笹尾根と数馬の湯(奥多摩、檜原村) 2025 初夏 / Mt. Makiyose-yama and Kazuma Hotspring (Tokyo), early summer 2025
「笹尾根」は、山の地名として立派な固有名詞のようです。三頭山から流れ出る南秋川の北側に連なるのが浅間尾根、南側に連なり東京都と山梨県の境になっているのが「笹尾根」です。浅間尾根は非常に人気の高いコースですが、「笹尾根」は登山者も少ない静かな山のようです。
ふつう言われる「笹尾根」は、東京都檜原村と山梨県上野原市の境になっている槇寄山~西原峠~数馬峠~笛吹峠(うずしきとうげ)~丸山~日原峠~土俵山~浅間峠を歩くコースで約9km、標高1100m前後の尾根歩きです。ところが、この「笹尾根」、実は、三頭山から始まり、さらに生藤山~和田峠~陣馬山~景信山~高尾山!へと続いており、総延長約40kmの登山道があります。このコースを広い意味での「笹尾根」というそうです。
今回は西東京バスの仲ノ平バス停あるいは数馬バス停下車でスタートし、西原峠・槇寄山・数馬峠と「笹尾根」を少し歩いて、「数馬の湯」にも行くというのが目的です。


結局、数馬バス停で下車、途中に九頭龍神社を見ながら、九頭龍橋を過ぎたところに登山道入り口があります。しばらく急登が続きますが、あまり人が歩かないのか道は荒れています。しばらく行くと、仲ノ平バス停から登ってくる道と合流します。途中には、大岳山方面がよく見える場所、国定忠治の遠見柱があるくらいで、淡々と登っていくと、西原峠到着です。昔からの峠、という感じです。朽ちかけた古い道標には「高尾山」の表示も残っていました。ここから槇寄山へはすぐで、ベンチがあり一休みです。雲間に富士山の山頂が見えていました。このルートでは、三頭山は樹林の間に垣間見える程度で、良い展望はありません。

再び西原峠に戻り、新緑の中、ゆったりとした「笹尾根」を歩いて行くとあっけなく数馬峠に到着です。笛吹峠(うずしきとうげ)まで行ってしまうと、「数馬の湯」まで戻る気持ちは無くなるし、バスの時間も考えながら、この日は「数馬の湯」を優先しました。途中、伐採跡地の大展望の場所で昼食です。三頭山の全景がようやく見えています。
登山道を下っていくと「数馬の湯」の裏手に出ます。ぐるりと回って、正面玄関に向かいます。こちらの源泉は、25℃、湧出量36 リットル/分、泉質 アルカリ性単純泉です。特に高アルカリ性を強調しているわけではないですが、意外とツルツル感の高い温泉でした。内風呂が3つ、露天風呂が1つ、いずれも小ぶりです。こちらはジャグジーに力を入れているのかもしれません。
食堂で少し休憩です。昼食は食べたばかりですので、缶ビールと舞茸の天ぷらを注文します。この天ぷら、たいへん美味しかったでした。数少ないバスの便ですので、乗り遅れないように切り上げます。


May 2025 Mt. Makiyose-yama and Kazuma Hotspring (Tokyo), Panasonic LUMIX S1 LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S.










