バッハ・コレギウム・ジャパン (2016.3)
BCJの年度始めは、季節的に”受難曲シーズン”で始まるそうです。
つまりキリスト教国の春は、復活祭で賑わいます。復活祭は、十字架にかけられて死んだイエス・キリストが三日目に復活したことを記念・記憶するキリスト教において最も重要な祭で、多くの教会で特別な礼拝(典礼・奉神礼)が行われるほか、様々な習慣・習俗・行事があります。復活祭は「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」に祝われるため、年によって日付が変わる移動祝日だそうで、この2016年は3月27日(西方教会)あるいは5月1日(東方教会)です。
「復活祭」という言葉は、ユダヤ教の「過越(すぎこし)の祭り」を表す「ペサハ」というヘブライ語の言葉から来ており、キリスト教の復活祭が旧約時代の「過越の祭り」を雛形とした祝い日であることを示しています。復活祭を表す英語「イースター」およびドイツ語「オースタン」はゲルマン神話の春の女神「エオストレ」の名前、あるいはゲルマン人の用いた春の月名「エオストレモナト」に由来しているといわれるそうです。
日本でもイースターはクリスマス、バレンタインデー、ハロウィンに続く第4のイベントとして注目を集めていますが、日本では卒業式・入学式、お花見と忙しい季節です。
マタイ受難曲は2回目ですが、なんやかんやで4時間も演奏会場にいるのは長くて疲れます。第一部はやはり第1曲の合唱と第5曲のフルート伴奏のソロ(アルト)が終わると、やや緊張感が緩みます。第二部は第39曲のバイオリン伴奏のアリア(アルト)、第52曲のアリア(アルト)、そして最終章の第68曲の合唱が消え行くようにして受難曲が終わります。今回はカウンター・テナー(アルト)が大活躍でした。醒めやらぬ会場を出たのは午後10時半近く。
ところで、この日は新宿駅の新南口(ミライナタワー口)が丁度オープンしていました。ずいぶんと長い工事だったような気がしますが、いつの間にか高層のJR新宿ミライナタワーが出来ていて、高島屋新宿店とも直結していました。北から南まで、実に巨大な新宿駅です。新南口のテラスからはNTTドコモ代々木ビル(ドコモタワー)や代々木方面が良く見えます。
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