2025年10月11日 (土)

<movie> 初めての立山; (4) 雷鳥沢ヒュッテ 2025初秋 / My first trekking to Tateyama mountainous area, Japan Alps; (4) Raichozawa Hyutte, early autumn 2025

 

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一ノ越山荘で午前0時ごろから、強風により小屋の周囲で何かがバタバタと激しく動く音や、激しい雨音が聞こえてきました。午前5時に起きた時も、外の天候は変わらず。外に出てみると、ここはやはり風の通り道、吹き飛ばされそうな風の勢いで、慌てて小屋に戻ります。朝食後、五色ヶ原山荘は諦めてキャンセルの連絡、雷鳥沢ヒュッテの予約変更を行います。こんな天候でも、雄山への登山者が続々と室堂から上がってきます。

室堂は昨日十分堪能してしまったので、一ノ越山荘をのんびりと出発し、途中室堂ターミナルで時間を潰し、少し視界が開けてくるのを待って雷鳥沢ヒュッテへ出発です。みくりが池温泉まではすぐですが、それから先は登ったり降ったり、意外と遠く感じます。最後は谷筋に向かって降って到着です。室堂ターミナル〜雷鳥沢ヒュッテ間、40〜60分くらいでしょうか。

 

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霧の中に現れた”巨大な”雷鳥沢ヒュッテ! コンクリート4階建て/収容人数250名だそうです。外観は山小屋・山荘と言うよりはホテルです。

「雷鳥沢ヒュッテ」は、地獄谷に湧出する温泉を利用することで、室堂では外湯(半露天風呂)のある唯一の宿泊施設です。標高は2,400mあるので、日本最高所の露天風呂だそうです。
こちらは1947年にオープンした「房治荘」として始まります。立山黒部アルペンルート開設(1971年)に合わせて、1975年に現在の場所(ロッジ立山連峰の隣)に移転して「ニューフサジ」と名前が変わり、その後「雷鳥沢ヒュッテ」となったそうです。
「ニューフサジ(雷鳥沢ヒュッテ)」は優美な曲線が美しいですが、これは建築家の吉阪隆正氏によるものです。吉阪氏は早稲田大学建築学科卒業後、早稲田大学の学部長、日本建築学会会長、日本山岳会理事などを務めており、このアルペンルート沿いの建築物の設計をなされています。ただ、すでに50年ほど経過しているので、豪雪や火山ガスなどの過酷な環境の元でかなりの老朽化が進んでいるようです。

外湯 地獄谷温泉(雷鳥沢温泉)、源泉掛け流し 泥炭臭、泥のような濁り湯、単純酸性温泉。非常に熱いので水を自分で適当に入れて、適温状態にして入ります。衣類に強い臭いがついて、後が大変なようです。
内湯 300m先の採湯地から引いており、ボイラーによる加熱はしていない(沸かし湯ではない)と表記されています。こちらも非常に熱いので水を自分で適当に入れて、適温状態にして入ることになります。それでも熱いので長時間入っていることはできません。「温泉」とは明記されていませんが、微かに硫黄臭もして(タオルにも臭いが付きます)温泉のように思いますが、どうなんでしょうか?

部屋は4階の相部屋、何度も4階まで階段で上り下りします(苦笑)。
ヒュッテのスタッフから「熊がいるよ!」と言われて、宿泊者数人が急いでテラスにやってきます。この付近では成獣が2頭、子供が2頭確認されているそうです。この日は成獣2頭が見られました。かなりの距離がありますので私たちは呑気に眺めていられますが、下山中の登山者が付近にいたりテント場もあるので、緊迫した場面もありました。熊は草むらやハイマツの中でいつも何かを食べているようでしたが、移動する時はけっこう速いです。

熊を見ているうちにあっという間に時間が過ぎてしまい、夕食です。食事は松花堂弁当風の器で出てきました。再びテラスに出ると天候がやや回復していて、山々は美しい夕焼けに染まっていました。

 

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翌朝は再び激しい風雨に見舞われました。人影も少ない中、熊との遭遇を警戒しながら、無事に室堂ターミナルに到着です。アルペンルート、富山地方鉄道乗車中も、繰り返し激しい雨に見舞われます。今回は”山行”というよりも”旅行や観光”で終わってしまった気もしますが、一ノ越からの裏銀座方面の眺め、初めての室堂と立山、熊さん、地獄谷温泉(雷鳥沢温泉)と、まあ良かったのかな? と思いながら帰路につきました。

September 2025, Tateyama Raichozawa Hyutte Japan Alps, Panasonic LUMIX S1 LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S. and iPhone 13

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2025年10月 6日 (月)

<movie> 初めての立山; (3) 一ノ越山荘 2025初秋 / My first trekking to Tateyama mountainous area, Japan Alps; (3) Ichinokoshi-Sanso LODGE, early autumn 2025

 

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「乗越 / 乗っ越し」(のっこし)は、山(登山)における峠、あるいは山の尾根を越える鞍部(あんぶ)を通る道のことを示す言葉です。「・・・・乗越」のような地名としても使われています。乗越は越(こえ、こし)などともいいます。
こちらでは一ノ越付近に小さな祠があり、そこから雄山山頂に向かってニの越、三の越、四の越とそれぞれに祠があり、五の越が頂上だそうです。雄山神社は越中国一之宮ですので、「一之宮の越」なのかもしれませんね。「一ノ越」(いちのこし)は、この地域で一番の(ご利益のある?)峠道という意味なのでしょうね。

一ノ越山荘に到着し、この峠から見る「表銀座」「裏銀座」方面に思わず見入ってしまいました。表銀座の燕岳・大天井岳、昨年縦走した裏銀座の真っ白な野口五郎岳・水晶岳、遠方に槍・穂高連峰、笠ヶ岳など、たくさんの山並みが見えて感動しました。裏銀座の烏帽子小屋からの縦走路では、ちょうど立山・剱方面が良く見えていましたが、どこのポイントが見えているのか良くわかりませんでした。

この一ノ越からは、北へは立山三山(雄山・大汝山・富士の折立・真砂岳・別山・剱御前)縦走コース、南へは浄土山・龍王岳・鬼岳を通って五色ヶ原・薬師岳へ、東へは東一の越を経て黒部湖(黒部ダム)方面へ、西へは登ってきた室堂へと道は繋がっています。登山者の大部分は、雄山へ行き交う人のようです。山荘は立山信仰の総本宮である雄山神社へ登る休憩所として60年以上前に開かれたそうです。

 

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この日は空いていたようで、相部屋予約でしたが実質個室としての利用でした。ロケーション的に中途半端で、今では宿泊する人は少ないのかも。ドコモの電波状況は屋内では不安定で、山荘の外、室堂に面した場所の方が安定しているようでした。小屋専用のwifiが利用できます。「越」なので風もけっこう強いです。

夕食は17時、クリームシチューでした。朝食は6時で、珍しくのんびりしています。長距離の縦走などで早い朝立ちをする人は、朝食は「弁当」なのでしょう。明日の天候に不安を感じながら、寝ることにします。

September 2025, Ichinokoshi-Sanso LODGE Japan Alps, Panasonic LUMIX S1 LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S. and iPhone 13

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2025年10月 1日 (水)

<movie> 初めての立山; (2) 室堂 2025初秋 / My first trekking to Tateyama mountainous area, Japan Alps; (2) Murodo, early autumn 2025

 

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富山地方鉄道 電鉄富山駅5時50分(立山行き始発電車)に乗車、室堂ターミナル8時半到着で、スケジュールを組みます。立山黒部アルペンルート(立山ケーブルカー、立山高原バス)の事前ウェブ予約をすべきか、電鉄富山駅から室堂ターミナルまで通しで乗車券を買うか(電鉄富山駅窓口では、販売は前日15時までで間に合わず)、ずいぶん迷いましたが、そんなハイシーズンではないし、大丈夫だろうという勝手な予想で、予約なしの成り行きで出かけました。

駅前のホテルから電鉄富山駅 改札口に5時30分到着、その時点で20人ほど並んでおり、改札時には70〜80人程度に増えていました。立山駅には5分遅れで到着。到着した立山駅2階は立山ケーブルカー乗り場に直結。乗車券が無いので、1階のアルペンルート乗車券売り場に行って、立山高原バスも含めて購入。片道か往復か聞かれましたが、山行の日程(天候)とも関係するので、少々悩みました。美女平駅の高原バスは、7時40分発の増便が出て7時45分出発。室堂ターミナルに8時35分到着。予定通りでした。

「ホテル立山・室堂ターミナル」は、次のようなサービスが入居している複合施設です。
1階;立山黒部アルペンルートの乗車券売り場、黒四ダム・信濃大町方面への乗降口、待合室、売店、ゴミステーション、観光バスの乗降口、自然保護センターなど
2階;路線バスの乗降口、ホテル立山のレストラン、売店など
3階;ホテル立山 フロント、ティーラウンジなど
屋上;展望台など

室堂ターミナルの中は、朝にもかかわらず、登山客・観光客(団体さん、インバウンドなども)で大変混雑していました。8月中旬にミクリガ池を泳ぐ熊の画像がインターネットにアップされて驚ましたが、熊の出没地点、登山情報、火山ガス情報などが大きく張り出されていました。

 

 

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外の天候は高曇り、気温14℃、意外と暖かいです。今日1日は確実に天候は良さそうなので、とりあえず初めての室堂を一周してみます。ターミナルから、みくりが池展望台、みくりが池温泉、エンマ台展望台(地獄谷)、(少し戻って)血の池、みどりが池、立山室堂山荘、(再び)ターミナルと回ります。登山道というよりも散策路です。ただし、みくりが池温泉方面は意外と登り降りがあります。この周回路、見事な石畳です(笑)。細かい段差につまづいて転ばないように注意です。10時をすぎる頃から晴天となり、Tシャツ一枚でも過ごせるような陽気となります。草紅葉がかなり見られ、秋の訪れを感じさせます。

ホテル立山の標高は2,450mです。山岳リゾートホテルとしては日本一標高の高い場所にあります。このホテル立山(レストラン立山)で早めのランチをとります。チキンカツカレーとオレンジジュースです。

 

(一言メモ)
 アルペンルートの中継地点に当たる関西電力の黒部川第四発電所(黒四ダム)は、石原裕次郎主演の映画「黒部の太陽」でも非常に有名。1950年(昭和25年)ごろから関西地方の深刻な電力不足への対応として計画が持ち上がり、1956年(昭和31年)着工、数々の難工事と多大な殉職者を出しながら1963年(昭和38年)完成。
 一方、「立山黒部アルペンルート」建設の始まりは、1952年、富山県が産業経済発展のため、大規模な開発計画を策定したことが発端。その後、20年の歳月をかけて1971年全線が開通。
 これらの工事の進捗に併せて、建築家の村田政真氏による設計に基づき、ホテルの着工は1969年(昭和44年)、5年の歳月と平地の標準建設費の3倍に及ぶ資金を費やし、1972年(昭和47年)に営業開始。
 なお、ホテル立山は、2026年8月31日に宿泊サービスの営業を終了予定、レストランと売店は継続予定、宿泊事業は星野グループが引き継ぐと言われています。

 

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一休みして、快晴の中、一ノ越山荘に向けて出発です。登山道周辺で熊が頻繁に目撃されています。これだけ登山者が多いと、さすがに熊と正面から出会うことはないだろうと思いながら、対岸の山腹あたりにいないかな? と目を凝らします。振り返ると、室堂平とその後にそびえる大日岳がよく見えています。

やや傾斜が急な山道となりますが、相変わらず石畳は続いています。石畳の石が崩れないようにセメントで固めてあります。登山道というよりは、舗装道路のような感じです(笑)。山行初日で暑くてペースが上がらない中、いつの間にか一ノ越山荘に到着です。

September 2025, Tateyama Kurobe Alpine Route, Tateyama Murodo Japan Alps, Panasonic LUMIX S1 LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S. and iPhone 13

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2025年9月27日 (土)

初めての立山; (1) 富山駅前 2025初秋 / My first trekking to Tateyama mountainous area, Japan Alps; (1) Toyama Station area, early autumn 2025

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今回9月中旬の室堂宿泊予約は、少しのんびりしすぎて、2ヶ月前の7月中旬に始めました。予約を始めると、この時点で一人用の相部屋はどこも満室であることに気が付き、ちょっと驚きました。直前になればキャンセルが出るだろうと思いながら、とりあえず富山駅前のホテルを確保して山行スケジュールを組みましたが、日程にも余裕があるので、結局そのままで山行スタートとなりました。下山時の室堂宿泊は、室堂ターミナルから一番遠い雷鳥沢ヒュッテです。

初日には富山に午後3時ごろ到着。ホテルにチェックイン後、駅前を偵察、電鉄富山駅に行って明日の電車の時刻や路線などを確認します。

 

富山駅前にいると、日本人観光客はもとより、欧米系・アジア系のインバウンド観光客が個人や団体で大勢来ています。大勢の外国人がわざわざ富山までやってくるような観光地は一体どこだろうと不思議に思っていましたが、改めて調べてみると、意外というか私自身はほとんど知らない場所が多かったでした。

1)富山市内の富岩運河環水公園(園内には”世界一のスタバ”として有名になった「スターバックス 富山環水公園店」)、松川遊覧船、富山市ガラス美術館
2)高岡・氷見の雨晴海岸(能登半島国定公園)や射水神社、砺波チューリップ公園
3)世界遺産 五箇山合掌造り集落(相倉合掌造り集落、菅沼合掌造り集落)
4)立山黒部アルペンルート、宇奈月温泉、黒部峡谷トロッコ列車といった北アルプスの自然が楽しめるエリア
とにかく、富山県で人気のインバウンド観光地は、県内にバランスよく? 散らばっているそうです。

   

富山駅構内のJR西日本の発券機(新幹線・指定席券など)にも、外国人がよく並んでいます。JR東日本の「えきネット」で東京〜富山間を購入しようとすると、JR東海についての注意事項がいろいろと出てきます。改めて駅で確認すると、東京(首都圏)〜富山間にJR東海の路線が入ると、「えきネット」はダメだそうです。

JR(いつもはJR東日本)の発券機は苦手です。JR各社の券売機での操作・購入方法は基本的に同じだそうですが、ユーザーインターフェイス(メインメニューなど)が微妙に異なるそうです。それが一瞬の操作の際に、使いづらい・分かりにくい・操作が分からないと感じるのかもしれません。これらの券売機は当然ながらJRの職員が使うホストコンピュータ「マルス」に接続されていますので、「マルス」の独特な操作感が、一般利用者にはなかなか馴染めないということでしょう。今回、富山駅では券売機のメインメニューに、『通常は「乗り換え案内」をタッチ』と貼り紙がしてあり、ここから入ると在来線の複雑な経路も一瞬で、あっという間に指定席・乗車券の購入が完了しました。驚きました!

 

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最後に今日の夕食の場を探します。駅前をぐるりと一周してみます。途中黄昏の中、高架の富山駅をくぐり抜ける路面電車を眺めていました。結局、駅構内に近い人気のありそうな海鮮料理の店に入りました。あと気になるのは天候です。

September 2025, Tateyama Kurobe Alpine Route, Toyama Station area, iPhone 13

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2025年9月26日 (金)

”旧 ” PhotoConcerto 終了のお知らせ

ニフティ (nifty) は、「個人ホームぺージ」サービスである「@niftyホームぺージサービス(LaCoocan)」とブログサービス(cocolog)を今まで提供していました。他社の個人向けホームぺージサービスが終了していく中、「@niftyホームぺージサービス(LaCoocan)」は今後も継続して提供していくことになりましたが、この10月から利用条件が変更(有料プランへの移行など)になることになりました。

ここで言う「個人ホームぺージ」とは、いわゆる簡易ホームページビルダー、WixやCanvaなどのデザインテンプレートが用意されているホームページ作成ツール、WordPressなどのコンテンツ管理システム、ホームページ作成のためのプログラミング言語などを利用して作られたウェブサイト全般のことを指しているようです。

現在のPhotoConcertoは、”旧”  PhotoConcerto(2000年代前半作成)と”新”  PhotoConcerto(2000年代後半以降、現在まで作成)から構成されています。”旧”  PhotoConcertoは「個人ホームぺージ」である「@niftyホームぺージサービス(LaCoocan)」に、”新”  PhotoConcertoはブログサービス(cocolog)に該当しています。

 

”旧”  PhotoConcertoは、以下で見ることができますが、長らく更新はしていません。

Wellcome to our Photo Gallery & Essay - PhotoConcerto- (トップページ)

Hotel and Resorts Watching (ホテルウォッチャー偵察記)

Travel Photo Essay(写真紀行)

 

一部のコンテンツはリニューアル版としてブログサービス(cocolog)にアップされています。今のところ、ブログではない一般的なホームページ作成は予定していませんので、9月30日をもってニフティとの「@niftyホームぺージサービス(LaCoocan)」の契約は解約することになりました。したがって、10月1日以降は”旧”  PhotoConcertoは閲覧できなくなります。”旧”  PhotoConcertoのコンテンツは、今後リニューアル版としてブログサービス(cocolog)に再アップするように努めたいと思っています。

ブログサービス(cocolog)の"新"  PhotoConcertoは、今後とも継続して行きます。

   

”旧”  PhotoConcerto(現在ではピーク時の一部のコンテンツしか残っていませんが)には、初めてホームページを作成した頃の懐かしい思い出がたくさん詰まっていますが、これも時代の流れと考えています。

 

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2025年9月 5日 (金)

白馬岳 2025夏 (5) 「おひょっくり」/ Mt. Shirouma-dake Summer 2025 (5) Restaurant ”Ohyoxtukuri”

 

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白馬で昼食か夕食を食べる機会があれば、白馬八方のホテルペンション街にある居酒屋風のお店「おひょっくり」が候補の一つかと思います。白馬八方バスターミナルから徒歩で10分以内です。

「おひょっくり」とは郷土料理の名前で豚汁・けんちん汁風+”すいとん”が入った汁椀で、これがメインにメニューが構成されています。普通の定食・丼ものもあります。

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私はランチに、「おひょっくり」+冷やしうどんなどのセットメニュー、デザートに抹茶アイスを頼んで、いずれも美味しかったでした。この店、なかなか人気なようで、12時の開店前に行って、13時に店を出る時には仕込み分が無くなり閉店になっていました。

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2025年9月 2日 (火)

白馬岳 2025夏 (4) 番外編 / Mt. Shirouma-dake Summer 2025 (4) Side-story; sudden end of the trekking

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栂池自然園から白馬大雪渓(2010/8)

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船越の頭〜小蓮華岳間から白馬大雪渓 (2025/8)

 

昨日は、黄昏時の美しい山並みを存分に楽しみながら、明日の好天に期待を膨らませながら、眠りにつきました。

そして・・・・・、午前0時ごろ目が覚めると、屋外で風で何かがバタバタ動いているよう音が聞こえてきます。午前4時前、トイレに行くために廊下を歩いていると、激しい雨音と強風でバタバタと何かが動いている音が聞こえてきます。やはり予報通りの悪天候のようです。午前5時、朝食です。昨日の山岳遭難防止常駐隊の男性2名もすでに来られており、宿泊のみなさんがお二人を取り囲んでいました。

ところでこの日の悪天候は、梅雨明け以来ずっと続いた好天が一旦終わり、梅雨前線の南下に伴うものでした。実は、この悪天候は日本気象協会の2週間予報で北陸方面(北アルプス北部)ですでに予測されていました。白馬村の予報では、悪天候はたった1日(8月11日)ですが降雨量の予測は毎日20〜100mm/日以上と極端に異なり、10日以上先の予報でもあり私自身も日程変更やコース変更をどう判断すべきか、非常に困ってしまい、しばらくは様子見となりました。出発の日が近づくにつれて、降雨量は少なくなるものの、悪天候の日が1日から2、3日にのびる傾向があり、それもやや前倒しになる傾向が見られたので、出発直前に日程を1日短縮し、悪天候の前日に白馬鑓温泉小屋到着、悪天候の日に猿倉に下山という日程にしました。しかし結局、杓子岳・白馬槍ヶ岳・温泉小屋到達前に悪天候に巻き込まれてしまいました。

朝食を済ませてくると、すでに出発する宿泊者多数で、常駐隊の方から悪天候が長引きそうなので、今日すぐに大雪渓を下山するのが最善策と言われました。大雪渓がエスケープルートということです。昨日も、日程・ルート変更(予約の変更やキャンセルなども含めて)をいくつか考えていたのですが、悪天候の中での大雪渓の下山は考えていなかったので、ちょっと驚きましたが、しばらく考えて、このアドバイスに従うことにしました。もちろん大雪渓は初めてです。ザックのパッキングをやり直して、午前7時半、少し遅くなりましたが出発です。もうみなさん出発してしまったのか、宿泊者の数は少ないようです。みなさん、稜線コースで白馬大池・栂池に降るのか、大雪渓を降るのか、山荘に停滞・連泊か、まさか白馬鑓温泉小屋に向かうのか、どのコースが多いのだろうかなどと考えながら、外の状況を確認します。かなりの強風と雨で、躊躇しながらも出発です。

間近に見える村営の白馬岳頂上小屋が、意外と遠かったでした。大雪渓までの上部の岩場の降りの方が大変でした。ガスが濃くて視界は20mくらい? ロープの位置はおおよそ分かりますが、岩場の急斜面を雨水がかなり流れているので、どこを歩くべきか時々迷ってしまったり、とにかく焦らずゆっくりと降ります。2,3人のグループがいくつか自然と集まり10人くらいのグループのような感じで適当な距離感を置いて下っていきます。時々、ベテランの単独行の方が、さーっと追い抜いて降りていきます。避難小屋、2ヶ所の小さな木製の橋を過ぎて、ようやく大雪渓へと到着です。

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大雪渓 休憩スポット (2025/8)

   

ここまでくると風雨もかなり弱くなりましたが、相変わらず視界は悪いです。落ち着いて周りを見渡すと、登ってきた人も含めて、かなりの登山者がいることに気が付きます。アイゼンをしっかり装着して、初めての大雪渓に臨みます。ここでも、なんとなく大グループができて、なんとなくみなさん順番に出発していきます。今年の大雪渓は久しぶりに雪の量が多かったと聞いています。見える範囲では大きな穴は1ヶ所、クレバスには気が付きませんでした。踏み跡はしっかりしているし、アイゼンを一歩一歩効かせて降る分には不安はありませんでした。途中の休憩スポットで一休み。雨も風も止んでいます。視界もかなり開けてきて、下界の方では薄陽が出ているようです。

 

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大雪渓 末端部 (2025/8)
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大雪渓 末端部 (2013/8)
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大雪渓 末端部 (2013/8)

大雪渓の末端部に到着です(実際には、この先でもう一度残雪区間に出くわします)。ここまでは、昔猿倉から登って来たことがあります。アイゼンを外して一休みです。通常の登山道を下って、旧白馬尻小屋(解体されて廃材のみ、トイレが新設)、林道に到着です。猿倉荘まで、この林道歩きが長く感じて、草臥れました。

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白馬尻 (2013/8)

 

猿倉荘でも山岳遭難防止常駐隊の男性2名が、大きな相談窓口を開いていました。猿倉荘では、まず白馬鑓温泉小屋の当日キャンセルと猿倉荘の当日新規予約です。山小屋のグループ間での予約・キャンセルは、いろいろと融通を効かせて頂き助かります。夕食は豚肉の炒め物の定食です。お隣のグループも白馬鑓温泉小屋を中止して大雪渓を下ってきたとのこと。翌朝も、激しい雨でした。山頂付近(稜線)での悪天候はさらに続いていたようで、奇しくも2週間予報で出ていた当初の悪天候の日、同じルートでとうとう死亡事故が発生してしまいました。

今年は夏山山行もあっけなく終わることとなりました。

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August 2025, "Hakuba Daisekkei” (Hakuba large snowy valley) Japan Alps, iPhone 13 etc.

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2025年8月28日 (木)

<movie> 白馬岳 2025夏 (3) 白馬山荘のひととき/ Mt. Shirouma-dake Summer 2025 (3) Stay in the HAKUBA SANSO LODGE

 

 

 

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白馬山荘は初めてですが、想像していたほどの巨大さは感じられませんでした。もちろん、他の山小屋と比べれば大きな建物が4棟もあるのですが・・・。建物の高さが低いためかもしれません。

そうは言っても、宿泊者が桁違いに多いというのは、宿泊の受付時から感じられます。広い受付棟の内部、受付窓口と支払い窓口が別れている。広い食堂(120席)は250席くらいあるように感じられたが、トレイを持って並ぶのは社員食堂のよう、まさに戦場です(笑)。雲上のレストラン「スカイプラザ白馬」は洒落た都会並みのレストランですが、こんなに大きなレストラン・カフェも大都会を除けばそんなに無いように思います。外に並ぶベンチの数も半端でないし・・・。いずれにしても、物資や大量の水の安定供給、設備のキャパシティなど、裏方さんはたいへんそうですね。

今回は相部屋で普通の1泊2食付きの予約でした。相部屋は布団が敷き詰められていて、一人おきに予約者が入っているという感じでした。こちらは個室もバリエーションが多く、受付にも本日の個室の空き状況が明示されていて、積極的に予約変更を勧めていました。宿泊受付時、夕食にビーフシチューに変更するとスカイプラザで夕食を頂けるようですが、案内に気がつきませんでした。標準の食事はごく普通でした。

 

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一通りザックの整理した後は、「スカイプラザ白馬」に行ってみました。昼食をとった後、食後のデザートにケーキセットを頼みました。この日は昼以降は雲がかかって展望も良くないし、それほど混雑しているわけではなかったので、ずいぶんと長居してしまいました。

ところで、昔はこのエリアは「カレー縦走」と言われたそうです。つまり、どこの山小屋もカレーライスしか出ない(笑)。流石に今は違って、今回の夕食メインは、鍋と白身魚の香草焼き? ハンバーグ、鶏肉の蒸し物? といった具合でした。

 

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ところで、広大な受付棟の一角に長野県山岳遭難防止常駐隊の男性2名がおられて、登山者の相談にのっていました。相談所の開設時間は基本は17:00-19:00だそうですが、悪天候の場合は必要に応じて随時開いているようです。

ネットの山岳事故のニュースを見ていると「大町警察署山岳遭難救助隊」「長野県山岳遭難防止常駐隊」という名称が良く出てきますが、「長野県山岳遭難防止常駐隊」は「長野県山岳遭難防止対策協会(遭対協)」(長野県観光部)の現場での実働部隊で、2025年度は夏から秋にかけて、後⽴山連峰と槍ヶ岳・穂高連峰の2ヶ所でそれぞれ18名、15名の方が山小屋に常駐し、登山相談やパトロールを⾏い山岳遭難防止に努められているとのことです。遭難事故発生の際には、「大町警察署山岳遭難救助隊」と協力して対応にあたるそうです。

私もせっかくの機会ですので、明日以降悪天候の予報の中、杓子岳・白馬鑓ヶ岳周辺のルート、白馬鑓温泉小屋からの下山コースについて再確認をしたり、アドバイスを頂きました。悪天候の場合の日程変更案もいくつか考えました。

 

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そんな状況下で、夕食も済ませ、外の様子を伺っていると、18時ごろから急に雲が切れてきました。慌てて外に飛び出すと、眼前には杓子岳・白馬鑓ヶ岳が雲間の間から徐々にその全貌を現し始めていました。白馬鑓ヶ岳のはるか彼方には、槍・穂高連峰が小さいながらもはっきりと見えていました。また、目を右手に転じると、剱岳や立山連峰が見えていました。(毛勝三山と白山は霞んでいました。それ以外の山々についてもよく分かりません。唐松岳・五竜岳・鹿島槍ヶ岳の双耳峰・薬師岳・裏銀座の山々なども見えていたのかもしれませんが・・・。)
時間と共に雲はますます消えていき、夕暮れ時の絶景が広がっていきます。明日の天候回復に胸を膨らませながら、悪天候の予報が大きく外れることを念じながら、この光景にいつまでも見入っていました。

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[白馬山荘メモ]

・白馬山荘は、1906年(明治39年)に開業した日本最古の山小屋(宗教登山を除く)で、日本で最大規模の山小屋です。収容人数は現在800人(一時期1,200人)、次は槍ヶ岳山荘の400人、
白馬村営の白馬岳頂上宿舎の280人と続きます。白馬岳山頂近くの2軒で1080人という収容力を誇ります。白馬岳の人気ぶりがうかがえます。
・広大な受付棟、3つの宿泊棟(相部屋、個室、乾燥室、更衣室、自炊室など)、食堂(120席)、「スカイプラザ白馬」(本格的なレストラン、売店)、昭和大学医学部が運営する夏山診療所、郵便ポストなどがあります。
・ホテル並みの個室と本格的な和室もあります。2025年の夏山シーズンは、1泊2食付きの宿泊料は大人15,000円。ツインベッドルームは別に個室料金として18,000円必要ですので、宿泊費は合計24,000円/2人利用で1人当たりの料金。
・雲上のレストラン「スカイプラザ白馬」 大きな窓から杓子岳や白馬鑓か岳が望めます。軽食の名物は信州丼 (山賊焼き〜フライド・チキン&ソースかつ丼)。宿泊者の特別メニューとして提供する夕食のビーフシチューはこちらで食べられます。
・山岳遭難防止常駐隊による山岳相談所(受付棟の中で17:00〜19:00)
・白馬山荘から見える山; 正面左手にまず大きな杓子岳・白馬鑓ヶ岳。白馬鑓ヶ岳の右側奥に槍ヶ岳・穂高連峰(奥穂高岳・前穂高岳)。正面右手の旭岳、その左側奥に毛勝三山(けかちさんざん)〜毛勝山・釜谷山・猫又山、さらにその左側に剱岳・別山・立山。毛勝三山と剱岳・立山の間、はるか遠方に白山。

August 2025, HAKUBA SANSO LODGE Japan Alps, Panasonic LUMIX S1 LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S. and iPhone 13

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2025年8月23日 (土)

<movie> 白馬岳 2025夏 (2) 栂池自然園から白馬大池、白馬岳へ / Mt. Shirouma-dake Summer 2025 (2) To Mt. Shirouma-dake from the Tsugaike Nature Park through Hakuba-Ohike (pond)

 

 

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栂池山荘(2010年宿泊)は小谷村の村営で個室、栂池ヒュッテ(今回2025年宿泊)は(株)白馬館で個室・相部屋が用意されています。いずれもお風呂がありますので、下山時に特にありがたいです。栂池ヒュッテに宿泊して驚いたのは、とにかくヒュッテ内各所に電源コンセントが多数あることです。それだけ宿泊者が多いのでしょうが、コンセントの争奪戦の中、実に助かります。

好天に恵まれた朝、栂池ヒュッテを出発。栂池自然園のある平坦部から急斜面・緩斜面・急斜面・緩斜面と登り、小さな残雪(標高約2,177m)を過ぎて、しばらく歩くと天狗原(平坦部)の休憩スポットです。栂池から白馬大池に至る登山道には、火山から噴出した溶岩が大きな岩となってゴロゴロと転がっており、登り降りに予想外に体力を消耗します。

栂池天狗原(てんぐっぱら)は、白馬乗鞍岳の山腹に位置し、標高約2,200mにある高層湿原です。池塘と呼ばれる小さな池が点在し、木道が整備されていています。天狗原の休憩スポットからは、白馬乗鞍岳の山腹に残る大きな残雪、急登の登山道、天狗原がよく見えます。8月になると高山植物はいつもほとんど終わっているようです。この急登の登山道をかなり登ったところから振り返ると、天狗原の全景と風吹大池に向かう木道がよく見えています。栂池に繋がる木道には多くの登山者が見えますが、風吹大池に向かう木道には人気がありません。ここから、風吹大池に一度行ってみようと思うのですが、なかなか機会がありません。木道の分岐点から、少し風吹大池方面に歩いて、天狗原を堪能するのもいいのかもしれません。

この大岩ゴロゴロの急登の登山道が終わるあたり、目の前には白馬乗鞍岳の広大な残雪が迫ってきます(標高約2,328m)が、この付近から登り降りする大勢の登山者で大混雑してきます。そして、その先には残雪をトラバースする区間があり、ここでも大勢の登山者で大渋滞です。この残雪区間は、白馬館のウェブサイト中「登山道状況」において逐次情報(アイゼンの必要性も含めて)が提供されています。

残雪を通過すると、ようやく平坦な道となりますが、大岩ゴロゴロは続き、白馬乗鞍岳のケルン(標高約2450m)に到着です。ここも大渋滞で、ケルンの前に座り込んでしまう人もいて、写真が撮れません(苦笑)。

 

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登山者の雑踏が少し途切れてきた頃に、道も緩やかな下りとなり、眼下に白馬大池と真っ赤な白馬大池山荘が見えてきます。もうすぐ! と思うのですが、相変わらず大岩ゴロゴロは続きます。明日登る小蓮華岳への稜線も見えてきて、明日への期待が膨らみます。

白馬大池は北アルプスの中では近くにある風吹大池に次いで2番目に大きな池です。湖面に白馬連峰を映す「雲上の湖」とも呼ばれています。池に魚は生息していませんが、クロサンショウウオが多く生息しています。もちろん池の周辺にはたくさんの高山植物が咲き乱れます。湖畔に咲き乱れるチングルマの大群落を通り過ぎながら、白馬大池山荘(標高2,380m)に到着です。

白馬大池山荘は男女別相部屋、携帯電話圏外・衛星公衆電話故障中・「山小屋Wi-Fi」無しでした。ちなみに、docomoは「船越の頭」に行く途中の標高2,400m付近からメールの送受信が可能になったような感じでした(晴天下)。メールをやりにちょっとそこまで行く、という感じではありません。

 

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翌朝、晴天の下、小蓮華岳・白馬岳へと出発です。山荘から稜線に向けて緩やかに登っていくと、すぐに最初の展望台です。雪倉岳など新潟県側の山々が初めて見えます。一方で、白馬大池の湖面が朝の陽光に反射してキラキラと輝いています。ここから「船越の頭」へ向けて緩やかな稜線を登っていきますが、途中個人の登山客にいつの間にかツアーの団体登山客なども加わり団子状態になって、「船越の頭」に到着です。ここでは信州側の岸壁も見えて、さらに渋滞がひどくなります。登山道もいつしか、大岩ゴロゴロがなくなり、歩きやすい道に変わっています。

「船越の頭」を過ぎて、登ってきた登山道を振り返ると、白馬大池・白馬乗鞍岳・風吹岳などが見えています。実は、このあたりには今は姿が見えない大きな火山(通称”白馬大池火山”と呼ばれています)がありました。この大岩ゴロゴロは、氷河期の寒冷な気候のもとで作られたと考えられていますが、同時に”白馬大池火山”の存在の証拠となっています。風吹岳周辺(風吹大池も含めて)には、”白馬大池火山”の新しい火山活動の特徴が見られますが、白馬大池・白馬乗鞍岳周辺には噴火口などもあまり残っていません。白馬大池自体も、”白馬大池火山”の火口ではなく、火山噴出物による堰き止め湖で、池周辺からの雪解け水や雨水が溜まっているだけです。

 

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次は小蓮華岳を目指します。正面には小蓮華岳、右手には残雪が残る雪倉岳などが、左手には信州側から上がってくる雲の中に白馬岳や白馬鑓ヶ岳の一部が見えています。小蓮華岳(2,766m)に到着すると、白馬岳から降りてくるインバウンドや日本のツアー客の3グループも到着で、山頂は大勢の登山者で大混雑というか大混乱(笑)、休む場所もありません。都心の繁華街にいるみたい(苦笑)。白馬岳エリアの人気の高さに驚きます。正面には白馬岳や杓子岳・白馬鑓ヶ岳(山頂付近には厚い雲がかかっている)や三国境が、右手には相変わらず雪倉岳などが見えています。

 

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小蓮華岳から一旦降って、三国境へ登り返す手前の鞍部付近で白馬岳山頂付近にしつこくかかっていた雲が急に切れて、非対称山陵の白馬岳山頂がちょうど見えてきました。三国境から最後の急登を登りきって山頂付近の平坦部にたどり着きますが、ここから山頂までが意外と遠いように感じました。山頂到着です。残雪が印象的な岩の塊のような旭岳が正面に見えます。ずっと見えていた雪倉岳はかなり後方に見えています。杓子岳や白馬鑓ヶ岳は厚い雲の中で、方向感覚がよくわかりません。意外なことに、山頂には常時5人程度の登山者がいるだけで、ちょっと拍子抜けでした。おかげでのんびりできて、今日の宿 白馬山荘へとゆっくり降りていきます。

  

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August 2025, Tsugaike Nature Park, Mt. Hakuba Norikura-dake, Hakuba-Ohike (pond) , Mt. Korenge-dake, and Mt. Shirouma-dake, Panasonic LUMIX S1 LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S. and iPhone 13

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2025年8月16日 (土)

<movie> 白馬岳 2025夏 (1) 栂池自然園 / Mt. Shirouma-dake Summer 2025 (1) Tsugaike Nature Park

 

 

久しぶりに白馬方面に出かけてみました。今回は栂池から入山し、白馬三山を縦走し、猿倉へ下山の予定です。まずは、栂池植物園を目指します。

昨今、首都圏から白馬方面に行く場合は、(1)北陸新幹線で長野へ、特急バスで白馬八方バスセンターへ、(2)高速バスで直接白馬八方バスセンターへ(バスセンターからシャトルバスなどを利用して各地へ移動)、(3)マイカーが多いようですが、昔ながらのJR大糸線の旅で栂池を目指します。

JR中央線のあずさ5号(新宿発8:00、白馬着11:40)、大糸線普通列車(白馬発11:46、南小谷着12:05着)、小谷村コミュニティバス(アルピコ交通 南小谷駅発12:16、栂池高原着12:40)と、ほぼ乗換待ち時間がなく大糸線からの車窓を堪能しながら栂池に到着、最後に栂池ゴンドラリフト「イヴ」と栂池ロープウェイを乗り継いで約1時間、栂池自然園に到着です。

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前回の記憶があまりなかったのですが、ゴンドラリフトは、大きなチケット売り場・売店・お土産屋・軽食のお店が入った建物と、その背後にある乗り場のある建物と別でした(笑)。チケット売り場の入った建物の右サイドにカフェなどの軽食のお店が数軒あるようで、ここで休息ができました。

栂池ロープウェイ自然園駅(標高1,829m)からしばらく歩くと、栂池自然園に到着ですが、栂池ビジターセンター・栂池山荘・栂池ヒュッテの3つの ”巨大な” 建物が突然現れるので、ちょっとびっくりします。前回来たのも夏休みで、高山植物はほとんど咲いていませんでした。今年も梅雨明けが早く猛暑が続いていたので、あまり期待していなかったのですが、ワタスゲ(果穂)、クルマユリ、オニシモツケ、ニッコウキスゲ、ヒオウギアヤメなどはよく咲いていました。なお、時間の関係で(前回も行った)白馬岳の大雪渓が間近に望める展望湿原までは行きませんでした。

    

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栂池自然園のガイダンスによると、開園期間は6月上旬〜11月上旬。6月は残雪とミズバショウ・シラネアオイ・チングルマ・ニッコウキスゲの大群落、7月から8月は様々な高山植物、9月は湿原の草紅葉(くさもみじ)、10月の紅葉のピーク、最後にダケカンバの作る珍しい景色と、変化していくようです。他の季節にも一度訪れたら良いのかもしれません。

August 2025, Tsugaike Nature Park (Mt. Shirouma-dake area, Japan), Panasonic LUMIX S1 LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S., iPhone 13

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2025年8月 1日 (金)

ベゴニア・ワッパー (Begonia Whopper)

 

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昔からある小型のベゴニア・センパーフローレンスと比べると、非常に大きくて見栄えのあるベゴニア・ワッパー(レッドブロンズリーフ)に園芸店で出会ったのはもう10年ほど前でしょうか。超大型の鉢(瓶)に植えられたレッドブロンズリーフは背丈ほどもある灌木のようなベゴニアでした。草丈は、通常は鉢植えで40cm、地植えで70cm程度だそうです。日本では寒さに弱いので1年草扱いですが、本来は非耐寒性多年草で、開花期は5~10月です。

我が家では大型の鉢植えで草丈はおおよそ40cm程度です。茎は硬く丈夫です。南側の日当たりの良い、冬は風があまり当たらない場所に置いてあるためか、4〜5年ほど楽しむことができます。夏の猛暑日にもよく耐え、乾燥湿潤にも強く、水やりの管理が多少ルーズになっても枯れることはありません。夏の間に時々液肥をあげます。冬の間もよく咲いてくれます。

最近、園芸店でさらに大型のベゴニア・ワッパーが販売されていました。ベゴニア ワッパー・ホワイトグリーンリーフ(白系) / ピンクグリーンリーフ(赤系)です。ポッド入りだと非常に安価で、試しに買ってみました。レッドブロンズリーフと比べると茎が柔らかく折れやすいので、強風などには要注意です。こちらは水が大好きなようで、乾燥には要注意の感じです。冬が越せるのかどうか不明ですが、楽しみにしています。

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August 2025  Panasonic LUMIX S1 LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S.

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2025年7月26日 (土)

猛暑の鋸山〜大岳山〜武蔵御嶽神社 トレッキング / Trekking from the Okutama Station, through Mt. Nokogiri-yama, Mt. Ohdake-yama, to Musashi-Mitake Shrine (Tokyo) in a scorching hot day

 

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最近、このコースは夏山山行の直前トレーニングの場として、定番となってしまいました。日帰りとして十分な距離があり、登山コースもバラエティに富んでいます。季節的には、雷雲に追いかけられたり、猛暑日だったり、条件的にはあまりよくありません。

 

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この日、下界は猛暑日! 奥多摩駅でポカリスエットを1本追加したのが良かった。鋸山まではいつものペース、意外と登山者が多かった。
大岳山山頂直下からの登り(急緩急緩急)が、今日はキツく感じられました。山頂は、御岳側から登山者が次から次へと到着して、賑わっていました。御岳集落では夏祭りの準備中でした。

  

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July 2025, Mt. Nokogiri-yama and Mt. Ohdake-yama Tokyo, SONY RX1R ( Zeiss Zonnar T* 35mm F2.0 )

 

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2025年7月13日 (日)

新しい登山靴の足慣らしに奥多摩の武蔵御嶽神社と日の出山へ

 

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新しいモンベルの登山靴を買ったために、足慣らしのために梅雨の最中に武蔵御嶽神社へと向かいました。当初は大岳山まで往復するつもりでしたが、予報では昼前から雨が降り出すようでしたので、雨雲を避ける意味でも急遽日の出山に変更しました。

モンベルの靴は初めてでしたので、ショップで念のために合わせる靴下も確認しました。推奨は、モンベルの”トレッキング”でしたので、とりあえずひと組み購入しました。(私の場合、左右の足の大きさが微妙に違うので、2、3度の足慣らしの後に、追加で薄手の”トラベル”を購入し、左足は”トレッキング”、右足は”トラベル”という、変則的な組み合わせになりました。)

     

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今日は足慣らしですので、ケーブルカーには乗らずに、靴の感触を確かめながら、また通勤通学時間帯の車に注意しながら、舗装道路の参道を歩きます。途中、モンベルのウェブサイトには標準的な横幅に加えて幅広のEタイプもあると書いてあったけれども、ショップでは確認することをすっかり忘れていたことを思い出したりしました。ビジターセンターの手前で、ケーブルカー乗り場からくる参道に合流し、武蔵御嶽神社まで進みます。この日は、天候が悪いためか参拝者もほとんどいないような状態でした。拝殿から振り返ると、ちょうど日の出山が正面に見えています。

        

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日の出山の山頂直下に東雲山荘があります。大昔来た記憶が蘇ってきました。外観は全く変わっていない感じでした。現在、山荘は休業中のようです。日の出町のウェブサイトを見ると、管理は日の出町シルバー人材センターで、令和4年度の耐震調査で現在の耐震基準を満たしていないことが判明したために、予約受付を令和5年4月から当面の間中止しているそうです。山小屋の耐震診断なんて初めて聞きました(笑)。

        

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山頂まではもうひと登りです。山頂では数人が楽しそうに昼食を作っていました。下山後、つるつる温泉に立ち寄ろうか迷いましたが、比較的最近行ったばかりなので、今日はさっさと帰宅することにしました。

July 2025, Musashi-Mitake Shrine and Mt. Hinode-yama Tokyo, SONY RX1R ( Zeiss Zonnar T* 35mm F2.0 ) & iPhone 13

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2025年7月 9日 (水)

猛暑の中で咲くガーデン・シクラメン

 

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12月から3月ごろにかけて花が咲くガーデン・シクラメン。
それが、なんとこの猛暑の中で咲き始めました!

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2025年6月30日 (月)

東京エディション虎ノ門 / The Tokyo EDITION, Toranomon ; A NEW GENERATION OF LUXURY IN DOWNTOWN TOKYO

       
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地下鉄神谷町駅から程近い場所にある(ホテル)「東京エディション虎ノ門」(2020年6月開業)に行く所用がありました。エディションは、マリオット・インターナショナルで最高級グレードに位置するホテルブランド。「ブティックホテルの生みの親」と称されるイアン・シュレーガー氏のコンセプトと日本の著名建築家である隈 研吾氏によるデザインが融合したのが、ラグジュアリー・ライフスタイルホテルの「エディション」です。このエリアは森トラストが国際ビジネス拠点として世界と日本を繋ぐゲート機能を担う「東京ワールドゲート」と呼ぶ大規模複合開発プロジェクト。その一環に華を添えるものです。

 

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待ち合わせ場所は31階のロビーフロアにある「Lobby Bar」。素晴らしいのはなんといっても目の前の東京タワーと麻布台ヒルズの街並み、そして東京湾。「Lobby Bar」の一角には「天空のジャングル」と呼ばれる緑の空間もあります。一方で、意外性は非常にシンプルな内装やデザイン。美意識が完全にインバウンド向けなような感じです。日本人には理解しにくいかも。地上1階のホテルエントランスも、どこ? と思うほど小さくて、隠れ家ホテルのような印象でした。でも、確かに楽しめる場所であることは間違いないようです。

June 2025, The Tokyo EDITION, Toranomon, iPhone 13

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2025年6月27日 (金)

<movie>雲取山・三条の湯 2025初夏 / Mt. Kumotoriyama and Sanjo Hotspring Japan, early summer 2025

 

         

6月上旬、天候の変わりやすい梅雨の晴れ間を狙っての山行です。鴨沢~七ツ石小屋~七ツ石山~雲取山荘(宿泊)~雲取山~三条ダルミ~三条の湯(宿泊)~お祭という一般的なコースを、2泊3日ののんびりトレッキングです。

ここでは七ツ石山~雲取山(雲取山荘)~三条の湯を中心に書いています。鴨沢~七ツ石小屋~七ツ石山、およびお祭~三条の湯については、以下をご覧ください。

   
「奥多摩 三条の湯 2024年秋」(Okutama Sanjo Hotspring in Tokyo, Autumn 2024)
「奥多摩 七ツ石山、七ツ石小屋 2024年初夏(1)」(Mt. NANATSUISHIYAMA and NANATSU-ISHI hutte Japan, early summer 2024 (1))、「奥多摩 七ツ石山、七ツ石小屋 2024年初夏 (2)」(Mt. NANATSUISHIYAMA and NANATSU-ISHI hutte Japan, early summer 2024 (2))

 

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平日のためか、鴨沢~七ツ石小屋~七ツ石山では登山者はそれほど多くは無いようでした。午前中は過ごしやすい陽気でしたが、七ツ石山に到着する頃から気温が急に上昇し、七ツ石尾根ではけっこう暑かった。初めて歩く七ツ石尾根の感想をいくつか・・・・。

   
・20歳代の頃、友人と三峯神社~雲取山~雁坂峠へと縦走し塩山方面へ下山したことがありますが、その奥秩父縦走路にある飛龍山がよく見えて、ちょっと感慨に耽りました。
・やはり幾重にも重なる山並みの向こうにいつも富士山が見えると言うのが一番印象的でしょうか。
・緑に輝くブナの中に咲き誇るツツジはなかなか美しいです。
・七ツ石尾根の登山道は本当によく整備されていて、ここだけ見ると本当にランニングで走れる道、ハイキングコースの感じです。五十人平キャンプ場もいいですね。
・途中で、雲取山山頂の南側にある避難小屋が良く見えます(実は、七ツ石山からも見えていました)。

逆に期待外れは、小雲取山かも。
小雲取山を少し下って雲取山山頂への最後の登りになるところに、雲取山荘への巻道の分岐があります。近道でもなく所要時間も変わらない、上り下りが無いだけと紹介されていますが、今回歩いて見ると確かにその通りで、展望もなく原生林の薄暗い狭い巻道は歩きにくいし、行き交う人もいない(非常に少ない?)です。登山道が整備されていると言う点からは、むしろ山頂経由の方が安全なのかもしれません。

 

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雲取山荘到着! ここもいちおう東京都でしょうか? 遠かった!(苦笑) ただし、住居表示は埼玉県秩父市です(笑)。昔の記憶はほとんど残っていません。1999年に建て替えられていますが、雰囲気は古典的な山小屋。

       
・相部屋に限って見ると大部屋に一人分空けたような感じで布団が準備されており、真ん中にこたつがありました(笑)。こたつ自体は暖かく無いので、気休めかと思います。ザックを置くとあまりスペースが残らない感じでした。この日(7名で満室?)は広い感じはしませんでした。
・トレイは外にしか無いので(でもたいへん立派な水洗トイレです)、夜間・冬季・雨天時は面倒かも。飲料水などの水は豊富でした。
・宿泊費は北アルプスなどに比べるとかなり安いので、食事はそれなりと言ったところでしょうか。
・一番感動したのは都心の夜景が見えたことです。よく写真に出ていますが、半信半疑で、どこから見えるのだろうかと思っていましたが、なんと小屋の前のベンチから見えていました。秋や冬ほど空気が澄んでいないので、ややぼーっとしていますが、帰宅後撮影画像を実サイズまで拡大して見ると、確かに東京スカイツリーと思われるものが写っていました!
・三峯神社~雲取山の登山情報はネット検索をしてもあまり出てこないので、今は歩く人が少ないのかと思っていましたが、それほどでもないようですね。何人かの方に伺うと、登山道も問題無いようです。

 

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翌朝、雲取山山頂を目指します。

       
・雲取山荘から日の出はあまりよく見えません。山頂まで行く必要があります。
・山頂まで登る途中で両神山や三峰神社が木々の間によく見えていました。
・雲取山頂では薄曇りでしたが視界は良く効いており、富士山や南アルプスが良く見えました。雲取山は南側の展望がいいのですね。昔来た時には春霞で霞んでしまい印象に残る光景がありませんでした。都心方面には、何か白っぽい球形のものが太陽に反射してキラキラと輝いていました。これって、所沢にある西武ライオンズのドーム球場でしょうか?
・それにしても山頂には東京都・埼玉県・山梨県・国土地理院などの道標など、たくさんあります(笑)。

 

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山頂から一気に三条ダルミへと降ります。三条ダルミは、富士山の眺めが良い、気持ちの良い鞍部です。ここからブナの原生林を延々と歩きます。太陽の光を透過して緑に輝く原生林の木々は眼にも美しいですが、逆に天気が悪いと暗い原生林の中をやや暗い気持ちで歩くことになります。

途中から石灰岩の巨岩が連続して出てきます。そういえば、青岩鍾乳洞がこのあたりにあったことを思い出しました。帰宅後調べてみると、
・青岩鍾乳洞は,規模としては奥多摩の日原鍾乳洞と並び関東一
・洞内の保存状態は良好
・三条の湯(丹波山村?)が管理、洞口を閉鎖して学術調査目的のみ入洞を許可
・観光で行くような鍾乳洞ではない

地形図上では巻道風に見えますが上り下りもあったり意外と草臥れる登山道(特に上りコースで使う場合)です。
三条の湯からサワラ峠に向かう尾根が見えてくると、今日の宿泊地も間近となります。三条の湯への近道(通行止め)分岐を通り過ぎ、10回ほど急なジグザグの道を下ると、お祭~三条の湯の登山道に出て、今日の山行も終わりとなります。

三条の湯では、この日は男性 大浴場、女性 小浴場でしたが、大浴場ではアルカリ性のツルツル感が非常に感じられ、湯量も豊富で良かったでした。

  

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今回の山行コースは、自然林が実に豊かです。鴨沢から登ると堂所辺りから(?)、下山時は後山林道の片倉ゲートまで、ずっとブナを見ることができました。


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2025年6月20日 (金)

練馬区立牧野記念庭園 / Makino Memorial Garden (Tokyo)

         
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牧野記念庭園(西武池袋線大泉学園駅下車 徒歩5分)に行く機会がありました。この庭園は、植物学者牧野富太郎博士(1862-1957)の邸宅の跡地として、昭和33年(1958年)年より公開されているそうです。この庭園については、小学生の頃から周囲の人から聞いて知っていましたが、実際に行く機会が訪れたのは、なんとうん10年後!でした。すぐ近くをクルマでは時々通っていたのですが・・・・。

こじんまりとはしていますが、なかなか立派な施設でした。季節的には紫陽花しか咲いていなかったので、花壇というよりは草木が生い茂る庭といった感じでした。今では駅前の閑静な住宅街の一角にありますが、こちらに居を構えた大正15年(1926年)ごろの様子は想像がつきませんが、多分原野の中にポツンとあったのかもしれません。東京都立大学牧野標本館とはちょっと違った趣で、散策や見学ができます。改めて美しいボタニカルアートに感慨を覚えます。Webサイトもお洒落で、小さいながらもミュージアムショップもあります。ご近所の方は、四季の変化を楽しめて羨ましいです。

    

[大泉学園駅 メモ]

・「大泉学園」 100年近く前、大学などの高等教育機関を中心に高級住宅地を整備するという“学園都市構想”として開発された街だそうです。この企画をしたのは、箱根土地と呼ばれた大正から昭和の戦前にかけて存在した不動産会社で、かつて西武グループの筆頭会社であった国土計画の前身です。実際には、大学などの誘致にはうまくいかず名前だけが残っているので、実在する学校があるわけではありません。駅の北側に、碁盤の目のように整備された広い区画を持つ宅地開発が特徴の人気エリアだそうです。

・「ジャパンアニメーション発祥の地」 駅の北口(大泉アニメゲート)に、鉄腕アトムや「銀河鉄道999」のキャラクターなど練馬区ゆかりのキャラクターたちが等身大で並んでいます。1958年に東映動画(現 東映アニメーション)で日本初のカラー長編アニメ映画「白蛇伝」が製作され、宮崎駿や高畑勲、手塚治虫といった後の日本アニメーションの歴史を築く方々が集まったことが、アニメ史における大きな重要性を持っているそうです。

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・北口は、洒落た飲食店も多いようです。

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June 2025, Makino Memorial Garden (Tokyo), iPhone 13

 

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2025年5月23日 (金)

笹尾根と数馬の湯(奥多摩、檜原村) 2025 初夏 / Mt. Makiyose-yama and Kazuma Hotspring (Tokyo), early summer 2025

   

 

「笹尾根」は、山の地名として立派な固有名詞のようです。三頭山から流れ出る南秋川の北側に連なるのが浅間尾根、南側に連なり東京都と山梨県の境になっているのが「笹尾根」です。浅間尾根は非常に人気の高いコースですが、「笹尾根」は登山者も少ない静かな山のようです。
ふつう言われる「笹尾根」は、東京都檜原村と山梨県上野原市の境になっている槇寄山~西原峠~数馬峠~笛吹峠(うずしきとうげ)~丸山~日原峠~土俵山~浅間峠を歩くコースで約9km、標高1100m前後の尾根歩きです。ところが、この「笹尾根」、実は、三頭山から始まり、さらに生藤山~和田峠~陣馬山~景信山~高尾山!へと続いており、総延長約40kmの登山道があります。このコースを広い意味での「笹尾根」というそうです。

今回は西東京バスの仲ノ平バス停あるいは数馬バス停下車でスタートし、西原峠・槇寄山・数馬峠と「笹尾根」を少し歩いて、「数馬の湯」にも行くというのが目的です。

 

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結局、数馬バス停で下車、途中に九頭龍神社を見ながら、九頭龍橋を過ぎたところに登山道入り口があります。しばらく急登が続きますが、あまり人が歩かないのか道は荒れています。しばらく行くと、仲ノ平バス停から登ってくる道と合流します。途中には、大岳山方面がよく見える場所、国定忠治の遠見柱があるくらいで、淡々と登っていくと、西原峠到着です。昔からの峠、という感じです。朽ちかけた古い道標には「高尾山」の表示も残っていました。ここから槇寄山へはすぐで、ベンチがあり一休みです。雲間に富士山の山頂が見えていました。このルートでは、三頭山は樹林の間に垣間見える程度で、良い展望はありません。

 

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再び西原峠に戻り、新緑の中、ゆったりとした「笹尾根」を歩いて行くとあっけなく数馬峠に到着です。笛吹峠(うずしきとうげ)まで行ってしまうと、「数馬の湯」まで戻る気持ちは無くなるし、バスの時間も考えながら、この日は「数馬の湯」を優先しました。途中、伐採跡地の大展望の場所で昼食です。三頭山の全景がようやく見えています。

           

登山道を下っていくと「数馬の湯」の裏手に出ます。ぐるりと回って、正面玄関に向かいます。こちらの源泉は、25℃、湧出量36 リットル/分、泉質 アルカリ性単純泉です。特に高アルカリ性を強調しているわけではないですが、意外とツルツル感の高い温泉でした。内風呂が3つ、露天風呂が1つ、いずれも小ぶりです。こちらはジャグジーに力を入れているのかもしれません。

食堂で少し休憩です。昼食は食べたばかりですので、缶ビールと舞茸の天ぷらを注文します。この天ぷら、たいへん美味しかったでした。数少ないバスの便ですので、乗り遅れないように切り上げます。

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May 2025  Mt. Makiyose-yama and Kazuma Hotspring (Tokyo), Panasonic LUMIX S1 LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S.

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2025年5月17日 (土)

カフェ・バッハ(南千住)

 

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最近はカフェ(喫茶店)も個人営業のお店は少なくなり、街中で見るお店はほとんどがチェーン店です。私自身はコーヒー(喫茶店)についてはよく知らないので、ほとんど受け売りの話になりますが、有名なカフェ・バッハ(南千住)という喫茶店に立ち寄る機会がありました。

コーヒーには「日本喫茶店御三家」と「東京珈琲四天王」と呼ばれる喫茶店がある(あった)そうです。「御三家」とは日本の自家焙煎店を切り開いた喫茶店で、日本コーヒーの始祖 銀座の「カフェ・ド・ランブル」の関口一郎氏、南千住の「カフェ・バッハ」の田口護氏、吉祥寺の「もか」の標交紀氏だそうです。「東京珈琲四天王」とは、銀座8丁目の「カフェ・ド・ランブル」、吉祥寺の「もか」(すでに閉店)、亀戸の「珈琲道場 侍」、南千住の「カフェ・バッハ」だそうです。

「カフェ・バッハ」の田口 護さんは、「コーヒー界のパイオニア」「焙煎のレジェンド」などと呼ばれたり、多数の本を出版、NHK「プロフェッショナルー仕事の流儀ー」にもご出演、2000年沖縄サミット首脳晩餐会にて「バッハブレンド」を提供と、話題の多い方です。

それにしても、南千住駅で下車するのは初めてです。JR、地下鉄、筑波エクスプレスと3つも改札口があり、しかも外に出るとJR貨物の?広大な操車場があり、歩道橋の階段を登ったり降ったりで、大変でした。

この付近には江戸時代の刑場である小塚原(こづかっぱら)刑場があり、ここで数々の斬首刑、磔刑が行われました。 刑場に向かう受刑者が、家族と共に、この世との別れに最後に泪したのが「泪橋」(なみだばし)です。大きな交差点の交通標識を眺めながら、読み方がわかりませんでした。そのうちに東京スカイツリーも良く見えていることに気がつきます。「自家焙煎珈琲店バッハ」にようやく到着、東浅草二丁目交差点の手前でしょうか。前置きが長くなりました。

 

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店の名前は文字通り音楽の父 ヨハン・セバスティアン・バッハです。 田口護さんがお好きなのでしょうが、よく知りません。店内はバッハ尽くしですが、興味のない人には無視できる程度の溶け込み方です。BGMももちろんバッハですが、小さな音量で音楽喫茶のような感じではないです。コーヒーは焙煎度によって音楽用語のpp(ピアニッシモ)からff(フォルテッシモ)まで数段階に別れています。

非常に混んでいて行列しているかもしれないと言われて来たのですが、この日は平日の昼過ぎ、意外と空いていて、カウンターの前に案内されました。どんな感じでコーヒーを入れているのか目の前で見ることが出来てよかったでした。自宅でもコーヒー豆を挽いて入れたり、リーフティーを入れたりするので、その際のカップやコーヒーメーカー(紅茶のポッド)などを事前に温めたり、お湯の注ぎ方とか、興味津々でした。コーヒーカップに入れる際に、コーヒーメーカーに少し残して終わるというのが面白かったでした。ケーキも美味しかったでした。次回は、他の軽食も頼んでみようと思いました。貴重な体験をして、再び泪橋を越えて南千住駅に戻りました。

 

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2025年5月10日 (土)

<movie> 塩船観音寺~霞丘陵ハイキングコース~岩蔵温泉 2025春 / Shiofune Kannon-ji Temple ~Kasumi Hills Hiking~Iwakura Hot-spring, Ohme Tokyo, Spring 2025

         

いつ、どこで手に入れたのか記憶がないのですが、青梅市の「霞丘陵ハイキングコースMAP」というチラシが、年末の大掃除中に出てきました。最初は霞丘陵!? どこ? という感じでしたが、東京都青梅市の北東部、埼玉県飯能市と接する標高200m前後の緩やかな丘陵地のようです。
このエリアの一角に塩船観音寺という(行ったことはないのですが)春のつつじ祭りや春の大祭(火渡荒業)などで有名なお寺がありますので、ツツジの季節に合わせて出掛けてみました。歩く時間は実質2時間程度です。塩船観音寺へはJR青梅線の河辺駅からバス(徒歩でも可)で、帰りは岩蔵温泉からJR青梅線の東青梅駅・河辺駅へ、あるいは西武池袋線飯能駅へバスとなります。

      

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塩船観音寺(真言宗)は、飛鳥時代・奈良時代まで遡ると言われる関東地方の古刹です。つつじ祭りの期間には、お寺のウェブサイト上にツツジの定点撮影がアップされているので、見頃を確かめながら出かける日を調整するのですが、紹介されている満開の状態と比べながらまだもう少し先? と勝手に予想しているうちに見頃が過ぎてしまい、結局諸般の事情で出かけたのは見頃を10日ほど過ぎてからになってしまいました(苦笑)。入山料も300円から200円に値下げされていました。
印象的なのは2つ。一つは、国指定重要文化財などの茅葺(かやぶき)屋根等の仏教建築群、もう一つは満開のツツジの中に立つ観音立像でしょうか、「花の寺」とも呼ばれ、優れたレイアウトです。

                  

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観音立像の背後から、霞丘陵ハイキングコースに出られます。前半は岩蔵街道までのコースで霞丘陵自然公園とも呼ばれているようです。なだらかな丘陵部の稜線を歩きながら眼下にゴルフコースの美しいグリーンを眺めたり、桜並木の美しい新緑の中をのんびりと歩くことができます。この日は、とにかく鳥のさえずりがどこに行っても聞くことができました。岩蔵街道(笹仁田峠)を横切るとコースの後半となり、スギの人工林の中を歩きます。途中、七国広場・七国峠などを通りすぎ、いくつかの分岐を確認しながら、”富士見台”を過ぎ、最後山道を一気に下って、黒沢川の堰を見ると、岩蔵温泉ももうすぐです。

     

「岩蔵温泉」は湧出温度13〜20℃の単純硫黄泉です。古くは「岩蔵禊(みそぎ)の湯」とも呼ばれ、青梅市の史跡にも指定されています。“多摩の七ツ湯”に数えられており、東京都唯一の温泉郷として、明治初期に「儘多屋」が創業、最盛期には5軒の旅館が営業していたそうです。

岩蔵温泉周辺には古い伝承が多くあります。「岩蔵エクスペリエンス」によると、『青梅街道で知られる青梅市は、古くは御岳山の山岳信仰、近世では交通網の発達とともに信州へ抜ける宿場町として盛隆を極めたとされています。ここ岩蔵地域は、そんな宿場町から峠を一つ越えた場所にあります。ヤマトタケル伝説が色濃く残っており、「岩蔵でヤマトタケルが傷癒し」と青梅かるたにもあるように、東征の折に戦いの傷をこの岩蔵温泉で治したとの言い伝えがあります。「岩蔵」という地名も、ヤマトタケルが武具を納めたという大岩の伝説が由来となっています。』

                     

最後にこの岩蔵温泉のカフェで、数少ないバスに乗り遅れないように注意しながら、古の伝承に目を通しながら一休みします。

May 2025, Shiofune Kannon-ji Temple ~Kasumi Hills Hiking~Iwakura Hot-spring, Ohme Tokyo, Panasonic LUMIX S1 LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S.

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2025年4月26日 (土)

葉桜の景信山〜高尾山トレッキング 2025春

           

「三角点かげ信小屋」から
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       「景信茶屋青木」跡        景信小屋から移転して新規開店「小仏城山 山の茶屋 青天狗」


               
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「景信茶屋青木」から小仏城山

                  

満開の景信山のサクラを見る予定が、タイミングがづれてしまい葉桜の状態でした(苦笑)。

「三角点かげ信小屋」は最近土日祝日営業のみのようで、平日はいつもクローズしています。驚いたことに、山頂南側にあった「景信茶屋青木」は昨年1月で営業終了し(小仏城山へ昨年3月移転)、茶屋は解体されて廃材が片隅に整理されていました。高尾山から景信山までは、あまり登山者が来ないのでしょうか。

               

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            「城山茶屋」

小仏城山には満開の桜の大木が1本ありました。こちらには「城山茶屋」と「春美茶屋」の2軒の茶屋がありましたが、「春美茶屋」が「小仏城山 山の茶屋 青天狗」に変わったようです。「城山茶屋」はいつも通りお客さんで賑わっていました。

 

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このエリア、桜が終わってしまうと、あまり見るべきものがないですね。ひたすら歩いて、高尾山山頂に到着です。「曙亭」で山菜なめこ蕎麦を(暑さに負けて缶ビールも)。食事を終えて、高尾山ふもとのケーブルカー・リフト駅まで再び歩きます。

軽い足慣らしのつもりで来たのですが、季節外れの陽気で、予想外に疲れました。

April 2025 Mt. Kagenobuyama and Mt. Takaosan, Tokyo Panasonic LUMIX S1 LUMIX S 70-300mm F4.5-5.6 MACRO O.I.S.

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2025年4月 4日 (金)

<movie> 皇居 乾通り一般公開(桜) 2025春 / Visit of the General Public to Inui Street in the Imperial Palace (cherry blossoms), Tokyo, spring 2025

 

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初めて、春の皇居「乾通り」の一般公開に出かけてみました。東京はちょうど桜が満開になったタイミングでしたが、あいにく天候の悪い日が続き、真冬並みの寒い中を傘をさしながらの散策となりました。その分、人も少なく良かったのかもしれません。

 

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入口の坂下門から出口の乾門まで約750mです。意外だったのは、巨木や老木の桜が少なかったことです。純粋に桜を愛でるのであれば、 都内の桜の名所に行った方が楽しめます。ただ、石垣、櫓の白壁、お堀などをバックとした桜はそれこそ他では見られない光景です。皇居(江戸城)にはやはり松が多いようですね。

 

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せっかくですので、千鳥ヶ淵、竹橋まで足をのばしてみました。

April 2025  Inui Street in the Imperial Palace (Tokyo), Panasonic LUMIX S1 LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S.

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2025年4月 1日 (火)

たちかわ陶器市 | 春、はじまりのうつわ 2025春

        
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3月の月末にJR立川駅北口の複合施設GREEN SPRINGSで、「たちかわ陶器市」が開催されました。

「陶器市」は、伝統的な「・・・焼き」というよりも、「空と大地の工藝マルシェ」と銘打って工房や作家名を前面に出している雰囲気でした。GREEN SPRINGSはそれほど広いわけではないので、25店舗(予定)分の小さなテントが分散して並ぶという感じです。一輪挿しが欲しかったのですが、ちょうど良いサイズのものが見当たりませんでした。

同時に『日本茶マルシェ&茶器・茶雑貨販売』として、東京や埼玉の茶農家や茶専門ブランドが出店し緑茶や和紅茶なども販売していました。ここでは和紅茶を買い求めました。日本茶と茶器の魅力を体験できる場もあり、お茶を中心とした総合的なイベントでしょうか。

              
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March 2025, TACHIKAWA pottery market (JAPAN)

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2025年3月28日 (金)

陽光桜が満開に

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気象庁は24日、東京の桜(靖国神社のソメイヨシノ)の開花を発表。去年より5日早いとか。早咲きの陽光桜はすでに満開に!

March 2025 cherryblossoms in Tokyo Panasonic LUMIX S1 LUMIX S 70-300mm F4.5-5.6 MACRO O.I.S.

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2025年3月27日 (木)

生涯青春の湯「つるつる温泉」& 日の出山荘(元内閣総理大臣中曽根康弘氏) 2025春 / Turuturu Hotspring and mountainous hideaway Hinode Sanso US-Japan Summit Memorial Hall in Tokyo 1983

 

東京都西多摩郡日の出町にある日帰り温泉「つるつる温泉」と昭和58年(1983年)11月11日当時の中曽根康弘内閣総理大臣がロナルド・レーガンアメリカ大統領と日米首脳会談(ロン・ヤス会談)を行った山荘に出かけてみました。

「日の出町」、名前は時々聞きますが、失礼ながら都民にも関わらず印象の薄い町です。改めて場所を確認してみると、青梅市とあきる野市に挟まれたように東西に細長く位置しています。

   

「つるつる温泉」 は1996年(平成8年)オープンですが、その外観や建物の内部構造からして、ちょっと眼を引きますので、当時はかなりモダンな公営施設と思われたものと思われます。

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温泉は地下1500mから汲み上げており、アルカリ性単純温泉(アルカリPH 10.1)、無色澄明無味無臭とのことです。確かにひとたびお湯につかると、その名の通りお肌がつるつるして(特に、内風呂で)驚きました。混雑時には整理券発行とのことで、人気の高さが伺えます。昼食はパノラマ食堂で久しぶりに釜飯を食べてみました。具がちょっと少なくて物足りないかなという印象でした。この日はそれほど混雑していなくて、総じて満足度は高かったと思いました。近くの日の出山(標高902m)登山の帰りにも立ち寄ることができます。

       

次は、中曽根康弘氏の「日の出山荘」に初めて立ち寄ってみました。当時は私邸でしたが、2006年(平成18年)に日の出町に寄贈されたそうです。予想外に広くて立派で驚きました。当時の状況を私自身はあまり記憶に残っていません。昭和58年(1983年)の日米首脳会談の写真などが多数展示されています。

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山荘でのスケジュールがよく分からないのですが、ヘリコプターで地元の中学校校庭に降り立ち、車で昼過ぎ山荘到着。囲炉裏を囲んでちゃんちゃんこを着た大統領夫妻に、中曽根さんもちゃんちゃんこを着て自ら抹茶を点てもてなし、日本文化を紹介。その後、場所を変えて二人でいわゆるロン・ヤス会談ですが、1時間くらい話をしたのでしょうかね。山荘到着後ランチは取られたようですが、夕食は食べずに、もちろんここに宿泊したわけでもないようで、再び東京都心の宿泊場所へ戻ったわけですから、分刻みのハードスケジュールですね。関係者は大変ですね。

それにしても、中曽根さんの趣向を垣間見ることができる山荘です。1918年〈大正7年〉生まれのいわゆる戦中派、第二次世界大戦で約4年間従軍し、戦争中の生々しい実体験があり、部下の戦死を間近で目の当たりにしたただ一人の戦後の総理大臣と言われています。書斎を興味深く拝見しました。机には、世代的に電子機器が並んでいるわけではありませんが、絵が好きだったそうで、自分の自画像も飾ってありました。訪れたのは平日で、決して便利な場所ではありませんが、日本人グループに加えて外国人グループ(ガイドさん付き)も来ていました。ここは知る人ぞ知る、予想外に有名な場所なのかもしれませんね。

March 2025, Turuturu Hotspring and mountainous hideaway Hinode Sanso US-Japan Summit Memorial Hall (Meeting between Japan's then-Prime Minister Yasuhiro Nakasone and America's president, Ronald Reagan, 1983) in Tokyo, SONY RX1R ( Zeiss Zonnar T* 35mm F2.0 )

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2025年3月23日 (日)

春を感じる散歩道

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首都圏、今年の冬は12月〜2月の間、大寒波が繰り返し訪れ、寒い冬でした。
3月になり、寒い日がまだあり冬のコートも片付けられませんが、一部の早咲きの桜も開花し、ようやく春本番となりました。

いつものイタリアンでも、春先限定で出荷されるのらぼう菜を使った「ベーコンとのらぼう菜のペペロンチーノ」、色鮮やかな「いちごのマチェドニア」が春を感じさせます。

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2025年3月 8日 (土)

小田急ホテルセンチュリーサザンタワー 2025早春 / HOTEL CENTURY SOUTHERN TOWER (Shinjuku Tokyo) 2025

             
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新宿駅南口に近い小田急サザンタワーに入っている小田急ホテルセンチュリーに所用で初めて行ってきました。お隣にはJR東日本本社ビルがあります。今や新宿サザンテラスや新宿駅新南口、既設の新宿高島屋などと合わせて、なかなか利便性のいいロケーションです。

ホテルからの眺めもなかなかのものです。レストランからは代々木・渋谷方面が、ほかのエリアからは東急歌舞伎町タワー・新宿駅・西武新宿駅方面、JRの鉄路、NEWoMAN新宿・新宿タカシマヤが間近に見えます。夜景になると雰囲気がずいぶんと変わりそうです。

 

 

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20階 サザンタワーダイニングでランチです。テーブルの配置にいろいろなパターンがあったり、オープン・キッチン風で調理中の様子がよく見えたり、ちょっと変わっています。雰囲気としてはカジュアルです。

・前菜(季節野菜のスープ、3種のブルスケッタ、生ハムとサラミの盛り合わせ)


 スープは美味しいけれども塩分多そう。前菜のブルスケッタはまるで握り寿司のような雰囲気で唖然、生ハムとサラミは盛付け方法が変わっている。

・メインディッシュ(国産牛ほほ肉と冬野菜の赤ワイン煮込み/厚切りローストビーフ)
 メインの赤ワイン煮込みは供され方にこれまた唖然(最初これ、何?)、ローストビーフは一見普通だけれどもグリル風。


・デザート(シェフパティシエ特製デザート、トロワ・アソーティ~東京産食材で作った「プリン・マドレーヌ・ジェラート」3種類のスイーツ盛り合わせ)
 デザートも今風に凝っていました。スイーツ盛り合わせはボリューム満点。

創作料理の面が多かったでしたが、新宿周辺のパノラマとともに、食事も大いに楽しめました。このホテルは初めてですが、意外と良いかもと思いました。

February 2025, HOTEL CENTURY SOUTHERN TOWER, Shinjuku Tokyo, SONY RX1R ( Zeiss Zonnar T* 35mm F2.0 ) & iPhone 13

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2025年3月 1日 (土)

ご案内;配信をhttpからhttps に変更しました

配信をhttpからhttps に変更しました。URLが http から https へと変わりました。

  

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2025年2月27日 (木)

CP+ (CAMERA & PHOTO IMAGING SHOW) 2025

久しぶりのCP+、少しだけ見てきました。

EOS R1 体験コーナーで順番待ちもなく7分間の時間を頂きました。どのような設定になっているのか良く分からないのですが、とにかくストレスフリーと快適さに驚きました。普段使いの機材にこそ、こんな快適性が欲しいな・・・。超絶的な高速性と高機能性があるからこそ、こんなにストレスフリーなのか? 少し大ぶりのレンズを合わせると、撮影中は大きさや重さも気にならないし。

         

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SIGMA BP 長蛇の列に並びました。私的にはちょうど良いサイズと重量でした。カメラを始めた頃の原点に戻って、単焦点レンズ2本くらいでセットを組むとか。メニューに慣れるのに少し時間がかかりそう。シルバーは非常に目立ちそう、黒の方が重厚感がある。EVFはとても付きそうにない。とてもお洒落だけど、アウトドア系の私には持ち出す機会がなさそう?

         

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LUMIX S1R II 体験コーナに入るには整理券をもらって15時に抽選と言われて、がっかり。シャッターのフィーリングを確認したかったけれども・・・・。外観の仕上げを見る限りは、S5 IIとあまり変わらない感じ。「CAPA」の予想は "S5II R" でしたが・・・。 

 

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Hasselblad X2D 100C, 907X & CFV 100C DJIのコーナーに。足を止める人もほとんどいないけれども、存在感がある。いつかは、ハッセル? 噂のDJI ミラーレスの噂はどこにいったのかな?

 

全体として、
今日の初日、朝8時から並んだ人がいたそうです。11時半に到着したら、もう長蛇の列(笑)。街中や観光地では一眼カメラを持った人をほとんど見かけませんが、ここに来る方は普段どこで撮影しているのかと、ちょっと興味を持ちました。

久しぶりのCP+ですが、紙のカタログが激減している。
・・・カフェ、・・・バーと名付けたブースが多い。
どこの体験コーナでもメモリーカードが入っていないので、動画を試そうとしてもカードが入っていませんの警告が出て、体験ができない。
やはり各社のショールームに行った方が良さそう。

帰りに、近くで開催されていたビリンガム|ヴォータンクラフト カメラバッグ展の覗きます。こちらもマニアの方で盛況でした。

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2025年2月21日 (金)

甲州武田氏終焉の地と天目山温泉(甲斐大和)

 

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甲州武田氏終焉の地として知られる景徳院(田野寺)と高アルカリ性温泉として知られるやまと天目山温泉に行ってきました。場所は、山梨県の旧大和村(「大いに和する」の願意を込めて大和村と名付けられたとか)、現在は甲州市です。国道20号線の笹子トンネルを抜けてすぐに右折、あるいはJR中央線甲斐大和駅〜旧初鹿野(はじかの)駅から路線バスで行くといったところです。この地域は甲斐大和とも言われますが、甲斐武田氏の一族の初鹿野氏が、この地名を姓の由来としたと言われています。

 

景徳院(田野寺)は、武田勝頼父子および家臣の慰霊のため、徳川家康の命により創建された曹洞宗の寺院です。境内には、武田勝頼・妻の北条夫人・嫡男信勝の3つの墓、3人が自刃した生害石、北条夫人の辞世の句を刻んだ歌碑、殉死した侍女16人の碑(後世に建立)などが残っています。また、例年4月に「甲州市ふるさと武田勝頼公まつり」が開催されているそうです。

 

 

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やまと天目山温泉は日川渓谷の標高1,000m付近の渓谷沿いにあります。源泉の温度は30度、泉質はPH10.2と高アルカリ性の単純泉(平成27年 分析結果)です。施設は公営の「やまとふれあいやすらぎセンター」、運営は地元の栄和交通に委託されているようです。外観はかなりの年月を経ているような印象ですが(1988〜1989年のふるさと創生一億円事業で誕生した温泉)、内風呂と露天風呂、休息用の大広間・中広間、お食事処などがあります。内風呂と露天風呂は男女別各1です。

入館料は居住地域が市内と市外で異なり、市外の居住者に対しては1日券と3時間券の2種類がありました。様子が分からなかったので、とりあえず1日券を買ってみましたが、食事をしても3時間あれば十分なような気がしました。

この日は地元の方が多かったようでした。今回は高アルカリ性にあるヌルヌル感はあまり感じられませんでしたが、十分満足でした。地元ブランドの豚肉「甲州富士桜ポーク」(山梨県畜産試験場 開発)? のトンカツ定食を食べて、この日の予定は終了しました。

February 2025, Kai-Yamato Yamanashi Japan, SONY RX1R ( Zeiss Zonnar T* 35mm F2.0 )

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2025年2月15日 (土)

都立小金井公園「全国大陶器市」

 

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ずいぶんと久しぶりに都立小金井公園に出かけてみました。珍しく小金井公園「全国大陶器市」のチラシがポスティングされていました。我が家から小金井公園まではけっこう距離があるのですが、多摩地域の広範にわたってチラシを配布しているのでしょうか。これだけで結構な費用な気がしますが(笑)。

あまり陶器市には行きませんが(買う気も無かったのですが)、武蔵野のおもかげを残す広大な自然林、都内有数の桜の名所、江戸東京たてもの園で知られている小金井公園に出かけてみました。周辺には公園に沿って流れる玉川上水、有名な小金井カントリー倶楽部などもあります。

 

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陶器市のテントの中に入ってみると、お客さんたちで大混雑です。価格的には、意外と高いといった印象でしたが(私が相場を知らないだけかも)、たくさん購入されていくお客さんもたくさんいました。この日は、強い北風が吹き荒ぶ寒い日で、公園の落ち葉の細かい破片がテントの中に吹き込んで、商品もホコリ(ゴミ)だらけになってしまい、店の人もはたきや静電気ホコリ取りで忙しそうでした。2、3気になる商品もあったのですが、冷やかしだけで終わってしまいました。

ところで、ちょっと古風な外観で目を引く江戸東京たてもの園ビジターセンター(旧「光華殿」)は、1940(昭和15)年11月10日から14日まで宮城(現在の皇居)前で行われた紀元2600年記念式典の会場として造立された「光華殿」を、式典終了後に同事業の一環として計画された小金井大緑地である現在の場所へ移されました。その後、 1954 年「小金井公園」が誕生したそうです。

February 2025, Koganei Park TOKYO, SONY RX1R ( Zeiss Zonnar T* 35mm F2.0 )

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2025年2月 8日 (土)

重要なご案内;配信をhttpからhttps に変更します

こちらのサイトも、近日中に遅まきながら配信をhttpからhttps に変更します。すなわち、URLが http から https へと変わります。

http(ハイパーテキスト・トランスファー・プロトコル)は、通信内容が暗号化されていないため、個人情報や機密情報が盗聴や改ざんされるリスクがあります。httpのサイトで個人情報を入力すると、悪意のある第三者がその情報を盗み見たり、書き換えたりする可能性があると言われています。

一方、https(ハイパーテキスト・トランスファー・プロトコル・セキュア)は、SSL(暗号化通信)によって通信内容が暗号化されているため、第三者による盗聴や改ざんのリスクを軽減できます。

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2025年2月 6日 (木)

Tachikawa Twinkle Garden~多摩の夜を彩るプロジェクションマッピング

 

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1月31日〜2月2日の3日間、JR立川駅北口からほど遠くない「GREEN SPRINGS」でプロジェクトマッピングの企画が行われていました。家族づれなど、かなりの人出でした。多分、新型コロナ感染症が収まってからの企画だと思います。

「『1冊の絵本』をテーマに、多摩地域の自然・伝統やアール・ブリュット作品等を活用した作品を上映」「受賞歴、入賞歴のあるプロのクリエイターによる作品」

1本あたり5分程度の作品で、1サイクル30分ですので、5、6本の作品が上映されたものと思います。

「アール・ブリュットとは、フランスの芸術家ジャン・デュビュッフェによって提唱されたことば」で、「広く、専門的な美術の教育を受けていない人などによる、独自の発想や表現方法が注目されるアート」

どちらかというと子供向けの作品集だったようで、私的にはあまり興味が湧きませんでした。また、上映する場所(壁)が建物の関係であまり高くないこと、大勢の人々、植栽、その他諸々のものにより遮られることなどから、よく見える場所が限られてしまうのが惜しいです。でも年末年始のイルミネーションとはまた趣が違って良かったと思います。来年にまた期待します。

January 2025  Tachikawa Tokyo, Panasonic LUMIX S1 LUMIX S PRO 50mm F1.4 O.I.S

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2025年1月25日 (土)

ホテル仙景(箱根湯本温泉) 2025冬  / Hotel SENKEI (Hakone-Yumoto Hotspring, Japan) winter 2025

 

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箱根湯本駅から徒歩でもそう遠くはないホテル仙景に泊まってみました。
箱根湯本駅から続く商店街を歩いて、途中左折し、須雲川沿いの「滝通り」に出ます。それほど広くはない道をクルマ(マイカー、タクシー)や観光客が慌ただしく通り過ぎて行きます。

ホテル仙景は、最近リニューアルはしているようですが、外観は和風の温泉旅館、朝食夕食とも部屋食、昔ながらの旅館という形式を守る、ということのようです。
客室は15室、それぞれが異なった間取りと趣を持ち、自家源泉の展望露天風呂付、半露天風呂付の部屋もありました。

    

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今回はごく普通の部屋に宿泊です。窓際には洋式のテーブルと椅子、中間部の畳の部分には和式のテーブルと昔懐かしいこたつがありました。こたつには籐製の非常に重量級のしっかりした座椅子が付いており、たいへん快適でした。奥には幅が少々狭いシングルベッド2つの寝室があります。

「温かで行き届いたサービス、つかず離れずのおもてなし」がモットーのようです。昔は、食事の配膳の際に仲居さんが世間話などいろいろとお話しされることもありましたが、話を合わせるのに苦労したこともありました。なかなか難しいです。こちらの仲居さんは流暢かつ古典的な日本語を話す東南アジア系の若い女性、かなりのベテランの方とお見受けされ、その立ち振る舞いに呆気に取られてしまいました。また手慣れた様子で、構図を変えながら写真を撮ってくれました。

         

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温泉ですが、露天風呂はちょうど部屋のある建物群の屋上にありました。なかなか風情があります。適温で、いつまでも入っていることができます。内風呂の大浴場は、別の建物まで出かけて行きます。

   

       

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それにしても、この須雲川沿いにはホテル・旅館がずらりと並んでいて、驚きます。巨大なウナギの寝床のような天成園! そんなにたくさん源泉があるのだろうかと思います。

「神奈川県温泉地学研究所」が1986年に「箱根湯本温泉の湧出状況について」という報告を行っています。その中に箱根湯本温泉 (塔之沢地区を含む)の源泉の分布図がありました。昭和33年 (1958)から昭和58年 (1983)にわたる25年間の温泉の変化を調べているのですが、須雲川沿いには確かにたくさんの源泉があり、ホテル仙景の付近にもありました。ただ、どこが源泉の権利を所有しているのかは分かりません。

むか~し行った「桜庵 おーあん」(現 星野リゾート 界 箱根)も、この須雲川のもう少し上流にあったこと思い出しながら、のんびりと散策しました。

January 2025, Hotel SENKEI (Hakone-Yumoto Hotspring, Japan), SONY RX1R ( Zeiss Zonnar T* 35mm F2.0 )

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2025年1月15日 (水)

高幡不動尊(東京都日野市)

 

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まだ年が明けて間もないですが、久しぶりに高幡不動尊(高幡山明王院金剛寺)に出かける機会がありました。不動明王坐像(重要文化財)で有名な真言宗のお寺です。京王電鉄 高幡不動駅からすぐですので、非常に便利です。地元出身の土方歳三の菩提寺としても有名です。

平安時代の初めにはすでに、密教の信仰対象であった不動明王があり、関東地方の鎌倉武士・戦国武将から崇拝され、江戸時代には火防の不動尊として庶民の信仰も集めたそうです。不動明王はヒンドゥー教の破壊と創造の神「シヴァ」がルーツだと言われています。

 

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お寺の前にある蕎麦屋さん「開運そば」でうどんを食べ(ついでに枡酒も)、最後に饅頭屋さんで茶饅を買って帰宅です。

ところで、高幡不動尊のすぐ横の小高い丘は高幡城址であることに初めて気がつきました。散策道(ハイキングコース)となっているようです。紫陽花の咲く頃にまた来てみようと思います。

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2024年12月27日 (金)

師走の散歩道

               
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また、1年過ぎ去ろうとしています。

11月、ようやく日中も15℃前後になり秋らしくなりますが、20℃を超える日も時々あり、いつまで経っても夏服が片付けできません。奥多摩へのトレッキングで紅葉を楽しんできました。流石に下旬になると突如真冬の陽気になり、慌てて冬のコートを用意。

12月、イチョウもようやく黄色に色づき、もみじも本来の赤色に色づき、秋の装いです。10日前後から北日本や北陸地方からは雪の便りも届き、首都圏でも最低気温が真冬並に。ジャケットの出番が少なかった! 12月は朝の最低気温が低く寒かった印象が大きいが、日中晴れれば意外と暖かく過ごしやすい。

 

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1年間大いに楽しませてもらったNHK大河ドラマ「光る君へ」がとうとう終わってしまった。最後の方はやはり”駆け足”の感が拭えなかった。もう4回分くらいあっても良かったのに。

 

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今回は、イタリアンでちょっとリッチに過ごします。相変わらず、豚熱の影響でイタリア産生ハムは入荷せず、スペイン産だそうです。モッツァレラチーズと冷えたトマトの組み合わせも美味しいです。

  

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2024年12月22日 (日)

ホテル「オークラ東京」 2024年 クリスマスシーズン / THE OKURA TOKYO, X-mas season 2024

 

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久しぶりにオークラに、それも改装後初めて最上階のバーラウンジ「スターライト」に行く所用がありました。

広いラウンジ形式と小ぶりの個室がありました。新宿方面の大展望が見られます!
黄昏時の大都会の刻一刻の変貌が印象的です。お食事のメニューもお洒落です。

           

 

December 2024, Bar lounge "Starlight", THE OKURA TOKYO

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2024年12月20日 (金)

麻布台ヒルズ 2024 クリスマスシーズン

 

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森ビル株式会社が昨年開業した「麻布台ヒルズ」を見に行きました。そのついでに、近くにあるNHK 放送博物館、愛宕神社に立ち寄ってみました。この付近を散策していると、とにかく「・・・・ヒルズ」の表示が目に止まります。

森ビル株式会社のウェブサイトを見ると「・・・・ヒルズ」の一覧がすぐにわかりました。数字は主要建物・施設の開業年です。おおむね2000年以降に完成した大規模再開発事業に「ヒルズ」の名称をつけているようです。
麻布台ヒルズ 2023
虎ノ門ヒルズ 2014~2023
六本木ヒルズ 2001~2011
アークヒルズ 1986~2013
愛宕グリーンヒルズ 2000~2018
表参道ヒルズ 2006
元麻布ヒルズ 2002
オランダヒルズ 2004~2005

この中で、虎ノ門ヒルズ、愛宕グリーンヒルズ、 アークヒルズ 、麻布台ヒルズ は隣接しているので、どこをみても「・・・・ヒルズ」です。

麻布台ヒルズのコンセプトは、『「緑に包まれ、人と人をつなぐ「広場」のような街-Modern Urban Village-」です。都市の本質はそこに生きる人にあるからこそ、人間を中心に発想し、誰もが豊かに暮らせる環境をめざしました。世界が注目する Green&Wellness という価値を、東京の中心で実現します』。

神谷町駅から地下道を歩いて麻布台ヒルズの一角に到着です。いきなりブランド商品の広告の大洪水で、ここもインバウンド向け?と思いました。「麻布台ヒルズ」は全体として緩い傾斜地に建設されていて、高層ビル(オフィス、ショップ&レストランなどの商業施設、ホテル、レジデンス)と低層ビル(主にブランドショップ?)からなるようです。アマンのセカンドブランドホテル「ジャヌ東京」や「アマンレジデンス」がちょっと目を惹きます。まだ完成後1年で、クリスマスシーズンということもあり、家族づれ、カップル、高齢者グループなどで大混雑でした。人気あるんですね。今日の予定は、商業施設のクリスマス・マーケットを見て、お手軽なランチです。こちらにはドイツ銀行が入っていたり、クリスマス・マーケットもドイツ風で、全体としてドイル風に振っているのでしょうか。

タワープラザ低層階にあるショップ・レストラン街は大混雑。予約もせずに来てしまったのですが、なんとかイタリアンレストランの「ラシーヌ (RACINES)」に入れました。都内にいくつか店舗があります。店内をぐるりと見渡すと、若い女性とカップルがほとんど、珍しく高齢者が少ないです(笑)。パスタランチを注文しますが、どれもどちらかというと創作系パスタで、量は十分で、しっかりとお腹いっぱいになります。お手拭きは、初めて見る黒のウェットテイッシュ!でした。

まだ次の予定が控えているので、こちらはほどほどにして出発です。

 

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NHK 放送博物館(意外と遠かった、最後にちょっと不思議なエレベーターに乗って到着)は、1956年に世界最初の放送専門のミュージアムとして、現在の愛宕山に開館しました。1925年3月22日朝9時30分、東京芝浦の東京放送局仮放送所から、アナウンサーからJOAKの読み上げ、初代総裁の後藤新平の挨拶があり、日本のラジオ第一声が流れました。そして7月、今度はこの愛宕山で本放送が始まり、愛宕山は“放送のふるさと”と呼ばれるようになったそうです。いちばん興味深かったのは3階のヒストリーゾーンで、昭和生まれ(高齢者)には懐かしいものが多かったでした(笑)。

      

愛宕神社はすぐ隣でした。標高26mの愛宕山の山頂にあります。これは23区内で自然の地形としては一番高い山です。
愛宕神社は、徳川家康の命により防火の神様として祀られ、幕府の手厚い保護を受けました。その後江戸大火災で全焼、明治に入って再建されました。こちらでいちばん有名なのは「男坂」です。曲垣平九郎(讃岐高松藩士)は、江戸時代初期の馬術家。将軍徳川家光に命じられて、愛宕山の急な石段を馬で登り降りし、梅の枝を手折って家光に献上したことで名声を得ました。これが「出世の石段」と呼ばれる非常に急な石段です。

境内にある「山の上の茶屋」で小休止です。境内には、これまでもソムリエの田崎真也さんがプロデュースしていたお食事処、「あたご茶屋」などがあったそうですが、今ある「山の上の茶屋」は2024年3月にオープンです。

最後に愛宕山を下って、地下の巨大な虎ノ門ヒルズ駅まで降ります。意外と見所が多かった1日でした。

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December 2024, AZABUDAI Hills, NHK Museum of Broadcasting and ATAGOYAMA Shrine in Tokyo

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2024年12月13日 (金)

晩秋の奥多摩周遊 2024 / Driving through Okutama area Japan, late autumn 2024

 

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晩秋の奥多摩湖周辺の日帰りドライブです。真っ赤なもみじの紅葉が、太陽の光を受けて眩しく輝いていました。

 

 

青梅街道を青梅駅・奥多摩駅・奥多摩湖(小河内ダム)と走り、最初の目的地である多摩源流温泉 小菅の湯・道の駅こすげ(山梨県小菅村)に向かいます。小菅の湯にはオープンの時間に合わせて到着です。この日は空いていて、のんびりと入浴、それでもいつの間にかお客さんが増えています。今回気づいたのは(苦笑)、浴槽によって利用されている水が違うこと! 温泉(鉱泉)の湧出量が減っているのでしょうね、一番人気の五右衛門風呂は、なんと普通の天然水でした。次回からは要注意です。
そして、昼食。初めて来た時は、季節によるのでしょうが、天ぷらの盛り合わせがたいへん美味しくて感動しましたが、何度か行くと食べ慣れてしまい、いつしかメニューも変わってきてしまいました。
最後は、道の駅こすげで地元産のヒマラヤヒラタケや大きな椎茸をお土産に買います。

 

次の目的地は道の駅たばやま(山梨県丹波山村)で、農林産物直売所・軽食堂・めのこの湯(この日は休館日)があります。・小菅村役場の前から山梨県道18号線今川峠を通ってショートカットで道の駅たばやまへ向かいます。この日は、来場者も少なく、お目当てのジビエ製品は売れてしまったのか入荷していないのか1パックしかなくて残念。

 

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早々に最後の目的地、奥多摩周遊道路に向かいます。昔は道路の斜面崩壊が頻繁に発生して、いつも復旧工事を行なっていました。ヘアピンカーブが多いことから、オートバイやクルマの飛ばし屋さんが好んで走ることで有名な場所です。この日は、ここも車が少なく、比較的のんびりとマイペースで走れました。駐車場としては月夜野第一、月夜野第二、浅間(せんげん)尾根、数馬の4箇所がありますが、展望が良いのは月夜野第一と浅間尾根で、それぞれ小河内ダムとハイキングで人気の高い浅間尾根(浅間嶺)がよく見えます。月夜野第一からは、七ツ石尾根やその奥にある雲取山が見えます。
数馬を過ぎるとすぐに奥多摩周遊道路も終わりになって、「都民の森」に到着。一休みして一気に檜原村、武蔵五日市駅前を走り抜け、帰路につきます。

December 2024  Okutama area Japan, Panasonic LUMIX S1 LUMIX S 70-300mm F4.5-5.6 MACRO O.I.S.

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2024年12月 8日 (日)

<movie> 師走の東京 イルミネーション 2024 / December illumination in Tokyo 2024

 

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久しぶりに東京都心の師走のイルミネーションを見てきました。
平日のせいもあり、人出はエリアによって様々でした。
それにしても、東京駅駅前、東京駅をバックにした行幸通り、丸の内仲通り(丸ビル裏側)付近が圧巻ですね。
東京駅駅前での大人気の前撮り(フォトウェディング)も盛況で順番待ちのカップルが大勢!

まず、東京の玄関口・東京駅駅前から「丸の内イルミネーション2024」
東京駅前周辺、KITTE丸の内(キッテマルノウチ)、行幸通り、和田倉噴水公園、丸の内仲通りなど。街並みがシャンパンゴールド色にライトアップ。

 

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丸の内仲通りをずっと歩いて、最後は日比谷駅周辺の「HIBIYA Magic Time Illumination2024」へ。
日比谷仲通り、東京ミッドタウン日比谷など。青白いイルミネーションを中心にフルカラーイルミネーション。“魔法のような瞬間”がコンセプトだそうです。ディズニー・アニメーション映画『モアナと伝説の海2』とコラボレーションしたツリーも登場。

December 2024, Tokyo Station, Panasonic LUMIX S1 LUMIX S PRO 50mm F1.4

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2024年11月30日 (土)

<movie> 奥多摩 三条の湯 2024秋 / Okutama Sanjo Hotspring in Tokyo, Autumn 2024

 

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早朝の奥多摩駅から西東京バスに乗車、朝靄の中を丹波山村のお祭バス停で下車します。「三条の湯」の予約状況を見ると、紅葉シーズの真っ只中のはずですが、登山者の姿はごく僅かで、ちょっと拍子抜けです。お祭バス停の周辺には何もなく、雲取山登山口の鴨沢バス停と比べると雲泥の差です。

バス停から少し歩くと後山林道入口(三条の湯・雲取山・飛龍山登山口)です。後山川を高巻きにしながら林道は進みます。一般車通行止めゲートの片倉ゲートに到着です。お祭に比べて少し紅葉が進んでいる感じでしょうか。この日は、ここまで業務用車両と2、3台遭遇した程度でした。

片倉ゲートを過ぎると黄色の紅葉に加えて、赤い紅葉が増えてきます。後山橋を過ぎて塩沢林道分岐点に着くと、三条の湯の小さな案内板があります。さらに進むと、対岸に廃屋(作業場?)、道路工事の現場、東京水道(株)の作業所、道路工事の現場詰所などがあり、後山林道の終点に到着です。ここで小型トラクターで下山してくるご老人と出会います。荷物運搬ではないような感じで山菜取りの帰りでしょうか? ここまで出会った登山者は10名程度でした。

いよいよ登山道ですが、道幅は確かに狭くなりますが、一部を除いて緩やかな登りであることには変わりません。眼下には、滝や渓谷美が目に飛び込んできます。「やまなしの森林100選 三条谷の落葉樹林」という看板と巨木の付近が登山道のハイライトでしょうか。

「三条の湯」の手前の渓流まで到着。これから斜面をもうひと登りと思っていましたが、よく見ると、付近には作業場、テント場、斜面のちょっと上には山小屋が見えています(笑)。ちょっと意外な、あっけない「三条の湯」到着です。林道終点から30分ほどで到着でした。

 

 

 

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山小屋の受付で宿泊の手続きをします。こちらは管理人室・食堂、宿泊の部屋、水場、トイレなどがそれぞれ独立していて別の建物になっているようです。つまり、雨の日も夜間も部屋から食堂・水場・トイレに行くためには一旦”外へ”出なければならないので、特に夜のトイレなどは大変だなと思いました。宿泊の部屋は大部屋の「三ツ岳」で、古典的な作りの大部屋でした。今日の宿泊者は6人、紅葉の最盛期でほぼ満室のはずですが意外と少ない感じでした。

到着時間がまだ早かったので、先に温泉に入ってくださいと言われました。こちらでは、薪でお風呂を沸かしているとのことで、スタッフの男性がしばしば薪をかまどにくべたり、お湯加減を見ていました。一人で大変そうです。お風呂が沸くと部屋まで来て伝えてくれて、風呂まで案内されて、説明していただきました。もう至れり尽くせりで、この日はたった一人のスタッフで非常に忙しいと思うので、こちらの方が恐縮してしまいます。温泉は小さい内風呂のみ。泉質は硫化鉱泉、源泉温度は10℃と低いので完全に沸かし湯で、それも薪でお湯を沸かしている!(ちなみに、調理はプロパンガスです)湯の華もあり、かすかに硫化水素の香りもあり、お湯のぬるぬる感も大きいです。同宿の方の話では、薪は適宜くべてくれるそうですが、流石に夕方になるとお湯はぬるくなるようです。仕方がないですね。

 

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温泉から上がって、少々遅い昼食を食堂で頂きます。ジビエ(鹿肉)カレーを頂きますが、ちょっと寂しいかな? という印象です。午後から天候が急に悪くなり、標高1,100mなのに意外と寒く感じ、マウンテン・ジャケットを着込んでしまいました。午後4時、件の小屋主さんが「三ツ岳」に来て、まき薪ストーブをつけてくれます。一人で本当に忙しい!

午後5時半、夕食です。雰囲気は似ていますが、ウェブサイトに出ている夕食と全く違います(笑)。まあ、季節によっても食材は変わるので、やむを得ないと思いますが・・・・。日本酒も頂きました。食後は、食堂が談話室に変わるのでそこでお話ししたり、部屋(三ツ岳)のストーブを囲んで歓談したりします。大部屋なのでやはり寒いし、やることもないので、たくさん着込んで早々と寝ることにしました。夜間、ヘッドランプをつけてトレイに行きましたが、それほど寒くはありませんでした。でも、天気予報が全く外れて、雨が降っていたのにはまいりました。

 

朝5時、部屋の照明が点灯します。朝食は5時半からです。朝も薪ストーブです。
昨夜はかなりの雨が降ったようで、今朝も天候不良、ガスっています。朝食後、小屋の周辺を散歩してみたり、テント場の様子を見に行ったりします。天気も良くないので、7時半には下山することにしました。途中、登山道の区間で、週末の応援でしょうか、登ってくる山小屋スタッフが1人いました。

お祭バス停で一休みですがベンチも何もないので、隣の西鴨沢バス停まで歩きます。ここにはバスの広い駐車(待機)スペースとベンチがあるので、のんびりとバスが来るのを待つことができます。

 

 

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昼前には奥多摩駅に着いてしまいました。駅の2階のカフェ(PORT Okutama)でランチを食べます。カレーのメニューは5種類。前のグループが注文した5種類のカレーが厨房から次々と出てきます。どのメニューも見た目もおしゃれで美味しいそう! 思わず見惚れてしまい(笑)、どれを注文しようかと迷ってしまいました。スタッフの人からは、どうぞごゆっくり考えてくださいと、言われます。けっきょく、カツカレーとクラフトビール(黒ビール大)を頼んで、この2日間の山行をを思い出しながらのんびりと過ごしました。

November 2024, Okutama Sanjo Hotspring, iPhone 13, Panasonic LUMIX S1 LUMIX S PRO 50mm F1.4

 

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2024年11月17日 (日)

東京のみかん狩り(武蔵村山市 狭山丘陵) 2024秋

         

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狭山丘陵は、埼玉県と東京都の都県境に東西11km、南北4kmにわたって広がる丘陵で標高は194m、周りの武蔵野台地に対して80m程度の比高差があります。

この狭山丘陵には、大正から昭和初期にかけて建設された東京都水道局管理の狭山湖(山口貯水池)・多摩湖(村山貯水池)やその水源保護林があります。その中に、西武鉄道グループが運営する西武園ゆうえんち(旧 西武園)、プロ野球・埼玉西武ライオンズの本拠地である西武ドーム球場(ベルーナドーム)が点在します。また、宮崎駿が監督したジブリの長編アニメ映画『となりのトトロ』で舞台のモデルとされたことから、「トトロの森」として有名になり、ナショナルトラスト運動「トトロのふるさと基金」も設立されています。東京都ではこのような狭山丘陵を首都圏に浮かぶ「緑の島」と称して、官民合わせて里山の保全に努めています。

狭山丘陵の暖かい南斜面で栽培されているみかんは「東京狭山みかん」(品種は宮川早生)と呼ばれ、昭和35年ごろからみかん栽培が行われています。今では武蔵村山市が東京を代表するみかんの産地だそうで、市内にみかんの観光農園が7か所あります。東京狭山みかんは酸味と甘みのバランスが取れた濃厚な味わいが特徴と言われています。

今年は11月上旬から2週間の予定で、みかん狩りが開催されています。狭山丘陵に出かけたついでに、東京のみかん園!にちょっと立ち寄ってみました。この日は、小学校低学年の子供さんたち(遠足?)、家族連れ、高齢者グループなど大勢が来ていて、ちょっと驚きました。まだ開園早々なので、斜面に植えられたみかんの木々には、みかんが鈴なりになっていました。予想外に美味しくて、この東京産みかんに驚きました(笑)。

November 2024 Mandarin orange picking in Tokyo, iPhone 13

 

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2024年11月12日 (火)

<movie> 奥秩父 大滝(埼玉県)2024秋

 

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奥秩父大滝地区は、雲取山・甲武信岳などの奥秩父の山々に囲まれ、荒川の源流郷とも呼ばれています。2005年の市町村合併で、秩父郡大滝村から秩父市大字大滝と変わりました。

なかなか行く機会もなかったので、国道140号線を少しドライブしてみました。この国道は、雁坂トンネル(6,625 m)が1998年に開通するまで雁坂峠の前後区間で登山道が国道指定されており、「開かずの国道」と呼ばれていた(点線国道)そうです。

雁坂トンネル開通前までは、秩父湖(二瀬ダム)沿いのいわゆる秩父往還(旧道)が主だったようですが、現在はループ橋(雷電廿六木橋)・滝沢ダム・奥秩父もみじ湖・滝川渓谷沿いのルートがメインです。

 

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秩父鉄道三峰口駅入口周辺からしばらくは昔ながらの道路ですが、道の駅「大滝温泉」を過ぎてしばらく進むと、俄然新しい道路となり、快適なドライブであっという間に雁坂トンネル料金所まで行ってしまいます。途中、滝沢ダム(堤体付近の公園・散策路)・中津川渓谷への分岐・栃本集落(栃本関跡)入口などがありますが、期待したほどのものではありませんでした。滝川渓谷沿いの茶屋も巨大な廃墟となっていました。紅葉もちょっと期待はずれ(苦笑)、そもそも紅葉するような木々が少ないのかも? クルマよりもウォーキングの方が良さそうです。食事ができる所は道の駅「大滝温泉」(コンビニも併設)と三峯神社のお食事処くらいでしょうか、注意が必要です。

November 2024  Ootaki Okuchichibu Japan, Panasonic LUMIX S1 LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O

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2024年11月 1日 (金)

秋の散歩道


      
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もう10月も終わってしまいました。首都圏は、10月前半は夏日・真夏日が多く、後半ようやく20℃を下回る日が多くなったという感じでしょうか。散歩をしていてもドングリなどの実はたくさん落ちていますが、とても紅葉には程遠い感じです。せいぜいハナミズキの葉が赤く染まっている程度でしょうか。

9月下旬から10月上旬にかけて北アルプスの紅葉の名所は大盛況ですが、今年の涸沢の画像などを見ていると、冴えない紅葉のように見えます。以前、紅葉の名所で素晴らしいポスターが貼られていたのですが、実はこの写真はかなり昔に撮影されたもので、今ではこんなに綺麗な紅葉にはならない(特に、赤系の紅葉)との裏話を聞かせてもらいました。

   

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10年くらい前までは、9月中はまだ半袖シャツ、10月10日ごろまでは長袖シャツ、10日以降はジャケットも着るという感じでしたが、今では10月後半ようやく長袖シャツで過ごすような季節感に変わってしまいました。

ウォーキングをするとまだ汗ばむような陽気の中、いつもの散歩道とお気に入りのイタリアンに向かいました。ブロッコリーの茎の切り方が気に入っています。

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2024年10月25日 (金)

<movie> 両神山麓花の郷 ダリア園 (埼玉県小鹿野町) 2024秋 / Dahlia Garden in Ogano, Saitama Prefecture, autumn 2024

   

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埼玉県西部にある秩父盆地の北西部あたりになるのでしょうか、10月上旬、この山間部にあるダリア園に出かけて見ました。

小鹿野町両神薄(すすき)と言われてもどこだか分からなかったのですが、日本100名山の一つである両神山(標高1,723m)の主な登山口である日向大谷や両神神社に向かう県道の途中にあるようです。カーナビでは近隣の住所を入力していきますが、ダリア園の案内板などが沿道のあちらこちらに出ていますので、迷うことはないです。

 

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開園期間は9月から10月の2ヶ月間です。約350種類、5,000株のダリアが見られます。ダリアの原産地は熱帯である中南米(メキシコ・グアテマラ)の高原地帯、寒暖差のある涼しい土地を好むようです。この園内でも、豪華絢爛な大輪から中輪・小輪まで、咲き方もさまざまで、初めて見るようなダリアもたくさんあり、多種多様といったところでしょうか。ちょうど見頃の時期だったと思いますが、まだ花芽がたくさんついている品種もありました。スタッフによる花柄つみの作業も見られます。最後に豪華な切花を買って帰りました。

ところで、ダリア園の周辺には観光施設などはありません。ダリア園がひとつぽつんとあるだけです。食事のお薦めはよく分かりませんが、かなり離れた道の駅・両神温泉「薬師の湯」や小鹿野町市街地の飲食店等まで行く必要があるようです。

October 2024, Dahlia Garden, Panasonic LUMIX S1 LUMIX S PRO 50mm F1.4

 

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2024年10月19日 (土)

浜離宮朝日ホール / Hamarikyu ASAHI HALL (Tokyo)

 

 

松本和将さんのピアノリサイタルで、浜離宮朝日ホールに出かけました。

浜離宮朝日ホール・音楽ホールは、1992年にオープンした客席数552席のシューボックス型(靴箱のような立方体)室内楽専用ホールです。このホールは初めてですが、良いホールですね。素人の耳にも、その違いがすぐに分かりました。

それもそのはず、1996年に米国音響学会が世界22カ国の76ホールを調査して出版した『How They Sound~CONCERT & OPERA HALLS』において、ウィーンの楽友協会ホールなど3ホールが最高クラスに、浜離宮朝日ホールやニューヨークのカーネギーホールなど6ホールがそれに次ぐクラスに挙げられ、「世界で最も響きが美しいホールの一つ」と言われています。この評価は、残響・聴衆とステージの関係の親密度・音のバランス・音色の輝き・透明感・温かさ・質感などを技術的に測定する一方、演奏家や音楽評論家の意見も取り入れて総合的に判定されたものです。

弱音による繊細な演奏もすべての座席で満喫できる、ピアノの音色が特に美しく響くホールとして、評価されているようです。確かに、拍手の音や響きも違いますね。

都営大江戸線築地市場駅の出口からすぐです。夜になると、周辺の高層街の輝きが美しいです。もちろん銀座もすぐそこです。

October 2024, Hamarikyu ASAHI HALL (Tokyo), iPhone 13

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2024年10月10日 (木)

<movie> HOTEL EAST 21 TOKYO / ハロウィンスイーツによるアフタヌーンティー 2024秋

          

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ちょっとした所用で「ハロウィンスイーツによるアフタヌーンティー」なるイベントに出かけてきました(笑)。場所は、東京都江東区にあるHOTEL EAST 21 TOKYO。東京デズニーリゾートからもそれほど遠くないと思います。

東京メトロ東西線「東陽町駅」下車、1番出口から地上に出ます。ちょうど大きな交差点で、ぐるりと見回すと高層ビル、Tokyo East 21が見えるので、そちらに向かって歩いて行きます。この日は小雨で雲がかかっていましたので、あまり良くは見えないのですが、この道路の先の方に東京スカイツリーが見えていました。しばらく歩くと江東区役所があり、Tokyo East 21の2棟の高層ビル(その一つがHOTEL EAST 21 TOKYO)が見てきます。

「東京イースト21」は「オフィス・ホテル・商業施設 3つの機能を有する複合都市」と謳われています。開業は1992年ですので、いわゆる1990年前後の”バブル”の前に企画されて、”バブル”崩壊直後に完成という、多分、当時よくあった最悪のパターンだったのではないでしょうか。

HOTEL EAST 21 TOKYOは1992年9月開業。内装は19世紀のヨーロッパを思わせるラクジュアリーホテル。最近は超モダンな内装を誇るホテルが多いですが、こちらは19世紀ヨーロッパの貴族の邸宅をイメージして建築された館内で、絵画や調度品などの飾りが配されているので、かなりクラシックな佇まいのホテルです。私などにはのんびり落ち着くホテルという印象でした。オークラホテルズ&リゾーツのグループホテルです。都内随一の広さを誇る屋外プール(ガーデンプール)でも有名なようです。

アフタヌーンティー は19世紀半ばにイギリスの貴族階級の人たちから始まった伝統的な慣習で、午後(主に16時頃)に紅茶と軽食を楽しむもので、女性にとっての社交の場でもあったそうです。正式なアフタヌーンティーは、3段のケーキスタンドの下段にサンドウィッチ、中段にスコーン、上段にケーキ(ペストリー)を乗せ、紅茶と共に下から順に楽しむのがマナーとされています。また、シルバーのケーキスタンドと磁器のティーカップで提供されるものが格式高いとされています。マナーとしては、ローテーブルやソファテーブルの場合は、ソーサーを持って紅茶を飲むと上品に。スコーンにナイフを入れることは良くないとされているため、一口分を手で割って口に運ぶのがスマートだそうです。

妻も、大昔の独身時代、ロンドンに遊びに行った際に本場のアフタヌーンティーを味わい、たいへん感激したそうです。

 

HOTEL EAST 21 TOKYO / ハロウィンスイーツによるアフタヌーンティー 2024秋

 

 

 

さて、ロビーラウンジでのアフタヌーンティーです。秋の味覚も取り込んだハロウィンスイーツが、3段のスタンドに並びます。通常は1つのスタンドがふたり分です。スコーンなどは別のお皿に。コーヒー・紅茶・ソフトドリンクは飲み放題です。時間は2時間。今や女性に大人気のアフタヌーンティーですが、その分量からして女性にとっては十分昼食代りになるでしょう。男性にはどうなのかなと思いますが、おしゃべりをしながら、各種の飲み物(アルコールはありませんが)を頂きながら、つまみ食いをしている感じで、なんとなくお腹はいっぱいになってくるような感じでした。通常のランチメニューを食べながらよりも、おしゃべりが進みますね(笑)。それにしても、これらのスイーツはひとつひとつに手がこんでいます。そんなこんなで、2時間以上がアッという間に過ぎてしまいました。

以前、デパートの家庭用品売り場でシルバーの3段アフタヌーンティースタンドを見かけたことがあります。好きな人は、自宅でアフタヌーンティーのセッティングをして楽しめそうです。

October 2024, HOTEL EAST 21 TOKYO, iPhone 13

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2024年9月22日 (日)

<movie> 北アルプス 野口五郎岳, 水晶岳, 三俣蓮華岳, 黒部五郎岳 2024夏(8)~ 双六小屋から、鏡平山荘をへて、わさび平小屋へ / <movie> JAPAN ALPS Mt. Noguchigoro, Mt. Suisho, Mt. Mitsumatarenge and Mt. Kurobegoro Summer 2024 (8) ;  from SugorokuHuute to Wasabidaira Huute

     

 

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双六小屋、ここはまさに交通の要衝! 新穂高温泉から登ってくると、1)ここ止まりで、双六岳に登って天空の滑走路を楽しむのも良し、2)三俣蓮華岳から三俣山荘まで足を伸ばす、3)さらに足を伸ばして水晶小屋・水晶岳、あるいは裏銀座方面や黒部方面まで行く、4) 三俣蓮華岳から黒部五郎小舎・黒部五郎岳まで目指す、さらに太郎平、折立まで行く、5)西鎌尾根から槍ヶ岳に登り、上高地に降りるなど、さまざまなコースが考えられます。ここまで来ると、各地の高校山岳部の生徒さんも大勢見かけるし、行き交う登山者も多く、頻繁にご挨拶をします。

ちょっと可笑しいのは、こちらの山小屋で買ったTシャツを(たまたま)着て到着すると、受付で開口一番、Tシャツ! ありがとうございます・・・・、と受付のスタッフが嬉しそうに言ってくれることです。アットホームな感じでいいんでしょうね。

双六小屋はまさに双六小屋グループの”旗艦店”です。一番の驚きはトイレです。トイレットペーパーがふつうに流せる水洗トイレです!! ほとんど普段の日常生活の感覚で山小屋を過ごせます。どのような処理をしているのでしょうか。小屋の後に巨大な金属製の設備がありますが、これが処理装置でしょうか?

水は豊富なので、もちろん飲料水は無料で使い放題。バッテリー充電は無料ですが、コンセントがやや少ない感じです。ストーブのある乾燥室で本当に助かります。更衣室もあり。衛星公衆電話があります。docomoは、小屋の前で不安定ながらも電波が入りますので、メールは可能です。KDDIの「山小屋Wifi」の案内もありました。相部屋も特に変わらず、ふつうに過ごせました。

夕食は大盛りの天麩羅です。双六小屋グループでは連泊の割引はなく、夕食メニューが変わります。食堂が昨年までの畳から、真新しいテーブル・椅子へ改装されていました。人いきれで暑かったでした(笑)。

今年は、「ジャパン・トランス・アルプス・レース」(JTAR)の開催年で、あと数日でスタートでした。ここも黒部五郎小舎と同じようにレースのコース(~三俣蓮華岳〜中道~双六小屋~西鎌尾根~槍ヶ岳~)になっているので、スタッフの方に山小屋として何かイベントがあるのかどうか伺ってみました。同じく、トップグループの通過は夜であることが多いので、特にイベントの予定は無いとのことでした。今年のレースを見ると、先頭集団は黒部五郎小舎を夕方、双六小屋を21時ごろ通過していましたので、翌日の昼間でも選手たちの応援はできたようです。

小屋の前からは鷲羽岳が大きく見えています。鞍部にある小屋ですから、稜線で見るような日の出や日没は期待できません。

                        

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縦走も最終段階です。双六小屋から双六池を横目に見ながら、最後の登りにかかります。この日の朝も、盆休みを直前に控えた双六小屋への荷上げが急ピッチで進んでいるようで、小屋からおおよそ登り切った稜線からクロユリベンチ付近にかけて、ヘリの往復を4〜5回見ることになります。毎回飛行コースが変わるようで、突然現れて頭上を飛んでいったり、谷の中を飛んでいったり、運よく目の前を飛んでくれたり、毎回爆音に振り回されました(笑)。

クロユリベンチを含む稜線部、花見平のお花畑(今年も雪田は消失)、弓折乗越など、高山植物はもう終わっているというか、あまり咲いていませんでした。

                                  

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鏡平山荘到着です。味噌ラーメンやかき揚げうどんを食べたいなと思いながらも、時間が中途半端でかき氷と携行食の余りを食べて、トイレをお借りして終わってしまいます。鏡池から見える槍・穂高連峰もすっかり雲の中です。途中いくつもの涸れ沢を通り過ぎながら、熊の踊り場、シシウドヶ原、イタドリヶ原、チボ岩、チチブ沢と来ます。熊さんにも遭遇せずに無事通過です。シシウドヶ原やイタドリヶ原まで来ると、日陰がないことと、標高がかなり下がってきているので、下界の暑さをかなり感じてくるようになります。チチブ沢の水で、顔や腕を冷やして、最後の下りに出発です。西穂高方面も相変わらず雲の中です。

                         

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小池新道入口に到着、ブナの森を歩いてわさび平小屋に到着です。到着してまずやるべきことは、docomoが圏外なので衛星公衆電話で下山の連絡をすること、お風呂に入ることです。その後は、外のテラスでビールを飲んだり、携行食の余りを食べたり、山行日記の書き忘れを、書き加えたりします。流水で冷やされているトマト・きゅうり・スイカ・バナナ・オレンジなどを見て回ります。通り過ぎる人が皆、今年は少ないね! と言いながら流水でくるくる回る様子を眺めています。下山して緊張感が解けたためか、疲労感や筋肉痛を少しづつ感じています。

翌朝ものんびりと荷物整理をして、テラスのベンチで時間調整です。盆休みが迫る中、登山者が急増しているようです。この夏の山行も無事に終わりました。

 

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2024年9月19日 (木)

<movie> 北アルプス 野口五郎岳, 水晶岳, 三俣蓮華岳, 黒部五郎岳 2024夏(7)~ 黒部五郎小舎から、三俣蓮華岳・中道を経て、双六小屋へ / <movie> JAPAN ALPS Mt. Noguchigoro, Mt. Suisho, Mt. Mitsumatarenge and Mt. Kurobegoro Summer 2024 (7) ;  from Kurobegoro Huute to Sugoroku Huute

 

 

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後方はやや雲のかかった黒部五郎岳
    
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三俣蓮華岳を目指す
         

出発前、小屋の洗面所で鏡を見ると、顔が昨日一日で非常に陽に焼けていてもうびっくりです。朝食も早々に済ませて準備完了、ザックを小屋の外のベンチに出します。しかし、小屋の前での記念撮影に時間を取られているうちに、みなさん次から次へと出発していきます。出遅れ感が大きいです。

黒部五郎小舎のすぐ裏からいきなり急登です。標高差にすれば約150mですが、まだ体が慣れていないと、疲労感も加わり、けっこう苦しいです。急登が終わり、しばらく行くと、標高2620m付近、チングルマの大群落が現れます。私の山行では、羽毛状のチングルマ(果穂)を見ることが多いのですが、今回の縦走では花そのものを見る機会が多かったでした。チングルマの花は直径2~3センチの白い5弁花で枝先にひとつずつつき、黄色い雄しべがたくさんあるので花の中心が黄色く見えます。花が終わったあとの実はふさふさした羽毛状で、風に揺れる姿がほんとうにかわいいです。

この群落を過ぎてさらに登ると、標高2,661mの小ピーク(無名峰)に。しばらくして再び後を振り返ると、黒部五郎岳がいつの間にか見えていました。やや雲がかかっていますが、五郎沢もしっかりと見えています。やがて、三俣蓮華岳巻道の分岐点をすぎると、一気に山頂を目指しての登りとなります。

                        

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三俣蓮華岳から丸山方面にやや下る
   
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丸山への登りから三俣蓮華岳を振り返る

山頂には登山者が大勢いて、一気に賑わいの世界に引き戻されます。山頂付近から見る丸山・双六岳方面のカール、その後にそびえ立つ槍ヶ岳! お気に入りの光景ですが、この日も朝からガスや雲の流れが速く、なかなか姿を見せてくれません。一瞬の晴れ間をしばらく待ちますが、諦めて双六岳方面に出発です。岩場の狭い登山道の隙間にイワギギョウが可憐に咲いています。丸山への稜線では、西側から吹いてくる風がけっこう強いです。天候が回復しない中、双六岳山頂は諦めて、中道分岐からカールへ降ります。

               

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この双六岳のカールには、コバイケイソウの大群落があります。流れるガスの中に林立するコバイケイソウの姿には、ちょっと不思議な世界、幽玄の世界を感じます。突然ガスが切れて鷲羽岳とワリモ岳が姿を現します。鷲羽岳はこの付近、どこからでも目につきますが、山体が野口五郎岳と同じように白いことも関係しているようですね。少し進んで眺める角度が微妙に違ってきたのでしょうか、鷲羽岳の右手奥に見えているのは、真砂岳(白っぽい)と南真砂岳でしょうか?真砂岳のさらに後方には野口五郎岳の山頂がちょっとだけ見えても良さそうなのですが、よく分かりません。

双六岳の残雪が見てきました。ここは双六小屋の水源地だそうですが、今年は残雪の量が少ない感じ、また周りの高山植物もほとんど終わっている感じでした。双六岳との分岐点、さらに巻道との分岐点に到着し、天候も少し回復してきました。ここで多分双六岳からの帰りの親子連れ4人と一緒になります。盆休みの最盛期を目前にして、双六小屋への荷上げが急ピッチなようです。ヘリが何度も往復しています。小学生低学年らしき下の子供さんは、このヘリを見てもう大興奮。まさかこんな山の中でヘリコプターを見れるなんて想像していなかったのでしょうね。早く、小屋まで走って下りてヘリを間近に見たいとご両親にせがんでいます(笑)。一方、小学生高学年らしき上の子供さんは極めて冷静、もう興味の対象が違うのでしょうね。けっきょく、この日は分岐点付近で見たヘリが最後の来訪となりました。子供さんには残念・・・・。そんな、こんなで、いつの間にか双六小屋へ到着です。さあ、ラーメンを食べよう・・・・・。

 

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2024年9月14日 (土)

<movie> 北アルプス 野口五郎岳, 水晶岳, 三俣蓮華岳, 黒部五郎岳 2024夏(6)~ 黒部五郎岳&黒部五郎小舎 / <movie> JAPAN ALPS Mt. Noguchigoro, Mt. Suisho, Mt. Mitsumatarenge and Mt. Kurobegoro Summer 2024 (6) ;  Mt. Kurobegoro and Kurobegoro Huute

 

 

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深夜・未明にかけてかなり雨が降ったようです。それでも出発の頃にはガスも上がり晴れてきました。サブザックで出発です。一般登山者はカールコースを、稜線コースは熟達者向けとされています。(カールとは氷河の侵食によるスプーンでえぐったような、高山山頂付近の地形です。 急峻な壁と平坦な底が特徴です。)黒部五郎小舎は南北方向に開けた鞍部の草原にあるので、北を見ると雲ノ平、南を見ると笠ヶ岳が見えています。雲ノ平からも、緑の草原にぽつんとある赤い屋根の黒部五郎小舎が印象的でした。

小屋を出発してしばらくは真西に向かって緩やかに登っていきます。黒部五郎岳のカールを正面から見えると、大きな谷が印象的ですが、これは「五郎沢」と呼ばれる谷で、登山道はこの五郎沢には入らずに、カールの左手の山腹沿いを登っていきます。深夜・未明の雨の影響で、下半身がかなり濡れるかと思いましたが、あまり心配ありませんでした。標高2400m付近から、再びdocomoの電波が入って来ます。この付近、カールから流れ出してくる水が、岩の間のあちらこちらに流れ出しています。登山道のマーキングがもちろんあるのですが、どこでも歩けるので、うっかりすると???となってしまいます。

                     

               

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標高2500mを過ぎるとカールの全景が見えてきます。さらに、カールに伴うモレーン(氷河が削った土砂が土手のようになった地形)のような丘を超えると、標高2600m付近で黒部五郎岳山頂直下の雄大なカール、急峻なカールの壁、氷河により運ばれた巨大な岩などが圧倒的な存在感として目の前に迫って来ます。

野口五郎岳や黒部五郎岳の「五郎」は「ゴーロ」に由来するそうで、ゴーロとは大小の石や岩がゴロゴロとある場所をさす登山の用語だそうです。同じゴロゴロでも、野口五郎岳と黒部五郎岳ではかなり様相が違います。野口五郎岳周辺(裏銀座)ではゴロゴロした巨岩を乗り越えて歩くことが多いですが、こちらの黒部五郎岳ではとても人手では動かせないような大きな巨岩を横に眺めながら、その間を歩くという感じです。

このあたりで小休止です。前方には大きな雪渓がありますが、水の流れに手を浸しても、あまり冷たくないです。眼前にこの雪渓が見えてくると、いよいよ急峻なカールの壁の登りです。この壁を一気に登って稜線に出て、しばらく歩くと「黒部五郎の肩」に到着です。

              

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太郎平から太郎山・北ノ俣岳・赤木岳・中俣乗越と続くなが~い縦走路が、この「黒部五郎の肩」に上がって来ます。眼下に登って来る人が見えます。この日は、太郎平方面は雲が多く、全体が見えたのはほんの一瞬しかありませんでした。残念! この肩から山頂までは、もう少しです。

                

           

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左から右へ 雲ノ平・水晶岳、ワリモ岳、鷲羽岳、雲間に三俣蓮華岳
            
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左から右へ 赤牛岳、雲ノ平(雲ノ平山荘)、水晶岳
           
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眼下に赤い屋根の黒部五郎小舎

 

山頂には岩がゴロゴロで、石仏もありました。薬師岳・雲ノ平・水晶岳・鷲羽岳・三俣蓮華岳あたりまでは良く見えましたが、槍・穂高連峰は雲の中だったようです。カールの中の登山道や赤い屋根の黒部五郎小舎も見えています。日差しがたいへん強くて、すご~く陽に焼けそうです(苦笑)。山頂もいちおうdocomo圏内でした。

        

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山頂でしばらくのんびりした後、同じ道を戻りますが、カール内で一番印象的な場所で大休止です。ガスが少し降りてきます。季節にもよると思いますが、この雄大なカール、朝早すぎるとまだ薄暗く、7時半~10時ごろ光の陰影が良く、昼近くになると逆光で影が出てしまうようです。午後はガスがかかりやすい。タイミングがなかなか難しいです。

   

黒部五郎小舎は、双六小屋グループそのものです。周囲の雰囲気も桃源郷です。小屋の前にはベンチもたくさんあり、楽しく過ごせます。わさび平小屋と同じような、各種飲み物を流水で冷やす木の桶?があります。夕食は基本トンカツです。双六小屋グループでは連泊の割引はなく、夕食メニューが変わります。

飲料水は無料で使い放題。バッテリー充電は無料ですが、コンセントが少ないです。ストーブのある乾燥室で本当に助かります。更衣室もあり。衛星公衆電話があります。スマホはソフトバンクで、発電機が動いている時間帯ならば概ね町の中と同じように使えるそうです。なお、docomoは、三俣蓮華岳から黒部五郎小舎にかけての稜線、黒部五郎岳のカール内や稜線の大部分でメールは繋がりますが、小屋周辺のみ圏外です。KDDIの「山小屋Wifi」の案内もありました。相部屋自体はいいのですが、夜寝る時、暑すぎて困りました。誰かが廊下の扉を開けてくれて、いつの間にかなんとか眠れました。

今年は、「ジャパン・トランス・アルプス・レース」(JTAR)の開催年で、あと数日でスタートです。ここもレースのコース(~太郎平小屋~黒部五郎岳~黒部五郎小舎~三俣蓮華岳~)になっているので、スタッフの方に山小屋として何かイベントがあるのかどうか伺ってみました。トップグループの通過は深夜であることが多いので、特にイベントの予定は無いそうです。気が付かないうちに、選手が通過していることも多いとか。運が良ければ、選手を応援できるかもしれませんね。

トップシーズンであるがゆえかもしれませんが、太郎平小屋~黒部五郎岳~黒部五郎小舎間の往来が予想外に多く感じられました。新穂高温泉から黒部五郎小舎・黒部五郎岳まで来る(往復する)のは、やはり遠いです。

        

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鞍部にある小屋ですから、稜線で見るような日の出や日没は期待できませんが、この日は夕焼けが雲間に反射して、なかなか雰囲気のある黄昏時でした。黒部五郎岳の山頂もシルエットととして、今日の思い出の一つとなりました。

 

         
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«<movie> 北アルプス 野口五郎岳, 水晶岳, 三俣蓮華岳, 黒部五郎岳 2024夏(5)~ 水晶小屋から黒部川源流域、三俣蓮華岳巻道をへて黒部五郎小舎小屋へ / <movie> JAPAN ALPS Mt. Noguchigoro, Mt. Suisho, Mt. Mitsumatarenge and Mt. Kurobegoro Summer 2024 (5) ; from Suisho Huute to Kurobegoro Huute