師走のホテル・ニュー・グランド(横浜) (2)
横浜という場所柄、明治〜昭和に至る歴史を色濃く残しているホテル・ニュー・グランドの歴史を簡単に。
明治3年(1870)年にグランド・ホテル・ヨコハマとして開業、大正12年(1923)の関東大震災で被災し、その後ホテル・ニュー・グランドとして昭和2年(1927)再開。だから”New"なんですね。
東京国立博物館の本館や銀座の和光(服部時計店)を設計した建築家の渡辺 仁さんの作品です。建物の丸みがレトロな雰囲気です。
ホテルに関係した有名人は、マッカーサー元帥と作家の大佛次郎氏です。昭和20年(1945)太平洋戦争が終わり、ホテル・ニュー・グランドはGHQの総司令部として接収されます。1945年8月30日、厚木飛行場に降り立つマッカーサー元帥の姿(濃いサングラスにノーネクタイ、コーンパイプ)は、映像などであまりにも有名です。元帥は声明を発表後、このホテルに直行したそうですが、長期間滞在したわけではなく、すぐに居住地を変えたようです。
初代総料理長はスイス人のサリー・ワイル氏、パリでも有名なシェフだったそうです。スパゲティ・ナポリタン、シーフード・ドリア、プリン・ア・ラ・モードは、彼の創作料理だったそうで、ちょっとびっくりです。
食事の後、本館のザ・ロビーを散歩します。この時間、ほとんど人も居なく、静けさの中にライトアップされた光の陰影を楽しみながら、ほろ酔い加減で散策します。
一階に戻ると、バーのシーガーディアンは満席でした。残念。諦めて、中庭を覗くと、青白いLED照明のクリスマスツリーが美しく輝いていました。小雨の降る中、楽しそうなカップルも見かけます。
翌日は、朝風呂そして朝食を頂きます。京料理の熊魚庵(ゆうぎょあん)たん熊北店ですが、味の印象がイマイチでした。
朝からの大雨の中をチェックアウト。みなとみらい駅まで、またもや土砂降りでした。
撮影機材
Panasonic DMC-LX3
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