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2025年8月28日 (木)

<movie> 白馬岳 2025夏 (3) 白馬山荘のひととき/ Mt. Shirouma-dake Summer 2025 (3) Stay in the HAKUBA SANSO LODGE

 

 

 

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白馬山荘は初めてですが、想像していたほどの巨大さは感じられませんでした。もちろん、他の山小屋と比べれば大きな建物が4棟もあるのですが・・・。建物の高さが低いためかもしれません。

そうは言っても、宿泊者が桁違いに多いというのは、宿泊の受付時から感じられます。広い受付棟の内部、受付窓口と支払い窓口が別れている。広い食堂(120席)は250席くらいあるように感じられたが、トレイを持って並ぶのは社員食堂のよう、まさに戦場です(笑)。雲上のレストラン「スカイプラザ白馬」は洒落た都会並みのレストランですが、こんなに大きなレストラン・カフェも大都会を除けばそんなに無いように思います。外に並ぶベンチの数も半端でないし・・・。いずれにしても、物資や大量の水の安定供給、設備のキャパシティなど、裏方さんはたいへんそうですね。

今回は相部屋で普通の1泊2食付きの予約でした。相部屋は布団が敷き詰められていて、一人おきに予約者が入っているという感じでした。こちらは個室もバリエーションが多く、受付にも本日の個室の空き状況が明示されていて、積極的に予約変更を勧めていました。宿泊受付時、夕食にビーフシチューに変更するとスカイプラザで夕食を頂けるようですが、案内に気がつきませんでした。標準の食事はごく普通でした。

 

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一通りザックの整理した後は、「スカイプラザ白馬」に行ってみました。昼食をとった後、食後のデザートにケーキセットを頼みました。この日は昼以降は雲がかかって展望も良くないし、それほど混雑しているわけではなかったので、ずいぶんと長居してしまいました。

ところで、昔はこのエリアは「カレー縦走」と言われたそうです。つまり、どこの山小屋もカレーライスしか出ない(笑)。流石に今は違って、今回の夕食メインは、鍋と白身魚の香草焼き? ハンバーグ、鶏肉の蒸し物? といった具合でした。

 

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ところで、広大な受付棟の一角に長野県山岳遭難防止常駐隊の男性2名がおられて、登山者の相談にのっていました。相談所の開設時間は基本は17:00-19:00だそうですが、悪天候の場合は必要に応じて随時開いているようです。

ネットの山岳事故のニュースを見ていると「大町警察署山岳遭難救助隊」「長野県山岳遭難防止常駐隊」という名称が良く出てきますが、「長野県山岳遭難防止常駐隊」は「長野県山岳遭難防止対策協会(遭対協)」(長野県観光部)の現場での実働部隊で、2025年度は夏から秋にかけて、後⽴山連峰と槍ヶ岳・穂高連峰の2ヶ所でそれぞれ18名、15名の方が山小屋に常駐し、登山相談やパトロールを⾏い山岳遭難防止に努められているとのことです。遭難事故発生の際には、「大町警察署山岳遭難救助隊」と協力して対応にあたるそうです。

私もせっかくの機会ですので、明日以降悪天候の予報の中、杓子岳・白馬鑓ヶ岳周辺のルート、白馬鑓温泉小屋からの下山コースについて再確認をしたり、アドバイスを頂きました。悪天候の場合の日程変更案もいくつか考えました。

 

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そんな状況下で、夕食も済ませ、外の様子を伺っていると、18時ごろから急に雲が切れてきました。慌てて外に飛び出すと、眼前には杓子岳・白馬鑓ヶ岳が雲間の間から徐々にその全貌を現し始めていました。白馬鑓ヶ岳のはるか彼方には、槍・穂高連峰が小さいながらもはっきりと見えていました。また、目を右手に転じると、剱岳や立山連峰が見えていました。(毛勝三山と白山は霞んでいました。それ以外の山々についてもよく分かりません。唐松岳・五竜岳・鹿島槍ヶ岳の双耳峰・薬師岳・裏銀座の山々なども見えていたのかもしれませんが・・・。)
時間と共に雲はますます消えていき、夕暮れ時の絶景が広がっていきます。明日の天候回復に胸を膨らませながら、悪天候の予報が大きく外れることを念じながら、この光景にいつまでも見入っていました。

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[白馬山荘メモ]

・白馬山荘は、1906年(明治39年)に開業した日本最古の山小屋(宗教登山を除く)で、日本で最大規模の山小屋です。収容人数は現在800人(一時期1,200人)、次は槍ヶ岳山荘の400人、
白馬村営の白馬岳頂上宿舎の280人と続きます。白馬岳山頂近くの2軒で1080人という収容力を誇ります。白馬岳の人気ぶりがうかがえます。
・広大な受付棟、3つの宿泊棟(相部屋、個室、乾燥室、更衣室、自炊室など)、食堂(120席)、「スカイプラザ白馬」(本格的なレストラン、売店)、昭和大学医学部が運営する夏山診療所、郵便ポストなどがあります。
・ホテル並みの個室と本格的な和室もあります。2025年の夏山シーズンは、1泊2食付きの宿泊料は大人15,000円。ツインベッドルームは別に個室料金として18,000円必要ですので、宿泊費は合計24,000円/2人利用で1人当たりの料金。
・雲上のレストラン「スカイプラザ白馬」 大きな窓から杓子岳や白馬鑓か岳が望めます。軽食の名物は信州丼 (山賊焼き〜フライド・チキン&ソースかつ丼)。宿泊者の特別メニューとして提供する夕食のビーフシチューはこちらで食べられます。
・山岳遭難防止常駐隊による山岳相談所(受付棟の中で17:00〜19:00)
・白馬山荘から見える山; 正面左手にまず大きな杓子岳・白馬鑓ヶ岳。白馬鑓ヶ岳の右側奥に槍ヶ岳・穂高連峰(奥穂高岳・前穂高岳)。正面右手の旭岳、その左側奥に毛勝三山(けかちさんざん)〜毛勝山・釜谷山・猫又山、さらにその左側に剱岳・別山・立山。毛勝三山と剱岳・立山の間、はるか遠方に白山。

August 2025, HAKUBA SANSO LODGE Japan Alps, Panasonic LUMIX S1 LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S. and iPhone 13

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