バッハ・コレギウム・ジャパン (2016.9)

今回の主たる演目は、世俗カンタータの 音楽劇「急げ、渦巻く風よ」BWV201ーフェーブス(ポイボス=アポロン)とパンの争いーです。
このカンタータの題材は、古代ローマの詩人オウイデイウスの「変身物語」の中の「パンとフェーブス」のエピソードをアレンジしたそうです。「パン」とはギリシャ神話の牧神で、葦笛を得意とします。「フェーブス」(ドイツ語)とは同じギリシャ神話の音楽の神アポロンのことで、竪琴(リラ)を奏でます。パンがフェーブスに音楽で挑戦するのですが、このカンタータでは葦笛と竪琴を、歌の競演(歌合戦)に変更しています。

仔細は不明ですが、紙芝居の原画だそうです。


仔細は不明ですが、紙芝居の原画だそうです。
バッハの世俗カンタータは、通常世俗の統治者である王様(ザクセン選帝侯アウグスト三世)などの特定の人を讃える、あるいは祝祭行事のためのカンタータです。しかし、このカンタータは、かなりの大編成の大曲にもかかわらず、作曲の目的が定かでなく、バッハの真意をめぐって色々な議論があるそうです。音楽劇ですのでソリストも少々変わった衣装や小道具を用意し、鈴木雅明氏の解説も加わって、初めて聴く曲でしたがなかなか興味深い一夜となりました。
今回はチラシ自体もかなり変わった趣向でした。

ところで話は少し変わりますが、NHKのFM放送で昔からバロック音楽を朝6時台に放送しています。番組の名称は時々変わっていますが、今は「古楽の楽しみ」という番組です。朝の出勤時、朝食時のBGMです。いわば、テレマンのターフェルムジークのようなものです。
今回はチラシ自体もかなり変わった趣向でした。

ところで話は少し変わりますが、NHKのFM放送で昔からバロック音楽を朝6時台に放送しています。番組の名称は時々変わっていますが、今は「古楽の楽しみ」という番組です。朝の出勤時、朝食時のBGMです。いわば、テレマンのターフェルムジークのようなものです。
この4月からBCJの鈴木優人氏がレギュラー出演するようになり驚きました。BCJの最近のNHKへの露出度は非常に高いですね。8月下旬に特集があり、同じくレギュラーの大塚直哉氏と鈴木優人氏との対談(共演)「チェンバロ男子トーク」がありました。話もなかなか面白かったのですが、その中で二人でバッハの「2台のチェンバロのための協奏曲BWV1061」の共演もありました。今回の演奏会では、ちょうどBCJの鈴木父子による同じ曲の共演CDが販売されていたので購入し、ミーハーですが演奏会終了後のサイン会でサインをもらいました。このNHKの対談特集(5回?)は興味深く、朝のBGMではなくもう一度聞きたいと思いました。
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