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2008年3月28日 (金)

CONTAX 645 と フィルムスキャナー

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 中判カメラを使っていて最大の悩みはスキャナーの選択でしょう。

 フラッドベットスキャナー、フィルムスキャナー、ドラムスキャナーの得失は、専門的な点も含めて、いろいろな所で言い尽くされているようです。ポイントは、多分、
1) デジタル化されたフィルム画像の画質は、ほとんどスキャナーの性能に対応しているのでないか。
2) あるスキャン解像度(dpi)以上では、データが大きくなるだけで、モニター上の解像度はあまり変わらない。
3) 目的(印刷かウェッブ用か、印刷のサイズは?)に応じて、価格〜性能でどこで妥協して納得出来るか。

 昨年秋の時点での検討対象は、以下の機種でした。
1)  フラッドベットスキャナー: EPSON  GT-X900(970)、 EPSONの業務用大型ネットワークスキャナー
2)  フィルムスキャナー: EPSON F-3200、Nikon SUPER COOLSCAN 9000ED、Imacon Flextight(簡易型ドラムスキャナー)
3)  ドラムスキャナー

 フイルムホルダーの作り、レンズ構成、ピントの状態など、カタログ数値には出て来ないところが気になります。

 まずニコンのサービスセンターで、SUPER COOLSCAN 9000EDのデモをお願いしました。空いている時間を選んで行ったので、直ぐにお願い出来ました。Digital ICEの威力かデモのためか、フィルム上のゴミ取りのブロワーも行わず、いきなりスキャンされてあっという間に終わりで、ややあっけにとられてしまいました。画像用のCD−Rはサービスで頂きました。自宅で確認すると確かに目立ったゴミは無いようでした。EPSON  GT-8700 (中判カメラでも使用出来る初めてのフラッドベットスキャナーと言われました)の1600dpi とSUPER COOLSCAN 9000ED の4000dpi を比較すると、確かにニコンの方が細部まで解像しています。しかしGT-8700のぺらぺらなフィルムホルダーを考えると、なかなか健闘しています。つるんとした被写体では、あまり違いが分かりません。したがって20インチのモニターに合わせた画像サイズでは、当初予想したほど差がつきません。

 次にエプソンのショールーム(エプソンスクエア)で、EPSON F-3200とGT-X970の比較を行いました。ここは予約制で1時間が目安のようですが、空いていたためと、出力サービスまでやって頂いたために2時間ほどお邪魔しました。F-3200は発売からかなり時間が経過していますが、GT-X970は発売直後の最新機種です。画像処理的にはGT-X970の方が上でしょうが、解像力は明らかにF-3200の方が上のようでした。フィルムホルダーは基本的には同じようです。レンズ構成、ピント面の精度のためでしょうか? 
 
 
 
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 ニコンでは、スキャナーは銀塩カメラのサポート製品、したがって何時無くなってもおかしくない(担当者の個人的な意見。最近COOLSCAN V ED は製造中止。)、PC依存の製品なのでサポートが大変、などを伺いました。一方、EPSON F-3200について量販店での意見は、売れ筋商品にはなれなかった、PC無しでの印刷機能が売りなのに最新型プリンターへの対応を止めている、多分すでに製造中止で新型は出ないのでは、(その割には、価格は全く下がっていない)と言った否定的な意見が多く出ました。

 Flextightやドラムスキャナーについてはプロラボへ外注に出して比較をするつもりでしたが、結局これらのデモの画像と以前外注した9000EDの画像の比較で、EPSON F-3200を購入しました。理由は、とりあえずウェッブ用、費用対効果、現実的な価格、小型軽量、シンプルな機能? でしょうか。中古でたまに見るFlextightは、決して安くないし、対応パソコンが古くて実用的ではないと思いました。

 さて実際の使用感です。画像については費用対効果を考えると満足していますが、たいへんなのはごみ取りです。EPSON F-3200については、「フィルム派カメラマンのための完璧スキャン&光彩プリント」学習研究社、デジタルCAPA特別編集2005年、に詳しく出ています。他のレポートも含めて、ポイントはごみ取りという評価が多かったと思います。フィルムホルダーの透明カバーに付着するごみ取りが、予想外に大変で忍耐を要します。スキャン画像を見ながら、5〜6回繰り返しても駄目で、翌日に持ち越すこともあります。綿ごみに加えて白い点状のごみが入り込みますが、点状のごみは写真の背景によっては目立たない場合もかなりの頻度であります。もちろんスキャナーソフトにごみ取りソフトも入っていますが、ニコンのDigital ICEほどの信頼性はないようです。したがって一コマ一コマごみを取りながら丹念にスキャンする状態ですので、気の短い人や急いでいる時には不適です。フラッドベットスキャナーではこんなことはありませんでしたので、GT-X970の方が使い勝手は良さそうです。
 
 
 
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 銀塩写真を撮りためて、老後の楽しみにデジタル化して・・・・などと思ってきましたが、ニコンで言われたようにスキャナーは今が旬(というか、ピークは既に過ぎ去った?)で、今まさに銀塩のデジタル化をする必要があるのかもしれません。汎用的なフラッドベットスキャナーは今後も進化するのでしょうが、数年後スキャナーの買え替えをする際に、欲しくなるような(買えるような)中判用スキャナーがあるかどうか不安です。

撮影機材
CONTAX 645,  Distagon T* 35 mm F3.5,  Apo Macro Planar T* 120mm F4  / Nikon SUPER COOLSCAN 9000ED

※ 画像をクリックすると大きくなります。

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コメント

ここにたくさん比較されている。エプソン・キャノン以外にもフラット型には、セザンヌやクレオやフジやマイクロテックやポラロイドもある。

投稿: gkrsnama | 2009年6月19日 (金) 22時38分

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