早朝の槍ヶ岳~鏡池に映る槍ヶ岳の穂先(逆さ槍)、槍ヶ岳山荘(肩の小屋)の灯
Mt. Yarigatake (3,180m above sea level) in early morning ; top of the Mt. Yarigatake
and light of the mountain cottage named Yarigatake reflected in the Kagami-ike pond at Kagami-daira
早朝の穂高岳連峰と鏡池
Hotakadake mountain range (3,190m above sea level) and Kagami-ike pond in early morning
8月上旬、新穂高温泉からの一般的なコースですが、初めて鏡平そして双六岳へと行ってきました。
涸沢、蝶ヶ岳・常念岳や表銀座から見る穂高岳~槍ヶ岳が、反対側から見るとどんな姿なのだろうか? というのが理由の一つでした。鏡池からは、日の出に合わせて、池に映る槍ヶ岳の穂先を見て、また双六岳からは西鎌尾根に繋がる槍ヶ岳から穂高岳に連なる峰々を堪能できました。必ずしも天候に恵まれた訳ではなかったので、当初予定の三俣蓮華岳・三俣小屋までは行けませんでしたが、双六岳山頂からは黒部五郎岳・雲の平・薬師岳・三俣蓮華岳・鷲羽岳・水晶岳などを望むことが出来て、黒部源流域の一旦を垣間見ることができました。
双六岳に登る途中から、丸山・三俣蓮華岳・水晶岳・鷲羽岳を望む
Mt. Maruyama, Mt. Mitumata-rengedake (2,841m), Mt. Suisho-dake (2,986m), and Mt. Washiba-dake (2,924m)
viewing from Mt. Sugoroku-dake
双六岳に登る途中から槍ヶ岳を望む
Mt. Yarigatake (3,180m) viewing from Mt. Sugoroku-dake
双六岳から西鎌尾根・槍ヶ岳
Mt. Yarigatake (3,180m) including the Nishikama-one ridge viewing from Mt. Sugoroku-dake

双六岳の山頂直下は椀を伏せたような緩やかな台地となり、その上に浮かぶ槍ヶ岳の眺望が有名
(雲がちょうどかかって、槍ヶ岳山頂が見えていません)
Plateau just below the mountaintop of the Mt.Sugoroku-dake and Mt.Yari visible behind this plateau (now in the clouds)
双六岳山頂から黒部源流域、黒部五郎岳(2,897m)・雲ノ平・薬師岳
Kurobe source watershed area, Mt. Kurobe-gorodake (2,897m), Kumono-daira (2,464m), and Mt. Yakushi-dake (2,926m) viewing from the top of Mt. Sugoroku-dake (2,860m)

双六岳山頂から見る笠ヶ岳
双六岳と鷲羽岳
Mountain cottage Sugoroku and Mt. Washiba-dake (2,924m)
それにしても、双六岳のカール(氷河地形)の中ではたくさんの高山植物が咲き乱れていました。8月にこれほど豊かな高山植物を見たのは初めてでした。また、チチブ沢から鏡平への上り下りでは2度も熊さんと遭遇し、鏡沼周辺では走り回るオコジョに何度も出会い、双六池周辺では久しぶりに雷鳥の親子を間近に見ました。実に、豊かな自然と巡り合うことができました。
双六小屋・黒部五郎小舎・鏡平山荘・わさび平小屋はグループとして運営されているので融通も効き、予約の変更などについても便利でした。もちろん、それぞれの山小屋に個性があります。登山口としてのわさび平小屋には小さいながらもお風呂があります。下山時にお風呂をここで利用するかどうかで、帰りのスケジュールが決まります。鏡平山荘は、すぐそばの鏡池でのんびりと過ごすことができます。双六小屋は、黒部源流方面と槍ヶ岳へ向かう要衝です。黒部五郎小舎は、黒部五郎岳に向かう途中にあり、黒部源流最深部の一つです。
双六岳東側斜面(氷河地形のカール)では夏でも雪渓が残り、登山道周辺には高山植物の群生地が広がる( ”中道” )
宿泊したのはわさび平小屋・鏡平山荘・双六小屋ですが、新型コロナ感染症対策もあったのでしょうか、部屋・洗面所・トイレなどが全面的に新しくなっているような印象でした。食事に関しては、メインは魚(イワナ・サバ・銀鮭)・天麩羅・コロッケが多く、ハンバーグは珍しく出てきませんでした。朝食にはスクランブルエッグがよく出たので、ちょっと卵の食べ過ぎかと思いました。味噌汁はすべて赤味噌です。煮物はどれも非常においしく感じました。新鮮な野菜や果物という意味ではわさび平小屋です。食事中は”黙食”が原則ですが、概ね守られていたようです。軽食・喫茶のメニューでは、ラーメン・かた焼きそば・うどん・そば・カレーライス、丼物、かき氷、コーヒーフロートなど、実にさまざまです(笑)。双六小屋のスタッフには、特にお世話になりました。
この登山ルートの特徴は、比較的に手軽に、槍ヶ岳を間近に見ることが出来ることだと思います。その一方で、周りの登山者の皆さんの話を聞いていると、黒部源流エリアや西鎌尾根などに向かうレベルの高い話もよく出てきました。
残念な予定変更もありましたが、私にとっては新たな発見の多かった山行となりました。
(動画はこちらへ)
JAPAN ALPS August 2022 Panasonic LUMIX S1 LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S.
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