トラピスタ修道院 2019年秋

修道会はキリスト教精神に基づいて共同生活を行う信徒の組織です。世界的にはたくさんの種類の修道会がありますが、こちら北海道北斗市の当別にある「灯台の聖母トラピスト修道院」は、戒律の厳しい「厳律シトー修道会」(トラピスト)だそうです。
シトー修道会は11世紀のフランスで設立され、戒律の中でも労働と学習を重んじ、自ら農具をとり農民らを指導して、森林に覆われていた北フランスの開墾や新農法の普及を行ったそうです。厳律シトー修道会は、カトリック教会の中で、祈りと労働を主要な手段として神と人々に奉仕する隠世共住修道会で、修道士(モナクス)とは神だけに向かって生きる者の意味です。日本には「厳律シトー修道会」に属する男子修道院が二つ、女子修道院が五つあります。
当別トラピスタ修道院は明治中期の創立だそうです。
JR函館駅から約40分、けっこう遠いです。列車の本数が少ないので、余裕を見て出かけないと厳しいです。

降り立った渡島当別駅、ちょっとモダンな駅舎です。下車したお客さんは私を含めて2名。もう一人の方も修道院へ行かれました。
しばらく歩くと、一直線の一本の道のはるかかなたに修道院が見えています。スギとポプラの並木道が続きますが、ポプラはあまり紅葉していないのでちょっと残念。


修道院への階段の手前に売店と駐車場があります。時間もないので、とりあえず階段を登り修道院の門まで行きます。後ろを振り返ると、歩いて来た一直線の並木道とその先に海が見えます。
門の合間から中にある修道院を垣間見ますが、人影もなく静寂の中にあります。


階段を降りて売店に入ります。お土産を買って、名物のソフトクリーム(トラピストクッキーが添えられています)をひんやりとした空気の中で食べます。駐車場には数台の車があり、三々午後観光客がやってきます。


函館行きの列車の時間を気にしながら、坂道を足早に戻ります。短い秋の午後、列車に乗る頃には夕日が射し、函館湾を照らします。函館駅ではもう夜の帳が下りていました。
撮影機材 SONY RX1R, Zeiss Zonnar T* 35mm F2.0
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