別邸 仙寿庵 (2)
夕食の時間になると、スタッフが食事処に案内してくれました。
仙寿庵の客室は全18室ですが、客室に対応した個室の食事処があるそうです。ちょっと驚きましたが、チェックイン時にもらった施設の案内図を改めて良く見ると、食事処のスペースが1階の客室全体と同じくらいあることに気がつきました。
ガラス張りの曲面廊下から食事処「乍茶屋(ながらぢゃや)」へ向かうと、途中にはまたいろいろと意匠を凝らした物がたくさん飾ってありました。刈り取った稲穂を天日干しにする「稲木干し」が目について、思わず触ってしまいました。
私たちは一番奥の「彩華」という部屋というかスペースに案内されました。吹き抜けのような高い天井が特徴の、広い場所です。囲炉裏(いわゆる囲炉裏座卓で、正しくは火鉢だそうです)に火がくべられており、鉄瓶のやかんでお湯が沸いていました。今では囲炉裏を見る機会もめったに無いので、意外と人気があるそうです。しかし、この季節、特に異常高温も重なり、正直なところ暑いですね。汗を拭きながらの食事となりました。
食事は会席料理のフルコースです。値段を考えると当然なのかもしれませんが、どれも美味しくて、量も十分でした。特に印象的だったのは、前菜と上州黒毛和牛しゃぶしゃぶでした。ちょっと変わっていたのは、しゃぶしゃぶについている「谷川茸」です。初めて食べました。かなり大きな茸ですが、味はあまりないような感じでした。
食事を終えて部屋に戻ると、布団が敷いてあるとともに、お夜食が置いてあります。さすがに、すぐには食べられません。
翌朝の朝食は、頼んでおいた時間に「彩華」に出かけて行きます。夜と朝とでは印象がかなり違います。前面は大きなテラスになっていて、谷川の清流が見えます。朝食では、お魚(鮭と鮎)を囲炉裏の炭火で焼きます。時間は十分あるので、のんびりと焼けるのを待ちながら食事を始めます。朝は気温が低いせいもあり、囲炉裏の炭火が丁度よいくらいです。
最近、ちょっと値段が高い和食を食べる際には、ご飯の炊き方がいつも話題になります。お米の種類や地方の習慣、あるいは料理長の考え?で、やや硬めからやや軟らかめまで様々ですが、どれが良いのか? 自宅の炊き方とどれくらい違う? との話になります。ご飯の美味しさは、お米の種類と炊き方(水加減)次第だと思いますので・・・・。
食事が終わって、テラスに出てみます。まだ朝の冷気が残っていて、気持ちの良い朝です。ふと時計を見ると、予想外に時間がたっており、慌ててしまいました。
(続く)
撮影機材
撮影機材
Lumix DMC-TZ1、iPhone 5
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