Ai Nikkor ED 400mm F3.5S(IF)
なんとなく一度位超望遠レンズを使ってみたいなあ、と思っていた4年ほど前の頃です。
定期的に巡っていた中古店のショーウィンドーに、Ai Nikkor ED 400mm F3.5S(IF)が4本ほどありましたが、その内の1本に、外観はさほど悪くないのに極端に安い値段がついていました。正札をよく見ると「前玉に傷」と書いてあります。がっかりして帰りかけましたが、思い直して見せてもらうことにしました。ずっしりとした重さに少し驚きながら、前玉の傷を探します。店のスタッフから示された傷は、確かに何かがあたった針の先のような点の傷でした。これで通常の中古価格の半額でした。この傷なら実用的に問題ないと思って、衝動買いしてしまいました。以来お気に入りのレンズの1本となりました。
発売は1982年4月ですから、かなり古い設計ですが、つい最近までニッコールレンズのカタログに載っていました。ニコンやキャノンの最新型400mmF2.8クラスと比較したら、全く勝負にならないのでしょうが、お遊びで使う分には十分な描写性能のようです。発売当初は、ニコンの400mmの中では、それなりに明るく、また重すぎずといったことから、報道カメラマンには良く利用されたそうです。ちなみに同じ系列のF5.6 は1.2kg 、400mmは2.8kg、F2.8は5.15kgでした。さすがにこのクラスになるとレンズ専用のザックがないと、持ち運びにも苦労します。NIKON F4 + マルチコントロールバックMF-23にこのレンズを装着して、ニコンのレンズリュック300IIに、丁度ぴったり収まることになりました。これに三脚も加わりますので、かなりの重量となります。
撮影機材
NIKON F4 + MF-23、Ai Nikkor ED 400mm F3.5S(IF) / KODAX コダクローム64 (PKR)
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