和栗のモンブラン(ケーキ)
秋になり「和栗のモンブラン」がケーキ屋さんの店頭に並ぶようになりました。できるだけ、季節に一度くらいは食べるようにしていますが、普通のモンブランと比べると随分と高いですね(笑)。
そもそもモンブランとは、ヨーロッパアルプスにそびえる名峰「モンブラン」のことで、山の形をイメージしてケーキが作られたそうです。ふつうモンブランと言うと栗のモンブランをイメージしますが、名前の意味からすると栗にこだわる必要もなく、日本ではサツマイモやカボチャなどのペースト(クリーム)で代用されていることも多いです。
日本産の和栗とイタリア・フランス・スペインなどで生産されている西洋栗では味も違い、和栗のモンブランは甘み控えめの柔らかな風味、西洋栗のモンブランは甘みが強く栗の風味も強めで濃厚な味わいであると言われています。
和栗の産地は、生産量で言うと茨城県、熊本県、愛媛県、岐阜県など。 また、栗の三大産地というのがあり、小布施(長野県)、丹波(兵庫県)、そして中津川(岐阜県)あるいは中山(愛媛県)がそれだそうです。「中山栗」は特に大粒で非常に甘い栗として有名だそうです。
ところで、日本のモンブランにはクリームが黄色いものと茶色いものがあります。ヨーロッパのモンブランは、マロングラッセを作る手法でペーストが作られているため茶色でした。一方、日本のモンブランは最初は甘露煮からペーストが作られたために黄色くなりました。日本の栗の甘露煮は、渋皮をむいてクチナシの実と一緒に煮ることで鮮やかな黄色を出します。甘露煮はおせち料理の「栗きんとん」などに使われることから、日本人と相性が良かったのでしょうね。その後、パリの名店が東京に出店し、茶色のモンブランが大ブレークしたそうです。私も確かに記憶にあります。現在では日本でも茶色のモンブランが主流ですね。
最近は栗が非常に高値です。輸入品は円安で、国産は災害や高温が原因のようです。「和栗のモンブラン」は本当に高いですね。
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