カメラ用雲台エルグ erg 「N75 3 way」

エルグ (erg) は、開発者の富所皖之氏が(コストを度外視した)理想的な素材・設計・加工技術により製作した理想的な高精度雲台! だそうです。特徴は、ディスクブレーキ機構(雲台操作の滑らかさ、勝手な動きやガタつきが皆無)と超ジュラルミンをNC旋盤で超精密加工(設計上の精度を確保)でしょうか、その結果として小型軽量でかつ軽い力で圧倒的な固定力(締める、緩める)が得られています。
エルグ (erg) は、折戸敦生氏の”「ツァイス神話」の証明 ” や ”「ツァイス伝説」の継承” 株式会社巧芸創作 (1999) の中で初めて知りました。2000年3月の共同写真要品株式会社のカタログを見ると、数種類の雲台と付属アクセサリーが載っています。形はかなり独創的・風変わりです。雲台自体は10万円前後でした。
私自身は、CONTAX 645用に一番普通らしいN75という雲台を買いました。以来、約20年、ジッツオの三脚(今となっては重たい三脚で難儀してます)と組合わせて使用していますが、小型軽量で本当に軽い力で圧倒的な固定力です。
ただし、問題が2点あります。一つは三脚への取付けが、特殊なネジによる締め付けで行います。つまり専用の三脚が必要で簡単に取付・取り外しができない、三脚側の取付部にネジの締め跡が付く(取付部が締め付け跡で一杯になると多分使用不可)などがあります。もう一つは、私の機材の選択が悪いのかもしれませんが、今使用しているマンフロットのクイックシューとエルグの取付がイマイチ相性が悪いようで、クイックシュー側のガタつきが生じやすく、けっこう頻繁にクイックシューの取付をやり直しています。今改めて昔のカタログを見てみると、クイックシューも販売されていたので、セットで一緒に買っておけば良かったと後悔しています。


このエルグ (erg) 、開発者の富所皖之氏が急逝されたために製造販売も休止となり、伝説的な雲台となっていたようです。最近、エルグでネット検索すると「エルグ/プロスパイン」というサイトが出てきて驚きました。かつて製造を請け負っていた会社さんが、製品名称を「erg(エルグ)」から「prospine(プロスパイン)」と変更して一部の製品を製造販売されているようです。
ところで最近、このジッツオ~エルグを出している時に、突然エルグが外れてしまい、もうびっくりしました。取付部分をみるとネジの固定が緩んでいたようです。考えてみると、前回取り付けてから15年ほど経つので、ある意味仕方がないかもしれません。カメラがのっていなくて良かったと冷や汗をかきました。
| 固定リンク
「CONTAX 645(機材編)」カテゴリの記事
- カメラ用一脚 MONOSTAT RS16SK COMPACT (Switzerland)(2022.09.27)
- カメラ用雲台エルグ erg 「N75 3 way」(2022.09.26)
- 大菩薩峠トレッキング 2021晩秋(2022.01.21)
- CONTAX645の長期使用と消耗品(2020.07.04)
- CX645 ウエストレベル ファインダー(2017.01.15)
コメント