横山厚夫「登山読本」とカメラガイド


青春時代、カメラを始めた頃、思い出深い本があります。
それは
横山厚夫:登山読本、山と渓谷社、昭和48年3月 第5刷、380円 (初版 昭和41年)
横山厚夫:新版 登山読本、山と渓谷社、昭和56年4月 第3刷、880円 (初版 昭和54年)
横山厚夫さん、詳しくは存じませんが、日本山岳会会員で編集関係の仕事に携わるとのことで、山岳写真家ではなかったようです。この本に思い出を寄せる人は結構多いようで、ネット検索をすると今でもヒットします。
この2冊の本は、初心者向けの「山行」のガイドブックです。
最初の本では、「山の記録」の中に「山でとる写真」という節があり、けっこうなページを割いて説明がされています。ちなみに、「山を見る目を養う、よい山の写真のために、どんなカメラでも、とったあとの処理(フィルムとコンタクト、アルバムの編集、カラースライドの整理)、私の撮影、カメラを大切に」、などの項目があります。
最初の本では、「山の記録」の中に「山でとる写真」という節があり、けっこうなページを割いて説明がされています。ちなみに、「山を見る目を養う、よい山の写真のために、どんなカメラでも、とったあとの処理(フィルムとコンタクト、アルバムの編集、カラースライドの整理)、私の撮影、カメラを大切に」、などの項目があります。
この方は写真家ではありませんので、あまり凝ったことは書いていません。
初版の頃はNikon F, Nikomat, Asahi Pentax SP, Canon FTなどの時代だったと思います。
機材よりも見る目を養え、なんでも撮る、整理をきちんと、レンズは35mmと105mmで十分というアドバイスです。繰り返し読みながら、未知の世界への挑戦(登山)とともにカメラについても大きな影響を受けました。
初版の頃はNikon F, Nikomat, Asahi Pentax SP, Canon FTなどの時代だったと思います。
機材よりも見る目を養え、なんでも撮る、整理をきちんと、レンズは35mmと105mmで十分というアドバイスです。繰り返し読みながら、未知の世界への挑戦(登山)とともにカメラについても大きな影響を受けました。


したがって、若い頃は35mmと105mm前後が私の主力レンズとなりました。
例えば、Nikkor 35/2.8, AF Nikkor 35/2.0を経てDistagon 35/1.4, Distagon 55/3.5(CX645), EOS EF 35/2.0へ、あるいはNikkor 105/2.5, Nikkor 105/1.8, AF Nikkor 85/1.8 あたりでした。
登山に行っていると当然花の写真をたくさん撮ることになり、マイクロ(マクロ)レンズが必要になります。Nikkor 55/3.5, Nikkor 55/2.8, Planar 60/2.8C, Planar 120/4.0(CX645)などの遍歴を経ます。
35-105mmクラスのズームレンズを期待しましたが、時代の主流は35-70から28-70、24-70へと広角側に移っていきました。100mm前後の中望遠ズームもあまりなく、本格的なものはそれこそつい最近のSIGMAの50-100/1.8(APS)でしょうか。
年齢とともに趣向も変わりますが、どうもズームレンズにのめり込めないのは、このストイックな本の影響かもしれません。
撮影機材 Nikon F2 Photomic (SB)+Ai 105mm F1.8S+Fuji ネオパン 400, KODAX トライX +EPSON F-3200 (1980年代後半)
撮影機材 Nikon F2 Photomic (SB)+Ai 105mm F1.8S+Fuji ネオパン 400, KODAX トライX +EPSON F-3200 (1980年代後半)
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