京都・仁和寺
仁和寺というと、高校時代の古文に出てきた『徒然草』(吉田 兼好) 第52段「仁和寺にある法師」と「門跡」という意味の良く分からない言葉が、若い頃の印象でしょうか。改めて行ってみると、まず山門(重要文化財の二王門)の大きさに驚きます。そして中門から金堂に向かう参道の広さにびっくり。
仁和寺は真言宗(御室派)のお寺で、宇多天皇によって仁和4年(888年)に落成し、出家後の宇多法皇が住したことから「御室御所」と呼ばれたそうです。今も仁和寺「御殿」があります。以来、明治時代に至るまで皇子や皇族が歴代の住職(門跡)を務め、門跡寺院の筆頭だったそうです。天皇からの勅使をお迎えする門があるのが、凄いですね。お寺は応仁の乱ですっかり焼けてしまい、いま見る建物は江戸時代徳川家光の時期の物が多いようです。
京都御所を移築/改造(再建)した正殿・紫宸殿を巡りながらの紅葉見物です。御殿の中には紅葉がまだ残っていましたが、仁和寺の前で食事をとっている間に雲行きが悪くなり、せっかくの紅葉も色が冴えません。御殿を出ると、とうとう雨が降り出しました。金堂まで行って、早目に引き上げる事になりました。中門のやや高い所から山門を見下ろすと、やはり晩秋の佇まいです。
撮影機材
CONTAX 645, Apo Macro Planar T* 120mm F4, Fuji PN400N + EPSON F-3200
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