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2023年10月29日 (日)

北アルプス高瀬川最深部へ(1) 大町ダム・七倉山荘 2023秋

 

◼️「道の駅 アルプス安曇野ほりがねの里」

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長野自動車道を下りて、久しぶりに安曇野を少しドライブしてみます。途中、「道の駅 アルプス安曇野ほりがねの里」に昼食で立ち寄ります。常念岳の麓です。「道の駅」ですが、こちらはちょっと変わっていて、どちらかというと地元の方のためのショッピングセンターの趣で、食堂・生鮮食料品や地元野菜の加工品などの売り場などが地元の方でたいへん賑わっていました。

昼食は「炙りサーモン御膳」を食べてみました。信州サーモンの炙り丼と鶏天そばがメインです。「信州サーモン」? あまり聞きなれない名前ですが、長野県水産試験場が約10年かけて開発したもので、ニジマスとブラウントラウトを交配した一代限りの養殖品種だそうです。肉厚でおいしい、肉のきめが細かいなどの特徴があるとのことです。御膳はボリュームもあり、美味しかったでした。また、地元の丸ナスの粕漬けをお土産に買ってみましたが、我が家好みの味で良かったでした。

 

◼️大町ダム(龍神湖)

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ダム湖の奥 野口五郎岳方面 / 左 唐沢岳

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ダム湖の奥 北葛岳
 
 

大町市街地から行くと(いろいろなコースがありますが)、途中で立山黒部アルペンルートの長野県側入口扇沢駅への分岐があり、懐かしく思いました。高瀬川は、急流であり水量も豊富にあったことから、大正時代から水力発電所の建設が進められていましたが、水害も多く「昭和44年8月豪雨」を受けて、この大町ダムが建設されたそうです。

ダム情報館や周辺の公園に加えてダム堤体内や龍神湖の散策も可能です。堤体からは、北葛岳、野口五郎岳、唐沢岳が龍神湖の奥の方に見えています。湖岸には一匹の竜とその背中に乗った一人の少年の銅像があるそうです(見落としてしまいました)。この地方に伝わる伝説『泉小太郎』にちなんだもので、童話『龍の子太郎』として広く知られているとのことでした(名前だけは聞いたことがあります)。


◼️七倉山荘(七倉登山口)

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裏銀座、高瀬ダム、湯俣温泉、伊藤新道、湯俣岳などに向かう登山口(七倉登山口)です。ここまでは一般車が入れますが、この先は東京電力の管理用道路となるので、許可を受けた工事用車両などや高瀬ダム行特定タクシーのみが通行可となります。七倉山荘の前には、十分な広さを持った無料の公営駐車場があります。

駐車場には、高瀬ダムへ向かう観光客を乗せた大型観光バスや登山者などの個人の乗用車が多数駐車していました。

 

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夕 食 今シーズン初めてのすき焼き
 

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いわなのホイル焼き(塩焼き) 淡白な味です 
 

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朝 食
 
  

七倉山荘は山小屋(山荘)と旅館の中間的な感じです。宿泊費も山小屋と近くの温泉旅館の中間的な価格です。登山のハイシーズンには相部屋(山小屋に普通にあるカイコ棚式タイプの相部屋)も利用できますが、この季節は個室(旅館にある普通の部屋)のみの利用でした。
夕食は今季初めての(笑)すき焼きでした。ボリュームたっぷりで嬉しいのですが、下山時の時の方が良かったかな(苦笑)。朝食も、宿泊者が少ないせいか、出発時間に合わせますとの大サービスでした。ちなみに、出発時間が早い場合は、通常の和定食ではない、簡易な?朝食となるそうです。

温泉(単純泉)も内風呂・露天風呂とあります。食堂(昼食)や売店も充実しており、山岳関係の書籍・雑誌がたくさんあるのが印象的でした。携帯電話はドコモ・ソフトバンク・AUはいずれも問題なく使用可能だそうです。

 

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七倉山荘の前には、東電の管理事務所(ゲート)、登山届のポスト(管理事務所)、トイレなどがあります。湯俣温泉までは、高瀬ダムから前半は林道、後半は樹林帯の登山道で、ほぼ平坦な道を9.5km、標準で2.5~3時間程度で歩きます。天気が良ければ登山というよりはハイキングの感覚で行けますが、高瀬ダムからは「登山扱い」になるので、ここで必ず登山届けは出すように言われました。もちろん、装備も登山で! また、湯俣温泉を日帰りで往復する場合、湯俣の山荘(2軒)で昼食を取れない場合もありますので、必ず携行食は持参した方が安全です。

それにしても、高瀬ダム行特定タクシーが七倉~高瀬ダムを頻繁に往復しているのにはびっくりしました。まあ、特定の期間だけなのでしょうが・・・・。朝6:30(ゲートの開門時間?)の一番タクシーに乗る場合は、七倉山荘かタクシー会社に連絡したほうが良いようです。

 

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2023年10月25日 (水)

北アルプス高瀬川最深部へ(4) 噴湯丘・伊藤新道入口・湯俣山荘 2023秋

 

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湯 俣
 

 

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水俣川(槍ヶ岳へ)

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水俣川(槍ヶ岳へ)

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湯俣川(「伊藤新道」スタート地点、三俣山荘へ)

 

 

高瀬川最深部(長野県大町市)に位置する湯俣温泉を通り過ぎると、それまで幅広い河原が広がっていた高瀬川が、巨大な岩壁にせばまれ、槍ヶ岳を源流とする水俣川と三俣蓮華岳を源流とする湯俣川に分かれます。湯俣川を少し進むと湯気と硫黄の匂いが広がります。河原のあちらこちらには温泉(熱水)が噴き出し、湯気が風に流され、硫黄が河原に沈着しています。河原の熱水もかなり温度が高いので、川の水と上手く混ぜれば”露天風呂”になりそうですが、この付近では足湯程度が限界かなと思いました。

 

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湯俣川(「伊藤新道」スタート地点)
 
 
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国の史跡名勝天然記念物「高瀬渓谷の噴湯丘と球状石灰石」
 

  

湯俣川が増水していなければ、河原を歩いて、国の史跡名勝天然記念物「高瀬渓谷の噴湯丘と球状石灰石」を対岸に眺めることができます。間近に見るためには湯俣川の中を歩いて川を渡る(渡渉)必要がありますが、通常は湯俣川の水量が多く流れも急なので、危険です。対岸からも「噴湯丘」(ふんとうきゅう)の様子は十分見ることができます。

 

河原にある「噴湯丘」の形はなかなかユニーク、可愛らしいです。温泉沈殿物(石灰華)が河床に堆積し、もり上がって噴湯丘がつくられます。現在、大きいものはこれ1ヶ所で、今も成長して大きくなっているようです。付近には熱水の噴気が止んで崩れてしまったものや、これから成長しそうなものもあるようです。間近で見ると、噴湯丘の先端から温泉(熱水)が噴き上がっており、温度は約85℃,まわりの湧出口では80~50℃だそうです。噴湯丘を形作る石は「球状石灰岩」と呼ばれていますが、高瀬川にある断層に沿って地下深くから石灰分に富む温泉水が、地上まで到達していると考えられています。

 

 

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旧「伊藤新道」の登山ルート跡
 
 

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旧「伊藤新道」の登山ルート跡

 

ところで、この付近は今年の8月に再開された「伊藤新道」のスタート地点にあたります。「伊藤新道」とは長野県大町市から北アルプス最深部の三又蓮華岳など黒部源流域を最短距離で結ぶことを目的に開かれた登山ルート(1956年)で、このルートを利用して三俣山荘や雲ノ平山荘が完成する(1963年)も、その後の高瀬ダム建設工事開始(1969年〜)により登山者が激減し長い間廃道となりましたが、三俣山荘グループがクラウドファンディングなどの協力も得て再開した(2023年8月)登山ルートです。湯俣から三俣山荘まで約10時間、前半は15箇所程度の渡渉が必要な沢登りルート、後半は鷲羽岳南東斜面を登る尾根道・巻道ルートです。十分な基礎体力と技術が求められる上級者向けのコースです。一般向け登山道ではありません。

 

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撮影機材 Panasonic LUMIX S1 LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S.

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2023年10月14日 (土)

ニコンミュージアム 2023年10月

 

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久しぶりにニコンミュージアムに立ち寄りました。

企画展は「AI NIKKORの魅力 ニコン社員による写真展」、今のミュージアムでの最後の企画展のようです。どこかで見た記憶がある写真がいくつもありました。一番気に入ったのはチラシの左上にある、花びらの水滴の中にさらに花全体が写っている写真です。とにかく水滴が美しい! 花の種類は分かりませんが、これを狙って花を探したのでしょうね。

常設展も少しずつ変わっていますね。今回はNikon F, F2, F3 が気になりました。昔のカメラは今のデジタルカメラと比べて本当にメカっぽいですね。ZfcやZfのデザインについて百家争鳴ですが、私は憧れの(?)F3T(チタンカラー)だったらと、一人勝手に夢想しています。

 

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この憧れのF3T(チタンカラー)を中古で買いましたが、なんと短期で手放してしまいました。FシリーズはF, F2, F4系をかなり使い込みましたが、いざF3Tを手に入れてみると、なんと使い方を忘れていました。ショックでした。また、使い始めてみると、手動によるフィルム巻き上げに違和感が大きすぎてダメでした。21世紀になってからもフィルム一眼レフはNikon F4, CONTAX aria, CONTAX645(今でも現役)と使いましたが、いずれもフィルムは自動巻き上げ式でした。その後のデジタルカメラも含めて、露出制御やAFに関しては新旧どのカメラに関してもそれなりの順応性がありましたが、フィルム巻き上げだけはダメだったというのは意外でした。

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2023年10月10日 (火)

和栗のモンブラン(ケーキ)

 

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秋になり「和栗のモンブラン」がケーキ屋さんの店頭に並ぶようになりました。できるだけ、季節に一度くらいは食べるようにしていますが、普通のモンブランと比べると随分と高いですね(笑)。

そもそもモンブランとは、ヨーロッパアルプスにそびえる名峰「モンブラン」のことで、山の形をイメージしてケーキが作られたそうです。ふつうモンブランと言うと栗のモンブランをイメージしますが、名前の意味からすると栗にこだわる必要もなく、日本ではサツマイモやカボチャなどのペースト(クリーム)で代用されていることも多いです。

日本産の和栗とイタリア・フランス・スペインなどで生産されている西洋栗では味も違い、和栗のモンブランは甘み控えめの柔らかな風味、西洋栗のモンブランは甘みが強く栗の風味も強めで濃厚な味わいであると言われています。

和栗の産地は、生産量で言うと茨城県、熊本県、愛媛県、岐阜県など。 また、栗の三大産地というのがあり、小布施(長野県)、丹波(兵庫県)、そして中津川(岐阜県)あるいは中山(愛媛県)がそれだそうです。「中山栗」は特に大粒で非常に甘い栗として有名だそうです。

ところで、日本のモンブランにはクリームが黄色いものと茶色いものがあります。ヨーロッパのモンブランは、マロングラッセを作る手法でペーストが作られているため茶色でした。一方、日本のモンブランは最初は甘露煮からペーストが作られたために黄色くなりました。日本の栗の甘露煮は、渋皮をむいてクチナシの実と一緒に煮ることで鮮やかな黄色を出します。甘露煮はおせち料理の「栗きんとん」などに使われることから、日本人と相性が良かったのでしょうね。その後、パリの名店が東京に出店し、茶色のモンブランが大ブレークしたそうです。私も確かに記憶にあります。現在では日本でも茶色のモンブランが主流ですね。

最近は栗が非常に高値です。輸入品は円安で、国産は災害や高温が原因のようです。「和栗のモンブラン」は本当に高いですね。

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2023年10月 8日 (日)

秋の気配を感じながらガパオライスを

 

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アウトドア用品のモンベル(montbell)に行ったついでに、併設されているハーベステラス(Harvesterrace)でランチにガパオライス(Gapao Rice)を食べてみました。

ガパオライスはタイの日常的な料理の一つで、ガパオとはバジル(食用ハーブ)の意味だそうです。日本ではナンプラー(nam pla、魚醤)で甘辛く味付けをしたひき肉にバジルを加えた具材をご飯に乗せたものをガパオライスと呼んでいるようです。ナンプラーは、カタクチイワシなどの小魚に塩を加えて発酵させた発酵調味料(日本で言う”醤油”)で、タイ料理には欠かせない調味料としてあらゆる料理に使われています。

ここでは「鶏肉とパプリカを使ったタイ風バジル炒めごはん」と説明されていました。日本人の口に合うように調整されているのかもしれませんが、それほど強烈なエスニック料理という感じはしませんでした。

ところで、相変わらず暑い日が続きますが、それでもテラス席で食べてみようと思うところをみると、秋の気配が少しづつ近づいているのかもしれません。

 

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2023年10月 6日 (金)

真夏日の奥多摩 陣場山・和田峠〜景信山トレッキング 2023晩夏

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9月月末とは言え、真夏のような天候での奥多摩の低山トレッキングです。

高尾駅北口から途中の関場バス停までは、大勢の小学生が乗車してなかなか賑やかです。そんな子供たちの観察が終わると、まもなく陣馬高原下に到着です。前回来たのは2月、その際はバス停のトイレは凍結防止のために使用禁止になっていましたが、この季節は利用可能でした。周辺の集落は相変わらず静まりかえっていました。

 

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この時点でもう暑くなってきました。新ハイキングコース登山口から小さな尾根を登って、陣場山直下に。早めに到着したので巻道を一旦和田峠へ向かいます。峠には茶屋と駐車場 (800円)がありました。この日は茶屋も休み、駐車場もガラガラで、シカの調査員の方がいました。

 

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和田峠から山頂までは長い階段が続きます。意外と遠い(苦笑)。3軒の茶屋のうち営業しているのは「清水茶屋」だけのようです。上野原方面から登ってくる人も多い。この山頂は、とにかく日陰が無くて、暑くて困ります。富士山は霞んでよく見えません。和田峠から登る生藤山(標高990m)方面が良く見えていました。

陣馬山(標高855m)から景信山を目指して、起伏の少ない比較的平坦な登山道をひたすら歩きます。暑さのためか途中から少し草臥れて水を頻繁に呑むようになります。

 

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景信山(標高727m)到着。茶屋はお休み、人影もありません。最近は平日しか来ないので、いつもお休み、名物のなめこうどんも食べられません。この日、下界は真夏日・猛暑日の暑さでしたが、茶屋の周辺には大量の落葉があり、無人のテーブルには紅葉した落葉と栗のイガが落ちて、夕陽に長い影を引いていました。もう秋の気配・・・・! 今日は、飲料水をかなり多めに持って来たのですが、ここで最後の一口だけ残して、飲み干します。バスの時間を勘違いしてのんびりしすぎて、林道へ下山してからは小仏バス停まで走ることに(苦笑)。バスにはぎりぎり間に合いました。高尾駅ではポカリスェットを一気飲み、帰宅後もビールや水を大量にガブ飲みすることに。暑い一日でした。

 

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September 2023,  SONY DSC-RX1R Zeiss Zonnar T* 35mm F2.0

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2023年10月 1日 (日)

トマト入り野菜スープ

 

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野菜スープは、子供の頃、母がよく作ってくれたこともあり、子供心によく覚えています。そんなこともあり成人してからもスープ類は好きでした。

最近は下手な男の手料理で野菜スープも作ってみます。簡単に作るために、化学調味料のコンソメを使わざるを得ないのは残念ですが、ベーコンなども使って自分の好みに合わせます。今回はトマトを入れてみました。トマトの熟れ具合や煮込みの程度が微妙ですが、自己満足に浸っています。

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