食事はメインレストラン「メドー(MeDeau)」で頂きます。ちなみに、青森弁でおいしいを意味する「うめーどー」が由来だそうで、「MeDeau」は和製フランス語風なんでしょうか? 巨大な丸太、豪華なシャンデリア、ブナ林の眺めが特筆される大きくて立派なダイニングルームです。ここでの夕食は「青森県産の厳選食材を使用したフレンチ『八甲田キュイジーヌ』」で、珍しいメニューもありました。
食後に、広いレストラン内を偵察してみると、一角に超高級ワインがずらりと並んでいました。
「青森県下北半島産 殻雲丹ジュレ掛け」 不思議な味でしたが、美味しい。

「雪人参スープ」 新潟の親戚からも春になると雪下人参をもらいますが、甘くて美味しいです。

たまにはロゼのシャンペンでも良いかと思い注文しましたが、やはり甘いですね。最後にまた赤のグラスを。
5月は伊勢志摩サミット(第42回主要国首脳会議)が志摩観光ホテル(都ホテルズ&リゾーツ)で開催されていたこともあり、いつもとはちょっと違う視点で見るチャンスに恵まれました。
日本で開かれたサミットの会場(宿泊施設)を調べてみると、
・伊勢志摩サミット(2016年5月):志摩観光ホテル ザ クラシック(会場)、志摩観光ホテル ザ ベイスイート(宿泊施設)
・北海道洞爺湖サミット(2008年7月):ザ・ウィンザーホテル洞爺リゾート&スパ
・九州・沖縄サミット(2000年7月):万国津梁館(「ザ・ブセナテラス」)
・東京サミット(1993年7月):迎賓館(東京赤坂)
最近ではサミット開催地には多くの都市が立候補して決めるのに大変なのですが、サミットに付随した”閣僚会合”も各地で開催されているわけです。ちなみに開催費用は総額100億円近く! 国からの支出が当然あるにせよ、地元開催県の負担も莫大なようです。このサミットに関連して、毎回各種の”閣僚会合”が10件程度開かれています。
洞爺湖サミットの際に「G8+3エネルギー大臣会合」という閣僚会合が青森県で開かれていました。
その顛末は有馬 純氏の私的京都議定書始末記(その15)-G8+3エネルギー大臣会合(1)-というウッブサイトに書かれています。地方で開催する場合は、会場の確保が大変なようです。
つまり、「G8+3エネルギー大臣会合には13ヶ国の閣僚に加え、欧州委員会エネルギー担当委員、IEA事務局長も参加する。このため、最低15人分のスイートルームと、閣僚会合を開催するための大会議場が必要になるのだが、その両方の条件を満たすホテルが見つからない。そこで閣僚の宿泊先としては青森市郊外のリゾートホテル「八甲田ホテル」を、閣僚会議会場としては市内の「ホテル青森」をあてることとした。外国要人が参加するため、当然に警備が要となる。警備の都合を考えれば、宿泊会場と会議会場が一致している方が望ましいことは言うまでもない。」
ちなみに、洞爺湖サミットではルスツリゾートがサミットの国際メディアセンター、その他の閣僚会合では京都迎賓館、神戸ポートピアホテル、ウェスティンホテル東京、万国津梁館などが利用されています。
(チョツト一休みです)

こちらはこじんまりとした和食の「寒水」

地元のガラス食器が綺麗。

金々塩焼き
こちらは、「メドー」での朝食(洋食)
こちらは、「メドー」での朝食(和食)に出てきた不思議(透明な!)なリンゴのデザート
話は続きます・・・・。
ところで、志摩観光ホテルは、建物の意匠設計は有名な建築家である村野藤吾氏が担当したクラシックホテル。かつては伊勢志摩における迎賓館的役割をになっており、現在でも皇族方が利用されています。
八甲田ホテルは平成3年開業(バブルの時期に計画・建設、運悪くバブル崩壊時に開業)ですから、そんなクラシックホテルではありません。シティホテルでもなく、高級山岳リゾートホテル!上高地帝国ホテルや中禅寺金谷ホテルに似ています。いざという時には、青森県の迎賓館的な役割も果たすような立ち位置にあるホテルのようです。
そんなわけで閣僚会議でも、食事のダイニングやバーラウンジでヒソヒソ話が交わされていたのかもしれません。
せっかくですから、私たちも夕食後にバーラウンジPLATTOでカクテルを飲んでのんびりとしました。壁にはオオカミの毛皮が飾ってあります。楽しい時間がいつの間に過ぎていきます。
東北の初めてのリゾートホテル、ブナの森に囲まれて都会の喧騒や雑踏を忘れてのんびりとステイする場所のようです。
撮影機材 iPhone 5、CONTAX 645, P30+, Distagon T* 45 mm F2.8, Zonnar T* 140 mm F2.8
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