東京カテドラル オルガン・メディテーション ー 東京散歩
NHK BS放送の「パイプオルガン誕生:イタリア~東京 500日の物語」を見ました。2004年放送の再放送を録画しておいたものです。カトリック東京カテドラル関口教会がパイプオルガンを更新するのに際して、イタリアのオルガンメーカーに注文し、イタリアでの制作過程、教会での組立てと初演(J.S.Bach トッカータとフーガ)までをドキュメンタリー風にまとめた番組です。バロックやJ.S.Bachが好きなので当然オルガン曲も好きです。そのためもあって、非常に興味深く番組を見ました。
椿山荘には何度か行っているので、向かいに東京カテドラルがあるのは知っていましたが、中に入ったことはありませんでした。関口教会のホームページを見ると、このパイプオルガンのことや、「オルガン・メディテーション」というイベントの案内がでており、早速出かけてみました。オルガンは大聖堂建設40周年の記念事業として新しく制作されたそうです。
開催時間は金曜日の19:00~19:45ですが、少し早めに行って見学しました。教会の大聖堂(聖マリア大聖堂)は1899年に木造ゴシック式により建設された後、1964年(東京オリンピックの年です)に建築家として有名な故丹下健三氏の設計により現在の形に完成しました。ヨーロッパの大聖堂に見るような豪華絢爛たる建築物ではなく、内外装とも超モダンで、内部はコンクリートの打ちっぱなしで曲面の壁を構成しており、遠目にみると一瞬木目調にも見えます。祭壇には十字架だけで、虚飾を排してひたすら信仰に没頭するということでしょうか。
定刻間近になると、ほとんど満席の状態でした。司祭さんの開会の辞、マイクの音が反響してよく聞こえない。前半の演奏(前奏)、司祭さんのお説教やお祈り、聖書の唱和、祈願、後半の演奏(後奏)と続きます。それぞれ15分程度ずつでしょうか。教会の音響効果はよく分かりませんが、演奏もオルガンの響きも素晴らしかった。ただし通常の演奏会と違って後ろから聞こえてくるので(聴衆は正面の祭壇を向いているので)、最初は少々違和感がありました。最後に司祭さんの紹介で演奏者の方がオルガンの横から顔を見せて、聴衆は後ろを振り返って盛大な拍手で終わりました。
ヨーロッパに観光旅行に行ってもキリスト教を知らないとその意味がほとんど分からないので、信者ではないにしろ出来るだけ勉強するようにしていますが、この日も貴重な体験となりました。パイプオルガンによる純粋な演奏会はまた別途あるそうなので、機会を見つけて行きたいと思いました。
帰宅後、教会とオルガンの関係について気になったのでネット検索をすると、「オルガンとオルガン奉仕者」という詳しい解説がありました。9世紀頃から教会で広く使用されるようになった、大きな音が出ること、音が減衰せず、人間の発声に近いことがオルガンの特徴だそうです。
撮影機材
Panasonic DMC-LX3
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