に限って見ると大部屋に一人分空けたような感じで布団が準備されており、真ん中にこたつがありました(笑)。こたつ自体は暖かく無いので、気休めかと思います。ザックを置くとあまりスペースが残らない感じでした。この日(7名で満室?)は広い感じはしませんでした。
・トレイは外にしか無いので(でもたいへん立派な水洗トイレです)、夜間・冬季・雨天時は面倒かも。飲料水などの水は豊富でした。
・宿泊費は北アルプスなどに比べるとかなり安いので、食事はそれなりと言ったところでしょうか。
・一番感動したのは都心の夜景が見えたことです。よく写真に出ていますが、半信半疑で、どこから見えるのだろうかと思っていましたが、なんと小屋の前のベンチから見えていました。秋や冬ほど空気が澄んでいないので、ややぼーっとしていますが、帰宅後撮影画像を実サイズまで拡大して見ると、確かに東京スカイツリーと思われるものが写っていました!
・三峯神社~雲取山の登山情報はネット検索をしてもあまり出てこないので、今は歩く人が少ないのかと思っていましたが、それほどでもないようですね。何人かの方に伺うと、登山道も問題無いようです。

 

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翌朝、雲取山山頂を目指します。

       
・雲取山荘から日の出はあまりよく見えません。山頂まで行く必要があります。
・山頂まで登る途中で両神山や三峰神社が木々の間によく見えていました。
・雲取山頂では薄曇りでしたが視界は良く効いており、富士山や南アルプスが良く見えました。雲取山は南側の展望がいいのですね。昔来た時には春霞で霞んでしまい印象に残る光景がありませんでした。都心方面には、何か白っぽい球形のものが太陽に反射してキラキラと輝いていました。これって、所沢にある西武ライオンズのドーム球場でしょうか?
・それにしても山頂には東京都・埼玉県・山梨県・国土地理院などの道標など、たくさんあります(笑)。

 

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山頂から一気に三条ダルミへと降ります。三条ダルミは、富士山の眺めが良い、気持ちの良い鞍部です。ここからブナの原生林を延々と歩きます。太陽の光を透過して緑に輝く原生林の木々は眼にも美しいですが、逆に天気が悪いと暗い原生林の中をやや暗い気持ちで歩くことになります。

途中から石灰岩の巨岩が連続して出てきます。そういえば、青岩鍾乳洞がこのあたりにあったことを思い出しました。帰宅後調べてみると、
・青岩鍾乳洞は,規模としては奥多摩の日原鍾乳洞と並び関東一
・洞内の保存状態は良好
・三条の湯(丹波山村?)が管理、洞口を閉鎖して学術調査目的のみ入洞を許可
・観光で行くような鍾乳洞ではない

地形図上では巻道風に見えますが上り下りもあったり意外と草臥れる登山道(特に上りコースで使う場合)です。
三条の湯からサワラ峠に向かう尾根が見えてくると、今日の宿泊地も間近となります。三条の湯への近道(通行止め)分岐を通り過ぎ、10回ほど急なジグザグの道を下ると、お祭~三条の湯の登山道に出て、今日の山行も終わりとなります。

三条の湯では、この日は男性 大浴場、女性 小浴場でしたが、大浴場ではアルカリ性のツルツル感が非常に感じられ、湯量も豊富で良かったでした。

  

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今回の山行コースは、自然林が実に豊かです。鴨沢から登ると堂所辺りから(?)、下山時は後山林道の片倉ゲートまで、ずっとブナを見ることができました。


June 2025  Mt. Kumotori-yama and Sanjo Hotspring (Japan), Panasonic LUMIX S1 LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S.

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2025年5月10日 (土)

<movie> 塩船観音寺~霞丘陵ハイキングコース~岩蔵温泉 2025春 / Shiofune Kannon-ji Temple ~Kasumi Hills Hiking~Iwakura Hot-spring, Ohme Tokyo, Spring 2025

         

いつ、どこで手に入れたのか記憶がないのですが、青梅市の「霞丘陵ハイキングコースMAP」というチラシが、年末の大掃除中に出てきました。最初は霞丘陵!? どこ? という感じでしたが、東京都青梅市の北東部、埼玉県飯能市と接する標高200m前後の緩やかな丘陵地のようです。
このエリアの一角に塩船観音寺という(行ったことはないのですが)春のつつじ祭りや春の大祭(火渡荒業)などで有名なお寺がありますので、ツツジの季節に合わせて出掛けてみました。歩く時間は実質2時間程度です。塩船観音寺へはJR青梅線の河辺駅からバス(徒歩でも可)で、帰りは岩蔵温泉からJR青梅線の東青梅駅・河辺駅へ、あるいは西武池袋線飯能駅へバスとなります。

      

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塩船観音寺(真言宗)は、飛鳥時代・奈良時代まで遡ると言われる関東地方の古刹です。つつじ祭りの期間には、お寺のウェブサイト上にツツジの定点撮影がアップされているので、見頃を確かめながら出かける日を調整するのですが、紹介されている満開の状態と比べながらまだもう少し先? と勝手に予想しているうちに見頃が過ぎてしまい、結局諸般の事情で出かけたのは見頃を10日ほど過ぎてからになってしまいました(苦笑)。入山料も300円から200円に値下げされていました。
印象的なのは2つ。一つは、国指定重要文化財などの茅葺(かやぶき)屋根等の仏教建築群、もう一つは満開のツツジの中に立つ観音立像でしょうか、「花の寺」とも呼ばれ、優れたレイアウトです。

                  

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観音立像の背後から、霞丘陵ハイキングコースに出られます。前半は岩蔵街道までのコースで霞丘陵自然公園とも呼ばれているようです。なだらかな丘陵部の稜線を歩きながら眼下にゴルフコースの美しいグリーンを眺めたり、桜並木の美しい新緑の中をのんびりと歩くことができます。この日は、とにかく鳥のさえずりがどこに行っても聞くことができました。岩蔵街道(笹仁田峠)を横切るとコースの後半となり、スギの人工林の中を歩きます。途中、七国広場・七国峠などを通りすぎ、いくつかの分岐を確認しながら、”富士見台”を過ぎ、最後山道を一気に下って、黒沢川の堰を見ると、岩蔵温泉ももうすぐです。

     

「岩蔵温泉」は湧出温度13〜20℃の単純硫黄泉です。古くは「岩蔵禊(みそぎ)の湯」とも呼ばれ、青梅市の史跡にも指定されています。“多摩の七ツ湯”に数えられており、東京都唯一の温泉郷として、明治初期に「儘多屋」が創業、最盛期には5軒の旅館が営業していたそうです。

岩蔵温泉周辺には古い伝承が多くあります。「岩蔵エクスペリエンス」によると、『青梅街道で知られる青梅市は、古くは御岳山の山岳信仰、近世では交通網の発達とともに信州へ抜ける宿場町として盛隆を極めたとされています。ここ岩蔵地域は、そんな宿場町から峠を一つ越えた場所にあります。ヤマトタケル伝説が色濃く残っており、「岩蔵でヤマトタケルが傷癒し」と青梅かるたにもあるように、東征の折に戦いの傷をこの岩蔵温泉で治したとの言い伝えがあります。「岩蔵」という地名も、ヤマトタケルが武具を納めたという大岩の伝説が由来となっています。』

                     

最後にこの岩蔵温泉のカフェで、数少ないバスに乗り遅れないように注意しながら、古の伝承に目を通しながら一休みします。

May 2025, Shiofune Kannon-ji Temple ~Kasumi Hills Hiking~Iwakura Hot-spring, Ohme Tokyo, Panasonic LUMIX S1 LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S.

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2024年11月30日 (土)

<movie> 奥多摩 三条の湯 2024秋 / Okutama Sanjo Hotspring in Tokyo, Autumn 2024

 

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早朝の奥多摩駅から西東京バスに乗車、朝靄の中を丹波山村のお祭バス停で下車します。「三条の湯」の予約状況を見ると、紅葉シーズの真っ只中のはずですが、登山者の姿はごく僅かで、ちょっと拍子抜けです。お祭バス停の周辺には何もなく、雲取山登山口の鴨沢バス停と比べると雲泥の差です。

バス停から少し歩くと後山林道入口(三条の湯・雲取山・飛龍山登山口)です。後山川を高巻きにしながら林道は進みます。一般車通行止めゲートの片倉ゲートに到着です。お祭に比べて少し紅葉が進んでいる感じでしょうか。この日は、ここまで業務用車両と2、3台遭遇した程度でした。

片倉ゲートを過ぎると黄色の紅葉に加えて、赤い紅葉が増えてきます。後山橋を過ぎて塩沢林道分岐点に着くと、三条の湯の小さな案内板があります。さらに進むと、対岸に廃屋(作業場?)、道路工事の現場、東京水道(株)の作業所、道路工事の現場詰所などがあり、後山林道の終点に到着です。ここで小型トラクターで下山してくるご老人と出会います。荷物運搬ではないような感じで山菜取りの帰りでしょうか? ここまで出会った登山者は10名程度でした。

いよいよ登山道ですが、道幅は確かに狭くなりますが、一部を除いて緩やかな登りであることには変わりません。眼下には、滝や渓谷美が目に飛び込んできます。「やまなしの森林100選 三条谷の落葉樹林」という看板と巨木の付近が登山道のハイライトでしょうか。

「三条の湯」の手前の渓流まで到着。これから斜面をもうひと登りと思っていましたが、よく見ると、付近には作業場、テント場、斜面のちょっと上には山小屋が見えています(笑)。ちょっと意外な、あっけない「三条の湯」到着です。林道終点から30分ほどで到着でした。

 

 

 

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山小屋の受付で宿泊の手続きをします。こちらは管理人室・食堂、宿泊の部屋、水場、トイレなどがそれぞれ独立していて別の建物になっているようです。つまり、雨の日も夜間も部屋から食堂・水場・トイレに行くためには一旦”外へ”出なければならないので、特に夜のトイレなどは大変だなと思いました。宿泊の部屋は大部屋の「三ツ岳」で、古典的な作りの大部屋でした。今日の宿泊者は6人、紅葉の最盛期でほぼ満室のはずですが意外と少ない感じでした。

到着時間がまだ早かったので、先に温泉に入ってくださいと言われました。こちらでは、薪でお風呂を沸かしているとのことで、スタッフの男性がしばしば薪をかまどにくべたり、お湯加減を見ていました。一人で大変そうです。お風呂が沸くと部屋まで来て伝えてくれて、風呂まで案内されて、説明していただきました。もう至れり尽くせりで、この日はたった一人のスタッフで非常に忙しいと思うので、こちらの方が恐縮してしまいます。温泉は小さい内風呂のみ。泉質は硫化鉱泉、源泉温度は10℃と低いので完全に沸かし湯で、それも薪でお湯を沸かしている!(ちなみに、調理はプロパンガスです)湯の華もあり、かすかに硫化水素の香りもあり、お湯のぬるぬる感も大きいです。同宿の方の話では、薪は適宜くべてくれるそうですが、流石に夕方になるとお湯はぬるくなるようです。仕方がないですね。

 

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温泉から上がって、少々遅い昼食を食堂で頂きます。ジビエ(鹿肉)カレーを頂きますが、ちょっと寂しいかな? という印象です。午後から天候が急に悪くなり、標高1,100mなのに意外と寒く感じ、マウンテン・ジャケットを着込んでしまいました。午後4時、件の小屋主さんが「三ツ岳」に来て、まき薪ストーブをつけてくれます。一人で本当に忙しい!

午後5時半、夕食です。雰囲気は似ていますが、ウェブサイトに出ている夕食と全く違います(笑)。まあ、季節によっても食材は変わるので、やむを得ないと思いますが・・・・。日本酒も頂きました。食後は、食堂が談話室に変わるのでそこでお話ししたり、部屋(三ツ岳)のストーブを囲んで歓談したりします。大部屋なのでやはり寒いし、やることもないので、たくさん着込んで早々と寝ることにしました。夜間、ヘッドランプをつけてトレイに行きましたが、それほど寒くはありませんでした。でも、天気予報が全く外れて、雨が降っていたのにはまいりました。

 

朝5時、部屋の照明が点灯します。朝食は5時半からです。朝も薪ストーブです。
昨夜はかなりの雨が降ったようで、今朝も天候不良、ガスっています。朝食後、小屋の周辺を散歩してみたり、テント場の様子を見に行ったりします。天気も良くないので、7時半には下山することにしました。途中、登山道の区間で、週末の応援でしょうか、登ってくる山小屋スタッフが1人いました。

お祭バス停で一休みですがベンチも何もないので、隣の西鴨沢バス停まで歩きます。ここにはバスの広い駐車(待機)スペースとベンチがあるので、のんびりとバスが来るのを待つことができます。

 

 

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昼前には奥多摩駅に着いてしまいました。駅の2階のカフェ(PORT Okutama)でランチを食べます。カレーのメニューは5種類。前のグループが注文した5種類のカレーが厨房から次々と出てきます。どのメニューも見た目もおしゃれで美味しいそう! 思わず見惚れてしまい(笑)、どれを注文しようかと迷ってしまいました。スタッフの人からは、どうぞごゆっくり考えてくださいと、言われます。けっきょく、カツカレーとクラフトビール(黒ビール大)を頼んで、この2日間の山行をを思い出しながらのんびりと過ごしました。

November 2024, Okutama Sanjo Hotspring, iPhone 13, Panasonic LUMIX S1 LUMIX S PRO 50mm F1.4

 

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2024年11月17日 (日)

東京のみかん狩り(武蔵村山市 狭山丘陵) 2024秋

         

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狭山丘陵は、埼玉県と東京都の都県境に東西11km、南北4kmにわたって広がる丘陵で標高は194m、周りの武蔵野台地に対して80m程度の比高差があります。

この狭山丘陵には、大正から昭和初期にかけて建設された東京都水道局管理の狭山湖(山口貯水池)・多摩湖(村山貯水池)やその水源保護林があります。その中に、西武鉄道グループが運営する西武園ゆうえんち(旧 西武園)、プロ野球・埼玉西武ライオンズの本拠地である西武ドーム球場(ベルーナドーム)が点在します。また、宮崎駿が監督したジブリの長編アニメ映画『となりのトトロ』で舞台のモデルとされたことから、「トトロの森」として有名になり、ナショナルトラスト運動「トトロのふるさと基金」も設立されています。東京都ではこのような狭山丘陵を首都圏に浮かぶ「緑の島」と称して、官民合わせて里山の保全に努めています。

狭山丘陵の暖かい南斜面で栽培されているみかんは「東京狭山みかん」(品種は宮川早生)と呼ばれ、昭和35年ごろからみかん栽培が行われています。今では武蔵村山市が東京を代表するみかんの産地だそうで、市内にみかんの観光農園が7か所あります。東京狭山みかんは酸味と甘みのバランスが取れた濃厚な味わいが特徴と言われています。

今年は11月上旬から2週間の予定で、みかん狩りが開催されています。狭山丘陵に出かけたついでに、東京のみかん園!にちょっと立ち寄ってみました。この日は、小学校低学年の子供さんたち(遠足?)、家族連れ、高齢者グループなど大勢が来ていて、ちょっと驚きました。まだ開園早々なので、斜面に植えられたみかんの木々には、みかんが鈴なりになっていました。予想外に美味しくて、この東京産みかんに驚きました(笑)。

November 2024 Mandarin orange picking in Tokyo, iPhone 13

 

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