ザ・キタノホテル東京(THE KITANO HOTEL TOKYO)


千代田区平河町にリニューアル・オープンした、ちょっと聞き慣れない「ザ・キタノホテル東京」に所用があって出かけて行きました。
平河町は、番町・麹町と並び、明治時代以降、大名屋敷・旗本屋敷といった武家屋敷跡のいわゆる「御屋敷町(武家地)」だそうです。私のイメージは、平河町 ≒ 砂防会館(全国治水砂防協会 管理運営) ≒ 自民党本部、田中角栄氏 ≒ 政治の裏舞台 ≒ あまり関係ない、というもので場所柄あまり行く機会の少ない地域です。
「ザ・キタノホテル東京」は、2019年4月にラグジュアリーブティックホテル(いわゆるデザイナーズホテルに近いもの?)としてオープン。この地はもともと知る人ぞ知る「隠れ家」的高級アパートメントホテルの草分け的存在だった「北野アームス」(1964年、東京オリンピックの年に竣工)が老朽化したために立て直したものだそうです。政治家・財界人・文化人が集まるサロン的存在「北野アームス」! 全く知りませんでした(苦笑)。
平河町の交差点そば、地下鉄永田町駅4番出口から出たところが、エントランスです。場所柄、車寄せもないので、エントランスはごく普通。超モダンなシンプルなデザインを目指しているのだと思いますが、1階のレセプションは広すぎて空間処理がうまくできていないのでは? と、素人の感想。レストランやティールームは2階に。中央部には大きな吹き抜けがあり竹林があり、日本をイメージング。この竹は本物? と思いながらも、この日当たりで育つの? と、こちらも余計なお世話。カタルーニャ料理で世界的に有名な「レストラン サンパウ」で朝食をいただきますが、ごく普通でややがっかり。朝食では仕方がないですね(笑)。その後、「ティーラウンジ 佳風」で抹茶を。心が休まります。



「キタノ」「北野」を少し調べてみました。
同じ系列でザ キタノ ホテル ニューヨーク (THE KITANO HOTEL NEW YORK) があります。現在に至るまでマンハッタン唯一の日系ホテルで、文化人やテニスの錦織選手・シャラポア選手などにも人気があり、また安倍首相のNY滞在時の定宿だそうです。こちらは、もとはロックフェラー家系列の鉱山会社が所有していたアパートだったというマレーホテルを買収し内装を改修、1973年にオープン。
「北野」は北野建設株式会社で、長野市に本社を置く中堅ゼネコンです。創業者の北野次登氏はホテル経営や企業メセナにもたいへん熱心で、スキー部はオリンピック選手を多数輩出するなど、経営者として名を馳せていたそうです。その後、経営者の世代交代に伴いお家騒動が発生し、現在は建設業とホテル&美術館業の2つのグループに分かれているとのことです。昔、テレビのCMで北野建設って、出ていたような記憶が・・・・。
撮影機材 SONY RX1R, Zeiss Zonnar T* 35mm F2.0
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