2019年4月16日 (火)

国立新美術館「トルコ至宝展」2019 〜 イスタンブール 2007

 今回の「トルコ至宝展」で気になったのは、展示の背景となる壁紙(正確にはパネル)でした。トプカプ宮殿の壁には、様々なイスラム様式のデザインやチューリップをかたどったデザインの装飾タイルで埋め尽くされています。このイメージを展示会でも再現したのだと思います。今はコンピュータを利用すれば、このような幾何学的な模様の配列は容易に設計・印刷できると思いますが、今回の各種デザインの壁紙にはけっこう費用をかけているのではないかと思いました。

 

 イスタンブールに行ったのはもう12年も前(2007年)になってしまったので、今はかなり変わっているのかもしれませんが、当時の感想です。

 

 スルタンの「ハレム」は、アラビア語のハラム(聖域)やハリム(禁じられた)を語源としているそうで、トプカプ宮殿の最大の見所とされています。しかし正直なところ、印象が今ひとつでした。理由として、 

1)一定の人数ごとにグループとなり、道案内のガイドが前後につきます。見学者の人数が非常に多く、狭い通路を歩くので、最後尾のガイドからは、早く進んで下さいと、催促の声が飛びます。せっかく日本語の音声ガイドを借りたのですが、落ち着いて聞いたり見ている時間がありません。
2)各部屋はタイルを含めてたしかに素晴らしいのですが、調度品が無いので往時の雰囲気がつかめません。スルタンの宮殿は、オスマン帝国の近代化に伴い19世紀中頃にドルマバフチェ宮殿に移ってしまいますので、やむおうえないのでしょう。
3)結果として、どの部屋も同じように見えてしまい、直に飽きてしまいます。テレビや映画では妖艶な雰囲気となるハレムのお風呂も、ここで実物を見ると、何、これ? と言う感じでした。リピーターでも無い限り、見学のポイントが掴み難いと思いました。

 

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 「トルコ至宝展」にも出てくるようなスルタンのジュエリーはトプカプ宮殿の中の宝物殿の中にまとめて展示されていました。特に印象に残っているのは巨大な宝石という意味で(笑)、「世界的に有名な短剣<トプカプ>」 大きなエメラルドが3つ! そしてダイヤモンドでした(笑)。その他、とにかくたくさんありました。キリスト教系とは異なる美意識で作られたジュエリーですね。

 

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                                                           「トルコ至宝展」2019

 

 
 スルタンが身につける「カフタン」、長い羽織のような外衣です。素材としては、金糸銀糸を織り込んだ羊毛の布、上質な絹を用いたサテン、錦織のベルベットなどの高級な布が用いられました。冬用には厚い布地が用いられ、白貂・黒貂、狐などの毛皮が裏打ちされていたそうです。このような独特なトルコ織物のコレクションも膨大だそうですが、当時はあまり興味が無かったためか、展示室をパスしたのか、ほとんど記憶に残っていません(苦笑)。

 

 一方、ドルマバフチェ宮殿はイスラムと言うよりは、もう近代西欧の宮殿です。こちらには、チューリップのモチーフによる調度品(特に、照明器具などのガラス製品)がたくさん展示されていました。 トルコのアナトリア半島はチューリップの原産地でした。トルコ語ではチューリップを「ラーレ Lâle」と呼びます。スルタンの保護のもと、華やかな宮廷文化が生まれた18世紀のオスマントルコではこの花が大流行し、多くの宮廷用具にチューリップのモチーフが用いられました。社会的に「チューリップ時代」とも呼ばれる一時期もありました。現在でもチューリップはトルコの国花であり、もっとも人気の高いモチーフだそうです。

 

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 ところで、オスマン帝国(オスマントルコ)とトルコ共和国は同じような感じを持ちますが、
「興亡の世界史10 オスマン帝国500年の平和、講談社、林 佳世子、2008.10」
を読むとずいぶん違うものであることがわかります。

 

 現在のトルコ共和国はイスタンブールを中心に東に広がるアナトリア半島の国というイメージですが、オスマン帝国の基盤はイスタンブールを中心に西に広がるバルカン半島の国といった方が良いようです。帝国の元々の支配層は、オスマン家を中心にしたアナトリア出身のトルコ系軍人(イスラム教徒)+バルカン半島の旧支配層からの転身者(キリスト教徒、中にはイスラク教徒へ改宗)だったそうです。オスマン家はアナトリア出身にもかかわらず、広大なアナトリアの安定した支配には長い間常に苦慮していました。
 帝国の支配層がほぼイスラム教徒で独占されるようになるのは、現在のシリアやエジプト征服を通してメディナ・メッカ(現サウジアラビア)を間接支配することになってからです。メディナ・メッカを擁するオスマン帝国はイスラム世界の守護者となり、バルカンの国であるオスマン帝国がイスラム化を深めていくようになったそうです。

 

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2017年1月 7日 (土)

UAE(アラブ首長国連邦)再訪 2013(備忘録)

 ずいぶんと月日が空いてしまいましたが、せっかくですので旅の記録として少しアップしておくことにしました。
(画像クリックで拡大)
 
羽田空港からEmiratesでドバイへ
 今(2013)も昔(1993)も変わらぬ(?)赤を基調として制服です。

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インターコンチネンタル ドバイ フェスティバル シティ(InterContinental Dubai Festival City)
 ドバイの建物はなんでも大きいですが、このホテル+街も大きいです。
 ドバイ国際空港に近いので、大変便利でした。
  
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ドバイ・メトロ
 市街地では地下鉄、郊外では地上を走る超モダンな鉄道です。鉄道マニアではありませんが、思わず先頭車両の窓ガラスにへばりついて車窓に夢中になりました。とにかく風変わりのデザインの建物が多いです。遠くにはヨコハマグランドインターコンチネンタルホテル(昔と名前が変わりましたが)に似た7つ星ホテル!が見えていました。
 側を並走する高速道路(自動車専用道路)は片側6車線くらいありました!
 
 このメトロは、東京のJR中央線でいうと東京~八王子くらいの距離を走っています。ちなみに、日本の会社が作ったそうです。
  
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アブダビ
 UAEで最大のモスクが遠くに見えます。

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ドバイ・モール (Dubai Mall) とバージュ・ハリファ(Burj Khalifa)
 とにかくでかい! 行ってみてください。

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ドバイ国際空港 Emirates ラウンジ
 ラウンジ内の磨りガラスには、ドバイ(UAE)の歴史が描かれています。ラクダの隊商、ナツメヤシ、超高層街、そしてドバイメトロなど。
 リーマンショックで一時は破綻の危機もありましたが、見事に克服。
 
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2014年2月11日 (火)

昔の記憶:20年ぶりのUAE再訪

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 随分と時間が空いてしまいましたが、再び再開です。


 20年前の旅行者としての印象は、観光資源はないけれども、ペルシャ絨毯が安く買える、ゴールド(金製品)が有名、ドバイ国際空港の免税店が凄い、などでしょうか。

 街中の絨毯屋さん(アブダビ Oriental Carpet House  & Antiques)へ行きました。ここは信用のおける店で、日本の1/3程度の価格で買えるとの事で、せっかくですので、スーツケースに入る程度の大きさ(玄関マット程度)でそれなりの高級品を買ってみました。ペルシャ絨毯の証明書をくれました。帰国後、デパートで見ると確かに同程度の商品は、びっくりするような値札がついていました。

 ゴールド(金製品)は計り売りです。つまり金の重さ × 金の価格(時価)で買います。アクセサリーのデザイン料や経費はどうなっているのだろうかと思いながら、お遊び程度の感覚で買ってみました。当時立ち寄った店はややデザインや加工がごつくてやぼったい気もしましたが、今回免税店でチラッと見た印象ではどれも洒落たデザインでした。
 
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 当時、世界の3大免税店のある空港がアムステルダム、シンガポール、ドバイだと言われました。ドバイ国際空港ではベンツも売られていましたが、今回もポルシェとジャガーが展示されていました。どれくらい安くなるのかよく分かりませんが、ここで買う人(買える国籍の人)がいるのだろうかと思いながら眺めてしまいました。ポルシェなんて私には縁遠い車ですが、街中で普段見かけるフツーの色と違って、シックな色の組合わせでなかなか良い雰囲気の仕上がりでした。フツーの車でもこんな配色があったら良いなという感想です。


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 昔、ここで買ったお土産は、ジョニー・ウォーカーのブルーラベルでした。日本国内で見かけるのは赤ラベル・黒ラベルで、青ラベルは知りませんでした。日本で買うと5~6万円、ここで買うと2万円台と言われて、義理の父のために奮発しました。時代は変わり、今ではウィスキーなどめったに飲まないし、お土産でお酒類を買う事も全く無くなりましたね。今回はゴディバのチョコレートで済ませてしまいました。

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SALTED ALMOND と書いてありますが、絶妙な塩味でなかなかの味です。このようなチョコレートは初めて!


 
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 昔のドバイの印象はほとんど残っていないのですが、ゴルフ場があると言われて非常に驚いたことは良く覚えています。砂漠の水も乏しい地域に何故?と思いながらも、立派なパンフレットを見せられて感心しました。

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 絵葉書とかガイドブックはあまり無かったので、自然や建築関係の写真集をガイドブック代わりに買ってきました。懐かしいですね。

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最後に備忘録を追加しました(2017.1)。

 


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2013年12月31日 (火)

ドバイ・モール(Dubai Mall)とバージュ・ハリファ(Burj Khalifa):20年ぶりのUAE再訪

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 20年前、ドバイ首長国は石油資源にも乏しく国際空港はあったものも、同行した人からもドバイには何も無く首都のアブダビの方がメインです、といった趣旨のことを言われました。私もドバイのホテルで食事をしたものの、ほとんど記憶に残っていません。昔の資料を改めて見ると、GEO projets, The United Arab Emirates という都市ガイドマップが出てきました。ドバイの中心部が出ていますが、現在のドバイ・モール(Dubai Mall)とバージュ・ハリファ(Burj Khalifa)のあたりがちょうど境目で出ていません。ちなみに、グーグルマップで同じ範囲を見てみます。表示の方法が違うので一概に比較できませんが、街並の密度が違いますね。また、海岸部で埋め立てが非常に進んでいる印象です。ドバイが急激に変化したのは2000年になってからでしょうか?
 
 
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 バージュ・ハリファ(Burj Khalifa)は2010年1月にオープンした高さ828m、160階立ての世界一の超高層ビルです。124階(高さ442m)には展望台「At the Top」があります。展望台にはドバイ・モールのB1(Lower Ground)から行きます。入場料は、事前予約の前売り券でDh125(約3,000円)、予約無しの当日券でDh400(約10,000円)です。B1のエントランスには、時間帯ごとの予約状況が表示されています。当日券はちょっと高いですね。いろいろなスケジュールの合間にちょっと行ってみる、といったわけにはいかないようです。ちなみに建物の設計はシカゴの会社、建設は韓国、ベルギー、UAEの会社によるそうです。
   

 

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 ドバイ・モール(Dubai Mall)は世界最大級のショッピング・モールです。ドバイ・メトロのバージュ・ハリファ(Burj Khalifa)・ドバイ・モール(Dubai Mall)の駅から、いわゆる「歩く歩道」などでも行けますが10分以上歩いて、ようやくモールの最上階(2nd Floor、日本で言う3階)に到着します。とにかく広くて、慣れないと方向感覚が分からなくなり、人も多くて疲れます(苦笑)。ガイドマップにショップの位置図もあるのですが、大雑把なのでなかなか目的の店までたどり着けません。ガイドブックにも書いてあるように、とにかく何でもありの世界です(笑)。季節柄どこに行ってもクリスマスツリーがあり、ところどころにメリークリスマス! ここはどこ?と思わずつぶやいてしまいます。水族館、アイスアリーナ、(別のモールにはスキー場)、滝のような水の流れ、無いのは本物の雪くらい?でしょうか。

 
 

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 モールの中にあるスーク(スーク・アル・バハール Souk Al Bahar)、といっても人工的に作られた現代的なスークですが、そこでアラビック・レストラン(Abdel Wahab)に入りました。人気のあるレストランだそうで、予約無しで行きましたが、運良くテラスに近い席に陣取りました。テラスの向うにはバージュ・ハリファと手前には池があります。30分ごとに5分ほどの噴水ショー(ドバイ・ファウンテン Dubai Fountain)があります。日本にも同じようなものはあったよなあ?・・・・と思いながら眺めますが、なかなかダイナミックです。ライティングには変化が無く白色のみです。
 
 ところでお料理の方ですが、事前に調べていかなかったせいもあり、なんだか分からない料理もありました(苦笑)。レバノン・ビールを飲みながら、ちょっとバブリーな雰囲気の中で、一息ついた時間でした。


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撮影機材

Panasonic DMC-LX3

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2013年12月21日 (土)

チョコレートのPatchi(パッチ)とデーツのBateel(バティール):20年ぶりのUAE再訪

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 前回アラブ首長国連邦(United Arab Emirates: UAE)を訪れたのは1993年、実に約20年ぶりにUAEを訪れることになりました。(過去の関連記事はこちらへ)ドバイの繁栄ぶりは見聞きはしていましたが、実際に行ってみると本当にびっくり。それは、また後で書くことにして、まずガイドブックに出ているドバイの超定番お土産についてです。前回はこんなものには気がつかず(興味が湧かず)帰っていました。(ちなみに、前回はジョニーウォーカーのブルーラベルをお土産に買って帰りました。当時、日本国内ではほとんどお目にかかれない非常に高価なジョニーウォーと言われて、父のために買って来ました。)

 

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 チョコレートのPatchi(パッチ)、レバノンのベイルートで1974年に誕生したチョコレートで(http://www.patchi.com/Home)、中東のゴディバと呼ばれているそうです。レバノンとチョコレート、因果関係がピンと来ません。日本にはショップはありませんが、知る人ぞ知ると行った感じで、日本人にも非常に人気の高いチョコレートだそうです。ドバイモールに大きなショップ(ブティック)があります。色とりどりの包装に包まれたチョコレートがたくさんバラ売りされています。棚の方にはお土産用にパッケージされたものがあります。約20個入り(50Dh)、約40個入り(100Dh)、約60個?入り(価格未確認)です。ゴディバと比べるとシンプルですが、しっかりした味わいです。どんなチョコレートが入っているのかな?との楽しみがあります。
 

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 デーツのBateel(バティール)、なつめやしのお菓子です(http://www.bateel.com)。こちらもPatchiのショップからほど遠くない場所に立派なショップがあります。今回季節柄クリスマス・ヴァージョンを買ってみました。Natalie tree green M  (120Dh)です。なかなか奇麗な化粧箱ですが、ちょっと華奢ですので取り扱い注意です。ショップでも購入後試食させてくれました。ビールのつまみかな?という感じで、個人的には食べられるという印象でした。ただ日本人にはとっては好みが分かれそうです。

 このパッケージ、上からナッツ、オレンジピール、クルミ、レモンピール、ピーナッツの順番で入っています。ピールとの組合わせでは、オレンジやレモンの味が勝ってしまうようで、デーツとの組合わせでは木の実の方が自然な感じがしました。

 

 

撮影機材

SIGMA DP2, DP3 Merrill

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2011年3月 7日 (月)

バンコク スワンナプーム空港のサッカー日本代表 阿部勇樹選手

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 バンコク・スワンナプーム空港のデューティ・フリー・ショップ街で、とあるポスターが眼に留まりました。これ、阿部勇樹選手(元 ジェフユナイテッド千葉、前 浦和レッドダイヤモンズ)?? 似ているけれども別人??

 帰国後、確かめると、やはり現在イングランドのレスター・シティFCに所属している阿部選手でした。ポスター背景に写っている狐のシンボルとそれを取り巻くレスター・シティのロゴは、本物のようでした。ブルー系のユニフォーム、背番号は22。なんでここに?


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 それにしても、スワンナプーム空港のデューティ・フリー・ショップ街は鰻の寝床のように長大で、原宿や新宿を思わせるような雑踏で、端から端まで歩くと草臥れました。午前零時頃になっても、人通りはあまり減らず、これぞ世界のハブ空港かと、実感させられました。


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撮影機材
Panasonic DMC-LX3

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2009年7月19日 (日)

オリエント急行/イスタンブール シルケジ(スィルケジ)駅 & ハイダルパシャ駅 (6)  (Sirkeci and Haydarpasa, Istanbul)

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 13時15分 レストランを出て、街並を見ながら再びハイダルパシャ駅の桟橋に向かって歩き始めます。途中の小さなモスクでは礼拝中で、絨毯の上に座った沢山の男性が頭を地につけ熱心にお祈りをしていました。

 13時40分 フェリー乗場到着します。オスマン様式というのか、イスタンブール旧市街でも時々見かける古風な建物が待合室です。八角形(六角形?)+屋根の組み合わせが特徴的で、いかにも東洋風という感じです。待合い室で行き先を確認していると、隣にいたおじさんが話しかけてきました。「カドゥキョイは、次の次」と言います。先ほど散策した町は、カドゥキョイではないようです。話の雰囲気では、フェリーはイスタンブールのカラキョイ桟橋には真っ直ぐ行かずに、途中でどこかに寄るようです。
 
 
 
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 13時50分 出港。 船のサイドのベンチに座ります。ハイダルパシャ駅もこれで見納めです。しばらくすると、フェリーは何と先程の街の桟橋に寄った!!ここで沢山の人が乗ってきます。な〜んだ!!!
  
  
  
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 14時間00分 再び出港すると、あっという間にカラキョイ桟橋で下船です。乗船場の前では、ワゴンでスィミットをたくさん売っていました。短いけれども、楽しい散策でした。
(完)

撮影機材
CONTAX 645,  Planar T* 80 mm F2 / Fuji PN400N  + EPSON  F-3200

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2009年7月 4日 (土)

オリエント急行/イスタンブール シルケジ(スィルケジ)駅 & ハイダルパシャ駅 (5)  (Sirkeci and Haydarpasa, Istanbul)

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 11時過ぎ、ハイダルパシャ駅を後にして、街に向かって歩き始めます。モスクを通り過ぎ、しばらく歩くと古いミニバスが並ぶ通りは広場に繋がっていました。振り返ると、ハイダルパシャ駅の勇姿が見えます。
 
 広場の先に、桃色の建物があるフェリー乗場(桟橋)があります。人々で混雑しています。
11時45分、広場で休憩します。海岸通りからヨーロッパ側の三名所が良く見えます。花屋の屋台が並び、おばさんたちが通行人にバラの花を売っています。
 
 
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 12時を過ぎました。大通りを歩いて行くと、感じの良さそうな菓子屋があり、レストランも兼ねている店がありました。店頭では、シシ・ケバブを焼いています。この「SARAY]で昼食にすることにしました。メニューはトルコ語のみで、アジア側には外国人観光客はあまり来ないようです。

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   ケバブ(ラム)のサンドイッチ

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   シシ・ケバブ(ラム)
 
 
 シシ・ケバブ(ラム)9.00 YTL、ケバブ(ラム)のサンドイッチ3.50 YTL、チャイ2 YTL x2。
サンドイッチには大きめのししとうが付いていましたが、涙が出るほど辛かった。
 
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 デザートを食べることにして、菓子のショーウィンドウの前でしばらく熟考します。
そして選んだのは、Saray Muhallebisi ムハッレビ 4.25 YTL と Kaymakli Ekmek Kadayifi 5.50 YTL。Kadayifi は、蜂蜜がたっぷりかかっていて、身震いするほど甘かった。昼食代は、合計26.25 YTL。 
「美味しかった」と出口で言うと、シェフが胸に手を当てて嬉しそうでした。
 
 
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(次回、最終回です。)
 
撮影機材
Panasonic DMC-TZ1

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2009年6月20日 (土)

オリエント急行/イスタンブール シルケジ(スィルケジ)駅 & ハイダルパシャ駅 (4)  (Sirkeci and Haydarpasa, Istanbul)

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 ハイダルパシャ駅のホームはあまり大きくありませんが、売店が意外と豊富です。レストランもありますが、時間が中途半端なので寄らない事にしました。ホームには初代大統領ムスタファ・ケマル・アタテュルクの彫像がありました。ホームを一巡して、外に出ます。外観も立派です。
 
 
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   ハイダルパシャ駅 (Haydarpasa)
 
撮影機材
CONTAX 645, Planar T* 80 mm F2 / Fuji PN400N + EPSON F-3200

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2009年6月13日 (土)

オリエント急行/イスタンブール シルケジ(スィルケジ)駅 & ハイダルパシャ駅 (3)  (Sirkeci and Haydarpasa, Istanbul)

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 フェリー乗場の目の前にハイダルパシャ駅 (Haydarpasa) があります。ドイツ人建築家が設計したという重厚な駅舎です。中に入ります。手前に切符売場と待合い室があり、ドアの向こうはホームです。右手にレストランがある。この駅舎は広々とした大空間です。
 
 
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 「ビールがありますよ!!」と日本人の中年男性が元気良く声をかけてきました。彼も一生懸命写真を撮っている。鉄道ファンなのだろうか。待合い室のステンドガラスと天井の彫刻が実に素晴らしい。
 
 
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 やや薄暗い空間に、赤いデジタル表示が印象的です。イスラム風のステンドガラスが美しい。
 
 
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 トルコの赤い国旗にイスラム風のライト。現存する駅としての存在感は、シルケジ(スィルケジ)駅よりもハイダルパシャ駅 (Haydarpasa)の方が、はるかに大きいですね。フェリーに乗って来た甲斐がありました。
 
 
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撮影機材
CONTAX 645, Planar T* 80 mm F2 / Fuji PN400N + EPSON F-3200
Panasonic DMC-TZ1

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