カメラ回顧録(10) Nikon F Photomic FTN (3)
北アルプス 涸沢と穂高岳
Nikon F Photomic FTN+Nikkor Auto 50mm F1.4+Sakurachrome+EPSON F-3200、涸沢谷を登りながら。
手元にある一番古いニッコールレンズのカタログはすべてモノクロ写真でした。荒い粒子で硬調な写真が印象的です。今もあるような大口径レンズが、当時からあったのも驚きです。ニコンのたくさんのレンズカタログの中でも、これが一番印象的です。これ以降のカタログは普通のカラー印刷になっています。
(日本光学工業株式会社 1970年頃のカタログより)
北アルプス 涸沢と穂高岳
大学の先輩に連れていってもらった初めの北アルプスでした。一週間、天候にも恵まれて、楽しい思い出の山行です。上高地、涸沢から奥穂高岳と北穂高岳に登りました。
Nikon F Photomic FTN+Nikkor Auto 50mm F1.4, Nikkor Auto 20mm F3.5+Fujichrome,Sakurachrome+EPSON F-3200
涸沢、岩場にカメラを乗せて長時間露光するが、やはりピンぼけに、この頃はまだ三脚を持っていなかった。
張り切ってこのNikon Fでたくさん写真を撮ったのですが、どうもイマイチという感じの写真が多かったでした。今思うと、もちろん技量が不十分ということもあったでしょうが、北アルプスでの記念写真という意味では50mmと20mmはミスマッチだったのかもしれません。普通に35mmか28mm、100mmのマイクロレンズ(当時はなかったかも)あたりを持っていった方が良かったのでしょう。Nikkor Auto 20mm F3.5は当時発売されたばかりで高性能の超広角レンズとの評判でしたが、当時の私にはあまり使いこなせませんでした。
(日本光学工業株式会社 1972年頃のレンズカタログ)
Nikon F Photomic FTN+Nikkor Auto 50mm F1.4, Nikkor Auto 20mm F3.5+Fujichrome+EPSON F-3200、北穂高岳から涸沢を望む。
フィルムはFujichromeとSakurachromeを持参しました。当時はFujichromeのほうが評価が高かったはずですが、今見ると長期耐久性という意味では必ずしもしもそうではなさそうで、Fujichromeのほうが退色や変色がひどかったり、Sakurachromeのほうが元の色が奇麗に残っていたり、いろいろです。アップした画像は、一応退色補正を掛けています。これらにも黒カビは結構でていますが、レタッチで消しています。
Nikon F Photomic FTN+Nikkor Auto 50mm F1.4 +Fujichrome+EPSON F-3200、北穂高岳から奥穂高岳を望む.
(続く)
撮影機材
Nikon D2HS + Ai AF Nikkor 35mm F2 S / Aperture
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