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2024年9月14日 (土)

<movie> 北アルプス 野口五郎岳, 水晶岳, 三俣蓮華岳, 黒部五郎岳 2024夏(6)~ 黒部五郎岳&黒部五郎小舎 / <movie> JAPAN ALPS Mt. Noguchigoro, Mt. Suisho, Mt. Mitsumatarenge and Mt. Kurobegoro Summer 2024 (6) ;  Mt. Kurobegoro and Kurobegoro Huute

 

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黒部五郎岳&黒部五郎小舎  (Mt. Kurobegoro and Kurobegoro Huute)

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深夜・未明にかけてかなり雨が降ったようです。それでも出発の頃にはガスも上がり晴れてきました。サブザックで出発です。一般登山者はカールコースを、稜線コースは熟達者向けとされています。(カールとは氷河の侵食によるスプーンでえぐったような、高山山頂付近の地形です。 急峻な壁と平坦な底が特徴です。)黒部五郎小舎は南北方向に開けた鞍部の草原にあるので、北を見ると雲ノ平、南を見ると笠ヶ岳が見えています。雲ノ平からも、緑の草原にぽつんとある赤い屋根の黒部五郎小舎が印象的でした。

小屋を出発してしばらくは真西に向かって緩やかに登っていきます。黒部五郎岳のカールを正面から見えると、大きな谷が印象的ですが、これは「五郎沢」と呼ばれる谷で、登山道はこの五郎沢には入らずに、カールの左手の山腹沿いを登っていきます。深夜・未明の雨の影響で、下半身がかなり濡れるかと思いましたが、あまり心配ありませんでした。標高2400m付近から、再びdocomoの電波が入って来ます。この付近、カールから流れ出してくる水が、岩の間のあちらこちらに流れ出しています。登山道のマーキングがもちろんあるのですが、どこでも歩けるので、うっかりすると???となってしまいます。

                     

               

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標高2500mを過ぎるとカールの全景が見えてきます。さらに、カールに伴うモレーン(氷河が削った土砂が土手のようになった地形)のような丘を超えると、標高2600m付近で黒部五郎岳山頂直下の雄大なカール、急峻なカールの壁、氷河により運ばれた巨大な岩などが圧倒的な存在感として目の前に迫って来ます。

野口五郎岳や黒部五郎岳の「五郎」は「ゴーロ」に由来するそうで、ゴーロとは大小の石や岩がゴロゴロとある場所をさす登山の用語だそうです。同じゴロゴロでも、野口五郎岳と黒部五郎岳ではかなり様相が違います。野口五郎岳周辺(裏銀座)ではゴロゴロした巨岩を乗り越えて歩くことが多いですが、こちらの黒部五郎岳ではとても人手では動かせないような大きな巨岩を横に眺めながら、その間を歩くという感じです。

このあたりで小休止です。前方には大きな雪渓がありますが、水の流れに手を浸しても、あまり冷たくないです。眼前にこの雪渓が見えてくると、いよいよ急峻なカールの壁の登りです。この壁を一気に登って稜線に出て、しばらく歩くと「黒部五郎の肩」に到着です。

              

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太郎平から太郎山・北ノ俣岳・赤木岳・中俣乗越と続くなが~い縦走路が、この「黒部五郎の肩」に上がって来ます。眼下に登って来る人が見えます。この日は、太郎平方面は雲が多く、全体が見えたのはほんの一瞬しかありませんでした。残念! この肩から山頂までは、もう少しです。

                

           

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左から右へ 雲ノ平・水晶岳、ワリモ岳、鷲羽岳、雲間に三俣蓮華岳
            
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左から右へ 赤牛岳、雲ノ平(雲ノ平山荘)、水晶岳
           
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眼下に赤い屋根の黒部五郎小舎

 

山頂には岩がゴロゴロで、石仏もありました。薬師岳・雲ノ平・水晶岳・鷲羽岳・三俣蓮華岳あたりまでは良く見えましたが、槍・穂高連峰は雲の中だったようです。カールの中の登山道や赤い屋根の黒部五郎小舎も見えています。日差しがたいへん強くて、すご~く陽に焼けそうです(苦笑)。山頂もいちおうdocomo圏内でした。

        

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山頂でしばらくのんびりした後、同じ道を戻りますが、カール内で一番印象的な場所で大休止です。ガスが少し降りてきます。季節にもよると思いますが、この雄大なカール、朝早すぎるとまだ薄暗く、7時半~10時ごろ光の陰影が良く、昼近くになると逆光で影が出てしまうようです。午後はガスがかかりやすい。タイミングがなかなか難しいです。

   

黒部五郎小舎は、双六小屋グループそのものです。周囲の雰囲気も桃源郷です。小屋の前にはベンチもたくさんあり、楽しく過ごせます。わさび平小屋と同じような、各種飲み物を流水で冷やす木の桶?があります。夕食は基本トンカツです。双六小屋グループでは連泊の割引はなく、夕食メニューが変わります。

飲料水は無料で使い放題。バッテリー充電は無料ですが、コンセントが少ないです。ストーブのある乾燥室で本当に助かります。更衣室もあり。衛星公衆電話があります。スマホはソフトバンクで、発電機が動いている時間帯ならば概ね町の中と同じように使えるそうです。なお、docomoは、三俣蓮華岳から黒部五郎小舎にかけての稜線、黒部五郎岳のカール内や稜線の大部分でメールは繋がりますが、小屋周辺のみ圏外です。KDDIの「山小屋Wifi」の案内もありました。相部屋自体はいいのですが、夜寝る時、暑すぎて困りました。誰かが廊下の扉を開けてくれて、いつの間にかなんとか眠れました。

今年は、「ジャパン・トランス・アルプス・レース」(JTAR)の開催年で、あと数日でスタートです。ここもレースのコース(~太郎平小屋~黒部五郎岳~黒部五郎小舎~三俣蓮華岳~)になっているので、スタッフの方に山小屋として何かイベントがあるのかどうか伺ってみました。トップグループの通過は深夜であることが多いので、特にイベントの予定は無いそうです。気が付かないうちに、選手が通過していることも多いとか。運が良ければ、選手を応援できるかもしれませんね。

トップシーズンであるがゆえかもしれませんが、太郎平小屋~黒部五郎岳~黒部五郎小舎間の往来が予想外に多く感じられました。新穂高温泉から黒部五郎小舎・黒部五郎岳まで来る(往復する)のは、やはり遠いです。

        

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鞍部にある小屋ですから、稜線で見るような日の出や日没は期待できませんが、この日は夕焼けが雲間に反射して、なかなか雰囲気のある黄昏時でした。黒部五郎岳の山頂もシルエットととして、今日の思い出の一つとなりました。

 

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黒部五郎岳&黒部五郎小舎  (Mt. Kurobegoro and Kurobegoro Huute)

       
August 2024 Mt. Kurobegoro and Kurobegoro Huute Japan Alps, Panasonic LUMIX S1 LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S. and iPhone 13

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