2007年8月31日 (金)
2007年8月29日 (水)
2007年8月26日 (日)
2007年8月21日 (火)
マルメゾン散策 4 ( Malmaison, France ) 2006.5
次にマルメゾン国立博物館(Musee National de Malmaison)の一角にある、ポア・プレオー城 (Chateau de Bois Preau)へ向かいます。分かり難い入り口を抜けると、そこは広大な森で、案内板を見るとポア・プレオー城 はその端にあるようです。昼も過ぎましたので、公園のベンチで持参の昼食を取ります。土曜の昼過ぎですので、ようやく人の姿も見かけるようになりました。
かなり歩いた後、ようやく有名なジョセフィーヌの像とポア・プレオー城 が見えてきました。ジョセフィーヌの像の前でまた一休み、少し疲れてきました。ポア・プレオー城 (Chateau de Bois Preau)は、ジョセフィーヌの晩年に購入された城だそうで、現在はセント・ヘレナ島でのナポレオンの遺品が展示されているそうです。小さなポア・プレオー城の周りを一周しますが、オープンしているような雰囲気ではありません、というか入口と思しき場所にも表示が何も無く、博物館のようにも思えません。ガイドブックには何も書いてありませんでしたが、現在は閉鎖中なのでしょうか? マルメゾンについては、成り行き任せで来ましたので、ネットなどで十分調べてきませんでした。がっかりして、またもや付近のベンチで小休止して、残りの時間の予定を考えます。
結局朝のインフォーメーションに立寄り、その近くの歴史博物館 (Musee d'Histoire de la Ville) と皇妃ジョセフィーヌが眠るサン・ピエール・サン・ポール教会 (Eglise St-Pierre St-Paul)を見る事にしました。とりあえず、朝の大通り(AV. Paul Doumer)を目指して、適当な小道を歩きます。インフォーメーションに着くと、本日土曜日は午前中のみオープンと出ています。???と思いながらも、半分怒りながら、先を急ぎます。歴史博物館は昔市庁舎だったそうですが、デザインや色彩がかわいらしい建物です。広場をぶらぶらしていると、突然、遊園地で見かける列車の形をした電気自動車が、数人のお客を乗せて走ってきました。ちょっとびっくりです。どこから来たのでしょうか。サン・ピエール・サン・ポール教会からは合唱の練習が聞こえてきます。特にジョセフィーヌを大きく取り扱っているようでもありません。
朝、RER A線のRUEIL MALMAISON駅に降り立ったのが10:00、そして戻ったのが15:30でした。予想外に歩くことになり、さすがに疲れました。再びRER A線に乗ってパリ中心部まで15分、そこは土曜日夕方の、東京以上の雑踏で驚いてしまいました。
2007年8月18日 (土)
マルメゾン散策 3 ( Malmaison, France ) 2006.5
岡崎英生さんの「ジョセフィーヌが恋した薔薇の色香」によると、「動乱の世に毒キノコのように吹き出た女 ---- 後世、そう酷評されたナポレオン皇妃ジョセフィーヌ。彼女が愛したのは男たちと色恋沙汰と贅沢な生活。」だそうです。このマルメゾン城を欲しいとおもったのは、ナポレオンと結婚するはるか以前だったとのことです。しかし生涯をここで過ごしたのですから,よほど気に入っていたのでしょう。ナポレオンがセント・ヘレナ島に流刑される直前、ここで二人で過ごし別れを告げました。
ナポレオンは、ショゼフィーヌとの10年間の結婚生活の後、再婚します。相手は、ハプスブルグ家の皇女マリー・ルイーゼです。当時オーストリア・ハンガリー帝国はナポレンのフランスとの戦争に負け続けていました。大叔母のマリー・アントワネットの悲劇的な死も、まだ記憶に新しい頃でした。そんな中、人質同様に政略結婚としてナポレオンに嫁いだ悲運の皇女でしたが、ナポレオンはショゼフィーヌとは全く違うタイプで、しかもハプスブルグ家の伝統的な子女教育を受けて来た真面目なマリー・ルイーゼをすっかり気にいってしまい、別の意味での幸福な時を短いながらも過ごしました。このあたりについては、塚本哲也さんの「マリー・ルイーゼ — ナポレオンの皇妃からパルマ公国女王へ (文芸春秋) 」が、たいへん詳しく、面白い読み物です。ナポレオンとルイーゼの間には一人の男の子が出来ました。なかなか出来も良かった好青年だったようで、ヨーロッパ社交界の注目の的になったようですが、残念ながら病で20歳代で亡くなってしまいます。ですからナポレオン直系の子孫はいないわけですが、ショゼフィーヌの系統にはナポレン三世や現代のヨーロッパ王室に繋がる人達がいて、やや驚かされます。
今見るマルメゾン城は、ただただショゼフィーヌとナポレオンの幸福な生活が忍ばれるのみです。
最後にミュージアム・ショップで買い物をします。大きくはありませんが、なかなか充実しています。いつのまにか、2時間近くたっていました。
撮影機材
CONTAX 645, Planar T* 80mm F2 / Fuji Pro 400 (PN 400N), KODAX 400VC
2007年8月15日 (水)
マルメゾン散策 2 ( Malmaison, France ) 2006.5
マルメゾン国立博物館の小さな入り口で大休止です。マルメゾン城は、ショゼフィーヌがナポレオンとの結婚3年目に購入され、離婚までの10年間二人は幸福な時を過ごします。離婚の理由は、ショゼフィーヌに子供が出来なかったためのようですが、ショゼフィーヌはその後生涯をここで過ごしました。
マルメゾン城と言っても、軍事的な城というよりは、優雅な貴族の館です。ひっそりとした中に美しい庭園が広がっています。
ベネッセコーポレーションのBISES(ビズ)No.48 (2007.6 夏号)に、岡崎英生さんの「ジョセフィーヌが恋した薔薇の色香」という一文があります。ショゼフィーヌはマルメゾン城の中に大きな庭園を造ったそうです。特にお気に入りだったのが薔薇だったそうで、ヨーロッパ中から集め、新種の薔薇を作り出したり、植物画家に薔薇の絵を描かせたり、薔薇の歴史には大きな功績を残したそうです。また別の特集取材記事で、マルメゾンからほど遠くない所にある、ショゼフィーヌゆかりのバラ園「ライ・レ・ローズ」 (L'Hay-les Roses: Roseraie du Val-de-Marne)が紹介されています。
現在のマルメゾン城には大きなバラ園は無いようです。季節が違うので、気がつかなかった可能性もあります。この季節、チューリップが美しく咲き乱れていました。フランスはいつ行っても、どこも奇麗な花壇で彩られていて、本当に感心します。
撮影機材
CONTAX 645, Planar T* 80mm F2 / Fuji Pro 400 (PN 400N), KODAX 400VC
2007年8月11日 (土)
マルメゾン散策 1 ( Malmaison, France ) 2006.5
皇帝ナポレオンの妻ジョセフィーヌが暮らしたパリ郊外のマルメゾン城に散策に行って来ました。
パリ郊外のサン・ジェルマン・アン・レイからRER A線に乗って約15分、RUEIL MALMAISON駅で下車します。マルメゾンの詳しい地図は事前に用意出来なかったので、多分駅前にあるインフォーメーションでマルメゾン城を確認すれば良いと思ってやって来ました。ところがRUEIL MALMAISON駅にはインフォーメーションなどは無いので、しかたがなく街の案内板でマルメゾン城を探します。ちょっと距離がありそうです。バスがあるはずですが、バス停が分かりません。時間もたっぷりあるので、街並を眺めながら散策することにしました。
しばらく商店街(アルベール1世通り AV. Albert 1er)を歩きますが,直に住宅街になります。美しい花壇のある小さな公園を通り抜けると、大通り(ポール・ドゥメール通り AV. Paul Doumer)に出ます。駅から約20分、ようやくインフォーメーションに着きます。ところが土曜日なのに10時30分からのオープンです。マルメゾン城は、大勢の観光客が押し寄せるようなところではないのでしょうか。まだ10分待たなければなりません。面倒くさくなって、先を急ぐことにします。
大通りを再びしばらく歩くと、ようやくマルメゾン城とおぼしき、うっそうとした森の一角が見えてきました。マルメゾン城、マルメゾン国立博物館(Musee National de Malmaison)の案内表示も見えてきました。入り口はまだ先のようです。くたびれて、小休止です。
大通りから折れて、小さな並木道に入ります。両側はうっそうとした森で、古びた壁が延々と続きます。新緑が美しく、木々が小さな道の上を覆っています。歩いている人も稀で、車もたまに通るだけです。この美しい小路をしばらく歩いた後、ようやくマルメゾン国立博物館の入り口に到着です。インフォーメーションからも25分、駅から45分も歩いてしまいました。
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