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2007年1月 7日 (日)

ホテル・トロワ・クーロンヌ ーHotel TROIS COURONNESー  2006.5

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 ホテル・トロワ・クーロンヌはフランス南端ランドック地方の中心都市カルカッソンヌ(カルカソンヌ)にあります。この街の周辺には、世界遺産の中世城郭都市ラ・シテ、地中海と大西洋を結ぶミディ運河、小説「ダ・ヴィンチ・コード」にもミステリーの一つとして出てくる「レンヌ・ル・シャトーの謎」の教会などがあります。カルカッソンヌのホテルは、駅前、ラ・シテの城郭内、これらの中間にありラ・シテの中世城郭を一望する地区の3つに分けられます。今回は城郭の眺望を期待して、ホテル・トロワ・クーロンヌを選びました。
 
 ボルドーからフランス国鉄で約3時間、午後12時半にホテルに到着です。駅前でタクシーが拾えないので、仕方がなくスーツケースを引きながら歩きますが、歩きにくい歩道で疲れました。観光地のためか、街は小さいながらも活気があります。ホテルは城郭の前を流れるオード川に面し、古い橋のたもとにあります。フロントには若い
ながらもホテルの女主人と思われる女性がいて、到着時間を事前に連絡していたこともあり、直ぐにチェックイン完了です。
 
 
 
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 このホテルは部屋数68室の三ツ星ホテルです。今回はスタンダード・ダブルのシングルユースで、部屋は316号室です。ホテルの外観は非常に武骨で無味乾燥ですが、部屋の内装は女性好みの、シンプルながらも、なかなかセンスの良いものでした。部屋は、エンジ&ベージュ系の色で統一されており、カーテンの巻き方が洒落ています。またベッドの枕も少々変わっており、一体型の細長い円筒状のものでダブル用となっています。枕を丹念に触ってみると、中は2つに分かれているようでした。

 レターセットなどは省略されていましたが、部屋は十分広く、快適でした。バス・トイレには、白地にグレー&エンジの格子模様のタイルがはめられています。バスは水量・湯量とも豊富でした。ただ、バスに入れたお湯をこぼすと、そのまま周辺の床に流れて行ってしまいそうな構造なので、かなり気をつかいました。
 
 
 
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 最上階にはレストランとバーがあります。正面にはラ・シテの城郭が一望に見渡せ、周辺の木々の緑と併せて、期待通りの素晴らしい眺望でした。ただ建物の構造上でしょうか、窓ガラスが小さく、窓のサッシも目障りで、折角の雰囲気を損なっています。しかし昼食・夕食用のテラスレストランが屋上に別途あるようです。レストランで食材を盛りつけたテーブルは、花で華やかに飾られています。朝食のメニューは豊富で、特にハムとソーセージが美味しいのですが、レバーと思われる厚切りの柔らかいサラミには手が出ませんでした。

 ゆっくりと朝食を取った後、さわやかな朝の冷気の中、緑豊かなオード川の遊歩道を散策します。今回は毎日忙しく出歩いていたため、落ち着いたホテル・ステイは出来ませんでしたが、快適に過ごすことが出来ました。
 
 
 
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 ラ・シテの中世城郭のガイドツアーも一見の価値ありです。

 ラ・シテにも四ツ星を含めて数軒のホテルがありますが、ラ・シテ自体が観光地化しています。ホテル・トロワ・クーロンヌは眺めが良い半面、やや街外れにあたりますので、目的によりホテルを選ぶべきでしょう。また部屋のランクによりラ・シテの眺望が違いますので、確認すべきだと思います。チェックイン早々、エレベーターで若い日本人女性の2人組と会いました。少々驚きましたが、日本人客もある程度利用しているようです。
 
 地方都市の小さなホテルですが、センスの良さが印象的でした。ラ・シテの中世城郭が、朝は清々しい中に、夜はライトアップされて、美しく眺められます。
 
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