« 2021年11月 | トップページ | 2022年1月 »

2021年12月31日 (金)

我が家にやって来たミラーレスカメラ LUMIX S1

 

P1000059_cocolog-5
 
 
P1000032_cocolog-5
 
 
P1000080_cocolog-5

 

 

CANON R3やNIKON Z9が発売されたこの年末に書くのは実に間合いが悪いのですが、この夏の初めに我が家にも初めてのミラーレスカメラがやって来ました。

主な更新対象は手持ちのCANON 7D II、撮影対象はトレッキング(登山)です。フルサイズ (NIKON, CANON, LUMIX) はもちろん中判(FUJI, Hasselblad) 、マイクロフォーサイズ(LUMIX) も堂々巡りしながら何度も検討しました。現代の中判は古いCONTAX645とデジタルバッグの組合せと全く違うけれども、流石に中判2系統は不要、マイクロフォーサイズには魅力的なレンズもあるし合理性も分かるけれども、センサーサイズのダウンサイジングには非常な勇気が必要、フルサイズも実際のR3やZ9を見ていたらまた変わったと思うけれども、初夏の時点で結局選んだのは地味なPanasonic LUMIX S1。もちろん価格や必要なレンズも考慮した上での決断。

トレッキング用としては自己矛盾も甚だしいけれども、ショールームで何度か触った上での第一印象の良さとフィーリングに合った事、多分長年慣れ親しんだ一眼レフの感覚に近かったためかと自分ながら推測。結果として現在手元にある(残った)のは、フルサイズのコンパクトタイプとミラーレスレンズ交換式、一眼レフタイプの中版デジタルの3種類。否、プラス iPhoneの4種類でした(笑)。APSサイズは消滅。

 

P1000754_cocolog-5

 

P1000769_cocolog-5

 

P1000348_cocolog-5

 

2019年3月発売でS1/S1Rの評価などは既に出尽くしているので、ちょっと違った個人的な感想を少々。

1) 今でも高い評価のEVF、銀座のショールームでも、室内ディスプレイや銀座の街角を何度も確認して納得したはずだけれども、実際に購入して使用してみるとやはり違和感も。高精細さには問題ないけれども、自然の緑が太陽の光との関係でギラギラする事が多く、EVFの調整機能だけではなんともならない。これは有機液晶の特性で仕方がないのかもしれないが、やはりOVFの方が自然。R3やZ9はどうなんだろうと思う。

2) オートフォーカスはAF-Sを使う事が多い。AF-Cは確かに巷で言われているような感じ。撮影中に”AFが合わない”と思う事がそれなりにあるけれども、ハーフマクロのレンズでいつの間にか近寄りすぎてピントが合わない事が95%くらい、その他は原因不明。やはり正規のマクロレンズが欲しい。

3) UIなどについては概ね満足。購入の決め手となった機能の一つに、マイクフォーサイズで非常に高い評価だったセンサーのゴミ取り機構SSWF(オリンパスのスーパーソニックウェーブフィルター)がある。フルサイズではそれほどの効果は無いという意見もあるが、とりあえず安心して使える。

4) 新しいデジカメを使って最大の恩恵は、やはり優れた高感度特性と手振れ補正機能です。操作に慣れていない段階で、手持ち撮影でこんな写真が撮れてしまうのは本当に驚きです。驚くような色彩感覚で撮れてしまうこともあれば、すごい平凡な色調でがっかりしてしまったり(撮影者の責任かも)、いろいろです。

5) パナソニックが目指す「生命力・生命美」は正直まだよく分からない。CONTAX645では全てRAW現像だが、S1では「生命力・生命美」の画像設計に敬意を評してjpegを尊重している。ただ、手持ちで、バッテリー減少や時間を気にしながら、ファインダーやモニターで画像の各種設定を毎回細かく変えるのは、慣れないせいか、かなりのストレスとなる。Hasselbladのように撮影時の便利機能が一切なく、全てRAW現像で対応するというのも、本当にありだなと思う。

6) 素人による画像比較の印象を一言。
・Hasselblad X1D II(3時間ほどの試写);画像はニュートラル、中判5000万画素は高精細かつ本当に階調豊か。
・CONTAX645 + PhaseOne P30+(約3000万画素、CCD、古いデジタルバック);フィルムでのコンタックスの濃密な赤はP30+では再現が微妙、全体としてはニュートラルな印象。古いけれどもCapture One 最新版によるRAW現像でまだ活躍中。
・LUMIX S1;約2400万画素でSシリーズのレンズ自体がカリカリよりも柔らかい描写を目指しているようなので、全体として画素数に応じた柔らかい標準的な印象。時々コンタックスのフィルム時代によくあったような油絵的な濃厚な描写をすることも。ライカと協業するパナソニックがコンタックスの描写に近い? と言うのも妙な話。ただ、やはり3000万画素くらいは欲しいなと思う身勝手さ。
・NIKON D850(30分ほどの試写);フルサイズ約4500万画素の超高精細さは圧巻。F1.4のレンズとの組み合わせでボケの美しさにも感動。手元に置きたい名機。
・FUJIFILM GFX 50S(90分ほどの試写);試写会の時間と場所の関係で手ぶれが多かった。確かに中判5000万画素は高精細かつ階調豊かだけれども、この時は印象が散漫だった。
・LUMIX G9 PRO(1時間ほどの試写);LEICA DG系大口径レンズをつけてのショールーム内での試写です。システムとしてのコンパクトさには驚嘆です。MacBook Pro 16インチモニターで、ウインドーサイズに合わせた表示では、フルサイズのSシリーズと比較してもそれほど遜色のない感じでした。パナソニックのマイクロフォーサイズ機を使用して作品(写真集)を出されている写真家の方の撮影データを見ると、まずISOは200、暗所では多分三脚使用。また、うがった見方、偶然かもしれませんが、写真は色彩の美しさ、雰囲気、コントラストの強さで見せており、高精細は対象としていないような印象でした。このあたりがマイクロフォーサイズを上手く使うポイントかもしれないと思いました。

7) 24-105mm/F4.0の標準ズームレンズ(ハーフマクロ)は、基本的には”便利ズーム”だが、良く写って確かに万能に使える。フォーカスやズームのリングでは、リングの溝がかなり狭いので手の脂が付き易く汚れやすいような印象です。

8) S1を選んだ際には、動画撮影は全くの対象外。購入後、周りの人達がスマホや小型のデジカメで動画を撮っているのを見て、このS1でも動画が撮れるんだ!と思い出して、遊び心で挑戦。しかしこのLUMIX S1シリーズで動画をきちんと撮ろうとすると本格的になりすぎて、けっこうたいへんそう。現在試行錯誤中だが、静止画と動画とで、画像・映像の雰囲気を合わせるのがなかなか難しい。

撮影機材 Panasonic LUMIX S1, LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S.

 

P1011857_cocolog-5

 

P1011933_cocolog-5

 

P1011912_cocolog-5

 

P1011917_cocolog-5

 

 

| | コメント (0)

2021年12月21日 (火)

パリ・ノートルダム寺院のクリスマス(Compact Disc)

 

Cf008864_cocolog
  
 

パリの有名なノートルダム大聖堂が火災で焼け落ちたのは2019年4月、最近日本ではあまり報道されていませんが、もう2年以上も経っていました。この秋に「BS世界のドキュメンタリー」というテレビ番組で、フランス製作による大聖堂の保全・再建プロジェクトの現状を紹介していました。

 

ところで、「ノートルダム寺院のクリスマス ~天使たちのグレゴリオ聖歌」というCDがあります。1973年のノエル(クリスマス)の深夜に行われたミサの録音を、1994年に日本でも発売されたものです。CDのケースには大聖堂の美しい写真も付いています。ノートルダム寺院聖歌隊が歌っており、キリスト教徒でもない私でも聞いたことがある曲が何曲かあり、透明感のある静かな歌声がしんみりと来ます。

 

私もノートルダム寺院に行った際には、狭い急な階段を息を切らしながら登ってかなり高い場所からパリ市内を眺めたりと、いろいろな思い出があります。予想にもしない大火災で焼け落ちてしまった大聖堂、このCDを眺めたり聞いたりすると、昔の思い出に浸ることができます。

(全画像はこちらへ)

| | コメント (0)

2021年12月15日 (水)

クリスマスシーズンの立川駅北口・新街区 (GREEN SPRINGS) 

 

P1011933_cocolog
  
  
P1011912_cocolog_20211231123301
 

  

新型コロナの渦中にオープンした立川のGREEN SPRINGS(JR立川駅北口から徒歩8分)にもようやく活気が出てきたようです。このGREEN SPRINGSにはショップ・レストラン・ステージガーデン・ホテルなどがありますが、大きな一つの建物に全てが入っているというわけでなく、非常に立体的な空間の中にそれぞれの建物が配置され、昭和記念公園と立川駅北口のビル群・多摩都市モノレールの間を繋ぐような形になっています。

日本では、今年(最近?)はクリスマスにあまり盛り上がりが無いようですが、この新街区では華やかなライトアップ・イルミネーションや、水が流れ落ちるなだらかな階段状の「カスケード」を上り切った所から眺める夕陽に映える富士山が美しいです。

  

また昭和記念公園の立川口ゲートから約200mまっすぐに伸びるカナール(庭園の水路)の奥には噴水があります。このカナールの中心に新街区のホテル(SORANO HOTEL)の中心をぴったり合わせているようで、常に正面にホテルの中心を見ながら戻ることになり、設計者のこだわりを感じます。

 

(全画像はこちらへ)

撮影機材 Panasonic LUMIX S1, LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S.

 

P1011917_cocolog

| | コメント (0)

2021年12月10日 (金)

皇居東御苑 三の丸尚蔵館

 

Dsc04860_cocolog

 

Dsc04866_cocolpog

 

 

話題の?三の丸尚蔵館! 12月上旬で一旦閉館、隣に現在建設中の新しい施設でオープンするのは令和5年秋とのことでしたので、閉館前に慌てて行ってみました。場所は、大手門を入って本当に直ぐのところ。以前来た時は、全く気づかず通り過ぎてしまいました。非常に期待して出かけたのですが、えっ!? これだけ!? という感じで、ほんの一室でした。でも、隣に巨大な施設が建設中で、完成の暁には凄いものが出来そうな予感でした。(大手門の奥に見えるクレーンが工事現場です)

 

せっかく来たので、東御苑を少し歩いてみました。目新しいものに、江戸城の復元模型がありました。二の丸跡の庭園と雑木林に初めて足を踏み入れました。この雑木林、ここが東京都心のまさに中心部とはとても思えないような自然豊かな場所でたいへん驚きました。

(全画像はこちらへ)

Dsc04814_cocolog

 

撮影機材  SONY RX1R, Zeiss Zonnar T* 35mm F2.0

 

| | コメント (0)

2021年12月 8日 (水)

昭和記念公園 メタセコイヤ紅葉

 

P1011738_cocolog

 

昭和記念公園(東京都立川市)の一角にかなりの数のメタセコイアがありますが、他の木々とやや混ざっているために純粋なメタセコイア並木とはなっておらず、景観的には少々残念です。メタセコイヤの紅葉は特徴的です。晩秋の低い夕日に照らされて、真っ赤、赤銅色に木全体が染まるのは、かなり印象的です。

 

韓流ドラマ「冬のソナタ」でメタセコイア並木が一気に注目されましたが、ここもメタセコイアの配置をもう少しきちんとしていれば、もっと人気スポットになったと思います。

(全文・全画像はこちらへ)

撮影機材 Panasonic LUMIX S1, LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S.

  

  

P1011673_cocolog
 

| | コメント (0)

2021年12月 5日 (日)

八ヶ岳高原ロッジ・ヒュッテ・音楽堂 2021初冬

 

Cf008653_cocolog
 
 

Cf008674_cocolog
 
 

Cf008683_cocolog
 
 
 

1970年代後半から1990年代初頭のバブル崩壊までの期間、非常に人気の高かった八ヶ岳の東側山麓(八ヶ岳高原海ノ口自然郷)や南東側山麓(清里高原)に、ちょっと出かけてみました。

 

八ヶ岳高原ロッジ付近は標高1500mですので、すでに雪があちらこちらに残り、道路の一部は凍結しており、もう初冬の趣でした。多少の勘違いもあり、この季節はクローズしている日が多かったでした(苦笑)。でも、外観だけでも十分楽しめました。

 

ロッジは宿泊棟とレストラン棟(結婚式場)の2棟のようです。外観からは月日の経過を感じました。ロッジの周辺には、いろいろな演奏団体の来郷演奏記念の立札があります。ロッジから雪の散策路を歩いて、小さな谷を越えてヒュッテ・音楽堂を往復しました。ヒュッテには誰もいなくて、独り占めです(笑)。音楽堂では工事?の後片付け中でした。樹間に富士山が見ていました。音楽堂の壁面は本当に大きな窓ガラスで囲まれていますが、ガラスが反射して内部は見難いです。一度ここの演奏会に来て、ロッジに泊まってみたいと思いました。

(全文・全画像はこちらへ)

 

Cf008729_cocolog

 

Cf008778_cocolog

 

撮影機材 CONTAX645, Phase One P30+, Distagon T* 55 mm F3.5, Zonnar T* 140 mm F2.8

| | コメント (0)

2021年12月 1日 (水)

バッハ・コレギウム・ジャパン (2021.11)


 
Dsc04752_cocolog

 

年末のバッハ・コレギウム・ジャパンの定期演奏会です。

 
演奏会場周辺では華やかなクリスマスの飾りやイルミネーションが施され、秋以来の新型コロナ感染症感染者の激減状態がまだ続いているためか、なんとなく華やかでのんびりした雰囲気です。

キリスト教の1年は教会暦と呼ばれる暦によります。教会暦の二大イベントは降誕祭と復活祭です。降誕祭は12月下旬のクリスマス、復活祭(イースター)は4月、受難節に相当します。降誕祭の前に、1年の始まりとなる待降節がありますが、待降節はラテン語の待つに由来し、キリストが来りつつあることを意味しているそうです。今回の定期演奏会(鈴木優人指揮)では、待降節から降誕祭に至るJ.S.バッハの名曲が選ばれ、クリスマス・オラトリオも演奏されました。

(こちらもどうぞ)

| | コメント (0)

« 2021年11月 | トップページ | 2022年1月 »