上高地 2020 静かな夏
青春時代の思い出、涸沢への実に久しぶりの、のんびりトレッキングです。
上高地バスターミナル、通常だと団体用の観光バスなどで大渋滞しているのが嘘のようにがらんとしています。それ以外の路線バスなどでやってくる観光客や登山客はそれなりに、と言う感じです。7月中旬の豪雨で上高地周辺の散策路もかなり通行止めになっていましたが、横尾に向かう道は問題無さそうでした。
涸沢へは上高地から横尾まで約3時間、横尾から涸沢まで約3時間(いずれも休息時間を除いた徒歩標準時間)です。横尾の本谷橋からようやく本格的な登りとなります。しばらく登ると付近のカール(氷河谷)が見えてきます。さらに進むと少しづつ涸沢のカールが見えてきます。涸沢の全景が見えてくると、もうすぐ! と喜んでしまいますが、実はここからがけっこう遠いです。もう直ぐという気持ちの緩み、そろそろ疲れてくる、写真を撮る頻度が多くなるなど、一気に歩くペースが落ちてきます。
ようやく涸沢ヒュッテに到着です。天気は快晴! 前穂高岳・奥穂高岳・北穂高岳が眼前に、穂高岳山荘や北穂高小屋も見えています。振り返ると、遠くには東天井岳の稜線が続いています。美しい高山植物たちも歓迎してくれています。
人気の少ないヒュッテのテラスで大休止です。昔、どこにテントを張ったのかな? ここからどこのルートで登ったのかな? と記憶を辿っていたりすると、あっと言う間に時間が過ぎ去っていきます。




宿泊の横尾山荘(横尾)ですが、食事はごく普通で、売りは「お風呂のある山小屋」! やはりお風呂があると助かります。登山客が意外と多くて、やや驚き。朝日に赤く染まる前穂高岳が美しい。
ついでに山荘から蝶ヶ岳への登山道を少し上った「槍見台」で槍ヶ岳の勇姿を望みます。山頂直下にある赤い屋根の槍ヶ岳山荘が肉眼でもはっきりと見えました。



井上靖の「氷壁」で有名になった前穂高岳を眼前に見る徳澤園(徳沢)。
こちらは山小屋の機能も残してあるものの、気持ちの良い山岳リゾート旅館の趣でした。食事もしっかりとしたものが出てきました。




帰路は河童橋まで戻って、水量豊かな岳沢湿原をちょっとだけ覗いて、トレッキングは終わりです。
最後に、せっかくですので上高地帝国ホテルに立寄りランチをとります。こちらもいつもの華やかさに欠けてスタッフばかり目立つ状態でした。




いつもと違った、静かな夏の上高地でしょうか。
こちらもどうぞ [涸沢へのトレッキング] [高山植物] [横尾山荘] [徳澤園] [槍見台] [上高地帝国ホテル]
こちらへもどうぞ [徳澤園に泊まる](1〜3)
撮影機材 CANON EOS 7D Mark II EF-S15-85mm F3.5-5.6 IS USM (一部 iphone SE)
いつも馬鹿にしている便利ズームですが、大型機材を持って登れない今、このような登山ではやはり助かりますね。35mm換算24~135mmですが、自分の好みの画角が良く分かります。ただ、この写真がもう少しシャープに撮れていればいいのに! とか、 つい便利ズームに無い物ねだりをしてしまいます。
撮影の効率化のために、ハクバ カメラホルスターライト+くびの負担がZEROフックも用意していきましたが、カメラ+レンズの重量がややあるためにペンタ部分が擦れてしまいそうで、今回はあまり使いませんでした。
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