<movie> 初めての立山; (4) 雷鳥沢ヒュッテ 2025初秋 / My first trekking to Tateyama mountainous area, Japan Alps; (4) Raichozawa Hyutte, early autumn 2025


一ノ越山荘で午前0時ごろから、強風により小屋の周囲で何かがバタバタと激しく動く音や、激しい雨音が聞こえてきました。午前5時に起きた時も、外の天候は変わらず。外に出てみると、ここはやはり風の通り道、吹き飛ばされそうな風の勢いで、慌てて小屋に戻ります。朝食後、五色ヶ原山荘は諦めてキャンセルの連絡、雷鳥沢ヒュッテの予約変更を行います。こんな天候でも、雄山への登山者が続々と室堂から上がってきます。
室堂は昨日十分堪能してしまったので、一ノ越山荘をのんびりと出発し、途中室堂ターミナルで時間を潰し、少し視界が開けてくるのを待って雷鳥沢ヒュッテへ出発です。みくりが池温泉まではすぐですが、それから先は登ったり降ったり、意外と遠く感じます。最後は谷筋に向かって降って到着です。室堂ターミナル〜雷鳥沢ヒュッテ間、40〜60分くらいでしょうか。

霧の中に現れた”巨大な”雷鳥沢ヒュッテ! コンクリート4階建て/収容人数250名だそうです。外観は山小屋・山荘と言うよりはホテルです。
「雷鳥沢ヒュッテ」は、地獄谷に湧出する温泉を利用することで、室堂では外湯(半露天風呂)のある唯一の宿泊施設です。標高は2,400mあるので、日本最高所の露天風呂だそうです。
こちらは1947年にオープンした「房治荘」として始まります。立山黒部アルペンルート開設(1971年)に合わせて、1975年に現在の場所(ロッジ立山連峰の隣)に移転して「ニューフサジ」と名前が変わり、その後「雷鳥沢ヒュッテ」となったそうです。
「ニューフサジ(雷鳥沢ヒュッテ)」は優美な曲線が美しいですが、これは建築家の吉阪隆正氏によるものです。吉阪氏は早稲田大学建築学科卒業後、早稲田大学の学部長、日本建築学会会長、日本山岳会理事などを務めており、このアルペンルート沿いの建築物の設計をなされています。ただ、すでに50年ほど経過しているので、豪雪や火山ガスなどの過酷な環境の元でかなりの老朽化が進んでいるようです。
外湯 地獄谷温泉(雷鳥沢温泉)、源泉掛け流し 泥炭臭、泥のような濁り湯、単純酸性温泉。非常に熱いので水を自分で適当に入れて、適温状態にして入ります。衣類に強い臭いがついて、後が大変なようです。
内湯 300m先の採湯地から引いており、ボイラーによる加熱はしていない(沸かし湯ではない)と表記されています。こちらも非常に熱いので水を自分で適当に入れて、適温状態にして入ることになります。それでも熱いので長時間入っていることはできません。「温泉」とは明記されていませんが、微かに硫黄臭もして(タオルにも臭いが付きます)温泉のように思いますが、どうなんでしょうか?
部屋は4階の相部屋、何度も4階まで階段で上り下りします(苦笑)。
ヒュッテのスタッフから「熊がいるよ!」と言われて、宿泊者数人が急いでテラスにやってきます。この付近では成獣が2頭、子供が2頭確認されているそうです。この日は成獣2頭が見られました。かなりの距離がありますので私たちは呑気に眺めていられますが、下山中の登山者が付近にいたりテント場もあるので、緊迫した場面もありました。熊は草むらやハイマツの中でいつも何かを食べているようでしたが、移動する時はけっこう速いです。
熊を見ているうちにあっという間に時間が過ぎてしまい、夕食です。食事は松花堂弁当風の器で出てきました。再びテラスに出ると天候がやや回復していて、山々は美しい夕焼けに染まっていました。

翌朝は再び激しい風雨に見舞われました。人影も少ない中、熊との遭遇を警戒しながら、無事に室堂ターミナルに到着です。アルペンルート、富山地方鉄道乗車中も、繰り返し激しい雨に見舞われます。今回は”山行”というよりも”旅行や観光”で終わってしまった気もしますが、一ノ越からの裏銀座方面の眺め、初めての室堂と立山、熊さん、地獄谷温泉(雷鳥沢温泉)と、まあ良かったのかな? と思いながら帰路につきました。
September 2025, Tateyama Raichozawa Hyutte Japan Alps, Panasonic LUMIX S1 LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S. and iPhone 13























































































































































































































































