2023年3月26日 (日)

雨中の桜

 

P1026840_cocolog
 
P1026999_cocolog
 
 
P1026941_cocolog

 

今年、首都圏の桜は早々と開花・満開となりましたが、実に天気が悪いですね。いわゆる「なたね梅雨」でしょうか。

 

 P1027009_cocolog  P1026896_cocolog

P1026920_cocolog  P1026873_cocolog

 
P1026799_cocolog

 

| | コメント (0)

2022年10月29日 (土)

上越 火打山 / 高谷池ヒュッテ & 笹ヶ峰 / 明星荘

 

P1026145_cocolog
 
P1026255_cocolog
 
P1026216_cocolog

 

 

火打山 / 高谷池ヒュッテ

 
 高谷池ヒュッテは妙高市の妙高観光局が管理運営する山小屋です。妙高高原駅前に妙高観光局のインフォーメーションが(笹ヶ峰行きのバス停も)あります。高谷池ヒュッテのウェブサイトを見にいくと、宿泊予約は、モンベルの予約システムを利用するようになっています。妙高観光局が管理運営をすべてモンベルに委託しているのかと思いましたが、そうではなく予約システムだけだそうです。ヒュッテでの現金取り扱いが非常に少なくなり、スタッフの負担軽減も非常に大きいのでしょうね。 

 地方自治体が運営する山小屋のためか(多分、運営予算の関係もあると思いますが)、北アルプスなどの通常の山小屋と勝手が違う点も多々あるので、気になる点は事前に確認した方が良いと思います。それらの不便さをカバーする魅力がこのエリアにあるのだと思いました。

 

P1026419_cocolog   P1026239_cocolog
 
P1026363_cocolog
 
 

・モンベルの予約システムはクレジットカード決済のみです。宿泊代金は予約と同時にクレジット引き落としがなされていますので、キャンセル規定に十分注意する必要があります。
・スタッフのマンパワーや厨房が最小限の機能しかないためか、夕食や朝食は本当に最小限です。連泊しても同じ食事です。
・売店もありますが、昼食となるようなものはカップラーメンしかありませんので、昼食のお弁当(小さめのおにぎり2個)を頼まないと食べるものが手に入りません。行動食・非常食を余分に持参した方が良いです。
・細かいことですが、少額ながら有料のサービスが多いです。

・ヒュッテの水は湧水ではなく高谷池から汲み上げているそうです。飲料水用は煮沸してあるそうです。
・ウェブサイトにも書いてありますが、乾燥室はありませんが、更衣室は複数あります。ヒュッテの屋内でも全体的にやや寒いので、濡れた衣類・着替えには注意した方が良いかもしれません。
・宿泊用の部屋(大部屋)は、いわゆる二段ベット式のよくある形です。間取りとして一人分の幅は十分広いのですが、間仕切りのカーテンがちょっと不思議でした。

・これもウェブサイトにも書いてありますが、携帯電話はDOCOMO・auで電波微弱、Softbankで使用不可です。DOCOMOでも(多分 au も)繋がるのはヒュッテの特定の場所のみ、それもアンテナが立ったり立たなかったり非常に不安定で、送信できるのはほぼテキストメールのみでした。スタッフの業務用連絡もこの環境だそうで、衛星電話は無いそうです。

・夕食終了後、談話室でビデオ放映(火打山の四季、高山植物)、NHK天気予報、スタッフからの明日の天気・登山のアドバイスがありました。最近は、ななかまどが十分に綺麗な赤にならず、ポスターやパンフレットにあるような、黄色と赤が入り乱れた美しい紅葉にはなかなかならないそうです。スタッフの方々は少人数で良く対応されていると思いました。

 

P1026373_cocolog
 
P1026445_cocolog

 

 

笹ヶ峰 / 明星荘

 
 山小屋は60年ほど前から3代にわたっているそうです。山小屋は、15年前に雪で倒壊し、現在の建物に建替えしたそうです。笹ヶ峰のバス停(終点)および登山口(登山ゲート)のすぐそばにあるので、利便性が高いです。

 
 こちらのウェブサイトには、「山小屋『明星荘』 当小屋は、火打山、妙高山への登山者専用の宿泊施設です。登山の前泊、下山後の宿泊にご利用ください。一般観光客の方は大変申し訳ございませんが、ご宿泊はできません。」という説明があります。ウェブサイトの画像を見るとなんとなく想像がつきますが、どちらかと言うと山小屋というよりも簡易民宿風(風呂なし)です。新型コロナ感染症の影響もあるのでしょう、ごく少数のお客さんしか受け入れていないような印象でした。予約は電話が基本のようですので(メール・インターネット予約は無し)、電話してみないと空室状況も分かりません。

 

P1025967_cocolog
 
Img_5821_cocolog

 


 夕食・朝食とも和食の家庭料理です。夕食では実に久しぶりにいわな?の甘露煮を頂きました。ご主人は厨房、話し相手は主に奥さんですが気さくな方です。
 この付近、携帯電話(メール)は問題なく使えました。また通常の電気が来ていますので、夜もヘッドランプは不用です。下山時も昼食かカフェで立ち寄るつもりでしたが、下山がバスの乗車時間ギリギリになってしまい、ダメでした。

 

撮影機材 Panasonic LUMIX S1 LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S.  ( iPhone SE )

| | コメント (0)

2022年10月14日 (金)

上越 初雪の火打山 2022秋

(パソコンで見る一部のインスタグラム風画像配列は、スマホでは表示されません)

 

P1026555_cocolog
  
 
P1026078_cocolog

 

 

   

P1025963_cocolog  P1025975_cocolog
 

新潟県西部の上越地方に、頸城三山と呼ばれる標高2400m程度の妙高山・火打山(以上、百名山)・焼山があります。高谷池の紅葉に興味が湧き、火打山(標高2462m)に出かけてみました。

登山ルートは標準的な笹ヶ峰登山口~高谷池ヒュッテ~火打山の往復です。天候は、寒冷前線の南下により真夏の陽気から一気に秋冬の陽気に激変するとの予報でしたが、山行最終日は標高の高い山岳部では初雪となりました。

登山口(標高1315m付近)から黒沢橋までは木道の散策路で、こもれびで明るく輝く緑の樹林帯にみるブナが美しいです。

黒沢橋からしばらく行くと十二曲りの急登です。この区間が、今回のトレッキングルートの中では一番クマに遭遇しやすい場所のようです。十二曲りを登り切ると一休みですが、この先のちょっとした岩場を含めた急登区間が意外と苦しいです。長い木道を登り切ると、富士見平に到着です。この急登区間で約500mの標高差を稼ぎますので紅葉もかなり進んできますが、雨にしっとりと濡れた木々の紅葉もまた一段と良かったでした。

 

 

P1026247_cocolog
 
 
P1026434_cocolog
P1026253_cocolog  P1026421_cocolog
 

あとは黒沢岳西側斜面を巻くようにして歩くだけですが、大きな木の根っこや大きな岩を乗り越えながら歩くので意外と時間がかかります。途中からは北アルプス(白馬岳付近~槍ヶ岳・穂高連峰)が見えたり、火打山と高谷池ヒュッテの特徴的な三角屋根が見てきます。「アルプス展望台」、ここはもう高谷池ヒュッテのすぐ裏手です。

高谷池ヒュッテは妙高市の妙高観光局が管理運営する山小屋です。高谷池ヒュッテ(標高2105m)の前には大小多数の池塘からなる高谷池、その後には火打山が見えています。高谷池では7月後半には高山植物の大群落が咲き乱れますが、この季節には美しい黄色の草紅葉が広がっています。ナナカマドは最近なかなか綺麗な赤にならないそうで、ポスターやパンフレットにあるような黄色と真っ赤な紅葉が入り乱れるような素晴らしい眺めは難しいようです。

高谷池の周りをぐるりと回って、もう一段標高の高い所に上がって行く途中で、高谷池・高谷池ヒュッテ・背後の茶臼山という組合せで、桃源郷のような光景が見られます。さらに木道を進むと大小の池塘からなる湿原が再び現れますが、これが「天狗の庭」で周辺には美しい草紅葉が広がっています。

 

P1026303_cocolog
 
 
P1026575_cocolog

 

P1026535_cocolog   P1026571_cocolog

 

「天狗の庭」を過ぎると、標高差約350mの火打山への最後の登りとなります。頂上まで1本道で間違えることはないはずです。「雷鳥平」までのだらだらした登りを終えると、ライチョウの鳴き声や姿を探しながらハイマツ帯の稜線を静かにゆっくりと歩きますが、この山域には現在ごく少数しかいないそうで、実際に目撃するのはなかなか難しいそうです。寒さのためか、霜柱・薄い氷・葉の氷結などが見られます。

最後に、山頂への急登を階段で登ります。風を遮るものが無いので、寒冷前線や台風が通過する際の強風時にはたいへんなようです。山頂からは、今登ってきた稜線、妙高山、北アルプス(雪倉岳・白馬岳~鹿島槍ヶ岳、野口五郎岳~槍ヶ岳・穂高連峰)、影火打、噴煙の上がる焼山、雨飾山、糸魚川市街地~上越市街地、米山、日本海の海岸線など、まさに360度の大展望です。

 


Insta_p1026053_cocolog Insta_p1026098_cocolog Insta_p1026105_cocolog
  
Insta_p1026085_cocolog Insta_p1026280_cocolog Insta_p1026282_cocolog
 
Insta_p1026415_cocolog Insta_p1026337_cocolog Insta_p1026722_cocolog
  
 Insta_p1026494_cocolog Insta_p1026482_cocolog Insta_p1026687_cocolog
 
Insta_p1026476_cocolog Insta_p1026694_cocolog Insta_p1026473_cocolog



この日、高谷池ヒュッテを午前6時半に出発する時は、氷点下2度、ガスで視界ほとんどゼロでしたが、「雷鳥平」の終わりのあたりから急にガスが切れて曇りながらも遠方まで良好な視界となりました。山頂でも風も弱く30分ほど滞在、全体で1時間半ほど良好な天候が続きました。午前11時ごろ高谷池ヒュッテに戻りましたが、気温はちょうど0度、途中からあられ・みぞれになっていましたが、ヒュッテで休息中に本格的な雪、初雪となりました!みなさん、ちょっとびっくりでした。

下山時に妙高の日帰り温泉に入ろうと思うと、火打山→妙高山→燕温泉のコースになるそうで、結構大変なようです。笹ヶ峰からバスを利用すると、本数が非常に少ないので、温泉などに入れる自由度が少ないですね。

 

撮影機材 Panasonic LUMIX S1 LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S.

| | コメント (0)

2022年9月27日 (火)

カメラ用一脚 MONOSTAT RS16SK COMPACT (Switzerland)

 

Cf009263_monostat_cocolog   Cf009267_monostat_cocolog
 

スイスのモノスタット社という、カメラ用一脚を専門に製作していた小さなメーカーさんの製品です(現在は既に廃盤です)。その昔、アサヒカメラで田中希美男氏が、ヨーロッパのスポーツ専門写真家の間で人気が上昇中らしいとのことで、紹介されていました。

当時他の一脚に無い特徴として、接地面にはお椀を伏せたような形の大型ゴム製石突き(直径約70mm)がついています。一脚の先端はベアリング状になっており、接地面は動かずに脚部だけが自由に動かせるような構造になっています(ローテーション・スタビライザー構造)。モノスタットRS一脚は、シリーズで5種類販売されていましたが、一番小型軽量のRS16SK COMPACTを買いました(2004年3月)。主な仕様は、長さ 最大伸長145cm、携帯時42cm、重量610g、5段、定価24,000円。使ってみると、接地面が大きいためにとにかく安定感があり、脚が滑ったり地面にめり込むこともなく、大変重宝していました。

ところがこの数年、この一脚を伸ばした際に、荷重をかけると各段が滑ってしまい使えなくなってしまいました。もうゴミとして廃棄しようと思っていましたが、ふと分解掃除をしてみることにしました。分解してみると、各段の繋ぎ目付近に内蔵されている円形状フィルムが所定の位置からズレているようで、これを全て直してやると、完全に復旧しました!

復活したこのRS16SK COMPACTですが、どう使うか考えた末、その小型軽量と安定性から、余っていたCX645用クイックシューを取り付けて、Panasonic LUMIX S1による登山時山頂からのパノラマ動画撮影に使ってみることにしました。田中希美男氏はMONOSTATのサイズにマッチした小型自由雲台を紹介されていましたが、しばらくは大きなクイックシューで様子見です。

なお、最近のジッツォ一脚は、MONOSTATと類似した機能を備えた大型石突が標準でついています。ただ、この新型大型石突は直径50mmとされているので、MONOSTATよりやや小さいようです。

| | コメント (0)

2022年9月 4日 (日)

初めて聞く熊よけホイッスル

 

P1014112_cocolog-4

登山口入口から

 

P1025760_3_cocolog-4

 

ツキノワグマ出没についての注意書きは、首都圏に近い奥多摩や奥秩父の山々でよく見られます。したがって、トレッキングの際にはザックの中に熊鈴は必ず入れていきます。もちろん現実にクマと遭遇することはないのですが。

ところが、この夏の北アルプス双六岳登山では、わさび平~鏡平の間で、上りも下りもクマさんと遭遇してしまいました(苦笑)。そもそもわさび平では小熊が頻繁に現れるのでテント場が閉鎖されています。周辺の林道には、熊よけのために大きな音を出せるように缶が多数置いてあります。私も周囲に人がいないことを確かめた上で、試しにこの缶を叩いてみました。

 

P1014190_cocolog-4
チチブ沢出会

P1025667_cocolog-4
 
 
P1014222_cocolog-4
 
 
P1014255_cocolog-4

シシウドケ原を望む

 

上りでは、チチブ沢出会いの少し上標高1,800m付近で、突然30mほど先で登山道をクマさん(体がかなり大きかったので小熊ではなく親熊?)が悠然と横切っていきました。後続の登山者に事情を説明し、その場で少し待機し、しばらく一緒に歩くことにしました。
下りでは、シシウドケ原 標高2,090m付近まで来たところ、シシウドケ原の休憩ポイントに小熊がずっといて立ち去らないという情報でした。ちょうどその付近にいたツアーのガイドさんやベテランさんが熊よけホイッスル(笛)を吹きながら、周辺にいた登山客30〜40名(?)に状況を説明しながら誘導していました。この時、初めてこの熊よけホイッスルを聞いて印象的でした。ホイッスルが長く吹かれ、非常に高音で遠くまでよく響いていました。

 

通常は熊鈴を携行しますが(ラジオを鳴らしている方も時々いますが)、鳴らしっぱなしで熊の警戒音や気配に気がつくのが遅れるのは、逆に非常に危険だそうです。また、ホイッスルの場合は、救難活動の国内外の慣行として合図は「3回繰り返し」が基本だそうです。クマさんと遭遇するリスクが現実問題として大きい場所では、ホイッスルも持参した方がよさそうですね。

撮影機材 Panasonic LUMIX S1 LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S.

| | コメント (0)

2022年8月28日 (日)

北アルプス 双六岳カール お花畑 2022年夏

 

P1014883_cocolog-3

 

P1014896_cocolog-3

 

 

P1014923_cocolog-3

 

P1014940_cocolog-3

 

 

双六岳付近では、稜線を歩くコース、「中道」と呼ばれる双六岳カールの中央部を歩くコース、稜線が強風で危険な場合に歩く「巻道」の3コースがあります。双六岳カールの中を歩く「中道」では、8月上旬での高山植物が咲き乱れていました。

 

Insta-p1014970_cocolog-3 Insta-p1014951_cocolog-3 Insta-p1025240_cocolog-3

Insta-p1025266_cocolog-3 Insta-p1025310_cocolog-3 Insta-p1025325_cocolog-3

Insta-p1025337_cocolog-3 Insta-p1025385_cocolog-3 Insta-p1025394_cocolog-3

Insta-p1025406_cocolog-3 Insta-p1025459_cocolog-3 Insta-p1025479_cocolog-3

 

田中澄江さんの著書「花の百名山」では、双六岳を代表する花としてコバイケイソウが紹介されています。ただし、コバイケイソウは有毒で、その若芽を食用の山菜と間違えて食べると嘔吐や痙攣を起こし食中毒を起こすそうです 。

 

Insta2-p1025221_cocolog-3 Insta2-p1025250_cocolog-3

Insta2-p1025265_cocolog-3 Insta2-p1025301_cocolog-3

Insta2-p1025342_cocolog-3 Insta2-p1025358_cocolog-3

Insta2-p1025363_cocolog-3 Insta2-p1025379_cocolog-3

Insta2-p1025444_cocolog-3 Insta2-p1025474_cocolog-3

 

(動画はこちらへ)

P1025162_cocolog-3

P1025284_cocolog-3

 

撮影機材 Panasonic LUMIX S1 LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S.

| | コメント (0)

2022年8月11日 (木)

北アルプス・双六岳 2022年夏

 

P1014384_cocolog

早朝の槍ヶ岳〜鏡池に映る槍ヶ岳の穂先(逆さ槍)、槍ヶ岳山荘(肩の小屋)の灯


P1014468_cocolog

早朝の穂高岳連峰と鏡池

 

 

8月上旬、新穂高温泉からの一般的なコースですが、初めて鏡平そして双六岳へと行ってきました。

 

涸沢、蝶ヶ岳・常念岳や表銀座から見る穂高岳~槍ヶ岳が、反対側から見るとどんな姿なのだろうか? というのが理由の一つでした。鏡池からは、日の出に合わせて、池に映る槍ヶ岳の穂先を見て、また双六岳からは西鎌尾根に繋がる槍ヶ岳から穂高岳に連なる峰々を堪能できました。必ずしも天候に恵まれた訳ではなかったので、当初予定の三俣蓮華岳・三俣小屋までは行けませんでしたが、双六岳山頂からは黒部五郎岳・雲の平・薬師岳・三俣蓮華岳・鷲羽岳・水晶岳などを望むことが出来て、黒部源流域の一旦を垣間見ることができました。

 


P1014967_cocolog

双六岳に登る途中から、丸山・三俣蓮華岳・水晶岳・鷲羽岳を望む

 

P1015008_cocolog

双六岳から西鎌尾根・槍ヶ岳

 

P1025154-2_cocolog1

双六岳の山頂直下は椀を伏せたような緩やかな台地となり、その上に浮かぶ槍ヶ岳の眺望が有名
(雲がちょうどかかって、槍ヶ岳山頂が見えていません)

 
P1025062_cocolog

双六岳山頂から黒部源流域、黒部五郎岳・雲の平・薬師岳

 

P1025045_cocolog1

双六岳山頂から見る笠ヶ岳

 

 

それにしても、双六岳のカール(氷河地形)の中ではたくさんの高山植物が咲き乱れていました。8月にこれほど豊かな高山植物を見たのは初めてでした。また、チチブ沢から鏡平への上り下りでは2度も熊さんと遭遇し、鏡沼周辺では走り回るオコジョに何度も出会い、双六池周辺では久しぶりに雷鳥の親子を間近に見ました。実に、豊かな自然と巡り合うことができました。

 

双六小屋・黒部五郎小舎・鏡平山荘・わさび平小屋はグループとして運営されているので融通も効き、予約の変更などについても便利でした。もちろん、それぞれの山小屋に個性があります。登山口としてのわさび平小屋には小さいながらもお風呂があります。下山時にお風呂をここで利用するかどうかで、帰りのスケジュールが決まります。鏡平山荘は、すぐそばの鏡池でのんびりと過ごすことができます。双六小屋は、黒部源流方面と槍ヶ岳へ向かう要衝です。黒部五郎小舎は、黒部五郎岳に向かう途中にあり、黒部源流最深部の一つです。

 

P1025168_cocolog
  
双六岳東側斜面(氷河地形のカール)では夏でも雪渓が残り、登山道周辺には高山植物の群生地が広がる( ”中道” )

 

 

P1025240_cocolog
 
 
P1025337_cocolog

 
 

宿泊したのはわさび平小屋・鏡平山荘・双六小屋ですが、新型コロナ感染症対策もあったのでしょうか、部屋・洗面所・トイレなどが全面的に新しくなっているような印象でした。食事に関しては、メインは魚(イワナ・サバ・銀鮭)・天麩羅・コロッケが多く、ハンバーグは珍しく出てきませんでした。朝食にはスクランブルエッグがよく出たので、ちょっと卵の食べ過ぎかと思いました。味噌汁はすべて赤味噌です。煮物はどれも非常においしく感じました。新鮮な野菜や果物という意味ではわさび平小屋です。食事中は”黙食”が原則ですが、概ね守られていたようです。軽食・喫茶のメニューでは、ラーメン・かた焼きそば・うどん・そば・カレーライス、丼物、かき氷、コーヒーフロートなど、実にさまざまです(笑)。双六小屋のスタッフには、特にお世話になりました。

 

この登山ルートの特徴は、比較的に手軽に、槍ヶ岳を間近に見ることが出来ることだと思います。その一方で、周りの登山者の皆さんの話を聞いていると、黒部源流エリアや西鎌尾根などに向かうレベルの高い話もよく出てきました。

残念な予定変更もありましたが、私にとっては新たな発見の多かった山行となりました。

(動画はこちらへ)

 

P1025364_cocolog
 

P1025420_cocolog
 

P1025456_cocolog

 

撮影機材 Panasonic LUMIX S1 LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S.

| | コメント (0)

2022年7月25日 (月)

雨の奥多摩・鋸山

 

P1013908_cocolog

 

P1013932_cocolog

 

奥多摩駅(標高343m)から愛宕山の有名な急階段・五重塔・愛宕神社を経由して、鋸山(標高1109m)へ向かいます。通常は、御嶽山・大岳山からの下山コースだと思いますが、その逆コースです。

天気予報では曇りでやや涼しく登りやすいと思ったのですが、途中から予想外の本降りの雨となってしまいました。平日のためか、出会った登山者はわずか2人だけ。新型コロナ第7波の急上昇中、安全な登山です(苦笑)。

 

五重塔の脇にはヤマユリがちょうど咲いていましたが、この時期は花の種類が本当に少ないです。
標高700m付近から標高830m付近にかけては岩場が連続し階段・鎖場もあります。途中には天聖神社石仏も。この岩場区間を通過してから、鋸山山頂まではまだ遠いですね。途中で、遠くで雷鳴・雨も本降り・ガスも濃くかかってきたので、しばらく雨宿りして様子をみますが、諦めて山頂まで登ります。山頂から大岳山分岐まで一旦下りますが、天候回復が見込めないので林道方面へ抜けました。雨具を本当の雨の中で着る機会は少ないのですが、雨具を着ての山行は気分的にも体力的にも疲れます。

 

 

P1013948_cocolog

 

P1013995_cocolog

 

P1014009_cocolog

 

撮影機材 Panasonic LUMIX S1 LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S.

| | コメント (0)

2022年7月14日 (木)

高尾山トレッキング 2022夏

 

P1013685

 

P1013716_2
 
 
 
P1013782_2

 

例年この季節は梅雨末期の大雨の日が多いですが、関東甲信地方は6月27日に「記録的に早い梅雨明け」! しかも東京は猛暑日が9日連続し、過去最長を記録。その後は戻り梅雨のようなはっきりしない天候です。

春のトレッキング以来、少し間が空いてしまったので、今回は軽い足ならしで裏高尾へのトレッキングです。コースはごく普通の、小仏バス停~景信山~小仏城山~高尾山(山頂)~4号路~ビアホール(ケーブルカー駅そば)~高尾山口駅です。

この日はなぜか、とにかく人が少なかったです、高尾山山頂でも。景信山や小仏城山の茶店もお休み、おまけに紅葉平の茶店は停電事故で臨時休業、食事ができる所がなくて困った人もいたようです。午前中は曇りで過ごしやすく、木陰を吹き抜ける風が心地良かったですが、昼ごろになると陽が差し始め急に暑くなってきます。この季節は、眼につく花の種類が少ないです。途中で「木カラスウリ」という非常に珍しい花を教えて頂きました。姿・形も変わっています。今回吊り橋のある4号路を初めて歩いてみました。高尾山の北側斜面を歩きます。吊り橋自体は、まあ、それなりでしょうか。

最後に今日の目的地? 有名な?高尾山のビアホールに到着です。かなり高い場所にビアホールがありますが、まだ昼過ぎでしたが大勢の人たちの非常に盛り上がっている声が、下にいてもよく聞こえてきます。入り口の看板には、2時間 飲み放題 4200円 となっており(これは知っていましたが)、どうやらジョッキ1杯とかは無いようでした。ここはグループで楽しむ場所のようです。これなら、展望台の茶店でビールを飲んでも良かったのかなと後悔しましたが、今更戻るのも面倒臭いので、諦めて帰ることにしました。結局、高尾山入り口付近にあるいつものお店でお土産を買い、かき氷を食べて休息することになりました。

 

P1013804

 

P1013846

撮影機材 Panasonic LUMIX S1 LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S.

| | コメント (0)

2022年4月23日 (土)

奥多摩 御前山~カタクリの花 2022年春

   
P1013470_cocolog
 
 
P1013546_cocolog

 

P1013336_cocolog

 

今年も御前山(標高1,405m)に可憐なカタクリの花を見に出かけました。

昨年と同じ日に出かけましたが、今年の奥多摩では4月はじめに2度も雪が降ったので、花の見頃はどうなんだろうと思いながら出かけました。

上りはごく普通に奥多摩湖バス停~サス沢山~惣岳山~御前山、下りは大ダワ林道から奥多摩駅に出ました。登山道の脇に咲くカタクリは、昨年より多いような気がしました。一方、惣岳山~御前山の間にある保護地域では、あまり咲いていないような印象でした。この日は天気があまり良くなかったので登山客も非常に少なく、静かな山行とお花見となりました。時折差し込む日差しが、カタクリの花をいっそう引き立てます。

 

P1013507_cocolog

 

P1013132_cocolog
 

御前山〜大ダワ〜大岳山の登山道は現在改修工事中で丸太の階段やボックス状の階段が新たに設置されていました。大ダワの峠は工事会社のベースとなっていましたが、機材の運搬は背負子でやっていました。大変だ!! 

大ダワ〜奥多摩駅まで、途中登山道もありますが、舗装された林道をひたすら歩いて約1時間40分でした。奥多摩駅の2階にあるカフェ「ポートおくたま」に照明が灯っていました。入ろうかと思いましたが、入り口には「準備中」の札が・・・・・。残念! ここはなかなか入る機会が無いですね。

(全画像はこちらへ)(トレッキング編)、(カタクリ編)

(奥多摩 御前山~カタクリの花 2021年春)

 

撮影機材 Panasonic LUMIX S1 LUMIX S 70-300mm F4.5-5.6 MACRO O.I.S.

| | コメント (0)

より以前の記事一覧