2022年11月 5日 (土)

ニコンミュージアム企画展「光学ガラスの軌跡」


 
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新型コロナ感染症の影響もあり、随分と久しぶりに品川のニコンミュージアムに行ってみました。各種の光学ガラス・合成石英ガラス・人工蛍石の実物の展示があったりして、普段あまり見られないような物もあり、なかなか興味深かったでした。その中でも、目を引いたのが「アッべ図から見る光学ガラスの進化」でした。

 

実はもう40年ほど前にニコンの方が、同じような図で光学ガラスの研究開発の結果を説明されていました。
「最近の光学ガラスの動向とレンズ」 日本光学工業 苅谷道朗・飯塚 豊,  写真工業 ,1982, 7月号, 特別記事, pp.22-30

内容は以下のようなもので、数式、光学ガラスnd(屈折率)ー vd(アッベ数)分布図、vd(アッベ数)ー 部分分散比図、光学設計とレンズ構成など、かなり専門的な解説がなされていました。
1 はじめに
2 最近の光学ガラスの開発 ・低屈折率低分散ガラス ・中屈折率低分散ガラス ・高屈折率低分散ガラス ・高分散ガラス 
3 種々のレンズ ・望遠レンズ(異常部分分散ガラス) ・高倍率ズームレンズ ・大口径比標準レンズ ・ショートズーム リアコンバーター


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この1982年というと、Nikonでは F3/F3HP/F3Tなどが、CANONではNew F-1が発売された頃です。

 
当時憧れの的であった高価な超高性能望遠レンズ~CANON new FD 300/2.8L, 400/2.8L, 500/4.5など、Ai Nikkor ED (IF) 200/2.0, 300/2.8, 400/3.5など~ その使用されている低屈折率低分散ガラスについて、光学ガラスnd(屈折率)ー vd(アッベ数)分布図を用いて説明されているのが非常に印象的でした。当時は、図の左下側にあるPC102という低屈折率・低分散・異常分散のフッ化物リン酸塩ガラスが各社の望遠レンズに実用化されており、フッ化物の含有量を増やしたより低屈折率低分散のFC21は、望遠レンズ用の大きな塊を製造するのがまだ困難という説明がなされていました。この憧れのNikkor EDレンズ、私自身はAi ED 180mm F2.8S(1981年10月発売)でようやく手にすることができました。

 

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この新旧の「アッべ図」を比較すると、新しい図では光学ガラスの進化として蛍石・低屈折率低分散(ED)ガラス・合成石英ガラス・高屈折率ガラス・特殊高分散(SR)ガラスが挙げられています。EDガラスの右側は従来からの通常タイプ、蛍石に近い左側はスーパーEDガラスでしょうか? 蛍石との違いも分かり易いです。高屈折率ガラスもLADF42以外に非常に増えています、特殊高分散ガラスもDF32に加えてバラエティに富んでいますね。

これらはニコンの立場からの解説ですが、キヤノンの解説もあると面白いですね。

 

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2021年7月18日 (日)

梅雨明けの奥高尾トレッキング

 

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梅雨が明けたので、足慣らしに奥高尾のトレッキングです。今回は日影バス停・日影林道から小仏城山をまず目指します。このコースは初めてで良く知らなかったのですが、この日影林道は小仏城山にある電波塔(デジタルテレビ中継局)の工事用道路でした(笑)。もちろん一般車両は通行止めですが、この日も電気工事のスタッフ数人が2台の車で来ていました。ただの林道(舗装道路)歩きでしたので少々拍子抜けでしたが、日影沢キャンプ場付近では、梅雨のためか渓流の水量も多く、渓流からの冷気が心地よかったでした。

 

城山の茶店はお休み、この季節はオフシーズンでしょうか。
城山から一丁平、もみじ平までは山ゆりが美しく咲いていました。
今回は高尾山山頂手前のもみじ平の茶店で昼食としました。冷やし山菜蕎麦、お汁が少々しょっぱいですが山頂よりも遥かに立派!

 

人の多そうな高尾山山頂には行かずに、巻道で稲荷山コースへ向かいます。前日までの雨のためか、結構ぬかるんでいる区間が多いです。早々とケーブルカー駅に到着、暑くてかき氷を食べてしまいます。食べてばかりで良くないです。

 

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撮影機材 CANON EOS 7D Mark II EF-S15-85mm F3.5-5.6 IS USM

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2021年6月16日 (水)

奥多摩 浅間嶺トレッキング

 

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東京都檜原村を流れる北秋川と南秋川の間にある浅間嶺尾根のトレッキングです。

 

上川乗バス停下車、のんびり歩いて浅間嶺に到着。右手に少し登ると山頂・展望台・ベンチがあり、正面を少し下ると東家が、左手に少し登ると浅間神社(小岩浅間)です。とりあえず山頂で小休止です。
山頂からは、大岳山〜鋸山、御前山、奥多摩湖背後の山々、三頭山? の大展望です。鋸山は、ノコギリというよりはサメの歯のような形で目立ちます。標高900m程度の低山ですが、ここから見る展望が一番「奥多摩らしい」とか。冬、雪の降った後の晴天の日に出かけると良さそうです。

浅間神社(小岩浅間)を越えて、数馬方面への尾根道を歩きます。この日、下界は真夏日でしたが、尾根道は風も涼しく心地よいです。この浅間嶺、蜘蛛の巣、鹿の糞?が多いです(苦笑)。北秋川の藤倉バス停への分岐を過ぎ、浅間尾根登山口バス停(数馬下)に下る分岐をやり過ごします。数馬峠から数馬下に下る登山道は崩落で通行止めで、仲ノ平バス停(数馬上)に下る分岐からようやく下山します。もう少し頑張れば、奥多摩周遊道路まで行くことができます。

 

 

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撮影機材 CANON EOS 7D Mark II EF-S15-85mm F3.5-5.6 IS USM

 

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2021年5月18日 (火)

奥多摩 ドライブで澤乃井などを巡る

 

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ちょっと天気の良い日に、久しぶりに奥多摩のドライブです。

 

JR青梅駅前を通り、東京多摩地域では有名な小澤酒造に立ち寄ります。小澤酒造では、新緑が美しく、花が咲き乱れる中、本日の目的である澤乃井を買います。

奥多摩駅からちょい日原方面へ。再び戻って、小河内ダムの駐車場で一休みです。
奥多摩周遊道路を巡って、都民の森(檜原村・三頭山)でまた一休みです。周遊道路の駐車場はすべて閉鎖されていました。残念! 

最後に檜原街道からJR武蔵五日市駅前を通って帰ります。

 

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撮影機材 CANON EOS 7D Mark II EF-S15-85mm F3.5-5.6 IS USM

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2021年4月20日 (火)

奥多摩 御前山〜カタクリの花 2021年春

 

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田中澄江さんが、その著書「花の百名山」(1980年)で奥多摩三山の御前山(標高1,405m)を代表する花として紹介しています。発芽から開花まで8 - 9年(あるいは7 - 8年)ほどかかると言われ、地上に姿を現す期間は4 - 5週間程度で、群落での開花期間は2週間ほどと短いため、ニリンソウなどとともに「スプリング・エフェメラル」(春の妖精)とも呼ばれているそうです。
 

妻もむかし御前山でカタクリの群落を見たそうですが、今はどれほどのカタクリが見られるのだろうかと、あまり期待しないで出かけました。小河内ダムから登ると、御前山への最後の上りにかかる場所が "群落地” のようです。確かに比較的数が多く、金網などで保護されていました。その他でも、登山道の脇に点々と咲いており、十分楽しめました。以前はGWの頃が見頃だったようですが、昨今の温暖化や今年は特に3月が暖かったために、時期的にも良かったようです。それにしても可憐な花です。

 

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撮影機材  CANON EOS 7D Mark II EF-S15-85mm F3.5-5.6 IS USM

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2021年3月11日 (木)

「奥多摩むかし道」2021 早春

 

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JR青梅線奥多摩駅から奥多摩湖(小河内ダム)まで、クルマで走れば10数分。

 

今日は、約4時間をかけて、「奥多摩むかし道」と呼ばれる旧道を散策します。

コースは全長約10kmですが、多くの区間が小河内ダム建設前からあった旧青梅街道のようです。したがって、途中には数少ないですが人家や廃屋が点在し、コースの8割程度は舗装道路です(笑)。最後の2割程度がトレッキング風の山道となります。

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撮影機材  CANON EOS 7D Mark II EF-S15-85mm F3.5-5.6 IS USM

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2021年2月26日 (金)

早咲きの桜が次第に開花

 

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例年のことですが、早咲きの桜が次第に目に留まるようになりました。


一番早かったのは、1月下旬に1分咲き程度でしたが、その木にもまだ花は残っていました。

 

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撮影機材  CANON EOS 7D Mark II EF-S15-85mm F3.5-5.6 IS USM

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2021年2月23日 (火)

奥多摩 大岳山トレッキング

 

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今日は、JR御嶽駅〜(武蔵)御嶽神社〜御嶽神社奥の院〜鍋割山〜中沢ノ頭〜大岳山荘(跡)〜大岳山〜馬頭刈尾根〜白倉分岐〜白倉バス停〜JR武蔵五日市駅です。

 

1月23、24、28日に降った雪が、まだかなり残っていました。御嶽神社奥の院への登りでは、鎖場を過ぎた所の急傾斜の斜面は落ち葉の下が凍結。大岳山荘(跡)手前の登りや、大嶽神社から大岳山山頂までの区間は、残雪がけっこう凍結していました。

大岳山荘(跡)は廃墟ですが、男性が一人で作業をしていました。建物入口には、大岳山荘の看板と松飾りもあるので、再開予定の作業をされているのでしょうか。アイゼンを装着した登山者が次々に到着します。

大岳山山頂は、明るい心地よい山頂で富士山の眺めが最高です。この冬は降雪の少ない富士山ですが、展望をしばらく楽しんだ後、大岳山山頂から大岳山荘跡を経由せずに直接馬頭刈尾根に下る道を、GPSで確認しながら下山します。


(全文はこちらへ  1, 2

撮影機材  CANON EOS 7D Mark II EF-S15-85mm F3.5-5.6 IS USM

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2021年1月30日 (土)

奥武蔵 子の権現

 

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約30年ぶりに(笑)埼玉県の子の権現(天龍寺)~足腰守護の神仏に出かけてきました。

昔は、よく知らずに西武鉄道正丸駅~伊豆ヶ岳~高畑山~子の権現~吾野駅という長距離コースを歩いてしまい、最後はヘッドランプで歩く羽目になりました。今にして思うと、このコースは健脚向きでした。今回は西武鉄道飯能駅から入間川沿いにバスで約40分、小殿バス停下車~竹寺~子の権現~小床集落~西吾野駅という楽なコースです。

この日は快晴でしたが、北風が強く木々の枝が擦れている音がすごいです。気温も低く、コロナ用のマスクを防寒用につけたりしました。ひっそりと佇む竹寺を過ぎて、竹寺の鐘楼がある小ピークを登ると、奥多摩と奥武蔵の境となる棒ノ折山などがよく見えました。豆口峠に到着しますが、入間川方面から谷沿いに登ってくる道は台風で通行止めが続いているようです。

伊豆ヶ岳からの縦走路に出会うと、もうそこは子の権現です。子の権現手前の陽当たりの良い休息所で大休止・昼食です。お寺の関係者が花壇の手入れをしています。日当たりが良く暖かいのでしょうね、福寿草が咲いていました。
有名な大きな草鞋を見ていると、本堂付近にも紅梅が少し咲いていました。奥の院(展望台)からは東京スカイツリーが見えるはずでしたが、都心方面は霞んでいて見通しが悪かったでした。参道・土産物店を通り抜けて、駐車場から少し車道を歩いて、下山道を探します。風はおさまりましたが、相変わらず気温が低いです。谷筋まで下ると、ここも台風の影響で道は荒れています。大きな岩を過ぎると、突然、小床の集落が現れます。今日出会った人たちは5、6名でした。

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撮影機材; CANON EOS 7D Mark II EF-S15-85mm F3.5-5.6 IS USM

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2021年1月20日 (水)

青梅丘陵ハイキングコース

 

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正月三が日が明けての足慣らしです。
JR青梅駅から鉄道公園へ向かい、永山公園がスタート地点です。コースの全長は11.5 Km。

前半、矢倉台(展望台)まではハイキングコースというか地元の人たちの遊歩道のような感じです。途中4つの休息所があり、筑波山・スカイツリー・新宿・西武ライオンズの白いドーム球場などが良く見えました。行き交う人たちは、お正月の挨拶をしたり、ペットを連れたり、荷物なしの散歩姿であったり、まさに顔見知り同士の地元の人たちという感じです。全体的に明るい、歩きやすいコースです。永山公園の北側には「青梅の森」というハイキングコースもあり、初日の出がよく見えることで人気のある展望台もありました。

後半は、矢倉台から、三方山~幸垣山~雷電山~榎峠を結ぶ本来のハイキングコースです。こちらはぐっと人が減って、出会った人は数人でした。コース全体として展望はあまり良くありません。ようやく着いた三方山は小さなピーク、最後にやや急な登りの後にたどり着いた幸垣(からかい)山は幸垣城跡だそうですが、最近人気のある山城(跡)の雰囲気はすっかり失われています。幸垣城は、青梅地域の中世豪族三田氏の城で、矢倉台は多摩川を見渡す物見櫓だったそうです。1563年、三田氏は八王子の北条氏に攻められ、一旦は逃げ延びたものの滅亡しました。山頂付近は石灰岩で、大正末期まで採掘が行われており、今は薄暗い中に巨岩が立ち並んでいるだけで、山城の遺構は少ないようです。ここも休息したり、昼食を食べるような感じではありませんでした。最後の雷電山には小さなベンチがありました。榎峠まで下ると、あとは車道(の歩道)を歩きながら、途中高水三山へ向かう分岐を見やりながら、JR軍畑駅に到着です。軍畑(いくさばた)という地名も、中世の戦乱に由来する地名のようです。

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撮影機材; CANON EOS 7D Mark II EF-S15-85mm F3.5-5.6 IS USM

 

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