« 2024年6月 | トップページ | 2024年8月 »

2024年7月14日 (日)

猛暑の中 奥多摩 鋸山・大岳山トレッキング 2024梅雨

    
P1041367 P1041369

                                       奥多摩駅北側の本仁田山?

          

P1041373P1041376

P1041378

七ツ石尾根の末端部

 

下界は猛暑日。恒例のJR奥多摩駅〜鋸山・大岳山・武蔵御嶽神社〜JR御嶽駅のトレッキングに出かけました。この季節、晴れれば真夏日、気温がやや低いと思うと蒸し暑い雨、運が悪ければ雷雨と、いずれにしても条件は良くないです。

標高1000m〜1200m付近を歩くことが多いルートですが、この日は25〜30℃くらいはあったと思います。暑さのためか、ペースが全然上がりませんでした。冷水を大量に持参しましたが、午後は特に頻繁に水を飲んでいました。出会った登山者は10名弱、奥多摩〜鋸山往復の方が多かったようです。縦走されたのは3,4人くらい?熱中症にはなっていませんが、下山後の疲労感は半端なかったでした(苦笑)。

 

P1041384 P1041395

               何もない鋸山山頂
        
             
P1041400 P1041405

緩やかな上り下りが続く鋸山〜大岳山縦走路
      
             
P1041409 P1041410

薄曇りの大岳山山頂

              

July 2024 Mt. Nokogiri-yama and Mt. Ohdake-yama Tokyo, Panasonic LUMIX S1 LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S.

| | コメント (0)

2024年7月 7日 (日)

石山寺 1992年GW 回顧録 ~ 大河ドラマ「光る君へ」 (26)いけにえの姫

      

Img4026

 

人気沸騰のNHK 大河ドラマ「光る君へ」。我が家でも戦国ものや幕末ものにはすっかり飽きてもう見ていませんが、一昨年の「鎌倉殿の13人」に続いて今年の「光る君へ」にはすっかりハマってしまっています。先日の第26回「いけにえの姫」では石山寺が2回目の登場で最後が予想外の展開となりました(笑)。石山寺は昔行ったことがあるので、古いネガを探して、大河に便乗してちょっと回顧録を書いてみました(笑)。

東京から2泊3日で出かけたのは1992年のGW。1日目は主に彦根城、2日目は園城寺(三井寺)、弘文天皇陵、石山寺など、3日目は日吉大社、西教寺(明智光秀の墓所)などの坂本を訪れていました。

石山寺のポイントとしては、(1) 創建が奈良時代と古い(747年聖武天皇勅願による)、(2) 平安時代には貴族の間で石山詣が流行、(3) 紫式部の源氏物語誕生の地と言われる伝承、古来より多くの文学者が訪れたことから「文学の寺」と呼ばれる、(4) 西国三十三所観音霊場の第十三番札所で真言宗のお寺、(5) 境内に四季折々の花が咲き誇ることから「花の寺」とも呼ばれる。

妻からは紫式部で有名なお寺!と言われて出かけていきました。その頃は、京都にはお寺がたくさんあるのに、なんでこの近江まで? と不思議に思いましたが、当時西暦1000年ごろに平安京にあった主なお寺は東寺、西寺、清水寺、大覚寺、そして比叡山延暦寺くらいだったようです。1泊2日で物見遊山(観光旅行)?で行くようなお寺はあまり無かったのかもしれませんね。

5月のGWでしたので、境内は新緑とツツジが咲き乱れて綺麗でした。立派な山門、参道のツツジ、紫式部源氏の間(本堂)、鐘楼など、午後約1時間半見てきた記憶があります。その後は、瀬田川に面した青柳亭というお店で小休止しています。当時は、将来インターネットなどというものが身近になって自分でこのようなウェブサイトを作るなどとは夢にも思っていなかったので、旅行の写真は全て人物が入ったスナップ写真ばかり。ブログにはすごく使いにくい画像ばかり(笑)

 

Img4029
      
Img4016
Img4015

            

ところで以前(2020, 2021年)、NHKの夜のドラマ枠で「いいね!光源氏くん」(シーズン1、2)が放送されていました。原作があったんですね、「えすとえむ」による日本の漫画作品だそうです。このドラマ、最初はこれ何!? と思ったのですが、毎回抱腹絶倒でこれまたハマってしまいました。女性の主人公は、今話題のNHK朝ドラ「虎に翼」の主人公 伊藤沙莉さん。来年あたり、「いいね!光源氏くん」(シーズン3)あたりがないのかな? と密かに期待しています。この時もNHKで源氏物語のドラマ化ってあるのだろかと思いましたが、「光る君へ」の伏線などになっているのでしょうか。

石山寺が所蔵する国重要文化財の「石山寺縁起絵巻」第4巻(室町時代)によると、紫式部は石山寺に7日間こもり(参籠)、源氏物語の着想を得たとされています。「光る君へ」でもそれに合わせて3回目の石山詣があるのでしょうね。後半の進展を楽しみにしましょう。

 

Img4028

Ishiyama Temple Japan, May 1992, Nikon F4, Fuji Color HG 100, Kodak Extar 25

| | コメント (0)

2024年7月 1日 (月)

CONTAX645と過ごした25年、そして別れ(2024年初夏)

   

P1040890
      
P1040987
P1040963
P1040974
          
P1041054

       

1999年に発売された京セラのCONTAX645、発売直後に購入し、25年間を一緒に過ごしました。海外旅行にも何度も付き合ってもらい、思い出に残る写真も多数撮ることが出来ました。そのCONTAX645とも、とうとう別れの日がやってきました。

  
理由はなんだろう? 220タイプのフィルム販売停止、フィルム・現像代の高騰でフィルム・デジタルハイブリットカメラとしての機能も諦めざるを得なかったこと? 加齢とともにシステム一式の大きさと重量が大きな負担になってきたこと? 本気モードで撮るためには(機材の性能をフルに出すためには)きちんとした三脚を持ち出すことも大きな負担であることは事実。そして老眼により素早いMFピント合わせが難しくなってきたこと? PhaseOne P30+(3000万画素)のイメージセンサーにさすがに飽きてきた?
でも、残された膨大なネガ・ポジフィルムとデジタルデータは、このブログの更新に役立てていきたいと思っています。

以下に一言、思い出やコメントをつけておきますが、興味があればカテゴリーの「CONTAX 645(機材編)」も併せて見てください。

           

CONTAX645; フィルム一眼レフ時代の最終段階で設計製造された中判カメラボディは完成度が高い。AFはいわゆる親指AFを常用。シャッター幕などへの負荷を考えて連続撮影はしなかった。2種類のフィルムバック(通常タイプとフィルムの平坦性を強化したタイプ)はたいへんユニーク。ネガ・ポジの画像は今見ても一級品。階調の豊かさはさすがに中判カメラ。デジタルバックを使うとカメラボディ本体と2系統のバッテリーが必要で、ランニングコストは決して安くはない。京セラがカメラ事業を撤退したためか、その後の雑誌などでのフィルムカメラの特集でもCONTAX645 はほとんど出てこない。

デジタルバック PhaseOne P30+(3000万画素); シンプルな内部構成で耐久性にも安心感。デジタルバックはRAW現像のみ、対応はCapture Oneのみです。直近ではCapture One 21 PROを使用。画素数や階調には不満はないが、流石に古さを感じるオートホワイトバランス。Panasonic LUMIX S1と比べると画像の潤いに乏しいような印象。センサーの設計製造年代の違いでこれらはやむを得ないです。

P1041006
P1041002

       

ウェストレベル・ファインダー; ウェストレベル・ファインダーという撮影方法では、なんと言ってもハッセルブラッドの6x6判フィルム一眼レフが有名です。CONTAX 645でもこのウェストレベル・ファインダーが用意されています。レンズは、Distagon T* 55 mm F3.5、Planar T* 80 mm F2.0あたりがサイズ的、バランス的にも使いやすい。デジタルバックの代わりにフィルムバックをつけると、CONTAX645の最軽量システムとなる。素通しのウェストレベル・ファインダーは通常のプリズムファインダーとは違った意味でその見え方が素晴らしい。ただし、左右反転表示のファインダー像と水平バランスの慣れには習熟が必要です。細かいピント合わせには適さない。スチール写真専門でゆったりと流れる時間の中で風景・スナップ・ポートレートを撮るならば、Hasselblad 907X & CFV 100Cなんかに夢がありそう(ただし、その価格を見てすぐに現実に引き戻されてしまいますが)

         

P1040942
P1040952

       

Distagon T* 35 mm F3.5; 発売時の注目レンズです。今でこそ、超広角レンズや広角系ズームレンズの後群には異常分散レンズが利用されるのが当たり前になりましたが、初めて、それも時間的にかなり先立って異常分散レンズを使用して設計を施されたのが、京セラ・コンタックス35 mm用 Distagon T* 21mm F2.8です。設計者が、APO Distagon と命名しようと考えたのも有名な逸話です。徹底した色収差の除去により、卓越した写りを生み出したこのレンズは、超広角レンズの傑作と言われています。形状的には、Distagon T* 21mm F2.8をそのまま大きくしたような、CONTAX 645用 Distagon T* 35 mm F3.5ですので、当然期待が大きく膨らみました。

写りは、Distagon T*21mm F2.8のまんまというか、優るとも劣らないレンズと言えます。中版ポジフィルムの広大な空間の中に驚くような高密度さが印象的で、すばらしいレンズだと思います。35mmと比べて、同じ画角でも中版の方が超広角感が少ないためにマイルドというか、個人的には普通に使い易いと思っています。最初はよく使いましたが、超広角レンズの使用頻度がだんだん減ってしまいました。

Distagon T* 45 mm F2.8; 写りに関しては比較的印象が薄かったようです。最短距離は60cmですのであまり寄れませんが、背景のボケは気に入ってました。中望遠のSonnar T* 140 mm F2.8と同じサイズですが、ズッシリとした重量です。どちらかというと使用頻度が少なかったでした。私は広角系が苦手なようです。

Distagon T* 55 mm F3.5; 645用レンズの中で最後に発売されたレンズで、中古市場でも一番人気のレンズです。小型軽量・非常にシャープな写りで、やや暗いレンズですが、確かに使いやすいです。ウェストレベル・ファインダーとの組合せで最軽量システムとなります。

Planar T* 80 mm F2.0; このレンズは645用標準レンズとして初めてF2.0の明るさを達成したレンズとして発売時から注目を集めました。京セラ(ツアイス)は、T* Planar80/2は35mm用P55/1.2と同等レベルと認識しているらしい、という話もありました。当時中判カメラ用レンズとしてF2.0の明るさをもつのは、他にはハッセルブラッド6X6用Planar  FE 110mm F2がありました。

京セラ(いわゆるヤシコン)CONTAX一眼レフは、この645が初めてでしたので、よく言われるようにZeissへの強烈な第一印象を素直に受けました。Zeiss lenseの発色、色の濃密さ、ボケの美しさなど、従来から言われている点を実感しました。近接撮影で、絞り開放付近での合焦位置から溶けていくようなボケに関しては感動的でした。ボケの美しいのはF2~F4位まで。F2 からF2.8へと絞ると、コントラストも解像度も一気に高くなります。その後も絞るほどに、中央部も周辺部もコントラストと解像度は徐々に上がっています。F2.4では、ボケ味はF2.0に近く、解像度やコントラストはF2.8に近くなります。

中古市場ではボディ本体との組合せ(本来の標準セット)で今でもプレミアム価格がついています。中判のF2.0という大口径レンズが大人気のようです。

Apo Macro Planar T* 120mm F4; これも発売時の注目レンズ。645用の8本のレンズのうち、Apoがついたレンズは2本のみでした。よく使ったお気に入りのマクロレンズですが、マニュアルレンズでピント合わせが難しいです。マクロ撮影でこの性能をフルに出すためには三脚が必須です。

Zonnar T* 140 mm F2.8; ポートレート用に使いやすい軽量の実用的な中望遠レンズです。良く写ると思いますが、645用レンズの中では地味な存在です。35mm用Planar 85/1.4や伝説的なPlanar 85/1.2のような強烈な個性が無いのが、人気の無い理由かもしれません。中判用の中望遠レンズで、35mm版用のような大口径レンズを作るのは、現実的では無いのでしょうね。

Zonnar T* 210 mm F4.0 発売当初から地味な扱いのレンズで、現在中古市場では見向きもされない超不人気レンズです。ピントの合う範囲が極めて薄く、一方でオートフォーカスは近距離~中距離ではほとんど迷走してしまうので、AFですが実質MFレンズです。しかし一眼レフのファインダーでマニュアルフォーカスによるピント合わせの美しさに感動します。薄いピント面から前後にボケていく感じがほんとうになんとも言えない。サンニッパのピント合わせもこんな感じ? もちろん写りも大好きなレンズです。

T* Mutar 1.4X; 1.4倍のテレコンで、Tele-Apotessar T* 350mm F4と同時に発売されました。望遠レンズ用に最適化されて設計されているために、マスターレンズの性能をほとんど落とさないようです。

私の場合、Zonnar T* 210 mm F4.0専用として購入しましたが、Mutar T* 1.4X をつけて約300mm、35mm判換算で約180mmとなります。カメラ本体(P30+付き)と三脚・雲台などを含めると約5kgになるので持ち運びが結構大変です。210mmには三脚座がついていないのでMutarを付けた状態ではややトップヘビーの感が強く、私の三脚・雲台との関係、つまり、三脚(ジッツォ)~雲台(エルグ erg)〜クイックシュー/L型ブラケット(マンフロット)〜カメラ本体間のそれぞれの固定の安定性に難があり、T* Mutar 1.4Xをつけると撮影中に微ブレが生じてきっちりとしたピント合わせがなかなか大変でした。対応策として、GITZO システマティック三脚4型+システマティック雲台QD GH5381SQD (本来は超望遠レンズ用、現在は廃盤)への変更も考えましたが、使用頻度と重量を考えて結局断念です。

645レンズのマウントアダプターです。私自身は一切使っていません。主なところでは、ライカSシリーズ用に、ライカから純正マウントアダプターが出ています。ライカから歴史的には競合関係にあるコンタックス用の純正アダプターが出るということに最初は驚きました。ハッセルブラッド用にはサードパーティ製も含めてありません。フリンガーからは 富士フイルムGFX Gマウント用電子マウントアダプター Fringer FR-C6TG2が出ています。GFXシリーズ発売当初は、このフリンガー製を利用された方もけっこういたようです。設計年代を考えると、現代の高画素カメラ(5000万画素~1億画素)で使用する場合、あまり期待しない方がいいかもしれません。その他、サードパーティ製マウントを介して、EOS-5DMKIIで使う方もいたようです。

     

最後に、CONTAX645システムを整理している時に、もうすっかり忘れていたものが出てきました。懐かしい! それは「Talberg」(タールベルク/タルベルグ)! 京セラ(ヤシコン)一眼レフではファインダー内でピントの山を掴みにくいことが多く、その問題解決のためにある方が、単焦点大口径レンズでピントを正確に出すことを目的として制作された特別なファインダースクリーンです。当時マニアの間では大変話題になりました。ウェブ上にも取説的な詳細情報がまだ残っているのに気がつき驚きました。私もお願いしてCONTAX645専用品を入手しましたが、645用は純正のファインダースクリーンの枠を分解してTalbergを装着する必要がありました。ところが突然の京セラカメラ事業からの撤退で、純正ファインダースクリーンはあっという間に在庫払拭で、Talbergを使う機会も失われてしまいました。

P1040925
    

| | コメント (0)

« 2024年6月 | トップページ | 2024年8月 »