CONTAX 645(機材編)

2024年7月 1日 (月)

CONTAX645と過ごした25年、そして別れ(2024年初夏)

   

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1999年に発売された京セラのCONTAX645、発売直後に購入し、25年間を一緒に過ごしました。海外旅行にも何度も付き合ってもらい、思い出に残る写真も多数撮ることが出来ました。そのCONTAX645とも、とうとう別れの日がやってきました。

  
理由はなんだろう? 220タイプのフィルム販売停止、フィルム・現像代の高騰でフィルム・デジタルハイブリットカメラとしての機能も諦めざるを得なかったこと? 加齢とともにシステム一式の大きさと重量が大きな負担になってきたこと? 本気モードで撮るためには(機材の性能をフルに出すためには)きちんとした三脚を持ち出すことも大きな負担であることは事実。そして老眼により素早いMFピント合わせが難しくなってきたこと? PhaseOne P30+(3000万画素)のイメージセンサーにさすがに飽きてきた?
でも、残された膨大なネガ・ポジフィルムとデジタルデータは、このブログの更新に役立てていきたいと思っています。

以下に一言、思い出やコメントをつけておきますが、興味があればカテゴリーの「CONTAX 645(機材編)」も併せて見てください。

           

CONTAX645; フィルム一眼レフ時代の最終段階で設計製造された中判カメラボディは完成度が高い。AFはいわゆる親指AFを常用。シャッター幕などへの負荷を考えて連続撮影はしなかった。2種類のフィルムバック(通常タイプとフィルムの平坦性を強化したタイプ)はたいへんユニーク。ネガ・ポジの画像は今見ても一級品。階調の豊かさはさすがに中判カメラ。デジタルバックを使うとカメラボディ本体と2系統のバッテリーが必要で、ランニングコストは決して安くはない。京セラがカメラ事業を撤退したためか、その後の雑誌などでのフィルムカメラの特集でもCONTAX645 はほとんど出てこない。

デジタルバック PhaseOne P30+(3000万画素); シンプルな内部構成で耐久性にも安心感。デジタルバックはRAW現像のみ、対応はCapture Oneのみです。直近ではCapture One 21 PROを使用。画素数や階調には不満はないが、流石に古さを感じるオートホワイトバランス。Panasonic LUMIX S1と比べると画像の潤いに乏しいような印象。センサーの設計製造年代の違いでこれらはやむを得ないです。

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ウェストレベル・ファインダー; ウェストレベル・ファインダーという撮影方法では、なんと言ってもハッセルブラッドの6x6判フィルム一眼レフが有名です。CONTAX 645でもこのウェストレベル・ファインダーが用意されています。レンズは、Distagon T* 55 mm F3.5、Planar T* 80 mm F2.0あたりがサイズ的、バランス的にも使いやすい。デジタルバックの代わりにフィルムバックをつけると、CONTAX645の最軽量システムとなる。素通しのウェストレベル・ファインダーは通常のプリズムファインダーとは違った意味でその見え方が素晴らしい。ただし、左右反転表示のファインダー像と水平バランスの慣れには習熟が必要です。細かいピント合わせには適さない。スチール写真専門でゆったりと流れる時間の中で風景・スナップ・ポートレートを撮るならば、Hasselblad 907X & CFV 100Cなんかに夢がありそう(ただし、その価格を見てすぐに現実に引き戻されてしまいますが)

         

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Distagon T* 35 mm F3.5; 発売時の注目レンズです。今でこそ、超広角レンズや広角系ズームレンズの後群には異常分散レンズが利用されるのが当たり前になりましたが、初めて、それも時間的にかなり先立って異常分散レンズを使用して設計を施されたのが、京セラ・コンタックス35 mm用 Distagon T* 21mm F2.8です。設計者が、APO Distagon と命名しようと考えたのも有名な逸話です。徹底した色収差の除去により、卓越した写りを生み出したこのレンズは、超広角レンズの傑作と言われています。形状的には、Distagon T* 21mm F2.8をそのまま大きくしたような、CONTAX 645用 Distagon T* 35 mm F3.5ですので、当然期待が大きく膨らみました。

写りは、Distagon T*21mm F2.8のまんまというか、優るとも劣らないレンズと言えます。中版ポジフィルムの広大な空間の中に驚くような高密度さが印象的で、すばらしいレンズだと思います。35mmと比べて、同じ画角でも中版の方が超広角感が少ないためにマイルドというか、個人的には普通に使い易いと思っています。最初はよく使いましたが、超広角レンズの使用頻度がだんだん減ってしまいました。

Distagon T* 45 mm F2.8; 写りに関しては比較的印象が薄かったようです。最短距離は60cmですのであまり寄れませんが、背景のボケは気に入ってました。中望遠のSonnar T* 140 mm F2.8と同じサイズですが、ズッシリとした重量です。どちらかというと使用頻度が少なかったでした。私は広角系が苦手なようです。

Distagon T* 55 mm F3.5; 645用レンズの中で最後に発売されたレンズで、中古市場でも一番人気のレンズです。小型軽量・非常にシャープな写りで、やや暗いレンズですが、確かに使いやすいです。ウェストレベル・ファインダーとの組合せで最軽量システムとなります。

Planar T* 80 mm F2.0; このレンズは645用標準レンズとして初めてF2.0の明るさを達成したレンズとして発売時から注目を集めました。京セラ(ツアイス)は、T* Planar80/2は35mm用P55/1.2と同等レベルと認識しているらしい、という話もありました。当時中判カメラ用レンズとしてF2.0の明るさをもつのは、他にはハッセルブラッド6X6用Planar  FE 110mm F2がありました。

京セラ(いわゆるヤシコン)CONTAX一眼レフは、この645が初めてでしたので、よく言われるようにZeissへの強烈な第一印象を素直に受けました。Zeiss lenseの発色、色の濃密さ、ボケの美しさなど、従来から言われている点を実感しました。近接撮影で、絞り開放付近での合焦位置から溶けていくようなボケに関しては感動的でした。ボケの美しいのはF2~F4位まで。F2 からF2.8へと絞ると、コントラストも解像度も一気に高くなります。その後も絞るほどに、中央部も周辺部もコントラストと解像度は徐々に上がっています。F2.4では、ボケ味はF2.0に近く、解像度やコントラストはF2.8に近くなります。

中古市場ではボディ本体との組合せ(本来の標準セット)で今でもプレミアム価格がついています。中判のF2.0という大口径レンズが大人気のようです。

Apo Macro Planar T* 120mm F4; これも発売時の注目レンズ。645用の8本のレンズのうち、Apoがついたレンズは2本のみでした。よく使ったお気に入りのマクロレンズですが、マニュアルレンズでピント合わせが難しいです。マクロ撮影でこの性能をフルに出すためには三脚が必須です。

Zonnar T* 140 mm F2.8; ポートレート用に使いやすい軽量の実用的な中望遠レンズです。良く写ると思いますが、645用レンズの中では地味な存在です。35mm用Planar 85/1.4や伝説的なPlanar 85/1.2のような強烈な個性が無いのが、人気の無い理由かもしれません。中判用の中望遠レンズで、35mm版用のような大口径レンズを作るのは、現実的では無いのでしょうね。

Zonnar T* 210 mm F4.0 発売当初から地味な扱いのレンズで、現在中古市場では見向きもされない超不人気レンズです。ピントの合う範囲が極めて薄く、一方でオートフォーカスは近距離~中距離ではほとんど迷走してしまうので、AFですが実質MFレンズです。しかし一眼レフのファインダーでマニュアルフォーカスによるピント合わせの美しさに感動します。薄いピント面から前後にボケていく感じがほんとうになんとも言えない。サンニッパのピント合わせもこんな感じ? もちろん写りも大好きなレンズです。

T* Mutar 1.4X; 1.4倍のテレコンで、Tele-Apotessar T* 350mm F4と同時に発売されました。望遠レンズ用に最適化されて設計されているために、マスターレンズの性能をほとんど落とさないようです。

私の場合、Zonnar T* 210 mm F4.0専用として購入しましたが、Mutar T* 1.4X をつけて約300mm、35mm判換算で約180mmとなります。カメラ本体(P30+付き)と三脚・雲台などを含めると約5kgになるので持ち運びが結構大変です。210mmには三脚座がついていないのでMutarを付けた状態ではややトップヘビーの感が強く、私の三脚・雲台との関係、つまり、三脚(ジッツォ)~雲台(エルグ erg)〜クイックシュー/L型ブラケット(マンフロット)〜カメラ本体間のそれぞれの固定の安定性に難があり、T* Mutar 1.4Xをつけると撮影中に微ブレが生じてきっちりとしたピント合わせがなかなか大変でした。対応策として、GITZO システマティック三脚4型+システマティック雲台QD GH5381SQD (本来は超望遠レンズ用、現在は廃盤)への変更も考えましたが、使用頻度と重量を考えて結局断念です。

645レンズのマウントアダプターです。私自身は一切使っていません。主なところでは、ライカSシリーズ用に、ライカから純正マウントアダプターが出ています。ライカから歴史的には競合関係にあるコンタックス用の純正アダプターが出るということに最初は驚きました。ハッセルブラッド用にはサードパーティ製も含めてありません。フリンガーからは 富士フイルムGFX Gマウント用電子マウントアダプター Fringer FR-C6TG2が出ています。GFXシリーズ発売当初は、このフリンガー製を利用された方もけっこういたようです。設計年代を考えると、現代の高画素カメラ(5000万画素~1億画素)で使用する場合、あまり期待しない方がいいかもしれません。その他、サードパーティ製マウントを介して、EOS-5DMKIIで使う方もいたようです。

     

最後に、CONTAX645システムを整理している時に、もうすっかり忘れていたものが出てきました。懐かしい! それは「Talberg」(タールベルク/タルベルグ)! 京セラ(ヤシコン)一眼レフではファインダー内でピントの山を掴みにくいことが多く、その問題解決のためにある方が、単焦点大口径レンズでピントを正確に出すことを目的として制作された特別なファインダースクリーンです。当時マニアの間では大変話題になりました。ウェブ上にも取説的な詳細情報がまだ残っているのに気がつき驚きました。私もお願いしてCONTAX645専用品を入手しましたが、645用は純正のファインダースクリーンの枠を分解してTalbergを装着する必要がありました。ところが突然の京セラカメラ事業からの撤退で、純正ファインダースクリーンはあっという間に在庫払拭で、Talbergを使う機会も失われてしまいました。

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2022年9月27日 (火)

カメラ用一脚 MONOSTAT RS16SK COMPACT (Switzerland)

 

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スイスのモノスタット社という、カメラ用一脚を専門に製作していた小さなメーカーさんの製品です(現在は既に廃盤です)。その昔、アサヒカメラで田中希美男氏が、ヨーロッパのスポーツ専門写真家の間で人気が上昇中らしいとのことで、紹介されていました。

当時他の一脚に無い特徴として、接地面にはお椀を伏せたような形の大型ゴム製石突き(直径約70mm)がついています。一脚の先端はベアリング状になっており、接地面は動かずに脚部だけが自由に動かせるような構造になっています(ローテーション・スタビライザー構造)。モノスタットRS一脚は、シリーズで5種類販売されていましたが、一番小型軽量のRS16SK COMPACTを買いました(2004年3月)。主な仕様は、長さ 最大伸長145cm、携帯時42cm、重量610g、5段、定価24,000円。使ってみると、接地面が大きいためにとにかく安定感があり、脚が滑ったり地面にめり込むこともなく、大変重宝していました。

ところがこの数年、この一脚を伸ばした際に、荷重をかけると各段が滑ってしまい使えなくなってしまいました。もうゴミとして廃棄しようと思っていましたが、ふと分解掃除をしてみることにしました。分解してみると、各段の繋ぎ目付近に内蔵されている円形状フィルムが所定の位置からズレているようで、これを全て直してやると、完全に復旧しました!

復活したこのRS16SK COMPACTですが、どう使うか考えた末、その小型軽量と安定性から、余っていたCX645用クイックシューを取り付けて、Panasonic LUMIX S1による登山時山頂からのパノラマ動画撮影に使ってみることにしました。田中希美男氏はMONOSTATのサイズにマッチした小型自由雲台を紹介されていましたが、しばらくは大きなクイックシューで様子見です。

なお、最近のジッツォ一脚は、MONOSTATと類似した機能を備えた大型石突が標準でついています。ただ、この新型大型石突は直径50mmとされているので、MONOSTATよりやや小さいようです。

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2022年9月26日 (月)

カメラ用雲台エルグ erg 「N75 3 way」

 

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エルグ (erg) は、開発者の富所皖之氏が(コストを度外視した)理想的な素材・設計・加工技術により製作した理想的な高精度雲台! だそうです。特徴は、ディスクブレーキ機構(雲台操作の滑らかさ、勝手な動きやガタつきが皆無)と超ジュラルミンをNC旋盤で超精密加工(設計上の精度を確保)でしょうか、その結果として小型軽量でかつ軽い力で圧倒的な固定力(締める、緩める)が得られています。

 

エルグ (erg) は、折戸敦生氏の”「ツァイス神話」の証明 ” や ”「ツァイス伝説」の継承” 株式会社巧芸創作 (1999) の中で初めて知りました。2000年3月の共同写真要品株式会社のカタログを見ると、数種類の雲台と付属アクセサリーが載っています。形はかなり独創的・風変わりです。雲台自体は10万円前後でした。

私自身は、CONTAX 645用に一番普通らしいN75という雲台を買いました。以来、約20年、ジッツオの三脚(今となっては重たい三脚で難儀してます)と組合わせて使用していますが、小型軽量で本当に軽い力で圧倒的な固定力です。

ただし、問題が2点あります。一つは三脚への取付けが、特殊なネジによる締め付けで行います。つまり専用の三脚が必要で簡単に取付・取り外しができない、三脚側の取付部にネジの締め跡が付く(取付部が締め付け跡で一杯になると多分使用不可)などがあります。もう一つは、私の機材の選択が悪いのかもしれませんが、今使用しているマンフロットのクイックシューとエルグの取付がイマイチ相性が悪いようで、クイックシュー側のガタつきが生じやすく、けっこう頻繁にクイックシューの取付をやり直しています。今改めて昔のカタログを見てみると、クイックシューも販売されていたので、セットで一緒に買っておけば良かったと後悔しています。

 

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このエルグ (erg) 、開発者の富所皖之氏が急逝されたために製造販売も休止となり、伝説的な雲台となっていたようです。最近、エルグでネット検索すると「エルグ/プロスパイン」というサイトが出てきて驚きました。かつて製造を請け負っていた会社さんが、製品名称を「erg(エルグ)」から「prospine(プロスパイン)」と変更して一部の製品を製造販売されているようです。

ところで最近、このジッツオ~エルグを出している時に、突然エルグが外れてしまい、もうびっくりしました。取付部分をみるとネジの固定が緩んでいたようです。考えてみると、前回取り付けてから15年ほど経つので、ある意味仕方がないかもしれません。カメラがのっていなくて良かったと冷や汗をかきました。

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2022年1月21日 (金)

大菩薩峠トレッキング 2021晩秋

 

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大菩薩峠に約35年ぶりで(笑)出かけました。当時は塩山駅~裂石~上日川峠~大菩薩峠・介山荘のコースでした。初日は小雨で、翌日は朝から大雨! 仕方がなくて、介山荘からすぐに小菅村に下山。大菩薩峠ってどんなところだか全くわからない山行でした。

 

今回は甲斐大和駅からバスで上日川峠下車、大菩薩峠という、現在の標準的な日帰りコースです。11月中旬ですので紅葉も終わり、登山客もまばらかなと思いながら出かけました。甲斐大和駅は各駅停車の列車しか止まらない閑散とした駅だと思っていましたが、駅前に停車しているバスに小走りに乗り込むともうほとんど満席でびっくり!皆さん1本前の列車で来ているようです。結局乗客は総勢約45人、マイクロバスが1台追加となりました。上日川峠までバスで1時間弱。バス停付近には駐車場もかなりあり、オープンドライブ で来ても楽しそうなコースのようです。

 

大菩薩峠(介山荘)までは急登もなく、快適な歩きやすい道です。峠の手前から大菩薩嶺の手前にある雷岩付近が見えます。

大菩薩峠から雷岩までの稜線歩きは実に気持ちが良いです。富士山・上日川ダム(大菩薩湖)・甲府盆地・雪を被った南アルプスの大展望が素晴らしいです。介山荘からは奥多摩側の大岳山・御前山なども見えます。この稜線歩き、遠くから見ると草もみじの中の気楽な道のように見えますが、霜柱のためか登山道が結構ぬかるんでいて歩き難いです。この日は快晴でしたが、稜線は標高2000mほどあるので吹く風が冷たく、のんびりと昼食をとるような雰囲気ではありませんでした。

 

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下山も同じコースを戻ります。バス停前のロッジ長兵衛で一休みしながら、山ぶどうアイスクリームを食べます。なかなかのボリュームで、乾いた喉には嬉しいです。ロッジのご主人、今日は寒いのにアイスクリームがなぜかたくさん売れましたと笑っていました。帰りの最終バスは乗客20人弱で、ほっとしました。それにしても、このバス路線は東京電力の上日川ダム(大菩薩湖)建設工事によってできたのでしょうか。

 

上日川峠は標高1,585m、大菩薩峠1,897m、大菩薩嶺2,057mですので、2000mの稜線まで300~500mの登りで済んでしまうので、また良い季節に来てみたいと思いました。

(全画像はこちらへ)

 

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撮影機材;CONTAX645, Planar T* 80 mm F2.0
MFB-1B, FUJIFILM フジクローム Velvia100 プロフェッショナル (RVP 100) 220サイズ
MFB-1A, FUJIFILM フジカラー PRO 160NS プロフェッショナル (PN 160) 120サイズ
Film Scanner EPSON F3200

 

手持ちの220サイズフィルムのストックも、とうとうこれが最後となりました。CONTAX645システムの特徴の一つである220バキュームフィルムインサートMFB-1B(中判カメラ最大の課題であったフィルムの平面性を常に安定に確保する新しいインサート方式採用)も、これが最後の出番となりました。

手持ちのネガフィルムのPRO 160NSも残りわずかとなりました。PRO 160NSもまもなく販売終了です。残った中版フィルムはどれも価格が非常に高騰しており、流石にちょっと手が出しにくくなりました。これからは、ネオパン100 ACROS II を時々使う程度でしょうか。以前、東京オリンピックまでは無くならないと思っていましたが、このご時世、やむおうえないこととは言え今後はどうなるのでしょうか。

ところで以前は、現像から上がって来たばかりのシートから出していないネガやポジは、Film Scanner EPSON F3200でスキャンしても、ノイズやゴミはほとんどついていませんでした。ところが、最近は原因不明の汚れ、多数のノイズやゴミが出たりします。スキャン作業時の私の管理不備もあると思いますが、F3200の経年劣化(発売日2004年8月、修理対応期限2012年4月)、あるいは現像時の微妙な管理の変化?? のためか、これらの除去作業(画像処理)がけっこうたいへんとなっています。CONTAX645のフィルム/デジタル ハイブリッドも徐々に終焉の時を迎えているのかもしれません。

 

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2020年7月 4日 (土)

CONTAX645の長期使用と消耗品

「オリンパス 映像事業を分社化、ファンドに譲渡」!! この件、発表以来ネット上では侃侃諤諤の議論、楽観論から悲観論まで様々。私の父も昔のPen F(FT)を愛用しており、私も借りて少々撮影したことがありましたので、感慨深いものがあります。オリンパスが最終的にどうなるのか分かりませんが、大手のカメラ事業からの撤退としては、京セラ(2005年3月正式発表)、コニカミノルタ(2006年3月正式発表、ソニーへの譲渡)に続いて3件目でしょうか。

京セラの場合、完全撤退で譲渡先も無かったので、当時の貧弱なネット上でも大混乱で、「コンタックス難民」なる言葉も流行りました。最終的な正式発表までに、カメラ本体・レンズ・各種付属品などはあっという間に在庫払拭となり、特にCONTAX645用などはもともと在庫が少なかったので、そのうちに買おう・・・と思っていた付属品などはどれも手に入りませんでした。今でも中古専門店で見かけるものもありますが、びっくりするような正札がついていて、とても買う気になりません。

そんな大混乱状態からもう15年も経ちましたが、CONTAX645 カメラ・レンズとも故障もせずに使えています。もちろん、京セラによる正規のメンテナスは2015年で完了していますが、銀塩カメラですので故障の際は一応見てくれるところはあるようです。肝心の消耗品ですが、バッテリーのリチウム電池2CR5は今でも販売中。このカメラ、もともとバッテリーの大食いですが、現在のデジタルカメラのように1日数100枚から1000枚以上など撮ることはないので、コスト的にも許容範囲です。2CR5は幾つかありますが、Panasonicの製品がもちが良いです。フィルムについては、220タイプが無くなったのがいちばんの痛手でした。

PhaseOneのデジタルバックP30+は、発売後すでにかなりの年数を経ていますが、故障も無く安定しています。デジタルバック自体がそんなに複雑な機構を持たずに、シンプルな構成であることも一因であるようです。デジタルバック用のバッテリーは、PhaseOneデジタルバックシリーズ共通の専用バッテリー(PhaseOneブランド、日本製)で、バッテリー容量の増加などもされています。PhaseOneがデジタルバックをやめない限り、形状変更などはなく、安定供給されそうな見込みです。一方、バッテリー・チャージャーも当然専用ですが、実はドイツのHahnel TwinPro バッテリーチャージャーという製品です。P30+の付属品としてのHahnel TwinProが故障したために、2台目を買いました。取扱店が非常に限定されていること、このバッテリーチャージャーは通常の日本製と違い、ちょっと変わった動作をするので、これって正常?異常?と悩んだりして、なんとなく不安です。また、かなり高価であるにも関わらず、製品の保証書などもついてきません。

一番気になるのは、実はレンズに入り込んだゴミ・チリの類でしょうか。レンズの絞りをうんと絞った場合、このゴミ・チリが盛大に写り込んでしまい、後の画像処理が大変になってしまうことがあります。まあ、状態の良いレンズを中古で買い直せば済む話なのでしょうが・・・・。

現在のデジタルカメラの場合、電子部品やバッテリーなど、メンテナンス終了後も含めた長期使用を前提として考えると、銀塩カメラと違ってたいへんですね。もっとも、そこまで拘ってその”お気に入りデジカメ”を使う人はいないのでしょうが。

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2017年1月15日 (日)

CX645 ウエストレベル ファインダー

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 昔懐かしいハッセルブラッドのあれ!です。以前、ちょうど見かけた際に買っておいたのですが、ずっとお蔵入りでした。
 
 最初は標準のAEプリズム ファインダーと交換するのがおっかなびっくりだったりして、なかなか持ち出す機会がありませんでした。実際に使ってみると、使いこなしにコツがいるようです。まず、左右が逆に見えるので、構図や水平をとるのに練習や時間が必要です。細かいところにピントを合わせたり、暗い場所ではファインダーがよく見ないなど、特に老眼には辛いです。また、手ぶれしないように体(胸のあたり)にしっかり付けて撮っています。
 
 
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 しかし、ウエストレベル ファインダーとDistagon T* 55 mm F3.5の組み合わせは、最小・軽量のシステムで(フィルムバックだと、さらに小型軽量で)のんびりしたスナップにはいいのかもしれません。三脚使用で広角やマクロレンズをつけてアングルファインダー的な接写も面白そうです。
 プリズムファインダーのように大きく見えるわけではありませんが、明るいところで使うと背景のボケ方が独特で惚れ惚れとしてしまいす。(実際の写りとは違いますが)

 すべてマニュアル操作のハッセルで、このウエストレベル ファインダーは結構大変だったのではないと思いました。
 
撮影機材 CONTAX645,  P30+,  ウエストレベル ファインダー,  Distagon T* 55 mm F3.5 (カメラにゴミがたくさん付いていて恥ずかしいです。すごく目立ちます。)
 

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2016年5月 5日 (木)

GW しがない一日

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 早くも初夏の陽気? 半袖のTシャツを取り出します。
 実家の庭でも、花が咲き乱れている。
 
 

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昭和天皇記念館の入口(こちらから来る人は少ないと思いますが)にあるレトロな2台の街路灯。皇居の二重橋や迎賓館にある街路灯と似たような雰囲気のものです。配置が不自然で、エントランスともマッチしていません。
 
 
 近くの公園にはいつもとは違うルートでアプローチ。
 新緑の中を行き交う人たち。
 ようやく公園エントランスにたどり着くと、券売機には長蛇の列で、入場はあえなく諦め。
 
 
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風に揺れる小さな花たち。等倍で見ると風に揺れているにも関わらず、ピントの合っている部分は非常にシャープで、ちょっと驚き。
 
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等倍で見ると、びっくりするような解像感。安定したプレートのおかげ?
 
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 ランチはお気に入りのパスタを食べて、その後は昼寝。

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 ご近所の薔薇はかなり咲いているけれども、我家の薔薇もようやく咲き出した状態。
 
  
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この芳純は花の形が奇麗でなく期待はずれの株でしたが、この花びらはまずまず。短時間で花びらがだらしなく開いてしまうので、普段は撮影のタイミングがなかなかとれません。
 
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 長らくの懸案だったL型プレートをマンフロットでようやく購入。
 LブランケットRC4 (MS050M4-RC4)+QUICK R. ADAPTOR "LOW PROFILE" 394 の組み合わせですが、ネットを見て一人で悩んでいるよりもお店のスタッフのアドバイスの方が的確でした。
 
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 京セラ製のCX645専用クイックシューアダプターAT-1よりも、かなり大型・重量級で安定性がよさそう。気のせいが、画像もかなりシャープ?で、ちょっとびっくり。これは予想外の良い買物だったかもしれない。
 
 
撮影機材 CONTAX 645,  P30+,  Zonnar T* 140 mm F2.8,  Apo Macro Planar T* 120mm F4 ほか
 

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2015年8月 8日 (土)

CONTAX 645 フィルム/デジタル ハイブリッド

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CONTAX 645,  Planar T* 80mm F2,  MFB-1B,  Fuji color  ASTIA (ISO 100),  f2.0,  1/1400s, +2/3  EPSON GT-2600   
(CX645を買った当時の写真です。このややこってりとした色合いとソフトな感じが気に入っています。ただ、良く見るとこれはピンぼけのようです(笑)。なぜかネガが1コマしかなく、お気に入りの花瓶も割れてしまい、同じような写真は撮れなくなってしまったので、今でも捨てられない写真となってしまいました。)
 
 

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 P30+のセンサーの第一印象ですが、持った瞬間に重い!でした。通常のフィルムバック比べるとずっしりとした、価格に相応な重量!? です。開閉にダブルの安全装置がついています。また、ちょっとお洒落な充電器、国内外用の各種AC用のソケット、センサーのクリーニングキット、重量級のペリカンケース(645本体も収納可能)などが付属しています。
 
  
  P30+のセンサーですが、2007年発売、2012年頃最終出荷で、カタログ的にはコダック社製CCDセンサーとしてしか書かれていません。前回出てきたコダックDCS Pro Back 645Cのフレームトランスファー型CCDセンサー、イーストマン・コダック社のイメージセンサ事業を継承したTRUESENSE imaging社が製造する(製造していた?)とされるフルフレーム型CCDの中判イメージセンサーを結びつけて考えると、P30+もフレームトランスファー型なんでしょう。
 

 その他主な仕様をあげると、センサーサイズ 44.2×33.1mm、有効画素数 6,496x4,872ピクセル、ピクセルサイズ 6.8μm、解像度 3,100万画素、色深度 16bit/color。CCDにマイクロレンズを搭載しモアレを低減、レンズ倍率 1.3X、ISO感度 100-1600、最長露光時間 1時間、キャプチャーレート1.25秒/コマ、バッテリー/300~400ショット(測定基準がちがうのか、実際はフル充電で90ショット程度。PHASE ONE ではバッテリーは最新型のIQ3シリーズまで変更ないので、今後も安心できそう?  また、他のカメラと比べても意外と安いです。)
 
 

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CONTAX 645, P30+,  Planar T* 80 mm F2,  ISO200, f2.0,  1/500s
 
 
 さて、今の時期にCONTAX 645とPHASE ONE  P30+ の組合わせとは何でしょうか。ただの思い入れ、あるいはアナクロニズム? 既に買ってしまった人間が適切な判断をするのは難しいと思いますが、少し考えてみました。

 
  今では35mmフルサイズや中判で、より高い高解像度のイメージセンサーが出ています。35mmフルサイズを買うのがフツウで合理的です。また、最新型の中判イメージセンサーはCCDからCMOSに移行していますので、画像特性も変化していると思います。したがって、中古のお手軽な?高解像度カメラと思うと、かなり期待はずれになりそうです。
 
 
 結論としては、フィルム/デジタルの共用(ハイブリッド)だと思います。銀塩カメラ最終段階で新規開発されたCONTAX 645は、フイルム撮影に関しては十分すぎる程、デジタル撮影に関してはCCDの特性による豊かな階調とほどほどの高解像度が、ほどよくバランスしたハイブリッドシステムではないかと思います。
 
 ただし、納得のための前提条件として、

・カメラの機能としては、現在のデジタルカメラと比べたら全く前世紀の遺物です。最新型の機能満載のデジタルカメラに馴染んでしまった身に、これを許容できるかどうか。
・ツァイス神話は銀塩時代の幻想だったのかもしれません。信者になる必要はありませんが、ある程度ツァイスレンズへの思い入れがないと付き合えません。
・フィルムがいつまで残るのか。フジは2、3年おきに製品の整理・削減・値上げをしています。2020年の東京オリンピックまでは残ると思うのですが、その後はどうでしょうか。今から10年はあって欲しいという願望です。その後はまた考えましょう。
・カメラ本体、レンズ、三脚などシステムとして普段使うものとしては重量級です。もっとも大口径超望遠レンズと比べれば恐れるに足りないのですが、ミラーレスなどによる小型化のトレンドとは相容れません。
 
 

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ダニエリ CONTAX 645,  Planar T* 80mm F2,  MFB-1B,  Fuji color  PRO400,  f2.0,  1/10s, +1.0  EPSON  F-3200

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グリッティ CONTAX 645,  Distagon T* 35mm F3.5,  MFB-1B,  Fuji color  PRO400,  f11.0,  1/700s, +2/3  EPSON  F-3200

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ブルーモスク CONTAX 645,  Distagon T* 35mm F3.5,  MFB-1B,  Fuji color  PRO400,  f3.5,  1/15s, +2/3  EPSON  F-3200

(いつも海外までお供してくれたCX645、P30+ではどうだろう?)

(完)

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2015年8月 4日 (火)

CONTAX 645 デジタルバック関連の雑誌記事など

45_cf000747_b
 
 
 CONTAX 645用デジタルバックの雑誌記事など、気になった昔の記事を整理しておきます。
 
1) 中判用デジタルバック コダックDCSプロバック645C ー1660万画素の実力は?ー 田中希美男 氏アサヒカメラ?(2003年頃)
 
 コンタックス645による1660万画素という当時としては超高画素を誇るデジタルプロバックの紹介。コマーシャルフォトなどを除くと、一般向けのカメラ雑誌への初めての登場?で、興味津々で読んだ記憶があります。
 
2) フレームトランスファーと645用プロバック ーコダックDCS Pro Back 645C(コンタックス用) 販売終了ー、文月 涼 氏、アサヒパソコン 2005.7.1
 
 当時コダックはそれまで販売していたNikon、Canonのデジタル一眼レフDCSプロSLR/n, SLR/cの製造販売を中止していましたが、これらのコダック社製フレームトランスファー型CCDセンサーの「色」の優秀さを賞賛する記事でした。
 
 カメラ雑誌ではないパソコン雑誌に掲載された意外性と驚きと、その記事の内容を何度も読み返し、プロショップやコダック社に購入の相談やメンテナンスや修理期間を確認しましたが、価格や信頼性の不安、修理期間の短さ(2007年まで)でとても購入には至りませんでした。
 
 
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コダック株式会社 2002年 12月
 
 
 
3) Vシステム用デジタルバックCFVと限定モデル503CWD発売、アサヒカメラ2006/5
 
 さすがハッセル! という印象でした。最新型は5000万画素のHasselblad CFV-50c。
 
4) 中判デジタルの世界、日本カメラ(2009年頃)
 
 中判デジタルの歴史と現状、LeafとPhase Oneの紹介、ペンタックス645Dの発売予定
 
5) DNPフォトルシオによる中判デジタルバックのデモンストレーション 2010年初夏
 
 Leafの新製品発売に併せて、ハイアマチュアの方にもデジタルバックをというキャンペーン。五反田のDNPフォトルシオでセミナー。確か参加者は30名ほどでしたが、周囲の話を何気なく聞いていると大部分は業界関係者のようで、アマチュアは4、5人程度の感じでした。とても自分の世界ではないとの印象を強く持ちました。
 
6) 身近になってきた!? 中判デジタルの世界、宇佐見 健 氏、日本カメラ(2010年頃)
 
 ペンタックス645D発売に併せた特集記事。
 
 関連記事として、「中判デジタルが安く手に入るって本当? デジタルカメラバックでかつての銀塩カメラが甦る!(ハッセルブラッド500C/M とデジタルバックP20+)」:「身近」「安く」に引かれて読みましたが、現実的にはとても買えるような価格まで下がっていないという感想でした。
 
(次回でおしまいです)
 

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2015年8月 2日 (日)

CONTAX 645, PHASE ONE P30+ & SIGMA DP Merill Series

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CX645,  P30+,  Apo Macro Planar T* 120mm F4,  ISO200,  f16.0,  1/20s


 今回は趣向を少し変えて、他のデジタルカメラとの比較です。手持ちのカメラの中では中判に匹敵すると言われるFoveonセンサーのSIGMA DP Merill Seriesでお試しです。
 
 前の3回は対象が立体的や階調中心で解像感の判断が難しかったと思うので,今回は平面的で解像感をイメージしやすいものを選びました。
 
撮影条件 
CONTAX 645:中央1点AF、AF精度はフィルム時代で低い、MF撮影が大部分
SIGMA DP Merill:AFは「自動移動モード」でフォーカスフレームを設定
 
撮影レンズ CONTAX 645 120/4.0(94mm相当)、80/2.0(62mm相当)
      DP3M 50/2.8(75mm相当)、DP2M 30/2.8(45mm相当)
と似たレンズを選んでいますが、カメラ&レンズの大きさの違いのためにアングルが同じにならず、比較が難しいです。
 
 
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CX645,  P30+,  Apo Macro Planar T* 120mm F4,  ISO200,  f8.0,  1/45s
 
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DP3 Merrill,  50mm F2.8,  ISO200,  f8.0,  1/40s
  
 ほぼ同じ位置です。被写界深度、ピントの位置、レフ板の影響など判断が微妙ですが、白い花びらのやや暗い部分でもDPがやや解像感が高いようです。
 DPの色調がやや緑がかっており補正していますが、P30+と同じところまでいっていません。
 
 
 
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CX645,  P30+,  Apo Macro Planar T* 120mm F4,  ISO200,  f8.0,  1/60s
 
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DP3 Merrill,  50mm F2.8,  ISO200,  f5.6,  1/200s

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P30+ 上記部分 等倍

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DP3M 上記部分 等倍以上に拡大

 大きさをおおよそ合わせた位置で撮影です。ここではDP3Mはf8.0ではややピントが外れていたのでf5.6をあげています。
 P30+は等倍、大きさをそろえるためにDP3Mは等倍以上に拡大していますが、DP3Mの解像度は驚愕的です。ただカメラ&レンズの大きさがこれだけ違うと、三脚の影響も出ているかもしれませんし比較が難しいですね。
 
 それにしても普段何気なく見ている扇子ですが、和紙の表面仕上げの美しさに改めて驚きました。
 
 
 
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CX645,  P30+,  Apo Macro Planar T* 120mm F4,  ISO200,  f8.0,  1/15s
 
44_dp3m1156_b
DP3 Merrill,  50mm F2.8,  ISO200,  f8.0,  1/30s 

 ここでもDP3Mの解像感が優れています。ただしピントの問題、被写界深度の影響など微妙だと思います。
 それにしてもDP3Mはかなり緑色にふっています。DP Merill Seriesは緑かぶりがかなり改善されているはずで、私もそれほど気にならなくなっていたのですが・・・・・。あえて色調補正はしていませんが、比較すると色の違いが大きいです。


  
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CX645,  P30+,  Planar T* 80 mm F2,  ISO200,  f8.0,  1/15s
部分 等倍
 
37_sdim20522_cb
DP2 Merrill,  30mm F2.8,  ISO200,  f8.0,  1/30s
部分 等倍以上に拡大
 
再び、 P30+ 部分等倍と、DP2M 部分等倍以上拡大です。レンズが変わっても同じ傾向です。



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DP2 Merrill,  30mm F2.8,  ISO200,  f11.0,  1/8s
 
71_cf001024_b
P30+,Apo Macro Planar T* 120mm F4,  f8.0,  1/15s
  
 最後ですが、撮影年次や撮影条件が全く違いますが、双方の特徴がよく出ていると思います。DP2Mは眼の覚めるようなデジタル感、P30+は階調豊かなフィルム感です。
 
(続く)
 

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