CONTAX 645 Real Time Vacuum System
撮影機材 CONTAX 645, Apo Macro Planar T* 120mm F4, Fuji アスティア ASTIA (RAP) 220 type, F8, 1/6, with Real Time Vacuum System
CONTAX 645の主要な機能であるリアルタイムバキュームシステム(220バキュームフィルムインサート)の効果は?
以前リアルタイムバキュームシステム(RTV)のメリットについて解説を頂きました。
(1)RTVは、CX645の最大の売りと考えられる。
(2)中判カメラで被写界深度が浅めのレンズを開放で使うと、画面の上下や左右でピントがずれていることがしばしばある(特に120タイプで多い)。したがってRTVの効果は、35mmのRTS3と比べて、実用的な意味でも極めて大きい。
(3)フィルムに対するデジタルバックの利点として、「フィルムより平面性が良い」ことが真剣に議論されるほど、フィルムの平面性とはフィルムを使用するカメラ永遠の課題である。
(4)コンタックス 645のRTVは、カメラ開発時から盛り込まれているため他の方式に比べてたいへんスマートで、システムに融合している。
220バキュームフィルムインサートMFB-1BについてのQ&A
(1)RTVによるバッテリーの消費量は?。 京セラでもデータは無い。電源を喰うのはレンズ駆動、ミラー及び巻き上げ(完全モーター駆動)なので、RTVによる消耗は相対的に少ないはず。AFの使用頻度による。
(2)バキュームタイプには円盤状の吸引盤と金色の電気接点が付く。ボディ側にも対応する2カ所の金色の接点がある。標準タイプに比べてやや重い。空気の出入りする音、「クッ」とでも擬音をつけたい、かすかな音がする。
(3)CONTAX645 Repair Manual および京セラからの回答: システム作動のタイミングチャートによると、RTVは2段階のパワーで動作。シャッターの作動直前に220mA程余分に電流が流れる。バルブでの撮影時にはRTVは作動しない。バルブ以外での撮影の際、RTVをON/OFFする事は出来ない。
220バキュームフィルムインサートMFB-1Bを実際に使っていると、空気のような存在感で、有り難みが無くなってしまいます。しかし通常の120/220フィルムインサートMFB-1Aを含めて、220タイプを使うのが習慣になっています。その意味では、120も220もいくつかのお気に入りのフィルムしか使わなくなります。
撮影機材 CONTAX 645, Apo Macro Planar T* 120mm F4, Fuji アスティア ASTIA (RAP) 220 type, F8, 1/6, without Real Time Vacuum System
(本文は、以前サイト内のClub CONTAX 645 で書いた記事の一部に加筆したものです。)
| 固定リンク
「CONTAX 645(機材編)」カテゴリの記事
- CONTAX645と過ごした25年、そして別れ(2024年初夏)(2024.07.01)
- カメラ用一脚 MONOSTAT RS16SK COMPACT (Switzerland)(2022.09.27)
- カメラ用雲台エルグ erg 「N75 3 way」(2022.09.26)
- 大菩薩峠トレッキング 2021晩秋(2022.01.21)
- CONTAX645の長期使用と消耗品(2020.07.04)
コメント