2020年8月22日 (土)

ホテル・リッツ・パリ (August 2002)(リニューアル更新)

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憧れの「ホテル・リッツ・パリ」のリニュアール更新版です(オリジナル版はこちらへ )。内容的な変更はなく、画像のフィルムスキャンをもう一度やり直して、若干画像を差替え・追加しています。

 

2002年8月に前半2泊、後半3泊と分けて、「ガーデンサイド」108号室、「(仮称)オペラ座サイド」526号室、「スクウェアサイド」335号室の3室を体験しました。建物や内装にはやはり古さを感じましたが、メインダイニングルーム「エスパドン」、「バー・ヴァンドーム」のカフェ・テラス、リッツ・ヘルス・クラブ、ウナギの寝床状の長いブティック、夜のリッツなど思い出いっぱいです。Google Mapの画像で見ると、ホテル・リッツって、こんな建物配置になっていたの? と改めて感慨深いです。

 

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Google Mapより

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ホテル・リッツの格式は、まずはスタッフの昼夜の礼装とセキュリティの厳しさに現われているようです。フランスの合理主義のためでしょうか、スタッフも非常にクールで合理主義的な印象です。ウェルカム的な浮ついた歓迎はありませんが、最初は取っ付き難い感じのスタッフも、話をしだすとジョークも交えながら親切でした。リッツの接客モットーは控え目、シンプルかつ礼儀正しく。見られたい人、見せたい人が泊まるホテルではないそうです。

 

ちなみに2010年秋にフランスのホテル格付け基準が変更され、5つ星を上回る最上級ランクとして「パラス」が設けられました。「パラス」に選ばれるには、ホテルが歴史的建造物にあり、卓越した建築と装飾を備え、最高水準のサービスとインフラを提供し、仏高級レストランガイド「ミシュラン」で星を獲得したレストランがホテル内にあり、客室1室あたり2.75人以上の従業員を抱えているなどの多くの条件があり、リッツはその基準に見合うよう2012年に閉館して大改装し、2017年に再開業しました。

大改装により、私たちの思い出も消え去った過去のこととなってしまいましたが、ヴァンドーム広場の美しさは生涯の思い出となるでしょう。

 

(全文はこちらへどうぞ。(1) (2) (3) (4),(5) ~準備中)


撮影機材 CONTAX 645 D35mm F3.5, P80mm F2 / Fuji PN400, REALA,NS160
Fuji TIARA ix TITANIUM

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2007年5月19日 (土)

パヴィヨン・アンリ4世 / サン・ジェルマン・アン・レー (Pavillon Henri IV , ST GERMAIN EN LAYE) 2006.5

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 今回のパリ滞在では市内の雑踏を避けながら少し趣を変えて、パリ郊外いわゆるイル・ド・フランスで気の効いたホテルに泊まりたいと思って、パヴィヨン・アンリ4世を選びました。所在地はRER(高速郊外鉄道)のA1線終点サン・ジェルマン・アン・レー駅下車、徒歩5、6分程度でしょうか。パリ中心部のメトロから乗車してホテルまで30〜40分程で、手頃な距離と時間でした。

 季節によるのかもしれませんが、ホテルのスタッフは最小限しかいなかったので、サービスは良くありませんでした。しかしパリ郊外の落ち着いた上品な街の雰囲気に加えて、ブルボン王家の城館の雰囲気とテラスからのパリの展望が秀逸です。

 ヴェルサイユ、マルメゾンも近く、駅前からバスも出ています。アン・レーの観光スポットにはサン・ジェルマン・アン・レー城(国立考古学博物館)と庭園、プリウレ県立美術館(フランス象徴主義の画家モーリス・ドニの旧アトリエ)、作曲家ドビュッシーの記念館があります。また周辺の高級住宅街も一見の価値ありです。

※以下、全文を読む。(Continue)

撮影機材
ONTAX 645,   Planar T* 80mm F2  / Fuji PN400 , CONTAX TiX S28mm F2.8

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2007年5月18日 (金)

シャトー・ド・ジィー / ブルゴーニュ (Chateau de Gilly, Bourgogne ) 2002.8

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 フランスのワインに興味があり、ブルゴーニュのワイナリーを巡りつつ、古城ホテルも楽しもう、という計画を立てました。パリからTGVで約一時間半でディジョンに到着します。ディジョンは中世、「ブルゴーニュ大公国」の首都であった街です。駅前からタクシーに乗り、ディジョンから20分でホテルに到着しました。
 このホテルは14〜18世紀にシトー修道会の修道院長館であった建物で、長い間荒れるに任せていましたが、1988年にホテルとして蘇ったそうです。森の中にひっそりとたたずむようなイメージで行きましたが、意外と村の真ん中。シャトーと言っても領主のお城ではなく僧院ですので、まあ、こんなものかもしれません。
 ブルゴーニュ、その中でもコート・ドー(黄金の丘)には、「ロマネ・コンティ」をはじめとする有名な高級ワインの葡萄畑が続いています。ボーヌ(「ワインの首都」とも呼ばれている街)で購入した葡萄畑の地図を見ていたら、ロマネ・コンティの畑のあるヴォーヌ・ロマネ村は、ホテルから意外と近いことに気がつきました。時間があれば1日かけて、ホテルからヴォーヌ・ロマネ村まで散策やサイクリングをしながら、ワインと食事も楽しみたいものです。

※以下、全文を読む。(Continue)

撮影機材 
CONTAX 645,   Planar T* 80mm F2,  Distagon T* 35 mm F3.5 / Fuji PN400,  REALA,  NS160,  Fuji TIARA ix TITANIUM

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ホテル・リッツ/ パリ (Hotel Ritz / Ritz Paris)  2002.8

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 ヴァンドーム広場、パリで最も美しい調和を見せている広場と言われ、周囲の建物にはルイ14世時代の面影が忍ばれるそうです。広場は、17世紀初めにルイ14世の栄光をたたえて、建築家マンサールによって設計されて造られました。当時は、ルイ14世自身の巨大な騎馬像がありましたが、フランス革命(1895年)の際に破壊されたそうです。現在ではナポレオンのオーステルリッツ戦勝の記念柱が、広場の中央に立ち、ナポレオン像が広場を見下ろしています。ただあまりにも像が高い位置にあるので、肉眼では像の詳細は良く分かりません。ヴァンドーム広場の周囲には、司法省、ナポレオンの王冠を作成した宝飾店などの高級宝飾店、そしてホテル・リッツがあります。宝飾店ショーメのある場所では、かつて音楽家のショパンが住んでいたそうです。

 ホテル・リッツは、建築家アルドゥアン・マンサールにより設計され、1898年6月1日に創業し、現在もエレガントに格式と伝統を堅持しているホテルと言われています。かつてココ・シャネルが住んでいたスイートルームがあることでも有名なほか、ビリー・ワイルダー監督、オードリー・ヘップバーン主演の名作映画「昼下がりの情事」の舞台になるなど、多くの小説や映画の舞台になっています。しかし今では、衝撃的な死を遂げた英国王室のダイアナ妃が、最後を過したホテルとして印象的です。
 
 また、木立玲子さん(ジャーナリスト)が、毎日新聞の日曜版に「欧州的成熟ライフ」という連載を掲載されていますが、2005年1月9日掲載で「リッツで華麗な夢を」という一文を書かれています。この記事からも関連部分を紹介させて頂きます。

 1)リッツの経歴: スイス人セザール・リッツが、18世紀建築の伯爵邸を改造して1898年に開業したホテルで、世界で初めて各室に浴室を備えたホテルとして評判が高まった。英国王エドワード7世、作家プルースト、ヘミングウェー、フィッツジェラルド、作曲家コール・ポーター、チャプリン、ココ・シャネルなどの定宿として知られる。ダイアナ妃と恋人ドディも悲劇的な死を遂げる直前まで滞在。
 2)リッツの経営: 小説、映画へ出る頻度の高さやリッツ伝説など話題に事欠かないが、建物正面と所有美術品のほとんどが文化遺産であるために維持費が嵩み、経営は苦しかった。1979年に完全修復を条件にエジプト人富豪アル・ファイド氏(ドディ氏の父)が3000万ドルで買収し、修復工事に2億5000万ドルが投じられた。
 3)リッツの接客モットー(リッツ広報部): 控え目、シンプルかつ礼儀正しく。見られたい人、見せたい人が泊まるホテルではない。

 いよいよ憧れのホテル・リッツの探検です。

※以下、全文を読む。(Continue)

撮影機材 
CONTAX 645,   Planar T* 80mm F2,  Distagon T* 35 mm F3.5 / Fuji PN400,  REALA,  NS160
Fuji TIARA ix TITANIUM  

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2007年3月19日 (月)

パリのホテル 2 (Paris, France)

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 この2枚の写真、同じホテルのものです。一枚目(前回)は、オリジナルのダブルルーム(二人用)で間違いないと思いますが、二枚目(今回)はよく分かりません。やや上のランクの、シングルルームのダブル利用の可能性があります。もちろん、日本人にはベッドの大きさは全く問題ありませんが・・・・。ツインのシングル利用は、良くある話ですね。ベッドの雰囲気だけでは、部屋のランクは分からないようです。

撮影機材 CONTAX 645,   Distagon T* 35 mm F3.5,   Fuji  Pro 400 (PN 400)

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2007年3月17日 (土)

パリのホテル (Paris)

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撮影機材 CONTAX 645,   Distagon T* 35 mm F3.5,   Fuji  Pro 400 (PN 400)

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2007年3月 4日 (日)

クォリティ・ホテル・サント・カトリーヌ/ フランス、ボルドー (Quality Hotel Bordeaux - Sainte Catherine) 2006.4

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 フランスのボルドーではワインツアー情報もホテル予約も、ボルドー観光局のホームページが基礎的な情報源のようです。ボルドーはこの地方の政治経済そして観光の中心都市ですが、ボルドー中心部には四ツ星ホテルは稀にしかありません。三ツ星ホテルが主体のようで、やや期待はずれでした。その他には、ボルドー周辺部に散在するシャトーホテルがあります。今回は利便性を考えて、市内中心部の繁華街にあり、観光局にも近い、三ツ星のクォリティ・ホテル・サント・カトリーヌを選びました。19世紀の建物に入る82室の小規模なホテルです。

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 観光局ホームページからリンクされたオンライン予約で、シングル・スタンダードルームを予約しました。この予約システムでは、今時珍しく、予約時に予約料として宿泊料の6%がクレジットカードから自動引き落としされました。この予約料は精算時に返金されるものですが、チェックアウトの際にフロントは気がついていませんでした。予約時の返信メールは付加価値税の有無も書かれていない不親切なもので、支払い時の請求書明細も料金単価などが微妙に異なっていました。結局1泊朝食付き(付加価値税、市税、サービス料、予約料込み)で111.00 EUROでした。これらは、予約システムの不備なのか、ホテル側の責任なのか判然としませんが、当初想定よりも10%ほど多く支払うことになり、不快な思いをしました。

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 部屋は501号室で、日本のビジネスホテルの部屋の雰囲気でした。窓の外には、遠くにライトアップされたサン・ミッシェル寺院が印象的に輝いていました。シャワーとバスタブは、水量・湯量ともたっぷりでした。空調も強力で、収納スペースも十分で、気持ちよく過ごせました。チェックインの夜、ぐっすりと寝込んだ矢先、突然、火災報知器が鳴り出しました。周りの宿泊客も廊下に出ているようです。誤作動だったようですが、海外での初体験で驚きました。

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 朝食のレストランの内装はベージュ系からなり、ベージュのテーブルクロスに載るワインカラーのランチョンマットが綺麗でした。古風な給湯器、民芸品の人形・てんとう虫が飾ってあります。メニューはトースト、クロワッサン、生ハム、卵料理、ヨーグルト、チーズ、ジュース、コーヒー、紅茶、ハーブティー、りんご、焼き菓子などです。若いウェイトレスが二人いますが、奥でおしゃべりをしていて、こちらに気がついてくれないこともあります。毎回、カフェオレとそのお代わりを頼みました。3日目になると私の顔を覚えてくれて、カフェオレね?と言ってくれます。またポットのお湯をもらって、持参した日本茶のティーパックを飲んだりします。

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 ホテルのロビーには、ワインのシャトーやレストランなどの案内が、名刺の2倍ほどの大きさの厚手のカードとなって、回転式のボックスに数十種類のっています。

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 ホテルの名称にもなっているサント・カトリーヌ通りは、全長2km程あります。ホテル周辺は、百貨店のギャルリー・ラファイエットやカジュアルな若者向けのショップが建ち並ぶ、華やかなファッションストリートです。土日の午後は大変な人通りです。ホテルは夕食を提供していないので、近くの広場のレストランに出かけます。オイスター風味の魚スープと、サーモンのソテー・フィットチーネ添えが、美味しかった。

 ホテル自体とサービスは、ランク相応でした。私の不注意もあったかもしれませんが、ボルドーの予約システムには要注意です。ボルドーでの上質なホテル・ステイとワイン・テイスティングを期待する場合は、郊外のシャトーホテルを予約した方が良さそうです。市内中心部の四ツ星ホテルにもお茶を飲みに行きました。確かに雰囲気は別格ですが、立地条件に難があります。したがって三ツ星クラスで割り切るのが合理的と思いました。

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 なお、サイト内にはボルドー関連として、サンテミリオン/ ボルドー・ワインツアー(その1)、ブライ&ブール/ ボルドー・ワインツアー(その2)が、「写真紀行」にあります。

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2007年1月28日 (日)

ホテル・トロワ・クーロンヌ & ラ・シテ ーHotel TROIS COURONNES & La Citeー 2006.5

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 フランス、カルカッソンヌ(カルカソンヌ)のホテル・トロワ・クーロンヌ & ラ・シテの写真をベースにした映像版を作成しました。なんとなくホテルのプロモーションビデオ風になってしまいましたが、あくまでもホテル偵察記です。

(これを見るためにはアドビシステムズ社のShockwaveプラグインが必要です。お持ちでない方はアドビシステムズ社のホームページからダウンロードすることができます。)

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2007年1月 7日 (日)

ホテル・トロワ・クーロンヌ ーHotel TROIS COURONNESー  2006.5

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 ホテル・トロワ・クーロンヌはフランス南端ランドック地方の中心都市カルカッソンヌ(カルカソンヌ)にあります。この街の周辺には、世界遺産の中世城郭都市ラ・シテ、地中海と大西洋を結ぶミディ運河、小説「ダ・ヴィンチ・コード」にもミステリーの一つとして出てくる「レンヌ・ル・シャトーの謎」の教会などがあります。カルカッソンヌのホテルは、駅前、ラ・シテの城郭内、これらの中間にありラ・シテの中世城郭を一望する地区の3つに分けられます。今回は城郭の眺望を期待して、ホテル・トロワ・クーロンヌを選びました。
 
 ボルドーからフランス国鉄で約3時間、午後12時半にホテルに到着です。駅前でタクシーが拾えないので、仕方がなくスーツケースを引きながら歩きますが、歩きにくい歩道で疲れました。観光地のためか、街は小さいながらも活気があります。ホテルは城郭の前を流れるオード川に面し、古い橋のたもとにあります。フロントには若い
ながらもホテルの女主人と思われる女性がいて、到着時間を事前に連絡していたこともあり、直ぐにチェックイン完了です。
 
 
 
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 このホテルは部屋数68室の三ツ星ホテルです。今回はスタンダード・ダブルのシングルユースで、部屋は316号室です。ホテルの外観は非常に武骨で無味乾燥ですが、部屋の内装は女性好みの、シンプルながらも、なかなかセンスの良いものでした。部屋は、エンジ&ベージュ系の色で統一されており、カーテンの巻き方が洒落ています。またベッドの枕も少々変わっており、一体型の細長い円筒状のものでダブル用となっています。枕を丹念に触ってみると、中は2つに分かれているようでした。

 レターセットなどは省略されていましたが、部屋は十分広く、快適でした。バス・トイレには、白地にグレー&エンジの格子模様のタイルがはめられています。バスは水量・湯量とも豊富でした。ただ、バスに入れたお湯をこぼすと、そのまま周辺の床に流れて行ってしまいそうな構造なので、かなり気をつかいました。
 
 
 
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 最上階にはレストランとバーがあります。正面にはラ・シテの城郭が一望に見渡せ、周辺の木々の緑と併せて、期待通りの素晴らしい眺望でした。ただ建物の構造上でしょうか、窓ガラスが小さく、窓のサッシも目障りで、折角の雰囲気を損なっています。しかし昼食・夕食用のテラスレストランが屋上に別途あるようです。レストランで食材を盛りつけたテーブルは、花で華やかに飾られています。朝食のメニューは豊富で、特にハムとソーセージが美味しいのですが、レバーと思われる厚切りの柔らかいサラミには手が出ませんでした。

 ゆっくりと朝食を取った後、さわやかな朝の冷気の中、緑豊かなオード川の遊歩道を散策します。今回は毎日忙しく出歩いていたため、落ち着いたホテル・ステイは出来ませんでしたが、快適に過ごすことが出来ました。
 
 
 
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 ラ・シテの中世城郭のガイドツアーも一見の価値ありです。

 ラ・シテにも四ツ星を含めて数軒のホテルがありますが、ラ・シテ自体が観光地化しています。ホテル・トロワ・クーロンヌは眺めが良い半面、やや街外れにあたりますので、目的によりホテルを選ぶべきでしょう。また部屋のランクによりラ・シテの眺望が違いますので、確認すべきだと思います。チェックイン早々、エレベーターで若い日本人女性の2人組と会いました。少々驚きましたが、日本人客もある程度利用しているようです。
 
 地方都市の小さなホテルですが、センスの良さが印象的でした。ラ・シテの中世城郭が、朝は清々しい中に、夜はライトアップされて、美しく眺められます。
 
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