オリエント急行/イスタンブール シルケジ(スィルケジ)駅 & ハイダルパシャ駅 (1) (Sirkeci and Haydarpasa, Istanbul)
ボスポラス海峡を挟んでヨーロッパとアジアが接するイスタンブール。そのヨーロッパ側の終着駅、言い換えるとヨーロッパ側の玄関口は、旧市街にあるシルケジ(スィルケジ)駅です。アガサ・クリスティと馴染みの深い駅ですね。オリエント急行の終着駅として1888年に建設され、かつては上流階級の人々で賑わっていたそうです。トプカプ宮殿の袂をぐるりと回って、金閣湾に面した広場近くに駅があります。一方、アジア側の玄関口、終着駅はハイダルパシャ駅です。ドイツ人の設計による立派な建物で、ヨーロッパ側からフェリーでやってくると、遠くからも良く目につく建物です。現在はいずれの駅も当時の華やかさは全くなく、普段はひっそりとしているようです。イベント以外は、近郊〜中距離列車が多いようです。それでも往時の雰囲気を垣間みたくて、出かけてみました。
ハイダルパシャ駅 (Haydarpasa)
5月初旬。駅に通じる大通りには、沢山の土産物屋が並んでいます。ぶらぶら歩きながら、午後2時、シルケジ駅(スィルケジ駅 Sirkeci )に到着します。大通りに面した正面玄関は、現在の新しい建物でした。古い駅舎の正面玄関へは、大通りを折れて人通りの少ない道に入ります。古い駅舎は外壁もぼろぼろで、駅正面の大時計が撤去されていて残念です。正面玄関には美しいステンドグラスがあり、現在はギャラリーになっています。駅構内の時刻表を見ると、国際列車や長距離列車はなく、近距離列車だけのようです。
シルケジ駅(スィルケジ駅 Sirkeci )
ギャラリーの隣が、レストラン「オリエント・エクスプレス」でした。ここで遅めの昼食を取ります。欧米人の団体客がランチをしていて、終了後はバスで移動して行きました。壁には、大きなオリエント急行の絵とオリエント急行が登場した映画のパネルが飾ってありました。そして、各国の小さな国旗。日章旗もあるので、日本人の団体客もよく利用するのでしょう。駅ホームの一角にもテーブル席がありましたが、この日はクローズされていました。内外装はおおよそピンク系で統一されています。
ホームのテーブル席
ちなみにランチメニュー、夫は羊肉のミートボール(12 YTL)、妻は鶏肉のグリル(12 YTL)です。まあまあ美味しいが、万人向けの味ですね。肉にソースはなく、塩味でした。つけ合わせのマシュポテトとピラフが美味しい。しかし、パンが美味しいトルコにしては、珍しくパンが美味しくない。ティー(5.5 YTL x2)を飲んでしばらく寛ぎました。そして3時半、駅を後にしました。
鶏肉のグリル
羊肉のミートボール
撮影機材
CONTAX 645, Planar T* 80 mm F2 / Fuji RDP3 + EPSON F-3200
Panasonic DMC-TZ1
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