クォリティ・ホテル・サント・カトリーヌ/ フランス、ボルドー (Quality Hotel Bordeaux - Sainte Catherine) 2006.4
フランスのボルドーではワインツアー情報もホテル予約も、ボルドー観光局のホームページが基礎的な情報源のようです。ボルドーはこの地方の政治経済そして観光の中心都市ですが、ボルドー中心部には四ツ星ホテルは稀にしかありません。三ツ星ホテルが主体のようで、やや期待はずれでした。その他には、ボルドー周辺部に散在するシャトーホテルがあります。今回は利便性を考えて、市内中心部の繁華街にあり、観光局にも近い、三ツ星のクォリティ・ホテル・サント・カトリーヌを選びました。19世紀の建物に入る82室の小規模なホテルです。
観光局ホームページからリンクされたオンライン予約で、シングル・スタンダードルームを予約しました。この予約システムでは、今時珍しく、予約時に予約料として宿泊料の6%がクレジットカードから自動引き落としされました。この予約料は精算時に返金されるものですが、チェックアウトの際にフロントは気がついていませんでした。予約時の返信メールは付加価値税の有無も書かれていない不親切なもので、支払い時の請求書明細も料金単価などが微妙に異なっていました。結局1泊朝食付き(付加価値税、市税、サービス料、予約料込み)で111.00 EUROでした。これらは、予約システムの不備なのか、ホテル側の責任なのか判然としませんが、当初想定よりも10%ほど多く支払うことになり、不快な思いをしました。
部屋は501号室で、日本のビジネスホテルの部屋の雰囲気でした。窓の外には、遠くにライトアップされたサン・ミッシェル寺院が印象的に輝いていました。シャワーとバスタブは、水量・湯量ともたっぷりでした。空調も強力で、収納スペースも十分で、気持ちよく過ごせました。チェックインの夜、ぐっすりと寝込んだ矢先、突然、火災報知器が鳴り出しました。周りの宿泊客も廊下に出ているようです。誤作動だったようですが、海外での初体験で驚きました。
朝食のレストランの内装はベージュ系からなり、ベージュのテーブルクロスに載るワインカラーのランチョンマットが綺麗でした。古風な給湯器、民芸品の人形・てんとう虫が飾ってあります。メニューはトースト、クロワッサン、生ハム、卵料理、ヨーグルト、チーズ、ジュース、コーヒー、紅茶、ハーブティー、りんご、焼き菓子などです。若いウェイトレスが二人いますが、奥でおしゃべりをしていて、こちらに気がついてくれないこともあります。毎回、カフェオレとそのお代わりを頼みました。3日目になると私の顔を覚えてくれて、カフェオレね?と言ってくれます。またポットのお湯をもらって、持参した日本茶のティーパックを飲んだりします。
ホテルのロビーには、ワインのシャトーやレストランなどの案内が、名刺の2倍ほどの大きさの厚手のカードとなって、回転式のボックスに数十種類のっています。
ホテルの名称にもなっているサント・カトリーヌ通りは、全長2km程あります。ホテル周辺は、百貨店のギャルリー・ラファイエットやカジュアルな若者向けのショップが建ち並ぶ、華やかなファッションストリートです。土日の午後は大変な人通りです。ホテルは夕食を提供していないので、近くの広場のレストランに出かけます。オイスター風味の魚スープと、サーモンのソテー・フィットチーネ添えが、美味しかった。
ホテル自体とサービスは、ランク相応でした。私の不注意もあったかもしれませんが、ボルドーの予約システムには要注意です。ボルドーでの上質なホテル・ステイとワイン・テイスティングを期待する場合は、郊外のシャトーホテルを予約した方が良さそうです。市内中心部の四ツ星ホテルにもお茶を飲みに行きました。確かに雰囲気は別格ですが、立地条件に難があります。したがって三ツ星クラスで割り切るのが合理的と思いました。
なお、サイト内にはボルドー関連として、サンテミリオン/ ボルドー・ワインツアー(その1)、ブライ&ブール/ ボルドー・ワインツアー(その2)が、「写真紀行」にあります。
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