<movie> 北アルプス 野口五郎岳, 水晶岳, 三俣蓮華岳, 黒部五郎岳 2024夏(3)~ 野口五郎小屋から野口五郎岳をへて水晶小屋へ / <movie> JAPAN ALPS Mt. Noguchigoro, Mt. Suisho, Mt. Mitsumatarenge and Mt. Kurobegoro Summer 2024 (3) ; from Noguchigoro Hutte to Suisho Hutte
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野口五郎小屋から野口五郎岳をへて水晶小屋へ(from Noguchigoro Hutte to Suisho Hutte)
この日も早朝から天気が良く、燕岳方面からの御来光を小屋の前からしっかりと見ることができました。野口五郎岳の山体も赤く輝いています。烏帽子小屋と同じく、朝食のおにぎり、味噌汁、お茶を頂きます。
まずは野口五郎岳を目指しますが、緩やかな稜線を登って意外とあっけなく山頂到着です。途中、眼下に野口五郎小屋が見えていますが、こんな場所にあるんだ・・・・、という感じです。ちょっとした鞍部というか山の影にあることがよくわかります。背後には、美しい縦走路や山並みが見えています。
野口五郎岳(標高2,924m)の山頂ですが、本当に360度の大展望です。表銀座(燕岳、大天井岳など)~槍・穂高連峰、そのはるか後には八ヶ岳・富士山・南アルプス・中央アルプスも見えています。続いて、双六岳・三俣蓮華岳・鷲羽岳・ワリモ岳など。背後には、特徴的な笠ヶ岳も。水晶小屋・水晶岳、そして薬師岳・赤牛岳。登ってきた縦走路の後ろには烏帽子岳や三ツ岳、遠くには立山・剱岳など。
歌手の野口五郎さんが、その芸名を野口五郎岳からとったというのは良く知られた話です。「野口」はもともとは山麓の集落の名前だそうです(大町ダムの東側にある旧 野口村、現在の大町市大字平 野口のことでしょうか)。「五郎」は「ゴーロ」に由来するそうで、ゴーロとは大小の石や岩がゴロゴロとある場所をさす登山用語だそうです。裏銀座の山々は花崗岩と呼ばれる岩からできているために、風化などにより大きな岩がゴロゴロと積み重なっている場所もあることから、このような用語ができたのかもしれません。確かに、ここまでの縦走路にも「ゴーロ」が繰り返し出てきます。
山頂からの大展望を十分楽しんだ後、山頂から一気に下って真砂岳(標高2,862m)に向かいます。真砂岳周辺では、山体北側の巻道を、黒部川の支流である東沢谷や五郎沼を見ながら通過します。湯俣温泉に下る竹村新道との分岐に出会うと、先には雄大な鞍部が現れます。右側には大きな東沢谷と水晶岳、左側にはワリモ沢と槍ヶ岳です。槍ヶ岳や三俣蓮華岳をバックに高山植物を撮る良いスポットですが、高山植物が少々見頃を過ぎていてちょっと残念。
この鞍部を過ぎると、しばらくはゴーロの稜線を延々と進みます。標高2,833mの小ピークがあります。途中で縦走路を振り返ると、真っ白な山体の野口五郎岳や真砂岳が美しい。一方、双六岳・三俣蓮華岳・鷲羽岳・ワリモ岳・水晶岳、そして水晶小屋も眼前に迫ってきます。でも、水晶小屋へのやせ尾根はまだ先のようです(苦笑)。
ようやく小さな鞍部に出ます。ここが東沢乗越のようです。北には東沢谷の本流、南にはワリモ沢の本流が上がってきます。東沢谷の先を見ると、黒部第四ダムのダム湖が見えています! まだ、しばらく花崗岩のゴーロが続くようです。このゴーロ、花崗岩が風化した砂地の場所よりも、水分が多いのでしょうか、意外と高山植物が豊かです。
最後のゴーロのピークを下ると、不気味なほど茶褐色に輝く(風化が非常に進んだ脆い山体であることの証拠ですが)やせ尾根の入り口にようやく到着です。水晶小屋もリアルに迫ってきます。下から見上げると、崖っぷちに建っているような感じ。偶然のタイミングでしょうか、このやせ尾根で大勢の登山者と遭遇します。登山道はここでもきちんと整備されており、いつしか緩やかな登りとなります。振り返ると、野口五郎岳もはるか後に見えています。水晶小屋到着です。大勢の登山者で賑わっています。
一休みしながら今日の縦走路を眺めています。真っ白に輝く野口五郎岳がなんと言っても美しい。最後のやせ尾根の登山道もリアルに見えています。これまで好天に恵まれた毎日でしたが、夕刻には周辺の山々も徐々に雲間に隠れていきました。
(続く)
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野口五郎小屋から野口五郎岳をへて水晶小屋へ(from Noguchigoro Hutte to Suisho Hutte)
August 2024 from Noguchigoro Hutte to Suisho Hutte Japan Alps, Panasonic LUMIX S1 LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S. (iPhone 13)
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