JAPAN ALPS

2024年9月22日 (日)

<movie> 北アルプス 野口五郎岳, 水晶岳, 三俣蓮華岳, 黒部五郎岳 2024夏(8)~ 双六小屋から、鏡平山荘をへて、わさび平小屋へ / <movie> JAPAN ALPS Mt. Noguchigoro, Mt. Suisho, Mt. Mitsumatarenge and Mt. Kurobegoro Summer 2024 (8) ;  from SugorokuHuute to Wasabidaira Huute

     

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双六小屋から、鏡平山荘をへて、わさび平小屋へ (from SugorokuHuute to Wasabidaira Huute)

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双六小屋、ここはまさに交通の要衝! 新穂高温泉から登ってくると、1)ここ止まりで、双六岳に登って天空の滑走路を楽しむのも良し、2)三俣蓮華岳から三俣山荘まで足を伸ばす、3)さらに足を伸ばして水晶小屋・水晶岳、あるいは裏銀座方面や黒部方面まで行く、4) 三俣蓮華岳から黒部五郎小舎・黒部五郎岳まで目指す、さらに太郎平、折立まで行く、5)西鎌尾根から槍ヶ岳に登り、上高地に降りるなど、さまざまなコースが考えられます。ここまで来ると、各地の高校山岳部の生徒さんも大勢見かけるし、行き交う登山者も多く、頻繁にご挨拶をします。

ちょっと可笑しいのは、こちらの山小屋で買ったTシャツを(たまたま)着て到着すると、受付で開口一番、Tシャツ! ありがとうございます・・・・、と受付のスタッフが嬉しそうに言ってくれることです。アットホームな感じでいいんでしょうね。

双六小屋はまさに双六小屋グループの”旗艦店”です。一番の驚きはトイレです。トイレットペーパーがふつうに流せる水洗トイレです!! ほとんど普段の日常生活の感覚で山小屋を過ごせます。どのような処理をしているのでしょうか。小屋の後に巨大な金属製の設備がありますが、これが処理装置でしょうか?

水は豊富なので、もちろん飲料水は無料で使い放題。バッテリー充電は無料ですが、コンセントがやや少ない感じです。ストーブのある乾燥室で本当に助かります。更衣室もあり。衛星公衆電話があります。docomoは、小屋の前で不安定ながらも電波が入りますので、メールは可能です。KDDIの「山小屋Wifi」の案内もありました。相部屋も特に変わらず、ふつうに過ごせました。

夕食は大盛りの天麩羅です。双六小屋グループでは連泊の割引はなく、夕食メニューが変わります。食堂が昨年までの畳から、真新しいテーブル・椅子へ改装されていました。人いきれで暑かったでした(笑)。

今年は、「ジャパン・トランス・アルプス・レース」(JTAR)の開催年で、あと数日でスタートでした。ここも黒部五郎小舎と同じようにレースのコース(~三俣蓮華岳〜中道~双六小屋~西鎌尾根~槍ヶ岳~)になっているので、スタッフの方に山小屋として何かイベントがあるのかどうか伺ってみました。同じく、トップグループの通過は夜であることが多いので、特にイベントの予定は無いとのことでした。今年のレースを見ると、先頭集団は黒部五郎小舎を夕方、双六小屋を21時ごろ通過していましたので、翌日の昼間でも選手たちの応援はできたようです。

小屋の前からは鷲羽岳が大きく見えています。鞍部にある小屋ですから、稜線で見るような日の出や日没は期待できません。

                        

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縦走も最終段階です。双六小屋から双六池を横目に見ながら、最後の登りにかかります。この日の朝も、盆休みを直前に控えた双六小屋への荷上げが急ピッチで進んでいるようで、小屋からおおよそ登り切った稜線からクロユリベンチ付近にかけて、ヘリの往復を4〜5回見ることになります。毎回飛行コースが変わるようで、突然現れて頭上を飛んでいったり、谷の中を飛んでいったり、運よく目の前を飛んでくれたり、毎回爆音に振り回されました(笑)。

クロユリベンチを含む稜線部、花見平のお花畑(今年も雪田は消失)、弓折乗越など、高山植物はもう終わっているというか、あまり咲いていませんでした。

                                  

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鏡平山荘到着です。味噌ラーメンやかき揚げうどんを食べたいなと思いながらも、時間が中途半端でかき氷と携行食の余りを食べて、トイレをお借りして終わってしまいます。鏡池から見える槍・穂高連峰もすっかり雲の中です。途中いくつもの涸れ沢を通り過ぎながら、熊の踊り場、シシウドヶ原、イタドリヶ原、チボ岩、チチブ沢と来ます。熊さんにも遭遇せずに無事通過です。シシウドヶ原やイタドリヶ原まで来ると、日陰がないことと、標高がかなり下がってきているので、下界の暑さをかなり感じてくるようになります。チチブ沢の水で、顔や腕を冷やして、最後の下りに出発です。西穂高方面も相変わらず雲の中です。

                         

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小池新道入口に到着、ブナの森を歩いてわさび平小屋に到着です。到着してまずやるべきことは、docomoが圏外なので衛星公衆電話で下山の連絡をすること、お風呂に入ることです。その後は、外のテラスでビールを飲んだり、携行食の余りを食べたり、山行日記の書き忘れを、書き加えたりします。流水で冷やされているトマト・きゅうり・スイカ・バナナ・オレンジなどを見て回ります。通り過ぎる人が皆、今年は少ないね! と言いながら流水でくるくる回る様子を眺めています。下山して緊張感が解けたためか、疲労感や筋肉痛を少しづつ感じています。

翌朝ものんびりと荷物整理をして、テラスのベンチで時間調整です。盆休みが迫る中、登山者が急増しているようです。この夏の山行も無事に終わりました。

 

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双六小屋から、鏡平山荘をへて、わさび平小屋へ (from SugorokuHuute to Wasabidaira Huute)

August 2024  from SugorokuHuute to Wasabidaira Huute Japan Alps, Panasonic LUMIX S1 LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S. and iPhone 13

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2024年9月19日 (木)

<movie> 北アルプス 野口五郎岳, 水晶岳, 三俣蓮華岳, 黒部五郎岳 2024夏(7)~ 黒部五郎小舎から、三俣蓮華岳・中道を経て、双六小屋へ / <movie> JAPAN ALPS Mt. Noguchigoro, Mt. Suisho, Mt. Mitsumatarenge and Mt. Kurobegoro Summer 2024 (7) ;  from Kurobegoro Huute to Sugoroku Huute

 

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黒部五郎小舎から、三俣蓮華岳・中道を経て、双六小屋へ  (from Kurobegoro Huute to Sugoroku Huute)

 

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後方はやや雲のかかった黒部五郎岳
    
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三俣蓮華岳を目指す
         

出発前、小屋の洗面所で鏡を見ると、顔が昨日一日で非常に陽に焼けていてもうびっくりです。朝食も早々に済ませて準備完了、ザックを小屋の外のベンチに出します。しかし、小屋の前での記念撮影に時間を取られているうちに、みなさん次から次へと出発していきます。出遅れ感が大きいです。

黒部五郎小舎のすぐ裏からいきなり急登です。標高差にすれば約150mですが、まだ体が慣れていないと、疲労感も加わり、けっこう苦しいです。急登が終わり、しばらく行くと、標高2620m付近、チングルマの大群落が現れます。私の山行では、羽毛状のチングルマ(果穂)を見ることが多いのですが、今回の縦走では花そのものを見る機会が多かったでした。チングルマの花は直径2~3センチの白い5弁花で枝先にひとつずつつき、黄色い雄しべがたくさんあるので花の中心が黄色く見えます。花が終わったあとの実はふさふさした羽毛状で、風に揺れる姿がほんとうにかわいいです。

この群落を過ぎてさらに登ると、標高2,661mの小ピーク(無名峰)に。しばらくして再び後を振り返ると、黒部五郎岳がいつの間にか見えていました。やや雲がかかっていますが、五郎沢もしっかりと見えています。やがて、三俣蓮華岳巻道の分岐点をすぎると、一気に山頂を目指しての登りとなります。

                        

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三俣蓮華岳から丸山方面にやや下る
   
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丸山への登りから三俣蓮華岳を振り返る

山頂には登山者が大勢いて、一気に賑わいの世界に引き戻されます。山頂付近から見る丸山・双六岳方面のカール、その後にそびえ立つ槍ヶ岳! お気に入りの光景ですが、この日も朝からガスや雲の流れが速く、なかなか姿を見せてくれません。一瞬の晴れ間をしばらく待ちますが、諦めて双六岳方面に出発です。岩場の狭い登山道の隙間にイワギギョウが可憐に咲いています。丸山への稜線では、西側から吹いてくる風がけっこう強いです。天候が回復しない中、双六岳山頂は諦めて、中道分岐からカールへ降ります。

               

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この双六岳のカールには、コバイケイソウの大群落があります。流れるガスの中に林立するコバイケイソウの姿には、ちょっと不思議な世界、幽玄の世界を感じます。突然ガスが切れて鷲羽岳とワリモ岳が姿を現します。鷲羽岳はこの付近、どこからでも目につきますが、山体が野口五郎岳と同じように白いことも関係しているようですね。少し進んで眺める角度が微妙に違ってきたのでしょうか、鷲羽岳の右手奥に見えているのは、真砂岳(白っぽい)と南真砂岳でしょうか?真砂岳のさらに後方には野口五郎岳の山頂がちょっとだけ見えても良さそうなのですが、よく分かりません。

双六岳の残雪が見てきました。ここは双六小屋の水源地だそうですが、今年は残雪の量が少ない感じ、また周りの高山植物もほとんど終わっている感じでした。双六岳との分岐点、さらに巻道との分岐点に到着し、天候も少し回復してきました。ここで多分双六岳からの帰りの親子連れ4人と一緒になります。盆休みの最盛期を目前にして、双六小屋への荷上げが急ピッチなようです。ヘリが何度も往復しています。小学生低学年らしき下の子供さんは、このヘリを見てもう大興奮。まさかこんな山の中でヘリコプターを見れるなんて想像していなかったのでしょうね。早く、小屋まで走って下りてヘリを間近に見たいとご両親にせがんでいます(笑)。一方、小学生高学年らしき上の子供さんは極めて冷静、もう興味の対象が違うのでしょうね。けっきょく、この日は分岐点付近で見たヘリが最後の来訪となりました。子供さんには残念・・・・。そんな、こんなで、いつの間にか双六小屋へ到着です。さあ、ラーメンを食べよう・・・・・。

 

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黒部五郎小舎から、三俣蓮華岳・中道を経て、双六小屋へ  (from Kurobegoro Huute to Sugoroku Huute)

August 2024  from Kurobegoro Huute to Sugoroku Huute Japan Alps, Panasonic LUMIX S1 LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S. and iPhone 13

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2024年9月14日 (土)

<movie> 北アルプス 野口五郎岳, 水晶岳, 三俣蓮華岳, 黒部五郎岳 2024夏(6)~ 黒部五郎岳&黒部五郎小舎 / <movie> JAPAN ALPS Mt. Noguchigoro, Mt. Suisho, Mt. Mitsumatarenge and Mt. Kurobegoro Summer 2024 (6) ;  Mt. Kurobegoro and Kurobegoro Huute

 

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黒部五郎岳&黒部五郎小舎  (Mt. Kurobegoro and Kurobegoro Huute)

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深夜・未明にかけてかなり雨が降ったようです。それでも出発の頃にはガスも上がり晴れてきました。サブザックで出発です。一般登山者はカールコースを、稜線コースは熟達者向けとされています。(カールとは氷河の侵食によるスプーンでえぐったような、高山山頂付近の地形です。 急峻な壁と平坦な底が特徴です。)黒部五郎小舎は南北方向に開けた鞍部の草原にあるので、北を見ると雲ノ平、南を見ると笠ヶ岳が見えています。雲ノ平からも、緑の草原にぽつんとある赤い屋根の黒部五郎小舎が印象的でした。

小屋を出発してしばらくは真西に向かって緩やかに登っていきます。黒部五郎岳のカールを正面から見えると、大きな谷が印象的ですが、これは「五郎沢」と呼ばれる谷で、登山道はこの五郎沢には入らずに、カールの左手の山腹沿いを登っていきます。深夜・未明の雨の影響で、下半身がかなり濡れるかと思いましたが、あまり心配ありませんでした。標高2400m付近から、再びdocomoの電波が入って来ます。この付近、カールから流れ出してくる水が、岩の間のあちらこちらに流れ出しています。登山道のマーキングがもちろんあるのですが、どこでも歩けるので、うっかりすると???となってしまいます。

                     

               

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標高2500mを過ぎるとカールの全景が見えてきます。さらに、カールに伴うモレーン(氷河が削った土砂が土手のようになった地形)のような丘を超えると、標高2600m付近で黒部五郎岳山頂直下の雄大なカール、急峻なカールの壁、氷河により運ばれた巨大な岩などが圧倒的な存在感として目の前に迫って来ます。

野口五郎岳や黒部五郎岳の「五郎」は「ゴーロ」に由来するそうで、ゴーロとは大小の石や岩がゴロゴロとある場所をさす登山の用語だそうです。同じゴロゴロでも、野口五郎岳と黒部五郎岳ではかなり様相が違います。野口五郎岳周辺(裏銀座)ではゴロゴロした巨岩を乗り越えて歩くことが多いですが、こちらの黒部五郎岳ではとても人手では動かせないような大きな巨岩を横に眺めながら、その間を歩くという感じです。

このあたりで小休止です。前方には大きな雪渓がありますが、水の流れに手を浸しても、あまり冷たくないです。眼前にこの雪渓が見えてくると、いよいよ急峻なカールの壁の登りです。この壁を一気に登って稜線に出て、しばらく歩くと「黒部五郎の肩」に到着です。

              

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太郎平から太郎山・北ノ俣岳・赤木岳・中俣乗越と続くなが~い縦走路が、この「黒部五郎の肩」に上がって来ます。眼下に登って来る人が見えます。この日は、太郎平方面は雲が多く、全体が見えたのはほんの一瞬しかありませんでした。残念! この肩から山頂までは、もう少しです。

                

           

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左から右へ 雲ノ平・水晶岳、ワリモ岳、鷲羽岳、雲間に三俣蓮華岳
            
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左から右へ 赤牛岳、雲ノ平(雲ノ平山荘)、水晶岳
           
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眼下に赤い屋根の黒部五郎小舎

 

山頂には岩がゴロゴロで、石仏もありました。薬師岳・雲ノ平・水晶岳・鷲羽岳・三俣蓮華岳あたりまでは良く見えましたが、槍・穂高連峰は雲の中だったようです。カールの中の登山道や赤い屋根の黒部五郎小舎も見えています。日差しがたいへん強くて、すご~く陽に焼けそうです(苦笑)。山頂もいちおうdocomo圏内でした。

        

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山頂でしばらくのんびりした後、同じ道を戻りますが、カール内で一番印象的な場所で大休止です。ガスが少し降りてきます。季節にもよると思いますが、この雄大なカール、朝早すぎるとまだ薄暗く、7時半~10時ごろ光の陰影が良く、昼近くになると逆光で影が出てしまうようです。午後はガスがかかりやすい。タイミングがなかなか難しいです。

   

黒部五郎小舎は、双六小屋グループそのものです。周囲の雰囲気も桃源郷です。小屋の前にはベンチもたくさんあり、楽しく過ごせます。わさび平小屋と同じような、各種飲み物を流水で冷やす木の桶?があります。夕食は基本トンカツです。双六小屋グループでは連泊の割引はなく、夕食メニューが変わります。

飲料水は無料で使い放題。バッテリー充電は無料ですが、コンセントが少ないです。ストーブのある乾燥室で本当に助かります。更衣室もあり。衛星公衆電話があります。スマホはソフトバンクで、発電機が動いている時間帯ならば概ね町の中と同じように使えるそうです。なお、docomoは、三俣蓮華岳から黒部五郎小舎にかけての稜線、黒部五郎岳のカール内や稜線の大部分でメールは繋がりますが、小屋周辺のみ圏外です。KDDIの「山小屋Wifi」の案内もありました。相部屋自体はいいのですが、夜寝る時、暑すぎて困りました。誰かが廊下の扉を開けてくれて、いつの間にかなんとか眠れました。

今年は、「ジャパン・トランス・アルプス・レース」(JTAR)の開催年で、あと数日でスタートです。ここもレースのコース(~太郎平小屋~黒部五郎岳~黒部五郎小舎~三俣蓮華岳~)になっているので、スタッフの方に山小屋として何かイベントがあるのかどうか伺ってみました。トップグループの通過は深夜であることが多いので、特にイベントの予定は無いそうです。気が付かないうちに、選手が通過していることも多いとか。運が良ければ、選手を応援できるかもしれませんね。

トップシーズンであるがゆえかもしれませんが、太郎平小屋~黒部五郎岳~黒部五郎小舎間の往来が予想外に多く感じられました。新穂高温泉から黒部五郎小舎・黒部五郎岳まで来る(往復する)のは、やはり遠いです。

        

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鞍部にある小屋ですから、稜線で見るような日の出や日没は期待できませんが、この日は夕焼けが雲間に反射して、なかなか雰囲気のある黄昏時でした。黒部五郎岳の山頂もシルエットととして、今日の思い出の一つとなりました。

 

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黒部五郎岳&黒部五郎小舎  (Mt. Kurobegoro and Kurobegoro Huute)

       
August 2024 Mt. Kurobegoro and Kurobegoro Huute Japan Alps, Panasonic LUMIX S1 LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S. and iPhone 13

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2024年9月12日 (木)

<movie> 北アルプス 野口五郎岳, 水晶岳, 三俣蓮華岳, 黒部五郎岳 2024夏(5)~ 水晶小屋から黒部川源流域、三俣蓮華岳巻道をへて黒部五郎小舎小屋へ / <movie> JAPAN ALPS Mt. Noguchigoro, Mt. Suisho, Mt. Mitsumatarenge and Mt. Kurobegoro Summer 2024 (5) ; from Suisho Huute to Kurobegoro Huute

 

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水晶小屋から黒部川源流域、三俣蓮華岳巻道をへて黒部五郎小舎小屋へ (from Suisho Huute to Kurobegoro Huute)

 

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鷲羽岳&ワリモ岳
 
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水晶岳
        
    

今回の縦走も後半となります。前半の絶好の好天から、天候も少しづつ変化しているようです。   

深いガスの中を水晶小屋を出発します。水晶小屋から少し下ると、幅広い尾根に出て周りは草原のような場所を歩いて行きます。しばらく行くと、ワリモ岳・鷲羽岳へ向かう「ワリモ北分岐」に到着です。今回は黒部川 最初の一滴を目指して、黒部最源流部へ向かいます。分岐から一気に下ります。ガスの切れ目から、水晶岳・ワリモ岳・祖父岳・黒部源流部などが見えてきます。「岩苔乗越」に到着です。高天原山荘(温泉)へ下る岩苔小谷の道、黒部源流部へ下る道、祖父岳から雲ノ平に向かう道が交差します。ようやくキリが晴れてきたので、高天原方面を目を凝らして見ますが、高天原山荘が見えているのかどうか分かりませんでした。

                    

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黒部源流域
    

黒部川 最初の一滴を目指して下りますが、周辺は草原状態なので、意外とあっけなく「最初の一滴」から流れ出てくる小さな渓流に出合います。本当の「最初の一滴」はこのワリモ岳の中腹のようです。高山植物が咲き乱れる中、静かに流れています。その流れに手を浸してみると、意外と冷たくありませんでした。やや期待はずれ? ふと見上げると、「岩苔乗越」「ワリモ北分岐」に向かう人影が見えています。小さな小径に咲き乱れる高山植物を楽しみながら、渓流沿いを下って行きます。

ワリモ岳や祖父岳からの水をいつの間にか集めて、この渓流もだんだんと大きくなっていきます。祖父岳・雲ノ平方面に向かう渡渉部に到着です。ロープが張ってあります。近くには、「黒部川水源地標」という立派な石碑が立っています。この後は、やや大きくなった黒部川源流から離れてしばらく歩くと、黒部川に流れ込む小さな渓流に出会います。ここから三俣山荘への登りとなります。ロープが張ってあり、昨年は「三俣山荘登り口」がロープにぶら下がっていましたが、今は無くなっていました。

三俣山荘到着です。山荘の前には、ちょうどインバウンドの団体ツアーの方も大勢いて賑わっていました。「展望食堂」で昼食にジビエ丼を食べます。受付で三俣蓮華岳北側巻道の残雪の状況を確認します。飲料水も補給。ここまでくると、飲料水もようやく無料です(笑)。

                        

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三俣蓮華岳 巻道へ
    
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鷲羽岳&三俣山荘
  

テント場を過ぎ三俣蓮華岳に向かって少し登りだすと、巻道への分岐に出ます。意外なことに、この分岐からしばらく登ったところに残雪がありました(私は、もっと先、三俣蓮華岳 北側斜面の水平トラバースのどこかに残雪があると思っていました)。意外と残雪がたくさんあるという感じで、踏み跡もほとんど無いので、キックしながらゆっくりと登りました。ここではdocomoも圏外、登山者も少なく、山荘は近くても助けも呼べない。ここを登り切ると、水平トラバースになります。鷲羽岳と三俣山荘が良く見えます。突然ヘリが飛んできました。荷物も無しで・・・・?

               

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三俣蓮華岳巻道から見る北側山腹斜面
         
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雲ノ平
   

この水平トラバースは祖父岳などからもよく見えます。水平トラバース区間に入ると三俣蓮華岳北側斜面の全体や、山頂からの合流点付近もよく見えて、黒部五郎小舎までもう少し? という安心感が芽生えます。雲ノ平方面が見えますが、淡々とした巻道で、面白味には欠けるかもしれません。行き交う登山者はごくわずか。悪天候時でも問題は無さそうです。途中、手がしびれそうになる冷たい湧水がありびっくり。周辺に残雪があるわけでもないのに・・・・。

三俣蓮華岳山頂から下ってくる登山道と合流します。次第に天候が悪化してきます。再び稜線歩きです。黒部五郎小舎まですぐのような感じで歩いていますが、なかなか着かない。 とうとう小雨に、仕方がなく雨具を着る。標高2661mのピークを下ると、チングルマの群落に遭遇します。最後の急な下りに入る。まだdocomoが繋がっています。docomoが繋がらなくなると、まもなく赤い屋根の黒部五郎小舎に到着です。雨が一時的に上がり、小屋の前にはのんびりとくつろぐ登山者が溢れています。

 

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水晶小屋から黒部川源流域、三俣蓮華岳巻道をへて黒部五郎小舎小屋へ (from Suisho Huute to Kurobegoro Huute)

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2024年9月 5日 (木)

<movie> 北アルプス 野口五郎岳, 水晶岳, 三俣蓮華岳, 黒部五郎岳 2024夏(4)~ 水晶岳と水晶小屋 / <movie> JAPAN ALPS Mt. Noguchigoro, Mt. Suisho, Mt. Mitsumatarenge and Mt. Kurobegoro Summer 2024 (4) ; Mt. Suisho and Suisho Hutte

      

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水晶岳と水晶小屋  (Mt. Suisho and Suisho Hutte)

              

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水晶岳

       

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水晶岳山頂から
上から、1)遠方に槍・穂高連峰、手前に水晶小屋、鷲羽岳・ワリモ岳など、2)雲ノ平、黒部五郎岳、
3)薬師岳、手前右側の小ピークは水晶岳北峰、4)赤牛岳、読売新道を経て黒部方面へ

          

水晶岳は標高2,986mで、黒部川源流域における最高峰です。標高3,000m未満の山としては、2,999mの剱岳に次ぐ高さです。山の上部で水晶が採取されることから水晶岳と呼ばれているそうです。今でも水晶が見つかるのでしょうか。ちなみに、水晶の採取は禁止されているそうです。別名で黒岳とも呼ばれています。裏銀座は野口五郎岳をはじめとして、花崗岩(御影石)と呼ばれる岩でできているために、非常に白っぽく見えます。水晶岳も同じ花崗岩でできていますが、黒い鉱物が含まれるために、意外と黒っぽく見えるために黒岳とも呼ばれるようです。しかし、水晶岳の方がロマンチックでいいですね。

水晶小屋からは、しばらくは広い緩やかな稜線を歩いて行きます。水晶岳のカールにはまだ一部雪が残っていました。山頂部分の山体直下から急に岩場となります。登山道は水晶小屋から見える山体の裏側を通っています。岩場の最初の方で梯子がありますが、その後は岩稜帯を歩き、最後はまた普通の登山道となり、山頂に到着です。山頂は狭く、尖った大きな岩がごろごろしています。御来光を見に、暗いうちに登る人が多いようです。大勢の登山者が集中するタイミングで登ってしまうと、山頂で大混雑かもしません。私が登ったのはちょうど登山者が途切れたタイミングでしたので、他の方に気を使うこともなく、のんびりできました。下山の途中、日傘をさした登山者が数人いましたが、しばらくして振り返ると山頂付近を登っていく2つの真っ白な日傘がよく見えて、ちょっと驚きました。まあ、この日は風もなかったので。

ところで、山頂は双耳峰で、三等三角点のある北峰は2,977.7m、測定点である南峰は2,986mです。水晶小屋からまず到着するのは南峰です。裏銀座の稜線からは双耳峰であることがよく分かりますが、南峰からはあまり意識しませんでした。北峰まで行かなかったのは失敗だったかもしれません。残念!

                 

                   

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水晶小屋には、小屋の歴史をたどる写真集がありますが、2回も強風で損壊し建て直した経緯があります。裏銀座の縦走路から見ると、小ピークを背にして(風避けにして?)断崖絶壁の上にあるようにも見えます。再建の際には軒を低くし強風に耐えられる構造にしたそうですが、2階部分の大部屋には、天井が低いので頭上に注意! と大きな貼り紙がしているにもかかわらず、何度も頭をぶつける私(苦笑)。

ここも稜線の山小屋なので、飲料水(天水、お湯)は有料、バッテリー充電も有料(デジタルカメラ用の大型バッテリーは200円、スマホ用は100円)でした。ドコモの電波が意外と来ていました。ここは雲ノ平山荘や三俣山荘と同じくソフトバンクではないのかな? 公衆衛星電話も見かけないです。KDDIの「山小屋WiFi」のポスターも無かった? 更衣室や乾燥室はもちろん利用。

黒地に白で縦書きの「水晶」と「ホシガラス」の図案からなる有名なTシャツ。興味はあったのですが、値段もけっこう高くて驚きました。「ホシガラス」は水晶小屋の家紋だそうです。

                 

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昼食に水晶小屋名物「ちから汁」を食べてみました。最初はちからうどんの一種かと思いましたが、うどんではなく、豚肉の入らないけんちん汁風(もちろん味噌味)でお餅が3個入っていました。豚汁とけんちん汁の大きな違いは「けんちん汁に使う具材は、一度油で炒めている」ということだそうですが、そこまでは分かりません。なかなか美味しくて満腹になります。

夕食はカレーライス・洋風の玉ねぎスープ・デザート・お茶です。ご飯・カレー・スープはお代わり自由で、いずれもお代わりを頂きました。カレーはレトルトではなく、手作りの本格派カレーで美味しいです。玉ねぎスープも美味しい。三俣山荘Gは料理に手が込んでいますね。夕食時、配膳スタッフが連泊メニューですと告げてくるので、周りのお客さんも興味深い反応を示します。朝食はごく普通でした。

                            

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水晶小屋付近から

      

日没は太郎平あたりなのでしょうか? 雲海の中でした。日の出は野口五郎岳の右側です。日没後のかなり薄暗い中に雷鳥の親子が出てきました。

        

2階の部屋(大部屋)には最初から布団が敷き詰められています。新型コロナ用のアクリル製の仕切りなどはもうありませんでした。人口密度はふつうだと思いますが、満室、いっぱいでしたので、寝るときは念のためにマスクを着用しました。2階は明るいし、やはり暖かいのかな。寒いかと思って、やや多めに着込んで寝たら、マスクとの相乗効果で? 暑くて息苦しくて目が覚めてしまいました(苦笑)。

 

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水晶岳と水晶小屋  (Mt. Suisho and Suisho Hutte)

August 2024 Mt. Suisho and Suisho Hutte Japan Alps, Panasonic LUMIX S1 LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S. and iPhone 13

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2024年8月29日 (木)

<movie> 北アルプス 野口五郎岳, 水晶岳, 三俣蓮華岳, 黒部五郎岳 2024夏(3)~ 野口五郎小屋から野口五郎岳をへて水晶小屋へ / <movie> JAPAN ALPS Mt. Noguchigoro, Mt. Suisho, Mt. Mitsumatarenge and Mt. Kurobegoro Summer 2024 (3) ; from Noguchigoro Hutte to Suisho Hutte

    

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野口五郎小屋から野口五郎岳をへて水晶小屋へ(from Noguchigoro Hutte to Suisho Hutte)

 

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野口五郎小屋から、朝日に染まる野口五郎岳

     

この日も早朝から天気が良く、燕岳方面からの御来光を小屋の前からしっかりと見ることができました。野口五郎岳の山体も赤く輝いています。烏帽子小屋と同じく、朝食のおにぎり、味噌汁、お茶を頂きます。



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野口五郎小屋 遠景


まずは野口五郎岳を目指しますが、緩やかな稜線を登って意外とあっけなく山頂到着です。途中、眼下に野口五郎小屋が見えていますが、こんな場所にあるんだ・・・・、という感じです。ちょっとした鞍部というか山の影にあることがよくわかります。背後には、美しい縦走路や山並みが見えています。

 

 

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野口五郎岳山頂から槍・穂高連峰

 

野口五郎岳(標高2,924m)の山頂ですが、本当に360度の大展望です。表銀座(燕岳、大天井岳など)~槍・穂高連峰、そのはるか後には八ヶ岳・富士山・南アルプス・中央アルプスも見えています。続いて、双六岳・三俣蓮華岳・鷲羽岳・ワリモ岳など。背後には、特徴的な笠ヶ岳も。水晶小屋・水晶岳、そして薬師岳・赤牛岳。登ってきた縦走路の後ろには烏帽子岳や三ツ岳、遠くには立山・剱岳など。

         

歌手の野口五郎さんが、その芸名を野口五郎岳からとったというのは良く知られた話です。「野口」はもともとは山麓の集落の名前だそうです(大町ダムの東側にある旧 野口村、現在の大町市大字平 野口のことでしょうか)。「五郎」は「ゴーロ」に由来するそうで、ゴーロとは大小の石や岩がゴロゴロとある場所をさす登山用語だそうです。裏銀座の山々は花崗岩と呼ばれる岩からできているために、風化などにより大きな岩がゴロゴロと積み重なっている場所もあることから、このような用語ができたのかもしれません。確かに、ここまでの縦走路にも「ゴーロ」が繰り返し出てきます。

        

山頂からの大展望を十分楽しんだ後、山頂から一気に下って真砂岳(標高2,862m)に向かいます。真砂岳周辺では、山体北側の巻道を、黒部川の支流である東沢谷や五郎沼を見ながら通過します。湯俣温泉に下る竹村新道との分岐に出会うと、先には雄大な鞍部が現れます。右側には大きな東沢谷と水晶岳、左側にはワリモ沢と槍ヶ岳です。槍ヶ岳や三俣蓮華岳をバックに高山植物を撮る良いスポットですが、高山植物が少々見頃を過ぎていてちょっと残念。

                    

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この鞍部を過ぎると、しばらくはゴーロの稜線を延々と進みます。標高2,833mの小ピークがあります。途中で縦走路を振り返ると、真っ白な山体の野口五郎岳や真砂岳が美しい。一方、双六岳・三俣蓮華岳・鷲羽岳・ワリモ岳・水晶岳、そして水晶小屋も眼前に迫ってきます。でも、水晶小屋へのやせ尾根はまだ先のようです(苦笑)。

                     

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縦走路を振り返る(いつの間にか野口五郎岳もはるか後方に)
           
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東沢乗越から黒部川支流の東沢谷を望む、遠くには黒部第四ダムのダム湖が見える
           
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最後のやせ尾根

         

ようやく小さな鞍部に出ます。ここが東沢乗越のようです。北には東沢谷の本流、南にはワリモ沢の本流が上がってきます。東沢谷の先を見ると、黒部第四ダムのダム湖が見えています! まだ、しばらく花崗岩のゴーロが続くようです。このゴーロ、花崗岩が風化した砂地の場所よりも、水分が多いのでしょうか、意外と高山植物が豊かです。

最後のゴーロのピークを下ると、不気味なほど茶褐色に輝く(風化が非常に進んだ脆い山体であることの証拠ですが)やせ尾根の入り口にようやく到着です。水晶小屋もリアルに迫ってきます。下から見上げると、崖っぷちに建っているような感じ。偶然のタイミングでしょうか、このやせ尾根で大勢の登山者と遭遇します。登山道はここでもきちんと整備されており、いつしか緩やかな登りとなります。振り返ると、野口五郎岳もはるか後に見えています。水晶小屋到着です。大勢の登山者で賑わっています。

       

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野口五郎岳と今日の縦走路

 

一休みしながら今日の縦走路を眺めています。真っ白に輝く野口五郎岳がなんと言っても美しい。最後のやせ尾根の登山道もリアルに見えています。これまで好天に恵まれた毎日でしたが、夕刻には周辺の山々も徐々に雲間に隠れていきました。

(続く)

 

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野口五郎小屋から野口五郎岳をへて水晶小屋へ(from Noguchigoro Hutte to Suisho Hutte)

 

August 2024 from Noguchigoro Hutte to Suisho Hutte Japan Alps, Panasonic LUMIX S1 LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S.  (iPhone 13)

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2024年8月26日 (月)

<movie> 北アルプス 野口五郎岳, 水晶岳, 三俣蓮華岳, 黒部五郎岳 2024夏(2)~ 烏帽子小屋から三ツ岳をへて野口五郎小屋へ / <movie> JAPAN ALPS Mt. Noguchigoro, Mt. Suisho, Mt. Mitsumatarenge and Mt. Kurobegoro Summer 2024 (2);   from Eboshi Hutte to Noguchigoro Hutte

       

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烏帽子小屋から三ツ岳をへて野口五郎小屋へ (from Eboshi Hutte to Noguchigoro Hutte)

 

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裏銀座縦走路
  
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赤牛岳、薬師岳
  
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烏帽子岳

                                        

烏帽子小屋の朝です。展望台兼docomo通話用の丘に、日の出を見に出かけます。今日、これから登る裏銀座縦走路が真っ赤に燃えるように輝くのが印象的です。赤牛岳や薬師岳も同じく、真っ赤に。小屋に戻って朝食のおにぎり、味噌汁、お茶を頂きます。

とりあえず烏帽子岳(標高2628m)を見に、前(偽)烏帽子岳まで行きます。なかなかの大展望です。烏帽子岳~南沢岳~不動岳(船窪岳は不動岳の背後に隠れえ見えない?)~七倉岳。不動岳(船窪岳)・七倉岳の真っ白な崩壊地が印象的です。烏帽子岳~南沢岳の間にある池塘がたいへん良いそうですが、今回はパスです。これらの背後には針ノ木岳・蓮華岳が意外と間近に、さらにその後、はるか遠くには後立山連峰が見えます(白馬岳が見えている?)。また、立山・剱岳も意外と間近に見えます。一方、烏帽子小屋からは見えなかった水晶岳も、赤牛岳や薬師岳とともに見えてきました。これから登る裏銀座縦走路、ピークがたくさんあるなあ、野口五郎岳はどれだろうか(見えていない?)、と感想。

              

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三ツ岳
   
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縦走路を振り返る
   
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燕岳(燕山荘)、後方には富士山も

         

烏帽子小屋に戻って、リスタートです。まず三ツ岳(標高2845m)を目指します。たぶん3つのピークからなるので「三ツ岳」と呼ぶのでしょうが、よく分かりません。三ツ岳への登りは、広い稜線の中を花崗岩が風化した砂地の快適な登山道を進んでいきます。途中で後ろを振り返ると、美しい真っ白な縦走路、重層的に重なる烏帽子岳・南沢岳・不動岳・船窪岳・七倉岳、針ノ木岳・蓮華岳、後立山連峰、そして立山・剱岳が印象的です。表銀座の山並みもよく見えて、燕山荘も眼をこらせば?見えています。その後ろには富士山も。登山道は三ツ岳山頂を通らずに山体北側を巻いて、鞍部を抜けると再び山体の南側に出ます。ここで、正面に槍ヶ岳(槍・穂高連峰)と大きな野口五郎岳が突然現れて、縦走路の印象が一気に変わります。

 

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槍ヶ岳と野口五郎岳
    
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縦走路を振り返る
     
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最後の小ピーク、前方は野口五郎岳山頂方面
          
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水晶岳
     
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縦走路を振り返る

          

野口五郎岳の山体の左側に、かすかに道標らしきものが3本?立っているようにも思えます。これが山頂? でも野口五郎小屋らしきものは分からない。登り出すと、それまでの砂地の登山路から、大小の石や岩がゴロゴロとある(五郎「ゴーロ」の)登山路が増えていきます。途中、チングルマの群落があります。小屋はもうすぐかな?と期待して歩いていると、小ピークがまた前方に現れてなかなか辿り着かない(苦笑)。水晶岳もかなり間近に見えるようになります。最後の小ピークを下ると、小さな鞍部があり、野口五郎小屋(標高2,924m)が突然現れます。到着!

 

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受付を済ますと、まず「チュータさんのTシャツまだありますか?」「チュータさん知っているんですか?」「NHKのBSにっぽん100名山 野口五郎岳 を見て、この小屋に泊まってみたくなり、水晶岳(水晶小屋?)からの雄大な野口五郎岳に感動して、見に来ました!」と。段ボールにたくさん入ったTシャツを見せてくれて、私と妻の2枚を早々に買いました。このNHK番組では山小屋の紹介は一切しないはずなのに、この放送ではご家族のインタービューも含めていろいろな紹介が(山小屋経営のたいへんさも含めて)なされていました。ウェブサイトでも電話予約の際にも、最小限の(基本的な)サービスのみと強調されていました。それでも、実にホンワカとした雰囲気で、昔懐かしい山小屋の雰囲気が良く残っていると思いました。

野口五郎小屋と烏帽子小屋のオーナーさんは御兄弟ですので、小屋も感じが似ています。屋根は同じ鮮やかな青色。小屋の正面に、特徴的な書体で「野口五郎小屋」と書かれた、横書きの大きな看板が掲げられています。小屋の前のベンチからは、燕岳、大天井岳、そして野口五郎岳の山腹が見えています。日差しが強いので、日傘をさしている方が多いです。表銀座の燕山荘のdocomo基地局からの電波が届いており、さらに増幅器が設置されているそうなので、十分ドコモの圏内です。ただ、インターネットの接続には少し時間がかかるようで、街中で使うようにサクサクとはいかないようです。公衆(衛星)電話は見当たりません。こちらでも烏帽子小屋と同様に、Starlink(スターリンク)による「山小屋Wi-Fi」(KDDI) が設置されているようです。

部屋は普通の大部屋(相部屋)でコロナ対策用仕切りはすでにありません。眠る空間としてはふつうでした。寝具はありますが枕は無し、インナーシーツやシュラフ等を必ず持参とありましたので、久しぶりにインナーシーツを使いました。トイレは非常に狭い上に、便器の種類も異なり使い勝手が違うので、使い易いトレイを選ぶのが肝要かと(笑)。乾燥室と更衣室はあります。ただ、自然乾燥だと衣類はあまり乾かないですね。陽がまだ高いうちに、外で干した方が良いようです。

           

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夕食は目玉焼きがのっているカレーライス、味噌汁、付け合わせなどです。カレーはレトルトなのでおかわり無し、ご飯と味噌汁はおかわり可能と説明がありました。朝食やお弁当はおにぎり2個づつ。これも烏帽子小屋と全く同じでした。今は、どこの山小屋でも生ビールが大人気ですね。小屋の飲料水は全て天水(雨水)で有料です。味については普通でした。お湯も有料で頂けます。スマホなどのバッテリー充電は無料です。こちらでも長野県警察山岳遭難救助隊の隊員が1名常駐されていました。

夕食後は、ようやく涼しくなったベンチで、沈みゆく夕日(小屋からは見えませんが)に照らされた燕岳や大天井岳を眺めて時間を過ごします。

(続く)

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大天井岳
           

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烏帽子小屋から三ツ岳をへて野口五郎小屋へ (from Eboshi Hutte to Noguchigoro Hutte)

 

August 2024 from Eboshi Hutte to Noguchigoro Hutte Japan Alps, Panasonic LUMIX S1 LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S. ( iPhone 13 )

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2024年8月24日 (土)

<movie> 北アルプス 野口五郎岳, 水晶岳, 三俣蓮華岳, 黒部五郎岳 2024夏(1)~ 七倉登山口からブナ立尾根をへて烏帽子小屋へ / <movie> JAPAN ALPS Mt. Noguchigoro, Mt. Suisho, Mt. Mitsumatarenge and Mt. Kurobegoro Summer 2024 (1) ; from Nanakura to Eboshi Hutte

       

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七倉~烏帽子小屋 (from Nanakura, starting point of a trail up a mountain, to Eboshi Hutte)

                     

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高瀬ダムから七倉方面
           
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濁沢の滝
  
    
JR大糸線信濃大町駅から、高瀬渓谷の入り口である七倉山荘・七倉登山口へは、現在、登山バスあるいは宿泊施設と連携したタクシーがあります。大町市は2023年2月に「裏銀座登山バス」を計画、2023年夏山シーズンから運行されています。1日4往復、今回はこのバスを利用しましたが、利用者が少なくちょっと残念でした。

七倉山荘の夕食の席では、ちょうど一緒になった登山者の間で、8月開催のトランス・ジャパン・アルプス・レース、つい先日の濁沢丸太橋流出に伴う裏銀座稜線の山小屋・登山客の混乱およびエスケープルートとしての竹村新道、リスクの高い七倉岳~船窪岳~不動岳ルートなど、いろいろな話題が飛び交いました。

       

七倉~高瀬ダムをつなぐ新高瀬川発電所管理用道路(全長5.8km、東京電力の管理道路)では「特定タクシー」が運行されています。今年の3月に発生した大規模な落石により運行停止になっていましたが、夏山シーズンに向けてようやく一部区間での運行再開となりました。

この季節、午前5時に東京電力の七倉ゲートが開きます。ゲート前(七倉山荘前)のタクシー乗り場には登山者が列をなします。七倉山荘宿泊客へのサービスとして、最優先でタクシーに乗れます。宿泊者が予想外に少なくてびっくり、七倉まで車で来ている登山者が非常に多いです。

問題の大規模落石(山の斜面の大規模崩落)区間は30〜40m程度で、驚いたことに対策・復旧工事などはまだ未着手でした(対策・復旧工事に必要なまわりの木々の伐採許可がまだ下りないとか?)。ヘルメット着用(貸出用ヘルメットあり)でした。

徒歩区間はわずかな落石区間に対して1.4km。理由は、トンネルなどにより、タクシーの待合場所・Uターン場所が無いために、落石区間に比べて徒歩区間がやたら長くなっています。徒歩区間の前後で「特定タクシー」に乗車可能です。タクシー運賃は2区間合計2,300円/台(通常2,600円/台)でした。

高瀬ダム堤体に30分ほどで到着です。5時台に高瀬ダムに到着した登山者は50人ほどでしょうか。七倉で一番にタクシーに乗りましたが、タクシーもたくさん来ていたので、並んでいた登山者もあっという間にはけてしまいます。タクシーで来た登山者は40人ほど(他に徒歩が10人ほど)ですが、途中の徒歩やダムでの身支度で、あっという間にタクシー待ちの順番が崩れていきます(笑)。

高瀬ダム登山口からいよいよ裏銀座への登山スタートです。ダム湖を眺めながら、堤体から400mほどのトンネルを抜けると、不動沢の吊り橋を渡り、濁沢キャンプ場跡地を過ぎて、濁沢の河原に到着です。前夜も話題になった濁沢です(苦笑)。水はすっかり引いているはずと言われて来たのですが、なぜかどこからかゴーゴーとした音が聞こえてきます。濁沢の流れを見て、一瞬、声を失いました。丸太1本と濁流。遠くに見える濁沢の滝からはゴーゴーと水が流れ落ちていました。

実は今年は7月早々から大雨・土砂崩れ・土石流などにより、濁沢丸太橋の流出と復旧が繰り返されています。
・丸太橋の流出 7月早々、7月月末、8月中旬
・丸太橋の復旧 7月中旬(約二週間)、7月月末(2,3日)~8月上旬、8月21日復旧(約一週間)
・雨量規制により不動沢のゲート(トンネルの出入り口?)の閉鎖

気を取り直して、なんとか丸太橋を通過。この濁沢は、北アルプス3大急登のブナ立尾根よりも、アクセスの悪さよりも、裏銀座登山の最大のリスク要因かもしれません。ようやくブナ立尾根(濁沢)登山口に到着です。

        
                           
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ブナ立尾根

          

このブナ立尾根登りの標高差は約1250mです。登山口を12(標高1270m)、烏帽子小屋(標高2520m)を0としておおよそ100mごとに12の番号が付けられています。実際に番号札が残っているのは12、9(権太落とし 標高1660m)、8、6(中休み 標高1960m)、4(三角点 標高2208m)、2、1でした。この有名な急登、登山道はよく整備されていて歩きやすいです。最初は階段が続きます。それ以降は、危ない岩場があるわけでもなく、大きな木の根っこを何度も何度も乗り越えて・・・・・というわけでもなく、急な道が淡々と続きます。

No.6(中休み)は文字通り中間点です。ここから、燕山荘のdocomo基地局の電波を拾うのでしょうか、docomoが圏内となります(アンテナは1本しか立ちませんが、メールが可能です)。ここを過ぎると、不動岳・船窪岳方面の真っ白な山体が樹間に見えてきます。眼下には高瀬ダムのダム湖が見えることもあります。名前の通りブナがよく見られます。No.2付近では手のひらを広げたような不思議な形のブナが見られます。No.1まで来ると、思いがけず表銀座方面も見えてきました。このブナ立尾根をノンストップで一気に登る方もいるようです。最後の緩やかな登りの後、少し下ると樹間に青色の屋根が見えてきて、ようやく烏帽子小屋に到着です。

           

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烏帽子小屋
       

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イワギキョウの群落
                   
          

小屋の正面に、特徴的な書体で「烏帽子小屋」と書かれた、横書きの大きな看板が掲げられています。小屋の前からは、赤牛岳と薬師岳がやや重なり合うようにして見えます。前(偽)烏帽子岳も。なんといっても圧巻は、小屋の前に広がる青いイワギキョウの大群落です。でも、花がほとんど向こう側を向いてしまい、午後の西日に当たると逆光気味になり、なかなか写真が撮りにくいです。

烏帽子小屋自体はdocomo圏外ですが、少し先に行ったところに展望台兼docomo通話用の丘があります。ここからは360度の大展望で、不動岳~船窪岳~七倉岳方面(烏帽子岳は見えない)、大町、表銀座方面(餓鬼岳、燕岳、大天井岳など)、明日からの裏銀座縦走路などが見えます(野口五郎岳や水晶岳は見えていない?)。公衆(衛星)電話は無いようです。

烏帽子小屋のオーナーは野口五郎小屋のオーナーと御兄弟のようです。こちらも家族経営なのでしょうね。ウェブサイトに「急激なスタッフ不足のため営業期間及び営業時間の短縮、宿泊人数の制限をさせていただきます」と小規模山小屋経営の窮状を訴えています。ところで相部屋は二人分を一人で利用でしたので、十分な空間があり快適でした。

                 
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夕食はカレーライス、味噌汁、付け合わせなどです。カレーはレトルトなのでおかわり無し、ご飯と味噌汁はおかわり可能と説明がありました。朝食とお弁当はおにぎり2個づつ。コンビニでよく見るおにぎりの作り方で、手作りではなさそうです。冷凍したものをヘリで荷上げし、自然解凍でしょうか? 特に、不自然さはありませんでした。

稜線の小屋では水場がないので、小屋の飲料水は全て天水(雨水)で有料です。消毒用の塩素が通常の水道水よりも多いそうですが、味にややくせがあるような気がしました。ペットボトルが飛ぶように売れていました。スマホなどのバッテリー充電は無料です。長野県警察山岳遭難救助隊の隊員が1名常駐されていました。早朝に七倉を出発した60名ほどの登山者の8割程度は野口五郎小屋まで行っているようでした。裏銀座に来る方は、やはり静な山が好き、という人が多いようです。もちろん、皆さん健脚です!

夕暮れ時を、小屋の前のベンチで過ごします。薬師岳の右側に陽が沈んでいきます。長い一日が終わります。

(続く)

                        

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裏銀座縦走路

 

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七倉~烏帽子小屋 (from Nanakura, starting point of a trail up a mountain, to Eboshi Hutte)                 

August 2024 from Nanakura, starting point of a trail up a mountain, to Eboshi Hutte  Japan Alps, Panasonic LUMIX S1 LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S. and iPhone 13

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2023年11月19日 (日)

<MOVIE> 北アルプス高瀬川最深部へ 2023秋 / To the deepest area of the Takase River JAPAN ALPS Autumn 2023

 

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(1) 七倉山荘~湯俣温泉(1)  (Nanakura~Yumata Hotspring)

(2) 七倉山荘~湯俣温泉(2)  (Nanakura~Yumata Hotspring)

(3) 湯俣温泉~天然記念物「噴湯丘」(Yumata Hotspring ~ Natural Monument "Tufa Mounds"

 

JAPAN ALPS October 2023, Panasonic LUMIX S1 LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S.

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2023年9月20日 (水)

<MOVIE> 北アルプス 雲ノ平・三俣蓮華岳 2023夏 /  JAPAN ALPS Kumonodaira & Mt. Mitsumatarenge Summer 2023

 

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(1) 太郎平&薬師沢(Tarodaira & Yakushizawa )

(2) 雲ノ平&雲ノ平山荘(Kumonodaira & Kumonodaira mountain lodge)

(3) 雲ノ平&祖父岳(Kumonodaira & Mt. Jii )

(4) 黒部源流域(Headwaters of Kurobe River)

(5) 三俣蓮華岳(Mt. Mitsumatarenge )

(6) 三俣山荘、双六小屋、鏡平山荘、わさび平小屋(Mitsumata, Sugoroku, Kagamiike and Wasabidaira mountain lodge)


JAPAN ALPS August 2023, Panasonic LUMIX S1 LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S.

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