ホテル仙景(箱根湯本温泉) 2025冬 / Hotel SENKEI (Hakone-Yumoto Hotspring, Japan) winter 2025


箱根湯本駅から徒歩でもそう遠くはないホテル仙景に泊まってみました。
箱根湯本駅から続く商店街を歩いて、途中左折し、須雲川沿いの「滝通り」に出ます。それほど広くはない道をクルマ(マイカー、タクシー)や観光客が慌ただしく通り過ぎて行きます。
ホテル仙景は、最近リニューアルはしているようですが、外観は和風の温泉旅館、朝食夕食とも部屋食、昔ながらの旅館という形式を守る、ということのようです。
客室は15室、それぞれが異なった間取りと趣を持ち、自家源泉の展望露天風呂付、半露天風呂付の部屋もありました。

今回はごく普通の部屋に宿泊です。窓際には洋式のテーブルと椅子、中間部の畳の部分には和式のテーブルと昔懐かしいこたつがありました。こたつには籐製の非常に重量級のしっかりした座椅子が付いており、たいへん快適でした。奥には幅が少々狭いシングルベッド2つの寝室があります。
「温かで行き届いたサービス、つかず離れずのおもてなし」がモットーのようです。昔は、食事の配膳の際に仲居さんが世間話などいろいろとお話しされることもありましたが、話を合わせるのに苦労したこともありました。なかなか難しいです。こちらの仲居さんは流暢かつ古典的な日本語を話す東南アジア系の若い女性、かなりのベテランの方とお見受けされ、その立ち振る舞いに呆気に取られてしまいました。また手慣れた様子で、構図を変えながら写真を撮ってくれました。

温泉ですが、露天風呂はちょうど部屋のある建物群の屋上にありました。なかなか風情があります。適温で、いつまでも入っていることができます。内風呂の大浴場は、別の建物まで出かけて行きます。

それにしても、この須雲川沿いにはホテル・旅館がずらりと並んでいて、驚きます。巨大なウナギの寝床のような天成園! そんなにたくさん源泉があるのだろうかと思います。
「神奈川県温泉地学研究所」が1986年に「箱根湯本温泉の湧出状況について」という報告を行っています。その中に箱根湯本温泉 (塔之沢地区を含む)の源泉の分布図がありました。昭和33年 (1958)から昭和58年 (1983)にわたる25年間の温泉の変化を調べているのですが、須雲川沿いには確かにたくさんの源泉があり、ホテル仙景の付近にもありました。ただ、どこが源泉の権利を所有しているのかは分かりません。
むか~し行った「桜庵 おーあん」(現 星野リゾート 界 箱根)も、この須雲川のもう少し上流にあったこと思い出しながら、のんびりと散策しました。
January 2025, Hotel SENKEI (Hakone-Yumoto Hotspring, Japan), SONY RX1R ( Zeiss Zonnar T* 35mm F2.0 )




