2024年9月14日 (土)

<movie> 北アルプス 野口五郎岳, 水晶岳, 三俣蓮華岳, 黒部五郎岳 2024夏(6)~ 黒部五郎岳&黒部五郎小舎 / <movie> JAPAN ALPS Mt. Noguchigoro, Mt. Suisho, Mt. Mitsumatarenge and Mt. Kurobegoro Summer 2024 (6) ;  Mt. Kurobegoro and Kurobegoro Huute

 

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黒部五郎岳&黒部五郎小舎  (Mt. Kurobegoro and Kurobegoro Huute)

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深夜・未明にかけてかなり雨が降ったようです。それでも出発の頃にはガスも上がり晴れてきました。サブザックで出発です。一般登山者はカールコースを、稜線コースは熟達者向けとされています。(カールとは氷河の侵食によるスプーンでえぐったような、高山山頂付近の地形です。 急峻な壁と平坦な底が特徴です。)黒部五郎小舎は南北方向に開けた鞍部の草原にあるので、北を見ると雲ノ平、南を見ると笠ヶ岳が見えています。雲ノ平からも、緑の草原にぽつんとある赤い屋根の黒部五郎小舎が印象的でした。

小屋を出発してしばらくは真西に向かって緩やかに登っていきます。黒部五郎岳のカールを正面から見えると、大きな谷が印象的ですが、これは「五郎沢」と呼ばれる谷で、登山道はこの五郎沢には入らずに、カールの左手の山腹沿いを登っていきます。深夜・未明の雨の影響で、下半身がかなり濡れるかと思いましたが、あまり心配ありませんでした。標高2400m付近から、再びdocomoの電波が入って来ます。この付近、カールから流れ出してくる水が、岩の間のあちらこちらに流れ出しています。登山道のマーキングがもちろんあるのですが、どこでも歩けるので、うっかりすると???となってしまいます。

                     

               

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標高2500mを過ぎるとカールの全景が見えてきます。さらに、カールに伴うモレーン(氷河が削った土砂が土手のようになった地形)のような丘を超えると、標高2600m付近で黒部五郎岳山頂直下の雄大なカール、急峻なカールの壁、氷河により運ばれた巨大な岩などが圧倒的な存在感として目の前に迫って来ます。

野口五郎岳や黒部五郎岳の「五郎」は「ゴーロ」に由来するそうで、ゴーロとは大小の石や岩がゴロゴロとある場所をさす登山の用語だそうです。同じゴロゴロでも、野口五郎岳と黒部五郎岳ではかなり様相が違います。野口五郎岳周辺(裏銀座)ではゴロゴロした巨岩を乗り越えて歩くことが多いですが、こちらの黒部五郎岳ではとても人手では動かせないような大きな巨岩を横に眺めながら、その間を歩くという感じです。

このあたりで小休止です。前方には大きな雪渓がありますが、水の流れに手を浸しても、あまり冷たくないです。眼前にこの雪渓が見えてくると、いよいよ急峻なカールの壁の登りです。この壁を一気に登って稜線に出て、しばらく歩くと「黒部五郎の肩」に到着です。

              

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太郎平から太郎山・北ノ俣岳・赤木岳・中俣乗越と続くなが~い縦走路が、この「黒部五郎の肩」に上がって来ます。眼下に登って来る人が見えます。この日は、太郎平方面は雲が多く、全体が見えたのはほんの一瞬しかありませんでした。残念! この肩から山頂までは、もう少しです。

                

           

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左から右へ 雲ノ平・水晶岳、ワリモ岳、鷲羽岳、雲間に三俣蓮華岳
         
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左から右へ 赤牛岳、雲ノ平(雲ノ平山荘)、水晶岳
           
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眼下に赤い屋根の黒部五郎小舎

 

山頂には岩がゴロゴロで、石仏もありました。薬師岳・雲ノ平・水晶岳・鷲羽岳・三俣蓮華岳あたりまでは良く見えましたが、槍・穂高連峰は雲の中だったようです。カールの中の登山道や赤い屋根の黒部五郎小舎も見えています。日差しがたいへん強くて、すご~く陽に焼けそうです(苦笑)。山頂もいちおうdocomo圏内でした。

        

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山頂でしばらくのんびりした後、同じ道を戻りますが、カール内で一番印象的な場所で大休止です。ガスが少し降りてきます。季節にもよると思いますが、この雄大なカール、朝早すぎるとまだ薄暗く、7時半~10時ごろ光の陰影が良く、昼近くになると逆光で影が出てしまうようです。午後はガスがかかりやすい。タイミングがなかなか難しいです。

   

黒部五郎小舎は、双六小屋グループそのものです。周囲の雰囲気も桃源郷です。小屋の前にはベンチもたくさんあり、楽しく過ごせます。わさび平小屋と同じような、各種飲み物を流水で冷やす木の桶?があります。夕食は基本トンカツです。双六小屋グループでは連泊の割引はなく、夕食メニューが変わります。

飲料水は無料で使い放題。バッテリー充電は無料ですが、コンセントが少ないです。ストーブのある乾燥室で本当に助かります。更衣室もあり。衛星公衆電話があります。スマホはソフトバンクで、発電機が動いている時間帯ならば概ね町の中と同じように使えるそうです。なお、docomoは、三俣蓮華岳から黒部五郎小舎にかけての稜線、黒部五郎岳のカール内や稜線の大部分でメールは繋がりますが、小屋周辺のみ圏外です。KDDIの「山小屋Wifi」の案内もありました。相部屋自体はいいのですが、夜寝る時、暑すぎて困りました。誰かが廊下の扉を開けてくれて、いつの間にかなんとか眠れました。

今年は、「ジャパン・トランス・アルプス・レース」(TJAR)の開催年で、あと数日でスタートです。ここもレースのコース(~太郎平小屋~黒部五郎岳~黒部五郎小舎~三俣蓮華岳~)になっているので、スタッフの方に山小屋として何かイベントがあるのかどうか伺ってみました。トップグループの通過は深夜であることが多いので、特にイベントの予定は無いそうです。気が付かないうちに、選手が通過していることも多いとか。運が良ければ、選手を応援できるかもしれませんね。

トップシーズンであるがゆえかもしれませんが、太郎平小屋~黒部五郎岳~黒部五郎小舎間の往来が予想外に多く感じられました。新穂高温泉から黒部五郎小舎・黒部五郎岳まで来る(往復する)のは、やはり遠いです。

        

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鞍部にある小屋ですから、稜線で見るような日の出や日没は期待できませんが、この日は夕焼けが雲間に反射して、なかなか雰囲気のある黄昏時でした。黒部五郎岳の山頂もシルエットととして、今日の思い出の一つとなりました。

 

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黒部五郎岳&黒部五郎小舎  (Mt. Kurobegoro and Kurobegoro Huute)

       
August 2024 Mt. Kurobegoro and Kurobegoro Huute Japan Alps, Panasonic LUMIX S1 LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S. and iPhone 13

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2024年9月12日 (木)

<movie> 北アルプス 野口五郎岳, 水晶岳, 三俣蓮華岳, 黒部五郎岳 2024夏(5)~ 水晶小屋から黒部川源流域、三俣蓮華岳巻道をへて黒部五郎小舎小屋へ / <movie> JAPAN ALPS Mt. Noguchigoro, Mt. Suisho, Mt. Mitsumatarenge and Mt. Kurobegoro Summer 2024 (5) ; from Suisho Huute to Kurobegoro Huute

 

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水晶小屋から黒部川源流域、三俣蓮華岳巻道をへて黒部五郎小舎小屋へ (from Suisho Huute to Kurobegoro Huute)

 

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鷲羽岳&ワリモ岳
 
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水晶岳
        
    

今回の縦走も後半となります。前半の絶好の好天から、天候も少しづつ変化しているようです。   

深いガスの中を水晶小屋を出発します。水晶小屋から少し下ると、幅広い尾根に出て周りは草原のような場所を歩いて行きます。しばらく行くと、ワリモ岳・鷲羽岳へ向かう「ワリモ北分岐」に到着です。今回は黒部川 最初の一滴を目指して、黒部最源流部へ向かいます。分岐から一気に下ります。ガスの切れ目から、水晶岳・ワリモ岳・祖父岳・黒部源流部などが見えてきます。「岩苔乗越」に到着です。高天原山荘(温泉)へ下る岩苔小谷の道、黒部源流部へ下る道、祖父岳から雲ノ平に向かう道が交差します。ようやくキリが晴れてきたので、高天原方面を目を凝らして見ますが、高天原山荘が見えているのかどうか分かりませんでした。

                    

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黒部源流域
    

黒部川 最初の一滴を目指して下りますが、周辺は草原状態なので、意外とあっけなく「最初の一滴」から流れ出てくる小さな渓流に出合います。本当の「最初の一滴」はこのワリモ岳の中腹のようです。高山植物が咲き乱れる中、静かに流れています。その流れに手を浸してみると、意外と冷たくありませんでした。やや期待はずれ? ふと見上げると、「岩苔乗越」「ワリモ北分岐」に向かう人影が見えています。小さな小径に咲き乱れる高山植物を楽しみながら、渓流沿いを下って行きます。

ワリモ岳や祖父岳からの水をいつの間にか集めて、この渓流もだんだんと大きくなっていきます。祖父岳・雲ノ平方面に向かう渡渉部に到着です。ロープが張ってあります。近くには、「黒部川水源地標」という立派な石碑が立っています。この後は、やや大きくなった黒部川源流から離れてしばらく歩くと、黒部川に流れ込む小さな渓流に出会います。ここから三俣山荘への登りとなります。ロープが張ってあり、昨年は「三俣山荘登り口」がロープにぶら下がっていましたが、今は無くなっていました。

三俣山荘到着です。山荘の前には、ちょうどインバウンドの団体ツアーの方も大勢いて賑わっていました。「展望食堂」で昼食にジビエ丼を食べます。受付で三俣蓮華岳北側巻道の残雪の状況を確認します。飲料水も補給。ここまでくると、飲料水もようやく無料です(笑)。

                        

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三俣蓮華岳 巻道へ
    
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鷲羽岳&三俣山荘
  

テント場を過ぎ三俣蓮華岳に向かって少し登りだすと、巻道への分岐に出ます。意外なことに、この分岐からしばらく登ったところに残雪がありました(私は、もっと先、三俣蓮華岳 北側斜面の水平トラバースのどこかに残雪があると思っていました)。意外と残雪がたくさんあるという感じで、踏み跡もほとんど無いので、キックしながらゆっくりと登りました。ここではdocomoも圏外、登山者も少なく、山荘は近くても助けも呼べない。ここを登り切ると、水平トラバースになります。鷲羽岳と三俣山荘が良く見えます。突然ヘリが飛んできました。荷物も無しで・・・・?

               

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三俣蓮華岳巻道から見る北側山腹斜面
         
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雲ノ平
   

この水平トラバースは祖父岳などからもよく見えます。水平トラバース区間に入ると三俣蓮華岳北側斜面の全体や、山頂からの合流点付近もよく見えて、黒部五郎小舎までもう少し? という安心感が芽生えます。雲ノ平方面が見えますが、淡々とした巻道で、面白味には欠けるかもしれません。行き交う登山者はごくわずか。悪天候時でも問題は無さそうです。途中、手がしびれそうになる冷たい湧水がありびっくり。周辺に残雪があるわけでもないのに・・・・。

三俣蓮華岳山頂から下ってくる登山道と合流します。次第に天候が悪化してきます。再び稜線歩きです。黒部五郎小舎まですぐのような感じで歩いていますが、なかなか着かない。 とうとう小雨に、仕方がなく雨具を着る。標高2661mのピークを下ると、チングルマの群落に遭遇します。最後の急な下りに入る。まだdocomoが繋がっています。docomoが繋がらなくなると、まもなく赤い屋根の黒部五郎小舎に到着です。雨が一時的に上がり、小屋の前にはのんびりとくつろぐ登山者が溢れています。

 

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水晶小屋から黒部川源流域、三俣蓮華岳巻道をへて黒部五郎小舎小屋へ (from Suisho Huute to Kurobegoro Huute)

August 2024 from Suisho Huute to Kurobegoro Huute Japan Alps, Panasonic LUMIX S1 LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S. and iPhone 13

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2024年9月 5日 (木)

<movie> 北アルプス 野口五郎岳, 水晶岳, 三俣蓮華岳, 黒部五郎岳 2024夏(4)~ 水晶岳と水晶小屋 / <movie> JAPAN ALPS Mt. Noguchigoro, Mt. Suisho, Mt. Mitsumatarenge and Mt. Kurobegoro Summer 2024 (4) ; Mt. Suisho and Suisho Hutte

      

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水晶岳と水晶小屋  (Mt. Suisho and Suisho Hutte)

              

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水晶岳

       

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水晶岳山頂から
上から、1)遠方に槍・穂高連峰、手前に水晶小屋、鷲羽岳・ワリモ岳など、2)雲ノ平、黒部五郎岳、
3)薬師岳、手前右側の小ピークは水晶岳北峰、4)赤牛岳、読売新道を経て黒部方面へ

          

水晶岳は標高2,986mで、黒部川源流域における最高峰です。標高3,000m未満の山としては、2,999mの剱岳に次ぐ高さです。山の上部で水晶が採取されることから水晶岳と呼ばれているそうです。今でも水晶が見つかるのでしょうか。ちなみに、水晶の採取は禁止されているそうです。別名で黒岳とも呼ばれています。裏銀座は野口五郎岳をはじめとして、花崗岩(御影石)と呼ばれる岩でできているために、非常に白っぽく見えます。水晶岳も同じ花崗岩でできていますが、黒い鉱物が含まれるために、意外と黒っぽく見えるために黒岳とも呼ばれるようです。しかし、水晶岳の方がロマンチックでいいですね。

水晶小屋からは、しばらくは広い緩やかな稜線を歩いて行きます。水晶岳のカールにはまだ一部雪が残っていました。山頂部分の山体直下から急に岩場となります。登山道は水晶小屋から見える山体の裏側を通っています。岩場の最初の方で梯子がありますが、その後は岩稜帯を歩き、最後はまた普通の登山道となり、山頂に到着です。山頂は狭く、尖った大きな岩がごろごろしています。御来光を見に、暗いうちに登る人が多いようです。大勢の登山者が集中するタイミングで登ってしまうと、山頂で大混雑かもしません。私が登ったのはちょうど登山者が途切れたタイミングでしたので、他の方に気を使うこともなく、のんびりできました。下山の途中、日傘をさした登山者が数人いましたが、しばらくして振り返ると山頂付近を登っていく2つの真っ白な日傘がよく見えて、ちょっと驚きました。まあ、この日は風もなかったので。

ところで、山頂は双耳峰で、三等三角点のある北峰は2,977.7m、測定点である南峰は2,986mです。水晶小屋からまず到着するのは南峰です。裏銀座の稜線からは双耳峰であることがよく分かりますが、南峰からはあまり意識しませんでした。北峰まで行かなかったのは失敗だったかもしれません。残念!

                 

                   

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水晶小屋には、小屋の歴史をたどる写真集がありますが、2回も強風で損壊し建て直した経緯があります。裏銀座の縦走路から見ると、小ピークを背にして(風避けにして?)断崖絶壁の上にあるようにも見えます。再建の際には軒を低くし強風に耐えられる構造にしたそうですが、2階部分の大部屋には、天井が低いので頭上に注意! と大きな貼り紙がしているにもかかわらず、何度も頭をぶつける私(苦笑)。

ここも稜線の山小屋なので、飲料水(天水、お湯)は有料、バッテリー充電も有料(デジタルカメラ用の大型バッテリーは200円、スマホ用は100円)でした。ドコモの電波が意外と来ていました。ここは雲ノ平山荘や三俣山荘と同じくソフトバンクではないのかな? 公衆衛星電話も見かけないです。KDDIの「山小屋WiFi」のポスターも無かった? 更衣室や乾燥室はもちろん利用。

黒地に白で縦書きの「水晶」と「ホシガラス」の図案からなる有名なTシャツ。興味はあったのですが、値段もけっこう高くて驚きました。「ホシガラス」は水晶小屋の家紋だそうです。

                 

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昼食に水晶小屋名物「ちから汁」を食べてみました。最初はちからうどんの一種かと思いましたが、うどんではなく、豚肉の入らないけんちん汁風(もちろん味噌味)でお餅が3個入っていました。豚汁とけんちん汁の大きな違いは「けんちん汁に使う具材は、一度油で炒めている」ということだそうですが、そこまでは分かりません。なかなか美味しくて満腹になります。

夕食はカレーライス・洋風の玉ねぎスープ・デザート・お茶です。ご飯・カレー・スープはお代わり自由で、いずれもお代わりを頂きました。カレーはレトルトではなく、手作りの本格派カレーで美味しいです。玉ねぎスープも美味しい。三俣山荘Gは料理に手が込んでいますね。夕食時、配膳スタッフが連泊メニューですと告げてくるので、周りのお客さんも興味深い反応を示します。朝食はごく普通でした。

                            

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水晶小屋付近から

      

日没は太郎平あたりなのでしょうか? 雲海の中でした。日の出は野口五郎岳の右側です。日没後のかなり薄暗い中に雷鳥の親子が出てきました。

        

2階の部屋(大部屋)には最初から布団が敷き詰められています。新型コロナ用のアクリル製の仕切りなどはもうありませんでした。人口密度はふつうだと思いますが、満室、いっぱいでしたので、寝るときは念のためにマスクを着用しました。2階は明るいし、やはり暖かいのかな。寒いかと思って、やや多めに着込んで寝たら、マスクとの相乗効果で? 暑くて息苦しくて目が覚めてしまいました(苦笑)。

 

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水晶岳と水晶小屋  (Mt. Suisho and Suisho Hutte)

August 2024 Mt. Suisho and Suisho Hutte Japan Alps, Panasonic LUMIX S1 LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S. and iPhone 13

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2024年8月29日 (木)

<movie> 北アルプス 野口五郎岳, 水晶岳, 三俣蓮華岳, 黒部五郎岳 2024夏(3)~ 野口五郎小屋から野口五郎岳をへて水晶小屋へ / <movie> JAPAN ALPS Mt. Noguchigoro, Mt. Suisho, Mt. Mitsumatarenge and Mt. Kurobegoro Summer 2024 (3) ; from Noguchigoro Hutte to Suisho Hutte

    

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野口五郎小屋から野口五郎岳をへて水晶小屋へ(from Noguchigoro Hutte to Suisho Hutte)

 

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野口五郎小屋から、朝日に染まる野口五郎岳

     

この日も早朝から天気が良く、燕岳方面からの御来光を小屋の前からしっかりと見ることができました。野口五郎岳の山体も赤く輝いています。烏帽子小屋と同じく、朝食のおにぎり、味噌汁、お茶を頂きます。



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野口五郎小屋 遠景


まずは野口五郎岳を目指しますが、緩やかな稜線を登って意外とあっけなく山頂到着です。途中、眼下に野口五郎小屋が見えていますが、こんな場所にあるんだ・・・・、という感じです。ちょっとした鞍部というか山の影にあることがよくわかります。背後には、美しい縦走路や山並みが見えています。

 

 

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野口五郎岳山頂から槍・穂高連峰

 

野口五郎岳(標高2,924m)の山頂ですが、本当に360度の大展望です。表銀座(燕岳、大天井岳など)~槍・穂高連峰、そのはるか後には八ヶ岳・富士山・南アルプス・中央アルプスも見えています。続いて、双六岳・三俣蓮華岳・鷲羽岳・ワリモ岳など。背後には、特徴的な笠ヶ岳も。水晶小屋・水晶岳、そして薬師岳・赤牛岳。登ってきた縦走路の後ろには烏帽子岳や三ツ岳、遠くには立山・剱岳など。

         

歌手の野口五郎さんが、その芸名を野口五郎岳からとったというのは良く知られた話です。「野口」はもともとは山麓の集落の名前だそうです(大町ダムの東側にある旧 野口村、現在の大町市大字平 野口のことでしょうか)。「五郎」は「ゴーロ」に由来するそうで、ゴーロとは大小の石や岩がゴロゴロとある場所をさす登山用語だそうです。裏銀座の山々は花崗岩と呼ばれる岩からできているために、風化などにより大きな岩がゴロゴロと積み重なっている場所もあることから、このような用語ができたのかもしれません。確かに、ここまでの縦走路にも「ゴーロ」が繰り返し出てきます。

        

山頂からの大展望を十分楽しんだ後、山頂から一気に下って真砂岳(標高2,862m)に向かいます。真砂岳周辺では、山体北側の巻道を、黒部川の支流である東沢谷や五郎沼を見ながら通過します。湯俣温泉に下る竹村新道との分岐に出会うと、先には雄大な鞍部が現れます。右側には大きな東沢谷と水晶岳、左側にはワリモ沢と槍ヶ岳です。槍ヶ岳や三俣蓮華岳をバックに高山植物を撮る良いスポットですが、高山植物が少々見頃を過ぎていてちょっと残念。

                    

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この鞍部を過ぎると、しばらくはゴーロの稜線を延々と進みます。標高2,833mの小ピークがあります。途中で縦走路を振り返ると、真っ白な山体の野口五郎岳や真砂岳が美しい。一方、双六岳・三俣蓮華岳・鷲羽岳・ワリモ岳・水晶岳、そして水晶小屋も眼前に迫ってきます。でも、水晶小屋へのやせ尾根はまだ先のようです(苦笑)。

                     

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縦走路を振り返る(いつの間にか野口五郎岳もはるか後方に)
           
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東沢乗越から黒部川支流の東沢谷を望む、遠くには黒部第四ダムのダム湖が見える
           
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最後のやせ尾根

         

ようやく小さな鞍部に出ます。ここが東沢乗越のようです。北には東沢谷の本流、南にはワリモ沢の本流が上がってきます。東沢谷の先を見ると、黒部第四ダムのダム湖が見えています! まだ、しばらく花崗岩のゴーロが続くようです。このゴーロ、花崗岩が風化した砂地の場所よりも、水分が多いのでしょうか、意外と高山植物が豊かです。

最後のゴーロのピークを下ると、不気味なほど茶褐色に輝く(風化が非常に進んだ脆い山体であることの証拠ですが)やせ尾根の入り口にようやく到着です。水晶小屋もリアルに迫ってきます。下から見上げると、崖っぷちに建っているような感じ。偶然のタイミングでしょうか、このやせ尾根で大勢の登山者と遭遇します。登山道はここでもきちんと整備されており、いつしか緩やかな登りとなります。振り返ると、野口五郎岳もはるか後に見えています。水晶小屋到着です。大勢の登山者で賑わっています。

       

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野口五郎岳と今日の縦走路

 

一休みしながら今日の縦走路を眺めています。真っ白に輝く野口五郎岳がなんと言っても美しい。最後のやせ尾根の登山道もリアルに見えています。これまで好天に恵まれた毎日でしたが、夕刻には周辺の山々も徐々に雲間に隠れていきました。

(続く)

 

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野口五郎小屋から野口五郎岳をへて水晶小屋へ(from Noguchigoro Hutte to Suisho Hutte)

 

August 2024 from Noguchigoro Hutte to Suisho Hutte Japan Alps, Panasonic LUMIX S1 LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S.  (iPhone 13)

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2024年8月26日 (月)

<movie> 北アルプス 野口五郎岳, 水晶岳, 三俣蓮華岳, 黒部五郎岳 2024夏(2)~ 烏帽子小屋から三ツ岳をへて野口五郎小屋へ / <movie> JAPAN ALPS Mt. Noguchigoro, Mt. Suisho, Mt. Mitsumatarenge and Mt. Kurobegoro Summer 2024 (2);   from Eboshi Hutte to Noguchigoro Hutte

       

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烏帽子小屋から三ツ岳をへて野口五郎小屋へ (from Eboshi Hutte to Noguchigoro Hutte)

 

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裏銀座縦走路
  
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赤牛岳、薬師岳
  
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烏帽子岳

                                        

烏帽子小屋の朝です。展望台兼docomo通話用の丘に、日の出を見に出かけます。今日、これから登る裏銀座縦走路が真っ赤に燃えるように輝くのが印象的です。赤牛岳や薬師岳も同じく、真っ赤に。小屋に戻って朝食のおにぎり、味噌汁、お茶を頂きます。

とりあえず烏帽子岳(標高2628m)を見に、前(偽)烏帽子岳まで行きます。なかなかの大展望です。烏帽子岳~南沢岳~不動岳(船窪岳は不動岳の背後に隠れえ見えない?)~七倉岳。不動岳(船窪岳)・七倉岳の真っ白な崩壊地が印象的です。烏帽子岳~南沢岳の間にある池塘がたいへん良いそうですが、今回はパスです。これらの背後には針ノ木岳・蓮華岳が意外と間近に、さらにその後、はるか遠くには後立山連峰が見えます(白馬岳が見えている?)。また、立山・剱岳も意外と間近に見えます。一方、烏帽子小屋からは見えなかった水晶岳も、赤牛岳や薬師岳とともに見えてきました。これから登る裏銀座縦走路、ピークがたくさんあるなあ、野口五郎岳はどれだろうか(見えていない?)、と感想。

              

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三ツ岳
   
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縦走路を振り返る
   
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燕岳(燕山荘)、後方には富士山も

         

烏帽子小屋に戻って、リスタートです。まず三ツ岳(標高2845m)を目指します。たぶん3つのピークからなるので「三ツ岳」と呼ぶのでしょうが、よく分かりません。三ツ岳への登りは、広い稜線の中を花崗岩が風化した砂地の快適な登山道を進んでいきます。途中で後ろを振り返ると、美しい真っ白な縦走路、重層的に重なる烏帽子岳・南沢岳・不動岳・船窪岳・七倉岳、針ノ木岳・蓮華岳、後立山連峰、そして立山・剱岳が印象的です。表銀座の山並みもよく見えて、燕山荘も眼をこらせば?見えています。その後ろには富士山も。登山道は三ツ岳山頂を通らずに山体北側を巻いて、鞍部を抜けると再び山体の南側に出ます。ここで、正面に槍ヶ岳(槍・穂高連峰)と大きな野口五郎岳が突然現れて、縦走路の印象が一気に変わります。

 

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槍ヶ岳と野口五郎岳
    
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縦走路を振り返る
     
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最後の小ピーク、前方は野口五郎岳山頂方面
          
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水晶岳
     
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縦走路を振り返る

          

野口五郎岳の山体の左側に、かすかに道標らしきものが3本?立っているようにも思えます。これが山頂? でも野口五郎小屋らしきものは分からない。登り出すと、それまでの砂地の登山路から、大小の石や岩がゴロゴロとある(五郎「ゴーロ」の)登山路が増えていきます。途中、チングルマの群落があります。小屋はもうすぐかな?と期待して歩いていると、小ピークがまた前方に現れてなかなか辿り着かない(苦笑)。水晶岳もかなり間近に見えるようになります。最後の小ピークを下ると、小さな鞍部があり、野口五郎小屋(標高2,924m)が突然現れます。到着!

 

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受付を済ますと、まず「チュータさんのTシャツまだありますか?」「チュータさん知っているんですか?」「NHKのBSにっぽん100名山 野口五郎岳 を見て、この小屋に泊まってみたくなり、水晶岳(水晶小屋?)からの雄大な野口五郎岳に感動して、見に来ました!」と。段ボールにたくさん入ったTシャツを見せてくれて、私と妻の2枚を早々に買いました。このNHK番組では山小屋の紹介は一切しないはずなのに、この放送ではご家族のインタービューも含めていろいろな紹介が(山小屋経営のたいへんさも含めて)なされていました。ウェブサイトでも電話予約の際にも、最小限の(基本的な)サービスのみと強調されていました。それでも、実にホンワカとした雰囲気で、昔懐かしい山小屋の雰囲気が良く残っていると思いました。

野口五郎小屋と烏帽子小屋のオーナーさんは御兄弟ですので、小屋も感じが似ています。屋根は同じ鮮やかな青色。小屋の正面に、特徴的な書体で「野口五郎小屋」と書かれた、横書きの大きな看板が掲げられています。小屋の前のベンチからは、燕岳、大天井岳、そして野口五郎岳の山腹が見えています。日差しが強いので、日傘をさしている方が多いです。表銀座の燕山荘のdocomo基地局からの電波が届いており、さらに増幅器が設置されているそうなので、十分ドコモの圏内です。ただ、インターネットの接続には少し時間がかかるようで、街中で使うようにサクサクとはいかないようです。公衆(衛星)電話は見当たりません。こちらでも烏帽子小屋と同様に、Starlink(スターリンク)による「山小屋Wi-Fi」(KDDI) が設置されているようです。

部屋は普通の大部屋(相部屋)でコロナ対策用仕切りはすでにありません。眠る空間としてはふつうでした。寝具はありますが枕は無し、インナーシーツやシュラフ等を必ず持参とありましたので、久しぶりにインナーシーツを使いました。トイレは非常に狭い上に、便器の種類も異なり使い勝手が違うので、使い易いトレイを選ぶのが肝要かと(笑)。乾燥室と更衣室はあります。ただ、自然乾燥だと衣類はあまり乾かないですね。陽がまだ高いうちに、外で干した方が良いようです。

           

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夕食は目玉焼きがのっているカレーライス、味噌汁、付け合わせなどです。カレーはレトルトなのでおかわり無し、ご飯と味噌汁はおかわり可能と説明がありました。朝食やお弁当はおにぎり2個づつ。これも烏帽子小屋と全く同じでした。今は、どこの山小屋でも生ビールが大人気ですね。小屋の飲料水は全て天水(雨水)で有料です。味については普通でした。お湯も有料で頂けます。スマホなどのバッテリー充電は無料です。こちらでも長野県警察山岳遭難救助隊の隊員が1名常駐されていました。

夕食後は、ようやく涼しくなったベンチで、沈みゆく夕日(小屋からは見えませんが)に照らされた燕岳や大天井岳を眺めて時間を過ごします。

(続く)

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大天井岳
           

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烏帽子小屋から三ツ岳をへて野口五郎小屋へ (from Eboshi Hutte to Noguchigoro Hutte)

 

August 2024 from Eboshi Hutte to Noguchigoro Hutte Japan Alps, Panasonic LUMIX S1 LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S. ( iPhone 13 )

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2024年8月24日 (土)

<movie> 北アルプス 野口五郎岳, 水晶岳, 三俣蓮華岳, 黒部五郎岳 2024夏(1)~ 七倉登山口からブナ立尾根をへて烏帽子小屋へ / <movie> JAPAN ALPS Mt. Noguchigoro, Mt. Suisho, Mt. Mitsumatarenge and Mt. Kurobegoro Summer 2024 (1) ; from Nanakura to Eboshi Hutte

       

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七倉~烏帽子小屋 (from Nanakura, starting point of a trail up a mountain, to Eboshi Hutte)

                     

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高瀬ダムから七倉方面
           
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濁沢の滝
  
    
JR大糸線信濃大町駅から、高瀬渓谷の入り口である七倉山荘・七倉登山口へは、現在、登山バスあるいは宿泊施設と連携したタクシーがあります。大町市は2023年2月に「裏銀座登山バス」を計画、2023年夏山シーズンから運行されています。1日4往復、今回はこのバスを利用しましたが、利用者が少なくちょっと残念でした。

七倉山荘の夕食の席では、ちょうど一緒になった登山者の間で、8月開催のトランス・ジャパン・アルプス・レース、つい先日の濁沢丸太橋流出に伴う裏銀座稜線の山小屋・登山客の混乱およびエスケープルートとしての竹村新道、リスクの高い七倉岳~船窪岳~不動岳ルートなど、いろいろな話題が飛び交いました。

       

七倉~高瀬ダムをつなぐ新高瀬川発電所管理用道路(全長5.8km、東京電力の管理道路)では「特定タクシー」が運行されています。今年の3月に発生した大規模な落石により運行停止になっていましたが、夏山シーズンに向けてようやく一部区間での運行再開となりました。

この季節、午前5時に東京電力の七倉ゲートが開きます。ゲート前(七倉山荘前)のタクシー乗り場には登山者が列をなします。七倉山荘宿泊客へのサービスとして、最優先でタクシーに乗れます。宿泊者が予想外に少なくてびっくり、七倉まで車で来ている登山者が非常に多いです。

問題の大規模落石(山の斜面の大規模崩落)区間は30〜40m程度で、驚いたことに対策・復旧工事などはまだ未着手でした(対策・復旧工事に必要なまわりの木々の伐採許可がまだ下りないとか?)。ヘルメット着用(貸出用ヘルメットあり)でした。

徒歩区間はわずかな落石区間に対して1.4km。理由は、トンネルなどにより、タクシーの待合場所・Uターン場所が無いために、落石区間に比べて徒歩区間がやたら長くなっています。徒歩区間の前後で「特定タクシー」に乗車可能です。タクシー運賃は2区間合計2,300円/台(通常2,600円/台)でした。

高瀬ダム堤体に30分ほどで到着です。5時台に高瀬ダムに到着した登山者は50人ほどでしょうか。七倉で一番にタクシーに乗りましたが、タクシーもたくさん来ていたので、並んでいた登山者もあっという間にはけてしまいます。タクシーで来た登山者は40人ほど(他に徒歩が10人ほど)ですが、途中の徒歩やダムでの身支度で、あっという間にタクシー待ちの順番が崩れていきます(笑)。

高瀬ダム登山口からいよいよ裏銀座への登山スタートです。ダム湖を眺めながら、堤体から400mほどのトンネルを抜けると、不動沢の吊り橋を渡り、濁沢キャンプ場跡地を過ぎて、濁沢の河原に到着です。前夜も話題になった濁沢です(苦笑)。水はすっかり引いているはずと言われて来たのですが、なぜかどこからかゴーゴーとした音が聞こえてきます。濁沢の流れを見て、一瞬、声を失いました。丸太1本と濁流。遠くに見える濁沢の滝からはゴーゴーと水が流れ落ちていました。

実は今年は7月早々から大雨・土砂崩れ・土石流などにより、濁沢丸太橋の流出と復旧が繰り返されています。
・丸太橋の流出 7月早々、7月月末、8月中旬
・丸太橋の復旧 7月中旬(約二週間)、7月月末(2,3日)~8月上旬、8月21日復旧(約一週間)
・雨量規制により不動沢のゲート(トンネルの出入り口?)の閉鎖

気を取り直して、なんとか丸太橋を通過。この濁沢は、北アルプス3大急登のブナ立尾根よりも、アクセスの悪さよりも、裏銀座登山の最大のリスク要因かもしれません。ようやくブナ立尾根(濁沢)登山口に到着です。

        
                           
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ブナ立尾根

          

このブナ立尾根登りの標高差は約1250mです。登山口を12(標高1270m)、烏帽子小屋(標高2520m)を0としておおよそ100mごとに12の番号が付けられています。実際に番号札が残っているのは12、9(権太落とし 標高1660m)、8、6(中休み 標高1960m)、4(三角点 標高2208m)、2、1でした。この有名な急登、登山道はよく整備されていて歩きやすいです。最初は階段が続きます。それ以降は、危ない岩場があるわけでもなく、大きな木の根っこを何度も何度も乗り越えて・・・・・というわけでもなく、急な道が淡々と続きます。

No.6(中休み)は文字通り中間点です。ここから、燕山荘のdocomo基地局の電波を拾うのでしょうか、docomoが圏内となります(アンテナは1本しか立ちませんが、メールが可能です)。ここを過ぎると、不動岳・船窪岳方面の真っ白な山体が樹間に見えてきます。眼下には高瀬ダムのダム湖が見えることもあります。名前の通りブナがよく見られます。No.2付近では手のひらを広げたような不思議な形のブナが見られます。No.1まで来ると、思いがけず表銀座方面も見えてきました。このブナ立尾根をノンストップで一気に登る方もいるようです。最後の緩やかな登りの後、少し下ると樹間に青色の屋根が見えてきて、ようやく烏帽子小屋に到着です。

           

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烏帽子小屋
       

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イワギキョウの群落
                   
          

小屋の正面に、特徴的な書体で「烏帽子小屋」と書かれた、横書きの大きな看板が掲げられています。小屋の前からは、赤牛岳と薬師岳がやや重なり合うようにして見えます。前(偽)烏帽子岳も。なんといっても圧巻は、小屋の前に広がる青いイワギキョウの大群落です。でも、花がほとんど向こう側を向いてしまい、午後の西日に当たると逆光気味になり、なかなか写真が撮りにくいです。

烏帽子小屋自体はdocomo圏外ですが、少し先に行ったところに展望台兼docomo通話用の丘があります。ここからは360度の大展望で、不動岳~船窪岳~七倉岳方面(烏帽子岳は見えない)、大町、表銀座方面(餓鬼岳、燕岳、大天井岳など)、明日からの裏銀座縦走路などが見えます(野口五郎岳や水晶岳は見えていない?)。公衆(衛星)電話は無いようです。

烏帽子小屋のオーナーは野口五郎小屋のオーナーと御兄弟のようです。こちらも家族経営なのでしょうね。ウェブサイトに「急激なスタッフ不足のため営業期間及び営業時間の短縮、宿泊人数の制限をさせていただきます」と小規模山小屋経営の窮状を訴えています。ところで相部屋は二人分を一人で利用でしたので、十分な空間があり快適でした。

                 
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夕食はカレーライス、味噌汁、付け合わせなどです。カレーはレトルトなのでおかわり無し、ご飯と味噌汁はおかわり可能と説明がありました。朝食とお弁当はおにぎり2個づつ。コンビニでよく見るおにぎりの作り方で、手作りではなさそうです。冷凍したものをヘリで荷上げし、自然解凍でしょうか? 特に、不自然さはありませんでした。

稜線の小屋では水場がないので、小屋の飲料水は全て天水(雨水)で有料です。消毒用の塩素が通常の水道水よりも多いそうですが、味にややくせがあるような気がしました。ペットボトルが飛ぶように売れていました。スマホなどのバッテリー充電は無料です。長野県警察山岳遭難救助隊の隊員が1名常駐されていました。早朝に七倉を出発した60名ほどの登山者の8割程度は野口五郎小屋まで行っているようでした。裏銀座に来る方は、やはり静な山が好き、という人が多いようです。もちろん、皆さん健脚です!

夕暮れ時を、小屋の前のベンチで過ごします。薬師岳の右側に陽が沈んでいきます。長い一日が終わります。

(続く)

                        

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裏銀座縦走路

 

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七倉~烏帽子小屋 (from Nanakura, starting point of a trail up a mountain, to Eboshi Hutte)                 

August 2024 from Nanakura, starting point of a trail up a mountain, to Eboshi Hutte  Japan Alps, Panasonic LUMIX S1 LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S. and iPhone 13

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2024年8月20日 (火)

カレー風味 鶏胸肉のロースト オーブン仕立て(その2)

 

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野菜がちょっと焼けすぎ
     
      
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赤い彩りがない

            

鶏の胸肉をカレー風味で味付けし、色とりどりの野菜を付け合わせて、ガスオーブンで調理(ロースト)します。我が家の名物料理?になってしまいました。

鶏肉は、胸肉でももも肉でもどちらでも良いのですが、もも肉はいくらでも料理方法がありますが、ヘルシーでたいへん安い胸肉を美味しく食べる方法は意外とないので、このローストはちょうど良いです。鶏肉はしっかり焼く必要がありますが、どうしても野菜が焼けすぎてしまうことが多いので、そのあたりを上手くこなす必要があります。これによく冷えた白ワインを開けて夕食です。暑い夏でも、カレー風味だと食欲が進みます。
                                     

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ようやく野菜もちょうど良い加減に
     

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2024年7月14日 (日)

猛暑の中 奥多摩 鋸山・大岳山トレッキング 2024梅雨

    
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                                       奥多摩駅北側の本仁田山?

          

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七ツ石尾根の末端部

 

下界は猛暑日。恒例のJR奥多摩駅〜鋸山・大岳山・武蔵御嶽神社〜JR御嶽駅のトレッキングに出かけました。この季節、晴れれば真夏日、気温がやや低いと思うと蒸し暑い雨、運が悪ければ雷雨と、いずれにしても条件は良くないです。

標高1000m〜1200m付近を歩くことが多いルートですが、この日は25〜30℃くらいはあったと思います。暑さのためか、ペースが全然上がりませんでした。冷水を大量に持参しましたが、午後は特に頻繁に水を飲んでいました。出会った登山者は10名弱、奥多摩〜鋸山往復の方が多かったようです。縦走されたのは3,4人くらい?熱中症にはなっていませんが、下山後の疲労感は半端なかったでした(苦笑)。

 

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               何もない鋸山山頂
        
             
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緩やかな上り下りが続く鋸山〜大岳山縦走路
      
             
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薄曇りの大岳山山頂

              

July 2024 Mt. Nokogiri-yama and Mt. Ohdake-yama Tokyo, Panasonic LUMIX S1 LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S.

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2024年7月 7日 (日)

石山寺 1992年GW 回顧録 ~ 大河ドラマ「光る君へ」 (26)いけにえの姫

      

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人気沸騰のNHK 大河ドラマ「光る君へ」。我が家でも戦国ものや幕末ものにはすっかり飽きてもう見ていませんが、一昨年の「鎌倉殿の13人」に続いて今年の「光る君へ」にはすっかりハマってしまっています。先日の第26回「いけにえの姫」では石山寺が2回目の登場で最後が予想外の展開となりました(笑)。石山寺は昔行ったことがあるので、古いネガを探して、大河に便乗してちょっと回顧録を書いてみました(笑)。

東京から2泊3日で出かけたのは1992年のGW。1日目は主に彦根城、2日目は園城寺(三井寺)、弘文天皇陵、石山寺など、3日目は日吉大社、西教寺(明智光秀の墓所)などの坂本を訪れていました。

石山寺のポイントとしては、(1) 創建が奈良時代と古い(747年聖武天皇勅願による)、(2) 平安時代には貴族の間で石山詣が流行、(3) 紫式部の源氏物語誕生の地と言われる伝承、古来より多くの文学者が訪れたことから「文学の寺」と呼ばれる、(4) 西国三十三所観音霊場の第十三番札所で真言宗のお寺、(5) 境内に四季折々の花が咲き誇ることから「花の寺」とも呼ばれる。

妻からは紫式部で有名なお寺!と言われて出かけていきました。その頃は、京都にはお寺がたくさんあるのに、なんでこの近江まで? と不思議に思いましたが、当時西暦1000年ごろに平安京にあった主なお寺は東寺、西寺、清水寺、大覚寺、そして比叡山延暦寺くらいだったようです。1泊2日で物見遊山(観光旅行)?で行くようなお寺はあまり無かったのかもしれませんね。

5月のGWでしたので、境内は新緑とツツジが咲き乱れて綺麗でした。立派な山門、参道のツツジ、紫式部源氏の間(本堂)、鐘楼など、午後約1時間半見てきた記憶があります。その後は、瀬田川に面した青柳亭というお店で小休止しています。当時は、将来インターネットなどというものが身近になって自分でこのようなウェブサイトを作るなどとは夢にも思っていなかったので、旅行の写真は全て人物が入ったスナップ写真ばかり。ブログにはすごく使いにくい画像ばかり(笑)

 

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ところで以前(2020, 2021年)、NHKの夜のドラマ枠で「いいね!光源氏くん」(シーズン1、2)が放送されていました。原作があったんですね、「えすとえむ」による日本の漫画作品だそうです。このドラマ、最初はこれ何!? と思ったのですが、毎回抱腹絶倒でこれまたハマってしまいました。女性の主人公は、今話題のNHK朝ドラ「虎に翼」の主人公 伊藤沙莉さん。来年あたり、「いいね!光源氏くん」(シーズン3)あたりがないのかな? と密かに期待しています。この時もNHKで源氏物語のドラマ化ってあるのだろかと思いましたが、「光る君へ」の伏線などになっているのでしょうか。

石山寺が所蔵する国重要文化財の「石山寺縁起絵巻」第4巻(室町時代)によると、紫式部は石山寺に7日間こもり(参籠)、源氏物語の着想を得たとされています。「光る君へ」でもそれに合わせて3回目の石山詣があるのでしょうね。後半の進展を楽しみにしましょう。

 

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Ishiyama Temple Japan, May 1992, Nikon F4, Fuji Color HG 100, Kodak Extar 25

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2024年7月 1日 (月)

CONTAX645と過ごした25年、そして別れ(2024年初夏)

   

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1999年に発売された京セラのCONTAX645、発売直後に購入し、25年間を一緒に過ごしました。海外旅行にも何度も付き合ってもらい、思い出に残る写真も多数撮ることが出来ました。そのCONTAX645とも、とうとう別れの日がやってきました。

  
理由はなんだろう? 220タイプのフィルム販売停止、フィルム・現像代の高騰でフィルム・デジタルハイブリットカメラとしての機能も諦めざるを得なかったこと? 加齢とともにシステム一式の大きさと重量が大きな負担になってきたこと? 本気モードで撮るためには(機材の性能をフルに出すためには)きちんとした三脚を持ち出すことも大きな負担であることは事実。そして老眼により素早いMFピント合わせが難しくなってきたこと? PhaseOne P30+(3000万画素)のイメージセンサーにさすがに飽きてきた?
でも、残された膨大なネガ・ポジフィルムとデジタルデータは、このブログの更新に役立てていきたいと思っています。

以下に一言、思い出やコメントをつけておきますが、興味があればカテゴリーの「CONTAX 645(機材編)」も併せて見てください。

           

CONTAX645; フィルム一眼レフ時代の最終段階で設計製造された中判カメラボディは完成度が高い。AFはいわゆる親指AFを常用。シャッター幕などへの負荷を考えて連続撮影はしなかった。2種類のフィルムバック(通常タイプとフィルムの平坦性を強化したタイプ)はたいへんユニーク。ネガ・ポジの画像は今見ても一級品。階調の豊かさはさすがに中判カメラ。デジタルバックを使うとカメラボディ本体と2系統のバッテリーが必要で、ランニングコストは決して安くはない。京セラがカメラ事業を撤退したためか、その後の雑誌などでのフィルムカメラの特集でもCONTAX645 はほとんど出てこない。

デジタルバック PhaseOne P30+(3000万画素); シンプルな内部構成で耐久性にも安心感。デジタルバックはRAW現像のみ、対応はCapture Oneのみです。直近ではCapture One 21 PROを使用。画素数や階調には不満はないが、流石に古さを感じるオートホワイトバランス。Panasonic LUMIX S1と比べると画像の潤いに乏しいような印象。センサーの設計製造年代の違いでこれらはやむを得ないです。

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ウェストレベル・ファインダー; ウェストレベル・ファインダーという撮影方法では、なんと言ってもハッセルブラッドの6x6判フィルム一眼レフが有名です。CONTAX 645でもこのウェストレベル・ファインダーが用意されています。レンズは、Distagon T* 55 mm F3.5、Planar T* 80 mm F2.0あたりがサイズ的、バランス的にも使いやすい。デジタルバックの代わりにフィルムバックをつけると、CONTAX645の最軽量システムとなる。素通しのウェストレベル・ファインダーは通常のプリズムファインダーとは違った意味でその見え方が素晴らしい。ただし、左右反転表示のファインダー像と水平バランスの慣れには習熟が必要です。細かいピント合わせには適さない。スチール写真専門でゆったりと流れる時間の中で風景・スナップ・ポートレートを撮るならば、Hasselblad 907X & CFV 100Cなんかに夢がありそう(ただし、その価格を見てすぐに現実に引き戻されてしまいますが)

         

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Distagon T* 35 mm F3.5; 発売時の注目レンズです。今でこそ、超広角レンズや広角系ズームレンズの後群には異常分散レンズが利用されるのが当たり前になりましたが、初めて、それも時間的にかなり先立って異常分散レンズを使用して設計を施されたのが、京セラ・コンタックス35 mm用 Distagon T* 21mm F2.8です。設計者が、APO Distagon と命名しようと考えたのも有名な逸話です。徹底した色収差の除去により、卓越した写りを生み出したこのレンズは、超広角レンズの傑作と言われています。形状的には、Distagon T* 21mm F2.8をそのまま大きくしたような、CONTAX 645用 Distagon T* 35 mm F3.5ですので、当然期待が大きく膨らみました。

写りは、Distagon T*21mm F2.8のまんまというか、優るとも劣らないレンズと言えます。中版ポジフィルムの広大な空間の中に驚くような高密度さが印象的で、すばらしいレンズだと思います。35mmと比べて、同じ画角でも中版の方が超広角感が少ないためにマイルドというか、個人的には普通に使い易いと思っています。最初はよく使いましたが、超広角レンズの使用頻度がだんだん減ってしまいました。

Distagon T* 45 mm F2.8; 写りに関しては比較的印象が薄かったようです。最短距離は60cmですのであまり寄れませんが、背景のボケは気に入ってました。中望遠のSonnar T* 140 mm F2.8と同じサイズですが、ズッシリとした重量です。どちらかというと使用頻度が少なかったでした。私は広角系が苦手なようです。

Distagon T* 55 mm F3.5; 645用レンズの中で最後に発売されたレンズで、中古市場でも一番人気のレンズです。小型軽量・非常にシャープな写りで、やや暗いレンズですが、確かに使いやすいです。ウェストレベル・ファインダーとの組合せで最軽量システムとなります。

Planar T* 80 mm F2.0; このレンズは645用標準レンズとして初めてF2.0の明るさを達成したレンズとして発売時から注目を集めました。京セラ(ツアイス)は、T* Planar80/2は35mm用P55/1.2と同等レベルと認識しているらしい、という話もありました。当時中判カメラ用レンズとしてF2.0の明るさをもつのは、他にはハッセルブラッド6X6用Planar  FE 110mm F2がありました。

京セラ(いわゆるヤシコン)CONTAX一眼レフは、この645が初めてでしたので、よく言われるようにZeissへの強烈な第一印象を素直に受けました。Zeiss lenseの発色、色の濃密さ、ボケの美しさなど、従来から言われている点を実感しました。近接撮影で、絞り開放付近での合焦位置から溶けていくようなボケに関しては感動的でした。ボケの美しいのはF2~F4位まで。F2 からF2.8へと絞ると、コントラストも解像度も一気に高くなります。その後も絞るほどに、中央部も周辺部もコントラストと解像度は徐々に上がっています。F2.4では、ボケ味はF2.0に近く、解像度やコントラストはF2.8に近くなります。

中古市場ではボディ本体との組合せ(本来の標準セット)で今でもプレミアム価格がついています。中判のF2.0という大口径レンズが大人気のようです。

Apo Macro Planar T* 120mm F4; これも発売時の注目レンズ。645用の8本のレンズのうち、Apoがついたレンズは2本のみでした。よく使ったお気に入りのマクロレンズですが、マニュアルレンズでピント合わせが難しいです。マクロ撮影でこの性能をフルに出すためには三脚が必須です。

Zonnar T* 140 mm F2.8; ポートレート用に使いやすい軽量の実用的な中望遠レンズです。良く写ると思いますが、645用レンズの中では地味な存在です。35mm用Planar 85/1.4や伝説的なPlanar 85/1.2のような強烈な個性が無いのが、人気の無い理由かもしれません。中判用の中望遠レンズで、35mm版用のような大口径レンズを作るのは、現実的では無いのでしょうね。

Zonnar T* 210 mm F4.0 発売当初から地味な扱いのレンズで、現在中古市場では見向きもされない超不人気レンズです。ピントの合う範囲が極めて薄く、一方でオートフォーカスは近距離~中距離ではほとんど迷走してしまうので、AFですが実質MFレンズです。しかし一眼レフのファインダーでマニュアルフォーカスによるピント合わせの美しさに感動します。薄いピント面から前後にボケていく感じがほんとうになんとも言えない。サンニッパのピント合わせもこんな感じ? もちろん写りも大好きなレンズです。

T* Mutar 1.4X; 1.4倍のテレコンで、Tele-Apotessar T* 350mm F4と同時に発売されました。望遠レンズ用に最適化されて設計されているために、マスターレンズの性能をほとんど落とさないようです。

私の場合、Zonnar T* 210 mm F4.0専用として購入しましたが、Mutar T* 1.4X をつけて約300mm、35mm判換算で約180mmとなります。カメラ本体(P30+付き)と三脚・雲台などを含めると約5kgになるので持ち運びが結構大変です。210mmには三脚座がついていないのでMutarを付けた状態ではややトップヘビーの感が強く、私の三脚・雲台との関係、つまり、三脚(ジッツォ)~雲台(エルグ erg)〜クイックシュー/L型ブラケット(マンフロット)〜カメラ本体間のそれぞれの固定の安定性に難があり、T* Mutar 1.4Xをつけると撮影中に微ブレが生じてきっちりとしたピント合わせがなかなか大変でした。対応策として、GITZO システマティック三脚4型+システマティック雲台QD GH5381SQD (本来は超望遠レンズ用、現在は廃盤)への変更も考えましたが、使用頻度と重量を考えて結局断念です。

645レンズのマウントアダプターです。私自身は一切使っていません。主なところでは、ライカSシリーズ用に、ライカから純正マウントアダプターが出ています。ライカから歴史的には競合関係にあるコンタックス用の純正アダプターが出るということに最初は驚きました。ハッセルブラッド用にはサードパーティ製も含めてありません。フリンガーからは 富士フイルムGFX Gマウント用電子マウントアダプター Fringer FR-C6TG2が出ています。GFXシリーズ発売当初は、このフリンガー製を利用された方もけっこういたようです。設計年代を考えると、現代の高画素カメラ(5000万画素~1億画素)で使用する場合、あまり期待しない方がいいかもしれません。その他、サードパーティ製マウントを介して、EOS-5DMKIIで使う方もいたようです。

     

最後に、CONTAX645システムを整理している時に、もうすっかり忘れていたものが出てきました。懐かしい! それは「Talberg」(タールベルク/タルベルグ)! 京セラ(ヤシコン)一眼レフではファインダー内でピントの山を掴みにくいことが多く、その問題解決のためにある方が、単焦点大口径レンズでピントを正確に出すことを目的として制作された特別なファインダースクリーンです。当時マニアの間では大変話題になりました。ウェブ上にも取説的な詳細情報がまだ残っているのに気がつき驚きました。私もお願いしてCONTAX645専用品を入手しましたが、645用は純正のファインダースクリーンの枠を分解してTalbergを装着する必要がありました。ところが突然の京セラカメラ事業からの撤退で、純正ファインダースクリーンはあっという間に在庫払拭で、Talbergを使う機会も失われてしまいました。

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2024年6月25日 (火)

青梅市 吹上しょうぶ公園(吹上花しょうぶまつり)2024年初夏 / Fukiage Iris Garden, Ohme City Tokyo, early summer 2024

 

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今年も青梅市にある吹上しょうぶ公園に出かけました。今回はちょっとタイミングが悪かったようです。まず、休耕田が2枚以上ありました。また、ガイドさんのお話では、天候のせいで早生の菖蒲が6月に入りすぐに見ごろになってしまい、菖蒲園全体としての見頃であるはずの中旬には、すでに早生は終わってしまい、結果として見た目に菖蒲の花が例年になく少なくてちょっと寂しい感じでした。まあ、そのような年もあるでしょうから、やむを得ないですね。でも、十分楽しめました。

 

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Fukiage Iris Garden Tokyo, Panasonic LUMIX S1 LUMIX S 70-300mm F4.5-5.6 MACRO O.I.S.

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2024年6月18日 (火)

奥多摩 七ツ石山、七ツ石小屋 2024年初夏 (2) / Mt. NANATSUISHIYAMA and NANATSU-ISHI hutte Japan, early summer 2024 (2)

         

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七ツ石小屋から七ツ石山へ向かいます。水場を過ぎて少し登ると、石尾根縦走路に出ます。高丸山や鷹ノ巣山方面も樹間に見えています。

少し平坦な部分に七ツ石神社があり、「平将門 迷走ルート」の案内板があります。将門は、ここで最後の祈願を行ったそうです。また、影武者七人衆の藁人形を置いたところ、追手に射掛けられた矢によって七体の人形は大きな岩に化身してしまったそうです。

        

          

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ようやく七ツ石山山頂(標高1757m)に到着です。広々とした山頂で北側の眺望がよく、雲取山や奥秩父縦走路の山々も間近に見えます。いつの間にか黒雲も出てきて、半袖ではややひんやりした感じです。南側の展望もありますが、曇っていてどのあたりが見えているのか良くわかりません。

                      

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June 2024 Mt. NANATSUISHIYAMA and NANATSU-ISHI hutte Tokyo,  SONY DSC-RX1R Zeiss Zonnar T* 35mm F2.0

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2024年6月15日 (土)

奥多摩 七ツ石山、七ツ石小屋 2024年初夏 (1) / Mt. NANATSUISHIYAMA and NANATSU-ISHI hutte Japan, early summer 2024 (1)

    

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鴨沢バス停(西東京バス)は、車での奥多摩ドライブでは良く通るので、その存在自体はもちろん良く知っていましたが、鴨沢バス停から実際山に登るのは今回が初めてでした。バス停の脇に、「かもさわ登山口」という大きな標識がかかっています。そこには雲取山関連の情報や登山届が用意されていました。今回はとりあえず七ツ石山の日帰りトレッキングです。

鴨沢バス停から集落内の舗装道路や登山道をしばらく歩くと、雲取山登山者用の丹波山村村営駐車場(小袖乗越の広場、トイレもあり)があります。50~60台駐車可能でしょうか? 午前8時の時点で満車でした。深夜の未明あるいは明け方には来ないとダメな感じですね。ここからさらに少し舗装道路を歩くと、ようやく本当の登山道となります。

杉の人工林の中、よく整備された緩やかに登っていく登山道を、延々と歩きます。杉の大木も時々見られます。堂所(標高1250m付近)でようやく尾根に出ますが、展望はないです。平将門迷走ルート(伝承哀話を辿る旅)の案内板があちらこちらにあります。いつの間にか人工の杉林もなくなり美しい自然林になっています。

     
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「マムシ岩」付近(標高1450m付近)までくると、七ツ石小屋(標高1597m)までもうすぐです。やや登りがきつくなってきますが、急登や岩場はありません。

雲取山登山というと今は鴨沢ルートがほとんどなんでしょうか、ちょうど土曜日ということもあり、登る人、降る人、本当に多くて驚きました。20人くらいの団体登山も5パーティくらいありました。午前中下山してくる人は雲取山荘宿泊? 午後一緒に下山する人は雲取山・七ツ石山日帰りの人たちでしょうか。

       

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見えているのは三頭山?
     
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七ツ石小屋に到着です。小さな素泊まりの山小屋でした。テント場が主でしょうか? 到着時にはほとんど登山者がいなかったのに、昼過ぎ七ツ石山から戻ってくると、小屋の手前の休憩所、奥のテント場(兼 休憩所)にも登山者がもう大勢でびっくり。さらに、帰りの下山中にも登ってくるかなりの人たち(多分テント)は七ツ石小屋止まり? それとも雲取山荘まで行くの? 予想外に賑わっている山小屋で驚きました。

        

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June 2024 Mt. NANATSUISHIYAMA and NANATSU-ISHI hutte Tokyo,  SONY DSC-RX1R Zeiss Zonnar T* 35mm F2.0

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2024年5月30日 (木)

奥多摩 御前山 2024初夏 / Mt. Gozenyama Tokyo, early summer 2024

   

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いつもは早春のカタクリを見に御前山に登りますが、今回は初夏の御前山(標高1,405 m)へ挑戦です。コースは、奥多摩湖堤体から大ブナ尾根を登り、サス沢山、惣岳山を経由して御前山山頂へ、下山は初めて東京都奥多摩 都民の森を降りました。

サス沢山の展望台からは、西東京バス倉戸口バス停から榧ノ木尾根方面が良く見えています。
ブナは肥沃な土壌に育ちますが、成長は遅く直径40cmで樹齢100年程度のようです。漢字では「橅」と書きます。 水分を多く含むブナ材は、曲がりやすく腐りやすいので建材に使いづらいことから「木では無い」とされたようです。また、似たような木としてイヌブナ(クロブナ)があります。ブナに似るがさらに材質が劣る?ことからイヌブナと呼ばれるようです。樹皮や葉で識別できるそうですが、私自身はあまり自信がありません。イヌブナの樹皮は、暗灰褐色でイボ状の皮目が目立つ。一方、ブナは、灰白色でイヌブナほどの凹凸はみられないそうです。

惣岳山山頂の道標によると、小河内峠から奥多摩湖湖畔の周遊道路(奥多摩湖いこいの路)経由での小河内ダム堤体方面への下山は、しばらくの間、周遊道路の工事のためにできないようです。奥多摩ビジターセンターのウェブ情報では、工事中のため、通行可であるが折り返し必要となっていて、工事区間の通り抜けはできないとされています。

         

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この付近、早春のカタクリの痕跡は何も残っていません。御前山山頂手前から樹間に富士山が見えていました。山頂に到着すると、遠方にガスが広がり始め、風が意外と冷たいです。昼食も手短に済ませます。

初めて奥多摩都民の森を下山しますが、岩場や急坂もない楽勝の登山道です。それにしても林道が長いです。舗装区間くらい、タクシーの乗り入れがあると楽なのにと、おもわず思ってしまいました。

奥多摩都民の森は、山村暮らしを体験してみる、森を育てる楽しさを知る、といった体験型の教育施設のようで、「体験の森」と宿泊施設「栃寄森の家」が主な施設です。「栃寄森の家」もどちらかと言うと研修施設のような感じです。長い林道を歩いてようやくここまで下って来ても、レストランや売店などはありませんでした。奥多摩駅まで我慢です。

この日、平日で天気があまり良いとは言えませんでしたが、行き交う登山者は10名程度と少なかったでした。

     

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Mt. Gozenyama Tokyo, Panasonic LUMIX S1 LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S.

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2024年5月22日 (水)

お鷹の道・真姿の池湧水群(東京都国分寺市)

     

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今回の散策の最後のコースです。散策する人も多く、ここがいちばん賑わっていました。

江戸時代には、この付近は尾張徳川家の御鷹場に指定されていました。それにちなんで、崖線下の湧水が集まり野川にそそぐ清流沿いの小径を「お鷹の道」と名づけられました。国分寺を代表する名所として親しまれているそうです。

「お鷹の道」に沿って「真姿の池湧水群」があります。環境省の名水百選や東京都の名湧水57選に入っています。不治の病に苦しんだ女性がこの国分寺を訪れ、この池の水で洗い身を清めるといつの日か病は癒え、元の姿(真姿)に戻ったとの言い伝えにより、「真姿の池」と呼ばれるようになったそうです。現在は弁財天が祀られています。

また近くには武蔵国分寺跡資料館と史跡の道「おたカフェ」があり一休みできます。JR国分寺駅に近い都立殿ケ谷戸公園からこちらに来ても良いかもしれませんね。

           

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May 2024 Walking trail named "Ohtakanomichi" along the Masugatanoike spring water group Tokyo, CONTAX645, PhaseOne P30+, Planar T* 80 mm F2.0, Zonnar T* 140 mm F2.8, Capture One 21 PRO

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2024年5月20日 (月)

国指定史跡 武蔵国分寺跡

 

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奈良時代に聖武天皇の詔により日本各地に建立された国分寺のうち、武蔵国国分寺(僧寺)・国分尼寺の寺院跡です。創建は750年代末から760年代初と推定されています。詔により、国分寺(僧寺)は金光明四天王護国之寺と呼ばれ20名の僧が、国分尼寺は法華滅罪之寺と呼ばれ10名の尼がおかれたそうです。

寺院の規模は、国分寺(僧寺)の金堂を中心に東西2km、南北1.5kmの範囲に広がっていたようで、全国約60カ所に造られた国分寺の中でもかなり大きなものだったようです。古代の官道である東山道武蔵路を挟んで東側に僧寺、西側に尼寺が配置されていました。すぐ北側には国分寺崖線の湧水群があります。これらの南側には参道口があり、さらに南の武蔵国府(国史跡 武蔵国府跡)に通じていました。これらは、鎌倉時代末期の分倍河原の合戦で焼失したようです。

実際に行ってみると、付近は国分寺市内の住宅地ですが、あまりにも広大な緑地が残っていて驚きです。国の史跡に指定されたのは1922年ですが、1965年以降は国庫補助事業として史跡地の買収事業が進み、史跡の3/4ほどが公有化されているそうです。現在も調査が行われており、遺跡自体はほとんど見ることは出来ず、案内の看板のみです。近くにある武蔵国分寺跡資料館には、調査で出土した瓦や土器が多数展示されており、武蔵国分寺七重塔 推定復元模型(1/10模型)もあります。将来、現地に推定復元構造物ができたら、歴史公園として賑わうのでしょうが、現在は静に眠っているようです。

                       

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May 2024 Historical Landmark "Musashi Kokubunji" (Old big temple trace)  Tokyo, CONTAX645, PhaseOne P30+, Planar T* 80 mm F2.0, Capture One 21 PRO

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2024年5月19日 (日)

都立武蔵国分寺公園

     

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JR西国分寺駅から徒歩で約10分程度でしょうか、途中、東山道武蔵路跡(遺構)、東京都立多摩図書館、東京都公文書館、国分寺市役所庁舎(建設中)などを通り過ぎながら、都立武蔵国分寺公園に到着します。円形広場、こもれび広場、野鳥の森、武蔵の池、霧の噴水、鉄道学園記念碑などがあります。中心は円形広場のようです。それにしても、広大な緑地がこんな所にあってびっくり。1987年国鉄が分割民営化される際に、その債務を返済する目的で閉鎖された中央鉄道学園の跡地を東京都が取得して、住宅と公園が整備されることになったそうです。

      

中央鉄道学園は旧国鉄の教育機関で、1909年に設置されて以来、「東京鉄道教習所」「中央鉄道教習所」などと名称を変えながら、1961年以降は「中央鉄道学園」と呼ばれました。ここでは3年の大学課程が設けられ、同課程の学生は国鉄職員として雇用され、学園内では国鉄の制服を着用。また、修了によって国鉄内部における人事処遇で大学卒業者相当の扱いだったそうです。現在における「大学校」のような位置付けだったようです。また、国分寺駅からは引き込み線が引かれており、構内には古い鉄道車両が教育目的で多数保管されていたそうです。そんな歴史的経緯から、円形広場に鉄道学園記念碑がありました。

なお、JR国立駅北側には鉄道総合技術研究所(1907年創設、さまざまな経緯を経て、1986年国鉄の分割・民営化に伴い財団法人化)もあるので、国分寺市は鉄道と深い関係があるようです。

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公園内にはたくさんの巨木・大木があるのが印象的でした。

May 2024 Musashi-Kokubunji Park Tokyo, CONTAX645, PhaseOne P30+, Planar T* 80 mm F2.0, Capture One 21 PRO

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2024年5月17日 (金)

姿見の池・日陰山~東京・国分寺崖線 2024晩春

     

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東京の国分寺崖線と呼ばれるエリアには、1)姿見の池・日陰山、2)真姿の池湧水群(周辺には、弁済天・お鷹の道・万葉植物園・史跡武蔵国分寺(僧寺)跡・史跡武蔵国分寺(尼寺)跡・都立国分寺公園など)、3)都立殿ケ谷戸公園、4)日立中央研究所内の野川源流(春秋の庭園一般公開あり)などの湧水群があります。

国分寺崖線は、武蔵野を代表する地形で、立川市から府中市、世田谷区を通って大田区の田園調布付近まで連続する約30キロメートルに及ぶ「がけ」です。(ハケともよばれています)です。この崖は、立川付近ではほとんど段差がありませんが、府中市では15m、世田谷区からは20mを超える高さになります。この崖に沿って湧水が生じていることが多いです。

国分寺周辺の湧水群4カ所のうち、3)と4)は以前行ったことがあるので、今回は1)と2)を巡ってみました。

            

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JR中央線国分寺駅北口を出て、JR中央線・西武鉄道国分寺線の線路と日立中央研究所の間にある道をしばらく歩くと、住宅地になり、「姿見の池」の入り口があります。「姿見の池」自体は大きな池ではありませんが、散策する人、自転車で通り過ぎる人、遠方からウォーキングで来ている人など、さまざまです。再び住宅地となり、すぐに西国分寺駅に到着です。ここで、とりあえず洋食屋さんで昼食です。

             

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May 2024 Sugatami Pond Kokubunji Tokyo, CONTAX645, PhaseOne P30+, Planar T* 80 mm F2.0, Capture One 21 PRO

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2024年5月 9日 (木)

新宿中央公園 / Shinjuku Chuo Park (TOKYO)

    

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この日は平日にもかかわらず大勢の家族連れ・カップル・外国人観光客が訪れていました。休日にはフレーマーケットも開催されています。一時は、とても行くような雰囲気の場所ではありませんでしたが、本当に見違えるような変わり様です。緑の公園の周りを超高層ビル群が取り囲み、日本では多分ここでしか味わえない独特の雰囲気です。行ったことはないのですが、ニューヨーク マンハッタンのセントラルパークもこんな感じなのでしょうか。

        

このエリアは、もともとは現在もある隣の熊野神社の一部でもあり、戦前は小西六写真工業(現:コニカミノルタ)の工場敷地にもなったそうです(「写真工業発祥記念碑」があります)。戦後になると、新宿副都心計画の一環として、淀橋浄水場の跡地と合わせて公園として整備されることになったそうです。

最初は1968(昭和43年)年に都立公園として開園し、1975年(昭和50年)に新宿区立公園として再出発。1991年に現在の超高層建築の東京都庁が移転。公園の整備に努めたものの、利用者の減少とともに、2000年前後はホームレスの溜まり場にもなり、治安・防犯上の問題が浮上。その後自立支援の取り組みなどで2010年前後には公園内のホームレスは激減。さらに2013年に指定管理者制度を導入し管理を民間委託したことにより、新宿中央公園を取り巻く状況が大きく好転したそうです。

               

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公園を一周したのち、東京都庁の正面側に出てみました。せっかくなので、久しぶりに展望室に上ろうとしてエレベーターホールに行ってみましたが、長蛇の列で今日は諦めました。新宿中央公園、季節を変えてまた来てみようと思いました。


May 2024 Shinjuku Chuo Park (TOKYO), CONTAX645, PhaseOne P30+, Distagon T* 35 mm F3.5, Capture One 21 PRO

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2024年5月 8日 (水)

西新宿高層街 2024春 /  Nishi-Shinjuku High-rise area (TOKYO), spring 2024

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次は、昔からある西新宿の高層街を久しぶりに歩いてみます。見慣れたビルが現れますが、基本的には大きく変わっていない印象。新録の季節のためか、緑が眩しいです!

 

そのうちに新宿住友ビルに到着。三角形の外観から「三角ビル」と呼ばれていました。ここには昔、所用で定期的に来ていたので、懐かしい! でも、雰囲気が違って、なんかおかしい? どうやらリニューアルされたようですね。“国内最大級の全天候型イベント空間 「三角広場」”が、2020年6月に完成とされていました。

 

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May 2024 Nishi-Shinjuku High-rise area (TOKYO), CONTAX645, PhaseOne P30+, Distagon T* 35 mm F3.5, Capture One 21 PRO

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2024年5月 7日 (火)

東急歌舞伎町タワー(東京) / TOKYU KABUKICHO TOWER (TOKYO)

   

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久しぶりに、西新宿の高層街を散策してみました。

     
まず最初に、最近できたばかりの良く分からない!?「東急歌舞伎町タワー」を恐る恐る覗いてみました。遠くに見えているようで、実は西武新宿駅の横でちょっとびっくりしました。

東急系の新宿ミラノ座」が入居していた娯楽文化施設「新宿TOKYU MILANO」の跡地に、この東急歌舞伎町タワー;国内最大級のホテル × エンタメ施設複合タワーができました。建設は2019年から始まり23年4月に開業(ほぼ、コロナの最中)です。まだ開業して1年。

事前にフロアーガイド(概略を以下に)を見て行きましたが、なんだかほとんど理解できません。高齢者が行くような場所ではないのかもしれません(笑)。エントランスは本当に2階? こんな巨大な超高層ビルなのにエントランスはなんかチープ。超高層のオフィスビルと雰囲気が全く違う。エントランスを入るといきなり騒然とした「祭り」をテーマにした「新宿カブキhall~歌舞伎横丁」! 誰か若い人に同伴してもらわないとダメな感じでした(苦笑)。

       
B1-B4 ZEROTOKYO
(DJ、音楽、ライティングデザイン、ライブショーを新しい形で融合させた「エンターテインメント・ジャンクション」、ナイト・エンターテインメント) 
B1-B4 Zepp Shinjuku (TOKYO) LIVE VENUE
(新宿最大級のライブハウス) 
1F-5F ENTERTAINMENT & RESTAURANTS
(エンターテインメント&レストラン、1F バスターミナル、2F エントランス?、「祭り」をテーマにした「新宿カブキhall~歌舞伎横丁」、体験型アトラクションが楽しめる「THE TOKYO MATRIX」、アミューズメントマシンが揃う、namcoTOKYO、ミュージック&プレイラウンジ「ASOBINOTES(アソビノオト)」など) 
6F-8F THEATER MILANO-Za(900席の劇場)
9F-10F 109シネマズプレミアム新宿(日本を代表する作曲家坂本龍一氏が館内BGMと音響システムを監修した映画館)
17F JAM17 DINING & BAR(ホテル運営のダイニング&バー)
8F・20F‐38F HOTEL GROOVE SHINJUKU, A PARKROYAL Hotel(東急系のライフスタイルホテル、客室数538室)
8F・39F‐47F BELLUSTAR TOKYO, A Pan Pacific Hotel(東急系のラグジュアリーホテル、客室数92室)

       

この少々風変わりな建物の意匠(外装デザイン)は、付近にあったとされる蟹川の水源や「歌舞伎町弁財天」から着想を得て、「水」や「水の女神」をテーマにし、噴水をイメージしたそうです。また、最初はジェンダーレストイレ(男女兼用トイレ?)を導入したけれども、批判が殺到して通常のトイレに改修したとか。

  

    

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次に、西新宿の新宿エルタワーにあるニコンプラザ東京に久しぶりに立ち寄ってみました。運悪くもうGWのお休みに。でもエレベーターホールからは、東急歌舞伎町タワー・新宿プリンスホテル・西武新宿駅が一望できます。また小田急百貨店跡地の再開発工事も上からよく見えました。

        

May 2024 TOKYU KABUKICHO TOWER (TOKYO), CONTAX645, PhaseOne P30+, Distagon T* 35 mm F3.5, Capture One 21 PRO

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2024年5月 4日 (土)

奥多摩 本仁田山 2024晩春

    

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3年ぶりにトレーニングも兼ねて、奥多摩三大急登の一つ本仁田山(標高1224m)に登ってみました。GWの間に出かけましたので、この日は空いていましたが、前日の川苔山は兎にも角にも大混雑だった様です。この日もごく普通に、奥多摩駅から、上りは大休場尾根コース、下りは杉ノ尾根コースです。奥多摩駅の北側にある安寺沢(あでらさわ)集落から山頂まで一気に(歩行距離約2kmで)約800mの標高差を登ります。


奥多摩駅を降りて安寺沢集落に向けて歩き出し、日原川の橋を渡る際に駅の方を振り返ると、大岳山に連なる鋸山と例の有名な急階段があると思われる小ピークが、間近に見えています。

林道から登山口に入ると、あとは眺望もほとんどなく、ひたすら歩いて山頂に到着です。前回は山頂付近まで伐採・植林事業が進んでおり展望もそれなりにあったのですが、3年過ぎて木々などが成長したのでしょうか、展望があまり効かなくなっていました。

山頂には相変わらずベンチは2つだけ、手作りの山頂標識があるだけです。実は、この山頂から杉ノ尾根下山コースに向かって少し歩いたところにも、休息に適した場所があります。こちらの方が快適そうな印象でした。杉ノ尾根下山コースをしばらく歩いて振り返ると、多分本仁田山の山頂と思われるピークが樹間の間に見られます。同様に御前山も樹間の間に。しかし、この下山路、鳩の巣駅まで意外と遠く感じられます。下山後、この鳩の巣駅前のお店でのんびりしてしまいました。

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ところである新聞記事で「奥多摩を走るJR青梅線沿線一体をホテルに見立て、豊かな自然を楽しみながら周辺の古民家などに宿泊できる滞在型観光事業が進んでいる。第一弾として5月中旬に、鳩ノ巣駅近くでえレストランがオープン予定」が紹介されていました。鳩ノ巣駅が「フロント」の役割を果たすようでしたが、駅周辺にはまだポスターなどは出ていないような感じでした。改めてウェブで調べると、「沿線まるごとホテル」~「沿線」を「まるごと」楽しめる「ホテル」というサイトで紹介されていました。JR東日本との協力で、沿線全体をホテルに見立てる地域活性化プロジェクト「沿線まるごとホテル」だそうです。

April 2024 Mt. Honitayama (TOKYO), iPhone 13

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2024年5月 1日 (水)

清津峡(新潟県) / Kiyotsu Canyon Niigata Prefecture Japan, spring 2024

 

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清津川は苗場山付近から流れ出る信濃川水系の一つです。途中には、渓谷美と柱状節理で景勝地として知られる清津峡があります。柱状節理とは五角形や六角形の柱状の岩の集まりですが、自然の造形美として有名な景勝地になることが多いです。

清津峡は、清津峡温泉の開発(江戸時代)、国の名勝・天然記念物に指定、清津峡登山道での崩落事故による通行禁止(昭和)、歩行者用の渓谷トンネル建設、現代美術(大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ)による再生(平成)などの経緯をたどっています。

                             

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清津峡渓谷トンネルの全長は750m。3ヶ所の見晴所とトンネルの終点となるパノラマステーションからの眺めが”売り”です。特に終点のパノラマステーションでは、峡谷の景色を水鏡で反転させた幻想的なアート空間が広がり、まさに「インスタ映え」する絶景空間です。

春の平日にもかかわらず、大型観光バスによるインバウンドのお客さんも含めて大勢の人です。インバウンドのお客さんは、一体どのような観光コースで、決して便利な場所ではないここまでやってくるのかと思いました。スタッフに聞くと、繁忙期はとてもこんなもんではなく大混雑で、今では事前予約者のみが清津峡渓谷トンネルに入れるそうです。

今回初めてですが、期待以上のものでした。渓谷トンネルは、渓谷美と柱状節理が最も美しい区間で作られたものと思いますが、トンネルの終点部がぐるりとUターンして、下流側を眺めるようにして「パノラマステーション」が作られているのが印象的でした。

 

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トンネル入り口にあるショップ(休憩所)で、お土産に「スイートカボチャ」と「くりゆたかパウンドケーキ」を買ってみました。いずれも地元のカボチャや魚沼産コシヒカリが使われています。「スイートカボチャ」は柔らか洋風饅頭、「くりゆたかパウンドケーキ」はやや硬めのパウンドケーキです。どちらかというと、パウンドケーキの方が好みでした。

      

今回はまだ冬枯れの光景でしたが、冬の積雪時、春の新緑、夏の濃厚な緑、秋の紅葉と、季節ごとに楽しめるようです。

April 2024 Kiyotsu Canyon Niigata Prefecture Japan, CONTAX645, PhaseOne P30+, Distagon T* 45 mm F2.8, Capture One 21 PRO (お土産 iPhone 13)

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2024年4月27日 (土)

松之山温泉(新潟県) 2024年春 / Matsunoyama Hotspring Niigata Prefecture Japan, spring 2024

  

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新潟県十日町市にある松之山温泉の日帰り温泉に立ち寄る機会がありました。
殺菌効果や皮膚などに対して治癒効果があるといわれているホウ酸含有量は日本一で、有馬温泉・草津温泉とともに日本三大薬湯と言われているそうです。この付近は国内有数の豪雪地帯・地滑り地帯で、美しい棚田やブナ林が見られます。

開湯伝説によれば、約700年前の南北朝時代に鷹が温泉で傷を癒していたところを発見したとされ、「鷹ノ湯」と呼ばれています。1500年ごろ、越後守護代長尾氏の家臣の古文書に記録があり、上杉謙信の隠し湯とも言われています。
「鷹ノ湯」の温泉街は小さな谷間にあります。付近の山の斜面には桜とともに雪が残っています。公営の「鷹ノ湯」に寄りましたが、地元の人が大勢やってくるひなびた共同浴場です。冬の積雪期に来るといっそう風情があるように思えました。

帰り道、遠くに真っ白に雪を被った山々が連なっているのに気がつきました。

                     

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April 2024 Matsunoyama Hotspring Niigata Prefecture Japan, CONTAX645, PhaseOne P30+, Distagon T* 45 mm F2.8, Planar T* 80 mm F2, Capture One 21 PRO

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2024年4月15日 (月)

昭和記念公園 サクラとチューリップ 2024年春 (2)  / Cherry blossoms (Someiyoshino) and Tulips in SHOWA MEMORIAL PARK TOKYO, Spring 2024 (2)

       

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今年の東京は3月29日にようやく桜の開花宣言が出ました。昨年より15日遅く 平年より5日遅い。今年の3月は寒の戻りが続いたため、統計開始以来1位タイの早さだった昨年より2週間以上も遅い開花となったそうです。これは過去10年で最も遅い開花です。さらには、開花から満開までは6日間で、これは概ね平均的な日数だったようです。

                  

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立川市にある昭和記念公園では、さらに3日ほど遅れて満開になったような印象でした。チューリップは品種によって開花状況が全く違うようで、全体としてはまだこれから見頃といった感じでしたが、園内のエリアによってはサクラとチューリップがともに満開でたいへん華やいだ雰囲気でした。

                                   

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April 2024 SHOWA MEMORIAL PARK in TOKYO, CONTAX645, PhaseOne P30+, Distagon T* 45 mm F2.8, Zonnar T* 140 mm F2.8, Capture One 21 PRO

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2024年4月14日 (日)

昭和記念公園 サクラとチューリップ 2024年春 (1)  / Cherry blossoms (Someiyoshino) and Tulips in SHOWA MEMORIAL PARK TOKYO, Spring 2024 (1)

   

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立川口ゲートから入って大噴水の裏側から振り返ると、大噴水~カナール(細長い直線水路)~立川口ゲートと繋がったずっと先に、SORANO HOTEL(ソラノ ホテル JR立川駅北口のGREEN SPRINGS内)が横に広がっています。まるで、ヨーロッパでよく見る宮殿~庭園・池~噴水の並びのようです。お互い、それぞれ借景というところでしょうか。

            

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クリスマスローズ

             

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チューリップ すでに満開のところも

                       

          

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サクラとチューリップの協演

                         

April 2024 SHOWA MEMORIAL PARK in TOKYO, CONTAX645, PhaseOne P30+, Distagon T* 45 mm F2.8, Zonnar T* 140 mm F2.8, Capture One 21 PRO

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2024年4月11日 (木)

埼玉県小川町 カタクリ/ニリンソウ/仙元山 (3) / Mt. Sengenyama, Saitama Prefecture, Japan, Spring 2024

 

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一通りカタクリ・ニリンソウを見たので、仙元山(標高299m)に行ってみました。下里八宮神社から仙元山に向かいます。もう昼食の時間でしたが、途中の西光寺の裏山?のようなつもりで昼食も持たずにスタートしたのが、ちょっと失敗でした。里山の”遊歩道”を登るので、登山というほどではないのですが、仙元山まで意外と遠かったでした(苦笑)。ただ、カタクリ・ニリンソウとセットで見て回るのか、ハイカーの人たちが予想外に多かったでした。

       

この日は晴れていましたが、春霞で遠方の視界は良く無いです。ところどころに展望台があり、東京スカイツリーも見えるようです。仙元山山頂の一角からは、小川町市街地が見えていました。仙元山からは山城2カ所を巡って、東武東上線の武蔵嵐山駅(小川町駅の隣駅)まで行く、ロングコースもあるようです。この日は腹も空いて、小川町駅方面に下りました。
    
            

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仙元山山頂近くに「百庚申塚」というちょっと変わった所がありました。
庚申信仰は、干支で60年あるいは60日ごとの「庚申」に行なわれる祭りです。中国の道教に基づくとされ、「人間の体に住むというさんしちゅうがこの日、眠っている間に抜け出て天帝に罪過を告げ、命を縮める」というので、徹夜して心身を慎しみ、健康長寿を願う信仰です。NHK大河ドラマ「光る君へ」の第12回「思いの果て」にもこの庚申での出来事がありましたが、平安時代の初めに貴族社会で始まり、庶民の間には室町時代に広まったそうです。

庚申塔は普通は一基ですが、大勢の信者に呼びかけて百庚申、千庚申と多数の庚申塔が造られることがあるそうです。こちらの「百庚申塚」は江戸時代の末期に造立されたもので、明治後期まで「浅間神社」がここにあったそうで、4月の祭典は非常に賑わったと案内板に紹介されていました。「浅間神社」の取り囲むように庚申塔がずらりと並んでいたものと思われます。

April 2024 Mt. Sengenyama, CONTAX645, PhaseOne P30+, Apo Macro Planar T* 120mm F4.0, Capture One 21 PRO

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2024年4月 9日 (火)

埼玉県小川町 カタクリ/ニリンソウ/仙元山 (2) / Dogtooth Violet, Saitama Prefecture, Japan, Spring 2024 (2)

 

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埼玉県のほぼ中央部にある小川町。東武東上線とJR八高線が通り、「和紙のふるさと」「武蔵の小京都」などと呼ばれる里山が広がる小川町。ここもうん十年ぶりに訪れました。

ここには、かつての里山の風景を取り戻す目的で始められた地域の保護活動により形成されたカタクリの一大群生地があります。エリアはほとんど連続していますが、一応「カタクリとオオムラサキの林」「西光寺境内」「カタクリとニリンソウの里」の3つに分かれています。

 

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カタクリ自体は全体として見頃をやや過ぎた状態でしたが、大きな群落もあり、まだ十分美しく咲いていました。奥多摩の御前山のカタクリなどと比べてもたくさん咲いているのですが、里山のためか下草(雑草)もすでにかなり生育しており、カタクリの周辺や背後がごちゃごちゃした印象でした。

          

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April 2024 Dogtooth Violet, CONTAX645, PhaseOne P30+, Zonnar T* 210 mm F4.0, Apo Macro Planar T* 120mm F4.0, Capture One 21 PRO

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2024年4月 5日 (金)

埼玉県小川町 カタクリ/ニリンソウ/仙元山 (1) / Wind Flower, Saitama Prefecture, Japan, Spring 2024

       

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埼玉県のほぼ中央部にある小川町。東武東上線とJR八高線が通り、「和紙のふるさと」「武蔵の小京都」などと呼ばれる里山が広がる小川町。ここもうん十年ぶりに訪れました。

ここには、かつての里山の風景を取り戻す目的で始められた地域の保護活動により形成されたカタクリの一大群生地があります。エリアはほとんど連続していますが、一応「カタクリとオオムラサキの林」「西光寺境内」「カタクリとニリンソウの里」の3つに分かれています。

ニリンソウはそれほど大きな群落ではありませんが、可憐でちょうど見頃で綺麗でした。1本の茎から特徴的に花が2輪ずつ寄り添って咲く姿から、「二輪草」の和名の由来となっています。

ニリンソウ(二輪草)は、以前上高地でよく見ましたが、俳句では晩春(清明から立夏の前日まで〜おおよそ4月)の季語となっているので、特に高山植物というほどではなく本来は里山にも普通に咲いている花のようです。春の若葉は山菜に利用されますが、花がついていない若葉のころは、猛毒をもつトリカブトやウマノアシガタの若葉にもよく似ているので十分な注意が必要だそうです。

        

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April 2024 Wind Flower,  CONTAX645   PhaseOne P30+   Apo Macro Planar T* 120mm F4.0  Zonnar T* 210 mm F4.0   Capture One 21 PRO

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2024年4月 4日 (木)

バッハ・コレギウム・ジャパン(2024.03 聖金曜日)~マタイ受難曲

 

バッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)の演奏会に行くようになってから、春(3月下旬〜4月上旬)は、桜の開花とともにマタイ受難曲を聴くのが恒例となってしまいました。イエス・キリストの受難(十字架での磔刑)と復活(イースター/復活祭)は対になっていますが、音楽的には受難曲は十字架での磔刑により死ぬところで終わります。

マタイ受難曲はヨハン・セバスチャン・バッハの最も有名な曲の一つです。現代の大編成のオーケストラと比べると決して大きな編成ではありませんが、2組に分かれた管弦楽・合唱団・声楽のソリストが織りなす多彩な楽曲は、驚くべき壮大かつ深淵なるバッハの世界の描いています。マタイ受難曲は、その美しく分かり易いメロディーゆえに、バッハの宗教音楽を初めて聞く際にもお薦めと思います。

マタイ受難曲の私なりの感想や備忘録は以前も書いていますが *、今回は大好きな曲を整理して、どのような場面で歌われているのか再確認してみました。曲は第一部と第二部に分かれており、全68曲、演奏時間は3時間に及びます。今回の指揮は鈴木優人さんでしたが、チェンバロを弾きながらのたいへん熱のこもった指揮でした。第二部の中頃に歌われる有名なアリア(第39曲、第49曲、第52曲)が終わり、終盤に入ると優人さんの表情も柔和に和やかに変わっていきました。また、若きカウンターテナー(アルト) アレクサンダー・チャンクさんの美しくもよく通る声が素晴らしかった。

 

*(2023.5)(2023.4)(2021.4)  (2019.4)  (2018.3)  (2017.4)  (2016.3)  (2015.4)

 

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第一部(第1曲~第29曲) 弟子の裏切りなどによりイエスが捕らえられるまで

第1曲 合唱 2組のオーケストラと合唱団、声楽のソリスト (イエスの受難を目撃したエルサレムの信者、世の罪を負って十字架にかけられたイエスを象徴的に歌う。)

第20曲 アリア(テノール)+合唱 ー主の苦悩は我らの喜びとなるー オーボエ・ダモーレなどの伴奏 (ペテロ裏切りの予言など、イエスに迫り来る危機への信者の不安を描く場面)

第27曲 
A) アリア(ソプラノ、アルト+合唱)ー私のイエスは捕らえらえたー
B) 合唱 (歌詞)稲妻よ、雷よ、雲の中に隠れてしまったのか、・・・・・
(ペテロやユダの裏切りにより、エルサレムの祭司長や長老たちがイエスを捕らえたことに対する信者の悲しみ)

    

  
第二部(第30曲~第68曲) エルサレムの司祭長や長老たちがイエスを裁判にかけ、イエスが十字架に架けられ、埋葬・告別までの場面

第39曲 アリア(アルト) ー悔い改める者に哀れみをー (歌詞)憐れみたまえ、我が神よ、・・・・; 主にヴァイオリンと通奏低音の伴奏 (イエスが予言したペテロの裏切りを、ペテロ自身が悔いて泣く場面)

第49曲 アリア(ソプラノ) ー神の愛より出る魂の救いー (歌詞)愛により我が救い主は死のうとされる、・・・・・; フラウト・トラヴェルソ、オーボエ・ダモーレなどの伴奏 (ローマ帝国エルサレム総督の裁判で、ユダヤの司祭長や長老たちがイエスを十字架にかけるように求める場面) 

第52曲 アリア(アルト) ーわが心を、血の受け皿としてー (歌詞)我が頬を流れる涙が、・・・・; 主にヴァイオリンと通奏低音の伴奏 (イエスが鞭打ちに処せられ、続いて十字架に向かう場面) 

第68曲(終曲) 合唱 ー安らかに眠りたまえー (イエスへの哀悼と告別)

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2024年3月30日 (土)

東京(靖国神社)でソメイヨシノ開花、我が家では光陽ザクラが見頃に

 

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3月29日 東京(靖国神社)でようやく桜開花との報道。 昨年より15日遅く 平年より5日遅い。今年3月は寒の戻りが続いたため、 観測史上1位タイの早さだった昨年より2週間以上も遅く、過去10年で最も遅い開花だったそうです。

我が家の周辺では、28日の暑さで突然光陽ザクラが開花し、あっという間に見頃になっています。ソメイヨシノはまだ一分咲き程度。その中で真っ白な花をつけたサクラが、すでに葉桜に。

                        

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March 2024 Tokyo, CONTAX645 PhaseOne P30+ Apo Macro Planar T* 120mm F4 Capture One 21 PRO

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2024年3月29日 (金)

化粧品についてきた大谷翔平選手のグッズ!?

 

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妻が化粧品を買ったら、大谷翔平選手のグッズ(粗品)がついて来たそうです!?


それが私へのお土産になったのですが、一見してTシャツ?と思ったら、黒の今治タオル、それもやや大きめのスポーツタオルでした。大谷選手のサイン(背番号17も)がタグになっています。

渦中の大谷選手ですが、問題・事件が早く解決し、再び素晴らしい活躍をされることを願っています。

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2024年3月27日 (水)

三峯神社から雲取山を望む 2024春 / Viewing Mt. Kumotoriyama from Mitsumine Shrine, Chichibu Japan, Spring 2024

 

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その昔、友人3人とこの三峯神社から2泊3日で雲取山をこえて雁坂峠まで縦走したことがあります。東京を朝出発し、西武鉄道・秩父鉄道・西武バス? 三峰ロープウェイを乗り継いで、昼前に? ようやく三峯神社に到着しました。ロープウェイを降りて三峰神社の入り口に立つ鳥居が、この白い鳥居だったと思います。拝殿や随身門も立ち寄ったはずですが、あまり記憶に残っていません。

今回、駐車場周辺からは雲取山・白岩山・妙法ヶ岳が良く見えます。そもそも”三峰山”という山があるわけではなく、雲取山・白岩山・妙法ヶ岳の3つの総称として”三峯”と呼ばれているそうです。ここから雲取山まで10.5kmです。昔来た時には天気は良かったはずですが、この”三峯”を眺めた記憶がなく、雲取山まで苔むした原生林の中をひたすら歩いた記憶しか残っていません。

日本百名山の雲取山は東京都の最高峰(標高2017m)ですが、分かってくると意外と都内からも見えていることに気が付きます。

          

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March 2024 Mitsumine Shrine, CONTAX645, PhaseOne P30+, Distagon T* 55 mm F3.5, Zonnar T* 140 mm F2.8, Capture One 21 PRO

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2024年3月24日 (日)

秩父の三峯神社 2024春 / Mitsumine Shrine, Chichibu Japan, Spring 2024

 

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うん10年ぶりに、秩父の三峯神社に行ってきました。

その昔は三峰ロープウェイで行きましたが、いつの間にか廃止になっていました(2007年12月廃止)。今回はクルマです。秩父市中心部から1時間少々、意外と遠いです。標高1,100m付近にあるので道路の積雪や凍結などを心配しましたが、三峯神社駐車場のウェブカメラを見ると(周辺の山には雪はあるのでしょうが)道路には雪はなさそうでしたので、天候を見計らって出かけてみました。実際、道路の路肩にはあちらこちらに雪が残っていましたが、ノーマルタイヤで運転には全く問題ありませんでした。

それにしても、決して便利な場所ではないのに参拝者が多くてびっくり。西武鉄道が秩父観光の目玉としてよくPRしていますが、「三峯神社」は「ご神木」にみなぎる強力な“霊気”で、”関東最強のパワースポット” “天空のパワースポット”と言われているそうです。主なご利益は「夫婦和合」「家内安全」だとか。

また、御神木の木片を内符に入れたお守り(氣守)のうち、白色の限定品「白い氣守」の頒布日には、秩父から神社駐車場に向かう道路の大渋滞が発生し、それに伴いさまざまな問題が出たために、「白い氣守」の頒布自体が休止されたそうです。熱心な人が多いですね。

   

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主要な建物がある範囲はそれほど広くはありません。主な見どころは、三ツ鳥居(1つの明神鳥居の両脇に小規模な2つの鳥居を組み合わせたもの)、随身門(旧 仁王門)、遥拝殿 (奥宮の遥拝所、秩父盆地の展望台)、拝殿および本殿あたりでしょうか。そのほかに、日本武尊銅像(社伝によると、日本武尊が東征中に創建)、神楽殿、秩父宮記念 三峰山博物館など。随身門・拝殿・本殿などは、装飾が素晴らしいように思えますが、特別な由来なども書かれていないので、どの程度の価値があるものなのか良く分かりません。

三峯神社は中世には、修験道場として関東各地の武将の崇敬を受けたようです。狼を守護神としているので、狛犬の代わりに狼の像が鎮座しています。オオカミは畑を荒らすシカやイノシシなどの害獣から作物を守護する動物であったことから盗難除け・魔除けの象徴として、親しみを込めて「おいぬさま」とも呼ばれています。

                 

    

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駐車場から参道入口の手前に、「大島屋」というお土産屋・食堂を営むお店があります。ここで昼食を取ります。西武鉄道がよく宣伝している秩父名物? の”わらじカツ丼”を食べてみます。大きな薄い豚肉を揚げてカツ丼風にしています。肉は2枚、卵はかかっていません、シンプルなお汁がかけられています。なめこ汁がついています。注文してすぐに出来てくるので、多分その場で肉を揚げているのではないと思います。温めているだけ? 従って味もそれなりです。テラス席が人気で、順番待ちでした。

もう少し暖かくなれば、花が咲いたり、木々も緑に覆われ、参拝以外に、周辺を散策したりしても楽しめると思いました。ちなみにこの日は快晴、午前9時に気温0℃、午後1時に8℃でした(東京は12℃程度)。

    

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March 2024 Mitsumine Shrine, CONTAX645, PhaseOne P30+, Distagon T* 55 mm F3.5, Zonnar T* 140 mm F2.8, Zonnar T* 210 mm F4.0, Capture One 21 PRO

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2024年2月29日 (木)

ドコモ「持ち込み機種変更」「Apple StoreでiPhone購入」

・・・・・ケータイに疎い者の独り言(2)・・・・・

      

1)ドコモの「持ち込み機種変更」
iPhone SE(第一世代)を5年半(バッテリー交換なし)で使っていたところ、さすがにバッテリーの劣化が激しくなり、自宅のWifiで使用する場合はともかく外出して電波を拾う形で使う場合は、バッテリーがあっと言う間に無くなってしまう状態になりました(苦笑)。そこで新しいiPhoneを物色することになったのですが、バッテリーは出来るだけ大きいものを、でも最新機能まではいらない(価格も高いし)、と言うことでちょっと古い旧型のiPhone 13に眼をつけました。ドコモショップにあれば、ショップでごく普通に「機種変更」をしたのですが、いつの間にか在庫がなくなっている。何気なくApple Storeを見ると、iPhone 13の新品がまだ各色・各データ容量、どれでもあることに気がつきました。価格もかなり安くなっています。これならば、iPhone本体はApple Storeで好きなモデルを買って、ドコモと回線契約をすればいいや、と言うことになりました。

Apple Storeでも対応キャリアによっていろいろな購入方法があるようですが、基本はiPhone本体のみ購入で、SIMカードはついてこないようです。この場合は、ドコモオンラインショップ「ご用意いただいた携帯電話機をドコモのSIMカードでご利用する際のお手続き」に説明がありますが、AppleやAndroidを全て含んだ一般的な説明なので、分かり難いように思います。

 

そこでドコモショップで事前確認を行います。ショップでは特に嫌な顔もされずに、こちらの質問や確認事項についてきちんと説明をしてくれました。ドコモとの回線契約は変わらず、古いiPhoneから新しいiPhoneへの変更なので、ごく簡単でSIMカードを入れ替えるだけと説明されました。SIMの入れ替えをショップに依頼できるのかと尋ねると、あまりにも簡単・短時間の作業なので、有償の作業にならない。iPhoneの初期設定やデータ移行ができないならば、SIMの入れ替えとセットで有償の作業になるかもしれない。皆さん、自分で簡単に出来ますよ! とのこと。このような機種変更を「持ち込み機種変更」と言うそうですが、念押しされたのは、iPhone本体(本体の管理、初期設定、メッセージ・メールなどの基本アプリの設定管理)の取り扱いは全て自己責任となり、ドコモの責任は回線契約のみだということ。通常の「機種変更」では落下による液晶の破損などに対してドコモの修理サービスなどもあるが、「持ち込み機種変更」ではそのようなサービスは受けられない。サービスが必要ならばApple Careに入る。ドコモとしては、「持ち込み機種変更」(と言っても、実際にはショップに持ち込みする必要はないのですが)の場合、スマホが変更になっていることをドコモはシステム上は把握できない、プランなどの契約内容も従来通りで一切変わらないとのこと。またApple Storeでの購入は、分割払いの場合は審査に時間がかかる場合もあるので、急ぐ場合は一括払いの方が良いとのことでした。

  

2)Apple Storeからの購入
Macの購入でもApple Storeを利用したことはありますが、iPhoneの場合、実にあっけなくかつスマートに完了です。もちろん希望したモデルをゲットです。一番驚いたのは配送が非常に速いことです。一体どこから配送されてくるのだろうかと思いました。送り状を見てもよく分かりません。

     

3)自分で「持ち込み機種変更」
・まず旧iPhone のデータ整理。移行すべきデータを再確認して、必要なデーターだけicloudに保存されるように整理します。対象はメール、いわゆる連絡先(名前・住所・電話・メールアドレスなど)、画像、インターネットのお気に入りURLなど。重要な画像データはMacにもバックアップ。

・SIMカード交換 久しぶりのためか、SIMカードがピン(クリップ)でなかなか取り出せない。特に古いiPhoneでは固まっているのか、悪戦苦闘。

・初期設定 新しいiPhoneにSIMカードを入れ、電源に繋ぐと、初期設定メニューが出るので、それに従っていく。データ移行には、古いiPhoneからの自動移行と手動で新規に移行の選択があり、試しに手動で進むとicloudのデータがないと警告されて、もう一度工場出荷状態へ。自動移行で進むと、MACのパスワードを要求されるがなぜかリジェクトされて何度もやり直し。複数持っているApple IDとパスワードも再度確認した後にもう一度再開。けっきょくトラブっているパスワードは、所持している複数のMacのうちの1台の購入時のコンピュータアカウントのパスワードであることが判明。さらに何度もパスワードや電話番号を入力して認証を切り抜けると、自動的に古いiPhoneデータの転送が始まって移行作業が完了!(この場合、新旧iPhoneの本体同士を近づけることでデータ移行が進みますが、これを「クイックスタート」と言うそうです) 続いて、初めてのフェイスIDの設定。設定のために顔をiPhoneの前でいろいろ回すけれども、何度かやり直しているうちに、要領よく顔を回すことができます。これで基本的な設定が完了。

・iPhoneのiMessageとSMS/MMSの確認、ドコモの+メッセージのインストール、移行したメッセージや連絡先の確認など;
ドコモ契約の場合、Apple端末同志の場合は携帯キャリアに関わらずiMessage(メッセージ)が使えるので文字数制限や画像添付などについて問題ないのですが、相手がAndroidなどの端末の場合には相手のMMS(メディアメッセージングサービス)/SMS(ショートメッセージサービス)からは受信できるのに、自分のiPhoneからは送信ができないということになっています(ソフトバンクやauでは問題なくSMS/MMSの送受信ができますが、ドコモだけの特殊事情です)。これはけっこう使い難いです。したがって、スマホの電話番号(メッセージ)ではなく、スマホやパソコンなどの一般のメールアドレスを利用してメールしてしまうことが多いです。ただ、初めての相手の場合、状況がよく分からずメッセージ/メールのやり取りがうまくできず困ることがあります。

・ドコモメール (@docomo.ne.jp)
結論から言ってしまうと、旧iPhoneの設定でドコモメールのプロファイルをまず削除した上で、新iPhoneにおいてWifiをオフ(ドコモ回線使用)してインターネット接続・テザリング接続は解除・Safariブラウザからドコモの「iPhoneドコモメール利用設定」にアクセスして、ドコモメールのプロファイルの再設定を行います。これで、新iPhoneのメールアプリにドコモのフォルダが作成されます。

iPhone機種変更後の「iPhoneドコモメール利用設定」の解説はよくあるのですが、旧iPhoneでのプロファイル削除はあまりにも常識的すぎるのか、ウェブ検索してもなかなかこの重要な点が見つかりません。このプロファイル削除自体は、いろいろなトラブル処理の方法としても使われているようです。そもそも、旧iPhoneでプロファイルの削除が出来ていないと、新iPhoneでのドコモメールのプロファイルの再設定が出来ません。インストールしようとしても何も反応しません。一方、Wifi接続の旧iPhone(SIMカードは既に無い)には、不思議なことに(?)いつまでたってもドコモメールが来ます(笑)。

旧iPhoneでのプロファイル削除方法です。ホーム画面から「設定」「一般」「VANとデバイス管理(プロファイル)」「iPhone利用設定ver.〇〇(ドコモメール利用設定)」と進んで「プロファイルを削除」。
新iPhoneでのプロファイル再設定方法。ドコモのウェブサイトから「iPhone・iPadでドコモメールを使う」「設定手順 3. iPhoneドコモメール利用設定」で行います。dアカウントのID、パスワードが必要となりますが、簡単に終了します。

        

これで、ようやく新しいiPhoneがふつうに使えるようになりました(^^;)

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2024年2月26日 (月)

ドコモ 「ドコモ光」「光事業者変更番号の取得」「ひかり電話ルータ」

・・・・・ケータイに疎い者の独り言(1)・・・・・

      

昨年(2023年)7月にドコモから「irumo」(イルモ)、「eximo」(エクシモ)、ahamo(アハモ)という新料金プランが発表されました。私自身はほとんど関心がなかったのですが、秋になってある事情によりドコモショップを訪れた事により、真剣に考えるようになりました。

      
この新料金プランは「わかりにくい」と不評だったそうですが、ネット上での解説によると、携帯電話の契約に加えてドコモ光とdカードへの加入により大幅な割引となり、大きな価格競争力が得られるはず、とのことでした。
我が家は長らくソフトバンクと契約していたために、ドコモ光やdカードにはもちろん加入しておらず良く分かっていませんでした。しかし、そう遠くない時期に機種変更をせざるを得ない状態でしたので、現状の契約だとスマホ使用料が大幅に上がってしまい、ちょっと困る状況が想定されました。

   

             

スマートフォンとパソコンのインターネット利用のためには、1)回線事業者(NTT、KDDI、ソフトバンクなど)、2) プロバイダー(インターネットサービスプロバイダーとも呼ばれインターネットに接続・利用するためのさまざまなサービスを提供する通信事業者;OCN、Yahoo!BB、BIGLOBE、So-net、@niftyなど)、3)レンタルサーバー(Webサイトを公開するためのサーバーを貸し出しするサービス会社、メールの保存、FTP、データベース、ファイヤウォール、ドメインなども)が必要で、さらに4) ブログ作成サービス (Webサイト作成のためのアプリ提供サービス;WordPressブログ、Amebaブログ、note、はてなブログ、FC2ブログ、Tumblr、@nifty:ココログなど)もあります。現在では1)-3)の会社は特にそれぞれクロスオーバー的にサービスを行っています。

  

    
「ドコモ光」とは「NTTのフレッツ光回線またはケーブルテレビの設備を使ってドコモが提供するプロバイダ一体型の光インターネットサービス」(ドコモはNTTのグループ会社)です。したがって、基本的には回線事業者とプロバイダーと個別に契約する必要がない、つまりドコモを窓口として一括契約で済むことになります。「ドコモ光」でたいへん驚くのは、ソフトバンク系のYahoo!BBを除く、大部分のプロバイダーがこの「ドコモ光」に参加していることです。

今までも回線事業者とプロバイダの主導権争い?に翻弄され、不愉快な思いを何度もしました。
・@nifty光 with フレッツ 〜2016年
・主契約 NTT東日本 フレッツ 光ネクスト+副契約 @nifty光ライフ with フレッツ 2016年〜 (NTT 「フレッツ光」回線、機器・設備利用料、nifty コース月額料、オプションサービス利用料)
・@nifty光  2018年〜
・ドコモ光 主契約(NTT回線等使用料、niftyプロバイダー料金〜月額料)+副契約 nifty(オプションサービス利用料)

つまり、「ドコモ光」によってドコモとプロバイダーとの力関係が完全に変わったようにも思います。これは予想以上の影響があるようにも思えます。

  

   

ドコモショップで詳細を打合わせる際には、スマホ(iPhone)・パソコン(MAC)・タブレット(iPad)・固定電話(NTT東日本)のセットで現状の費用、契約変更後の費用を自ら事前予測し、ショップで確認・訂正・提案などをしてもらいました。スマホは4G契約で従量制でしたので判断が難しいのですが、費用は事前予測も契約変更後の実際も概ね1割程度安くすんでいる感じです。固定電話はひかり電話(IP電話)への変更ですが、割安感が大きいです。音声の品質も全く問題ないです。(現在の固定電話は停電時には使用不可で、防災用に停電時でも通話可能なのは昔の黒電話と公衆電話だけなので、NTTの固定電話に固執する必要はあまり無いようです。)

この契約変更に際して「光事業者変更番号の取得」(主たる契約事業者の変更届?)が必要となりました。機種変更などに際してキャリア変更をする場合(のりかえ)に必要な「転用承諾番号の取得」ではありません。

また以下のような各種の手数料がかかりました。

ドコモ 契約事務手数料3300円、ドコモ光工事料4400円(計7,700円)
nifty  事業者変更(解除)手数料3300、@nifty光 解除手数料(3年) 22,000(不課税)(計25,300円) 
NTT東日本 工事料2,200
合計35,200円と、けっこうな金額です(笑)。ショップ独自のキャッシュバックキャンペーンでかなりの金額は負担してくれました。ただ、@nifty光 解除手数料は条件によってはかなり高額となり、ショップでも対応しきれなかったようで、一部の費用は持ち出しとなりました。

いずれにしても、これで契約がシンプルになり、回線事業者とプロバイダの主導権争いに巻き込まれることもなく、中長期的に見れば費用も低減できてまずまずかと思いました。

 

 

さて、契約が完了し、NTTからひかり電話用のルータ(RT-S300NE)も到着し、回線も開通しました。このルータはひかり電話(IP電話)や無線LANとしての機能も持っていました。接続によりひかり電話(IP電話)は何も問題なく通話が可能でした。

ところが、インターネット接続には一悶着ありました(苦笑)。我が家では、光回線終端装置〜新しいひかり電話ルータ〜無線Wifiルータ(NEC Atermシリーズ)〜MAC, NAS, iPhoneと繋がっています。したがって、新しいひかり電話ルータにはWifi機能がついていますが、これは単にスルーするだけになります。接続当初はインターネット接続ができなくなりました。やむをえなく、NTT「設置に関するトラブル」を見ます。ルータの各種ランプ点灯には異常が無く、けっきょく、NTTのウェブサイト「Web設定」ページに入って、設定変更を試みます。設定メニューを全て見て、変更できそうな箇所を探しますが、該当しそうな部分は最初からグレー表示で何もできません。何度も堂々巡りをし、工場出荷状態に戻したりしてみますが、やはりインターネット接続ができません。NEC Aterm Q&A「NTTで光回線を契約している場合の、Atermやその他の機器(ONUなど)の接続イメージが知りたい」では、Atermルータ使用の場合はひかり電話のルータ機能を停止すること、接続すべきポートなどが説明されています。NTTの「Web設定」ではひかり電話のルータ機能利用が大前提で説明されているような気がしました。

最初から3時間たち、今日はもう諦めようと思っていたところ、ふと気がつくとインターネットにアクセス出来ていました。何度も堂々巡りをしましたが、けっきょく最初からどこも設定変更を出来ていないはずなのですが・・・・・。良く分かりませんが、ようやく一件落着となりました。

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2024年2月18日 (日)

<movie> 雪の奥多摩・大岳山 2024年冬 / Trekking in the snow mountain trail to Mt. Ohdakesan, Japan

youtube動画(MOVIE) SD/HD/4K ; 雪の奥多摩・大岳山 2024年冬

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奥多摩の山間部では2月上旬にかなりの降雪があったようです。それから少し日時が経ってしまいましたが、年に一度くらいはアイゼンを使いたいので、出かけてみました。

コースは、ごく普通に武蔵御嶽神社から大岳山山頂への往復です。
2022年2月の大雪の際には、武蔵御嶽神社への入口(登山道への分岐点)でアイゼンを装着して行きましたが、今回はそのかなり先の東屋のある岩石園への分岐でようやくアイゼンを装着です。登山道周辺にはまだ20cmほどの積雪も見られましたが、登山道自体はかなり踏み固められており、一部区間で凍結しているような状態でした。全体としては、アイゼン無しでも登れないことはないような感じでした。

                        

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山頂からは丹沢~富士山~三頭山・御前山、御前山の背後に見える大菩薩嶺や奥秩父などが綺麗に見えていました。山頂の案内板を見て、雲取山もはっきりと見えていることを初めて知りました(笑)。この日、下界では4月の陽気で、山頂でもポカポカ陽気で暖かく、のんびりと過ごすことができました。

平日のこともあり、この日行き交う登山者は20名ほどと少なかったでした。

                  

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February 2024 Panasonic LUMIX S1 LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S., Capture One 21 PRO

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2024年2月10日 (土)

鎌倉 松原庵 青

          

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鎌倉に少々所要があって「鎌倉 松原庵 青」というレストランで食事をする機会がありました。たいへん人気のあるレストランだそうです。

松原庵というと、鎌倉では有名な老舗の蕎麦屋さんだそうで、2021年春に「鎌倉 松原庵」が手がけるホテル HOTEL AO KAMAKURAがオープンし、そのレストランが、こちらの「鎌倉 松原庵 青」だそうです。鎌倉と言っても、江ノ電 腰越駅から近く、また目の前に江の島を望む国道134号線沿いにあります。

         

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店内には「青」のモチーフをデザインしたインテリアが印象的で、蕎麦をうっているコーナーもあります。時間帯の関係で朝食メニューですが、ご覧のような鎌倉周辺の地産地消的な食材をベースにした繊細な味付けの朝食でした。朝食ですので、さすがに蕎麦は出てきませんでしたが、デザートのケーキは「そば粉のバーターケーキ」でした。

江ノ島方面はなかなか行く機会が無いですが、良いお食事処を教えてもらい、よかったでした。

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January 2024, Kamakura Matsubara-An AO, iPhone SE

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2024年2月 7日 (水)

景信山~高尾山 2024冬 / Trekking from Mt. Kagenobuyama to Mt. Takaosan, Japan, Winter 2024

 

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景信山山頂から富士山、相模湖
          
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景信山山頂から小仏城山、高尾山

        

       

例年、正月明けに軽い足ならしでトレッキングに出かけますが、今年はなんとなくタイミングを逸してしまい、今更の今年初めての山行となりました。

景信山への最後の登りで、なぜか道を間違えるというトラブル(笑)? が生じました。この付近では環境保全のためによくある「ここは登山道ではありません」という案内を見ているうちに、なんとなく左側の巻道風の道を進んでしまい、おかしいと思いながらも直進すると(遭難することはないので)、いつも歩いている景信山南側の登山道に出てしまい、こちらから山頂へ登り返すことになりました。たぶん、いつもの登り道は、案内の右側だったのでしょうね(苦笑)。

      

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最近、奥高尾・高尾山方面には平日しか行かないので、景信山・小仏城山・そして高尾山直下のもみじ平の茶屋までが、いつもクローズしているようです。景信山のなめこうどんも食べる機会がないです。仕方がなく高尾山山頂まで行って、曙亭でとろろ蕎麦を食べます。蕎麦を注文するのは初めてですが、なかなか美味しかったでした。それにしても、高尾山山頂まで来ると突然大勢の来訪者に遭遇し、雰囲気が一転します。この日も季節外れの陽気で汗をかきかきのトレッキングでした。下山後は、いつものごとく有喜堂本店(高尾山ケーブルカー駅と京王高尾山口駅の中間くらい)で茶まんを買って帰路につきます。

February 2024 CONTAX645, PhaseOne P30+, ウエストレベル ファインダー, Distagon T* 55 mm F3.5, Capture One 21 PRO, (iPhone SE)

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2024年1月31日 (水)

小田原駅東口 ミナカ小田原 & 箱根湯本温泉 河鹿荘 2024冬

      

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久しぶりに小田原・箱根湯本温泉のミニ旅行です。

小田原駅東口には「ミナカ小田原」(2020年12月オープン)ができていて、すっかり様相が変わっていました。「ミナカ小田原」の低層棟(江戸情緒薫る「小田原新城下町」)にはお土産屋さんや飲食店街などの商業施設が、高層棟にはホテルなどが入っています。「みなか」とは「真ん中(中心)」という意味の古語で、この施設が、多くの人がであい、ゆきかい、にぎわう中心(みなか)として愛されるようにと願いが込められているそうで、「みらいの宿場町小田原づくり」がコンセプトだとか。駅西口でも高層マンションが建設中で、駅周辺は大きく変わっていくようです。

以前は、駅周辺どこで食事しようかと迷ったものでしたが、今では良くも悪くも「ミナカ小田原」で事足りてしまうような印象でした。今回は「みなと食堂」で海鮮丼のランチです。

   

箱根湯本駅前から狭い国道の両側に立ち並ぶ商店街を覗いてお土産などを買ったりしながら、のんびりと行きます。こちらの地元出身の知人の話では、最近では地元のお店がすっかり減ってしまって、まったく知らないお店が増えたと言っていました。

        

        

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この日は、箱根湯本駅からも近く、早川に面したホテル河鹿荘で温泉を楽しみます。今では「箱根二十湯」とも言われるほど箱根には数多くの温泉場がありますが、箱根湯本温泉の開湯は奈良時代で箱根の最古の温泉郷です。散策する場所もいろいろとあるようです。

2階はフロント・ラウンジ・料亭などがあるメインのフロアーですが、渓流や庭園を模した水場が広くあります。管理がたいへんそうです。大浴場・露天風呂は男性用が2階、女性用が6階と分かれており、入れ替え制は無いそうです。男性用には広大な洗い場がありました。1階はダイニング・会議室・宴会場で、昔ながらの団体さん向けのフロアーのようです。

部屋は和室で、早川と対岸の温泉街が見えます。お茶受けの漬物4種類と和菓子が用意されていました。多分全館共通の空調システムだと思いますが、エアコンも程よく効いており、快適に眠ることができました。

      

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夕食も朝食も2階(1.5階?)の料亭「錦」で頂きます。こちらは完全な個室でした。掘りごたつ式で、足元には赤外線のヒーターがあります。
夕食は月替わりの会席料理で、1月は「新年の始まりに思いをはせた献立」だそうです。別注の特別料理(一品料理)などのメニューもありましたが、ごく標準的なコースでも十分満足できるお料理でした。全体として、大部分が魚を素材とした料理でしたので、肉が食べたいというお客さんには1月のメニューはややミスマッチかもしれません。アルコールの選択肢がやや少ないような気もしました。

 

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朝食も和定食で、あつあつのアジの干物を頂きました。「河鹿荘」の刻印が押されたさつま揚げなどがあったり、いろいろとこだわりがあるようです。

 

チェックアウトが10時と少々早いのが残念なところですが、駅からのアクセスも良く、全体としてはコスパの高い温泉旅館だと思いました。

January 2024,  SONY DSC-RX1R Zeiss Zonnar T* 35mm F2.0 and iPhone SE

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2024年1月29日 (月)

ブリティッシュパブ HUB(東京オペラシティ)

   

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”本場英国PUBの雰囲気で美味しいお酒と英国フードで最高の時間を!”

   

      

西新宿の東京オペラシティ、コンサート終了後、初めてB1のブリティッシュパブ HUBに入ってみました。パブなのでなかなか盛り上がっています。ちょうどサンクンガーデンに面した席が空いていました。ハブエール HUB ALE(ビール)、ソーセージの盛合わせ、海老とモッツァレラのバジルパスタをオーダーします。ハブエールはちょっと変わった味のビール、パスタはニンニクが良く効いており、やや脂っぽい。全体としてはやや大味。でも、賑わうパブの中では楽しい。

          

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一方、1階のベーカリーレストラン ル・パン・コティディアン "ヨーロッパ調な雰囲気がお洒落な空間" は対照的に繊細な味付け。

このパブには、演奏会終了後の演奏家や関係者がよくやってきます。この日も、先ほどまで演奏していた方々がやって来て、ガラス越しに思わず眼が合ってしまいました。

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2024年1月15日 (月)

新宿花園稲毛神社へ初詣、近くの「玄海しょくどう」へ

  

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この1月、2度目の初詣ですが、たいへん珍しく新宿繁華街の神社に初詣をする機会に恵まれました。

靖国通りを新宿歌舞伎町を横目に眺めながら雑踏の中を歩き、都電の引き込み線跡を利用した遊歩道「四季の路」に入り、ふたたび飲み屋街が連なる「新宿ゴールデン街」を横目に眺めながら、一旦明治通りまで抜けます。花園稲毛神社の周りを一周して、正面の参道入り口にようやく到着です。

新宿遊歩道公園「四季の路」は、昭和45年3月に廃止された都電13系統(新宿駅前~水天宮前)の専用軌道敷を整備し、昭和49年6月に遊歩道公園として開園したそうですが、新宿付近の都電にはまったく記憶が残っていないですね。

 

 

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新宿 花園稲毛神社ですが、新宿の街の中心にあり、江戸時代に内藤新宿が開かれて以来、新宿総鎮守・街の守り神として祀られています。創建の時期ははっきりしませんが、徳川家康が江戸に入った1590年にはすであったそうです。

境内には昭和にできた芸能浅間神社があり、八代亜紀ほか芸能人の奉納者の名前が多く並んでいるほか、藤圭子の『圭子の夢は夜ひらく』の歌碑が建立されています。芸能関係の催し物などが定期的に開かれています。この日も報道各社のカメラマンが大勢いて、芸能関連のイベントが開かれていたようです。祭神の木花之佐久夜毘売(このはなのさくやびめ)は火中で出産するという強さをもつ女神だそうで、本来は火難除け、安産・子授けの信仰対象のようです。芸能との関係は分かりません。

       

ところで「内藤新宿」は、江戸時代に設けられた宿場の一つで、甲州街道に存在した宿場のうち、江戸日本橋から数えて最初の宿場でした。「内藤新宿」の開設にあたっては浅草商人が莫大な金額を上納して願い出たのですが、幕府の厳しい審査がありました。宿場を運営する町人や近隣集落は公用通行に対して人馬の提供を行う義務があり、通行量が増加すると人馬の提供は大きな負担となったようです。一方で、旅籠屋や茶屋などで繁華街・行楽地・岡場所(色町)としても賑わうメリットも大きかったそうです。

  

       

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花園稲毛神社を後にして、ふたたび靖国通りを歩いて老舗水炊専門店「新宿・玄海」に到着です。ちょっと先にはヨドバシカメラ(ヨドバシホールディングス)の本社があって驚きました。水たきは主に九州と関西で食されてきた鍋料理で、水で炊く事によって出汁を作りながら具となる野菜と共に食べますが、最も味を抽出しやすい事から水たきと言えば鶏を使用することが一般的だそうです。東京では、こちらの創業者が初めて紹介したと考えられているそうです。「玄海・本店」では水たきのフルコース料理が、「玄海しょくどう」ではランチなどが提供されています。

         

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私はこちらのお店は初めてでしたが、ランチメニューは丼物+水炊きのセットメニューとなっているようです。例えば、親子丼+水炊きスープセット、親子丼+水炊き小鍋セット、親子丼+水炊き大鍋スープセットのような組合せです。私は炭火焼き鳥丼・水炊き小鍋セットを注文、ご飯は普通/大盛りを尋ねられたので、なんとなく大盛りを頼んだら、かなりのボリュームで食べ過ぎになりました(笑)。親子丼も焼き鳥丼も水炊きのスープも、一般のお店で食べる味とかなり違っていて、なかなかのお味でした。

普段めぐる新宿界隈とはちょっと違った体験で、良いお店も教えてもらい、有意義な一日となりました。 

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2024年1月 4日 (木)

謹賀新年 / Let me express the greetings of the season.

      

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元旦 「令和6年能登半島地震」で被災地は壊滅的な被害
2日 羽田空港 JALと海上保安庁の航空機衝突 大規模火災に、JAL機 乗客乗員全員が奇跡の脱出
3日 北九州・小倉の「鳥町食道街」で大規模火災〜「鍋から火が出た」 / 山手線車内 20代女が刃物で「人を殺そうと思った」 4人が病院搬送 

新年の祝賀を交わす間も無いほど、元旦早々 大規模災害、前代未聞の大事故などが続き、社会も騒然としています。問題山積の日本にまた重い課題が増えたようです。

                 

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January 2024,  SONY DSC-RX1R Zeiss Zonnar T* 35mm F2.0

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2023年12月25日 (月)

クリスマスのローストチキン

     

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最近はクリスマスと言っても街がそれほど盛り上がるわけでもなく、静かに過ぎていくようですが、我が家でも今年はローストチキンを焼いてみました。

夫は専門店に買い出し、下ごしらえと焼くのは妻、最後の後片付けは再び夫です。買ってきたのは、「さんわのローストチキン」〜骨付もも肉のローストチキンです。下ごしらえの時間を十分取るので、余裕を持って買いに出かけます。「たれ」は妻の秘伝?のたれです。焼き方は、さんわの調理方法によると、オーブン・フライパン・電子レンジの3種類です。我が家はガスオーブンですが、電子レンジには少々びっくり。焼き目が出来るのだろうかと、懐疑的。

豪華なクリスマス料理ではありませんが、美味しく焼けたローストチキンで大満足でした。

あとはもう年末年始の準備です!

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2023年12月20日 (水)

ニューヨーク グリル&バー(パークハイアット東京) 2023 /  NewYork Grill & Bar (Park Hyatt Tokyo) 2023

 

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パークハイアット 東京は、1994年7月の開業以来、2024年に30周年を迎えるため、2024年5月GW明けより約1年間、全館の営業を休止し改修工事をするそうです。再オープンは2025年春頃を予定とのこと。ちなみに、こちらの運営会社は名前の通りハイアット、経営会社は東京ガスの系列会社(パークタワーホテル株式会社)です。

また、ホテルが入居する新宿パークタワーの設備改良工事に伴い、2024年1月の正月明けから3月いっぱい「ニューヨーク グリル&バー」の営業を休止するそうです。つまり、「ニューヨーク グリル&バー」は2023〜2024年の年末年始で営業休止、来年の4月の営業はどうなるのか良く分かりません。「パークハイアット 東京」自体も再オープン後は、さらに高級化される可能性が高いと思います。

そんな予感の中、クリスマスシーズンに入る前に急遽「ニューヨーク グリル&バー」を訪れてみました。ホテルのエントランスから高層階にあるホテルに向かう高揚感は、何度訪れても変わらない不思議な魅力があります。

          

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その日は、やはり混んでいました。欧米人のお客さんが圧倒的に多く、日本人はチラホラという感じでしょうか。窓際などの展望の良い席は宿泊者優先のような雰囲気でした。お料理は、前菜・肉料理・サイドメニューなどのアラカルト・メニューです。グリルの受付時にバーの希望も伝えておくと、食事の終了に合わせて、バーの空席状況をチェックして案内してくれます(席の予約ではありません)。バーの方では生バンドの演奏がいつも通りありましたが、演奏間隔が30分おきになり、以前と比べて演奏回数が増えたような気がします。人気の席はカウンターで、欧米人はこのカウンター席が好きなようです。

この日は視界が良く、実に素晴らしい東京の夜景を眺めることができました。

             

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NewYork Grill & Bar (Park Hyatt Tokyo),  November 2023,  SONY DSC-RX1R Zeiss Zonnar T* 35mm F2.0

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2023年12月15日 (金)

初めての井の頭公園(東京)

 

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長い間東京に住んでいますが、初めて井の頭恩賜公園に行く機会に恵まれました。小学校時代に遠足で行った記憶も無いし、両親に連れて行かれた記憶も無いし、成人後に吉祥寺界隈には出かけたことはありますが・・・・。

真っ赤なもみじや赤茶色に染まったメタセコイアなど、名残りの紅葉が楽しめました。ボート場の近くにあるタイ料理店ペパカフェ・フォレスト (PEPACAFE FOREST)でランチをとりました。

その後、井の頭自然文化園にも足を延ばしました。昭和を代表する彫刻家の一人である北村西望氏(1884ー1987年、長崎県出身、文化勲章受賞、名誉都民)の美術館(彫刻園)は全く知らなかったので、長崎平和公園に設置されている「長崎平和祈念像」の原型石膏像などの収蔵品にはたいへん驚きました。

 

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2023年12月13日 (水)

フィルムカメラ時代の名残り2点

 

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年末の大掃除を行っていると、フィルムカメラ時代の名残り(X線防止袋とダークバッグ)が出てきました。

航空機に乗る際には手荷物などのX線検査が必ずありますが、昔はフィルムが感光しないように、鉛の入った(X線を通さない)X線防止袋にフィルムを入れていつも検査を受けたものでした。2001年の9.11テロ事件以降は、荷物検査が非常に厳しくなり、X線防止袋に入れていても出すように指示されて、目視検査もせずにそのままX線検査に直接通されてしまうことが多かったでした。非常に強力なX線検査装置が導入された空港もあったようですが、私の場合はたまたま渡航先の関係か低感度フィルムであったためか、運良く未現像も現像済みでもフィルムにダメージは無かったようでした。

CONTAX645での直近のフィルム撮影は2022年4月ごろ、35mmフィルムでは2020年1月ごろでした。ブローニュ・フィルムに関しては、常用であった220タイプも製造中止になり、お気に入りのフィルム(種類)も順次無くなり、手持ちのストックが無くなった段階で、撮影も中断していました。

ところで先日、家電量販店でようやく富士フィルムの銀塩フィルムが入荷していると思って価格を見ると、眼が点になりました。ブローニュの120タイプ 富士フィルムやコダックのネガ・ポジが15,000~22,000円(5本パック)!!、コダックのモノクロが約15,000円(5本パック)!!、富士フィルムのモノクロ アクロスが約2,300円(1本)!、インフォールドなどのモノクロが1,000~1,500円(1本)程度です。富士フィルムも価格が2倍ほどになっていますね(笑)。CONTAX645では120タイプで16枚/1本撮影可能ですから、5本で80枚(コマ)。1枚当たり約200円~300円+現像代です。アクロスでは1枚当たり約140円。

これを見るとカラーのネガ・ポジはもう買えないですね。せいぜいアクロスかインフォールドか? いずれにしても、銀塩フィルム&カメラを持って海外旅行に行くことなど無さそうですので、2つ残っていた思い出深いX線防止袋は廃棄しました。

 

 

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「ダークバッグ」は文字どおり「暗い袋」で、暗室(darkroom)の代用をする袋のことでした。真っ黒に遮光してある袋で、両手を入れて作業をするための袖口と、二重に遮光された開閉部とがあります。当然ながら遮光性は完璧です。

ダークバッグは、フィルムカメラのトラブル(カメラ内でフィルムが切れたりした場合に、カメラの裏ぶたをダークバッグ内で開けてフィルムを取りだし、パトローネ内にもう一度巻き戻すなど)やシートフィルムの装填、携帯用簡易暗室としてフィルム現像に欠かせないものでした。その昔、35mm一眼レフカメラを使用していた時には、時々使っていました。ただ、CONTAX645に関しては使ったことはないです。

これも2個出てきました。作りはしっかりしていますので、意外と嵩張ります。なんだか分からないような写真ですが、両手を入れる袖口を上にして撮っています。袋の素材が違うのが分かると思いますが、右は生地が綿と思われ、重たいです。左は光沢があるのでナイロン系の生地と思われ、軽いです。綿の方が古いのかもしれません。

本来の意味で使うことはもう無いはずですが、備品の保管袋になるかもしれないと思って、もうしばらく残すことにしました。

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2023年12月 9日 (土)

ガーデン・シクラメン

 
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10月上旬に園芸店に行った際に、秋に植えて冬の間咲いてくれる花を相談しました。冬の間咲いてくれる花というとパンジー・ビオラ・クリスマスローズなどがありますが、これらは植え付けがもう少し遅いし、少し違った花をということで話をしたのですが、そこで「ガーデンシクラメン」の提案があり、初めて買ってみました。

ガーデンシクラメンは、耐寒性のある原種のシクラメンを元に育成された小型のシクラメンで、耐寒性が弱い一般的なシクラメンとは異なり、冬の屋外でも比較的楽しむことができるそうです。改めて調べてみると、苗の植えつけは10月中旬~11月中旬、開花期は10月中旬~4月中旬と意外と長いです。

買って2ヶ月ほど経ちますが、順調のようです。それぞれの花も長持ちするようで、頻繁に花が入れ替わるという感じではないです。また、苗自体もどんどん大きくなるような感じでもありません。園芸店では一つだけ注意されました。それは水やりで、根元に直接やると根腐れしやすいようで、必ず周囲から水をやるように言われました。今回はお試しで濃い赤と白を一株ずつ買いましたが、来シーズンはもう少し増やしても良さそうです。

 

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December 2023 TOKYO, CONTAX645  PhaseOne P30+  Apo Macro Planar T* 120mm F4

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2023年12月 1日 (金)

バッハ・コレギウム・ジャパン(2023.11)~クリスマスと新年のカンタータ

 

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今回の演目は、管弦楽組曲第2番(前座?)と本命のカンタータ3曲です。テーマは「クリスマスと新年の・・・・」とされていますが、教会歴でいう新年度の始まりとなる「待降節」「降誕節(クリスマス)」「新年」の3つに関係するカンタータだそうです。日本で言えば、クリスマス・大晦日・元旦の3つに相当するようなものでしょうか。教会でもおめでたい期間のようです。

管弦楽組曲第2番は全曲を通じてフルートが大活躍する曲ですが、この日のフラウト・トラヴェルソは指揮の鈴木優人さんの奥様で、定期演奏会では久しぶりの? ご夫婦での素晴らしい共演となりました。

カンタータのうちの1曲(第190番)は、鈴木優人さんが東京藝術大学2年の時(約20年前)に、それまで断片的にしか残っていなかった楽譜を復元したもので(経緯の詳細は、当日のパンフレットに、ご本人の手で書かれています)、鈴木雅明さんによる演奏会、CD制作、鈴木優人・雅明の父子の名前で海外で出版されるなどが行われました。鈴木優人さんは芸大在学中から、すでに周囲から一目置かれていたようですが、天賦の才でしょうね。ただ、自分自身でこの復元版を指揮するのは今回が初めてだそうで、大変嬉しそうに語っていました。

11月月末、会場付近はすでにクリスマスシーズンとなっていました。

 

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2023年11月26日 (日)

北アルプス高瀬川最深部へ(7) 三俣山荘図書室 金萬映劇


 
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三俣山荘図書室 金萬映劇(きんまんえいげき)  基本は金土日月曜日営業、夜まで営業。「図書室」と言う名前ですが、山好きが集えるカフェバーと言う趣です。三俣グループ伊藤誠一氏のメモリアル、伊藤新道のPRコーナー、山岳書籍、山岳グッズ販売、ソフトドリンク、アルコール、軽食、バーカウンター、テラス席などを備えています。都会風のモダンでお洒落なインテリアです。各種イベントも開催。 

ウェブサイトでは
     「山と人と街」を結びつける
          街にいて山を感じる、環境に思いをはせる場所。
          新しい人と自然の関係を探る場所。
とされています。ここは、都会に良くあるブックカフェ、スポーツカフェ・スポーツバー、音楽喫茶などのバリエーションですね。

 

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建物自体は市街地のメインストリート(アーケード街)に面しています。初めてだと、少々建物の入り口に戸惑います。建物横の契約駐車場?に面した建物後方にある小さな扉が入り口です。この建物、元の用途は分かりませんが(旧金萬呉服店3F)、ちょっと変わった形で、3階が図書室です。1階には古本屋「書麓 アルプ」も。外壁にはトレッキングの大きな絵が描かれています。扉を開けると、正面に大きく「三俣山荘図書室 金萬映劇」。まわりにはパンフ、カタログ、写真などが。螺旋階段があるので、それらを3階まで上ります。階段の最上部に再び「三俣山荘図書室」、営業している雰囲気で、若い女性スタッフがいました。開店時間ジャストに来たので、まだ準備中だったようです。

 


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この図書室には信濃大町駅からは徒歩で15分程度、すぐそばに市営駐車場がありますので車が便利です。山岳博物館からまっすぐに下ってくると、市街地メインストリートの手前右側に市営の無料駐車場の案内があります。そこに車を入れると、ここは図書室の裏側です。

 

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ジャンボ・サルシッチャのホットドッグとリンゴジュースを頼みます。三俣山荘の朝食で出てくる猪肉のジャンボ・サルシッチャが、こちらではホットドッグとして出てきます。このサルシッチャですが一般に販売されているジビエ商品ではないようで、オンラインショップで手軽に購入できるような感じではないようでした。こちらで1時間少々のんびりと過ごして、あとは寄り道もせずに東京にまっすぐ帰ります。

シリーズ(完)

撮影機材 Panasonic LUMIX S1 LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S., iPhone SE(食事)

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2023年11月25日 (土)

北アルプス高瀬川最深部へ(6) 市立大町山岳博物館

 

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大町市市街地の東側にある山の中腹にあるので、北アルプスの展望が良いです。大町ダムも良く見えます。この市立博物館は1951年(昭和26年)オープンで、「山博(さんぱく)」の愛称で「岳(だけ)のまち・大町」の皆さんに親しまれているそうです。また、現在大町市は「山岳文化都市宣言」のまちだそうです。

訪れた時は、建物がちょうど改装工事中で外壁にネットが張り巡らされておりちょっと残念でした。展示の中でいちばん興味深かったのは1階の常設展示「山岳人列伝~山岳文化を育んだ大町周辺の人々~」でした。日本の近代登山黎明期である明治末から昭和初期にかけて、この大町で活躍された方々のお話でした。
中心人物は百瀬慎太郎という大町出身の登山家・事業家・歌人の方です。当時の日本山岳会に入会、日本初の山岳ガイド組織「大町登山案内人組合」を設立、立山-黒部渓谷-針ノ木峠の冬季横断、針ノ木小屋などの建設・運営などで知られ、現在大町市で行われる夏山安全祈願祭は「針ノ木岳慎太郎祭」と呼ばれているそうです。

 

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博物館正面玄関あるいは博物館3階展望室からは、蓮華岳の大きな山体を中心に、北葛岳、裏銀座方面が少々、餓鬼岳、爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳、五竜岳、白馬岳などを見ることが出来ます。針ノ木岳は手前の大きな蓮華岳に隠れて見えないようです。針ノ木岳は、日本三大雪渓の一つ、針ノ木大雪渓があるものの、現在ではそれほど有名ではないと思われますが、当時は針ノ木峠越えなどにたいへん人気があったようです。

撮影機材 Panasonic LUMIX S1 LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S.

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2023年11月23日 (木)

北アルプス高瀬川最深部へ(5) 信濃大町「鹿ジビエと手作り定食カイザー」

 

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七倉から下山して、この日は信濃大町駅前のホテル泊まりです。三俣山荘グループでは山小屋としては珍しくジビエ料理を出していますので、大町でジビエ料理の店を探すとまずこのお店、「鹿ジビエと手作り定食カイザー」が出てきます。ホテルを出る際に、念の為、お店に電話して営業を確認します。

 

行きはJR信濃大町発18:03~JR北大町着18:06というちょうど良い時間の列車がありましたので、これで行ってみることにしました。この時間、帰宅途中の高校生が多かったでした。北大町駅、小さな無人駅で駅前も真っ暗(笑)。下車した男子高校生2人もすぐに闇に消えてしまう。駅の出口が目的地と反対側で、一瞬方向性を見失しなってしまいます。慌ててiPhoneのマップを見て、現在地と目的地を確認。まず小さな踏切を渡ります。道路自体は大きいけれども、周囲は真っ暗。歩道があるけれども、街路灯があるわけでもなく、こんなところで転んで怪我でもしたら元も子もないと思いながら、足元を注意深く見ながらゆっくり歩きます。ヘッドランプを持って来ればよかったと後悔(笑)。しばらく真っ暗な道を歩くと、反対側に煌々と灯りのついた建物と大型バスや乗用車から降りる多数の人たちが見えます。なんだろうと思い、再びマップを見ると市の文化会館のようです。イベントでもあるのでしょう。多少遠回りをしてしまい、ようやく「鹿ジビエと手作り定食カイザー」に到着。徒歩17分。

 

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「鹿ジビエと手作り定食カイザー」 一見すると、和風メニューのごく普通の食堂です。基本は普通の和食メニューで、スペシャルとしての鹿肉メニューは、主にステーキ、しゃぶしゃぶ、カツ、メンチカツの4種類です。オーダーはもちろん鹿肉ステーキです。セット内容は、鹿肉ステーキ(200g)+ご飯0.7合(大町コシヒカリ 標準1合! 0.7合、0.5合の選択肢がある)+味噌汁+サラダ+漬物。生中ビールも。晴嵐荘と協定があるようで、晴嵐荘のスタンプを持って行くとサービスのジュースが頂けました。ご飯の標準1合にはびっくり、少し考えてしまいました。また生ビールも中と大があり、最近は生大はあまり無いような気がして、こちらも少し迷いましたが、鹿肉を味わうためにアルコールは控えめにしました。鹿肉ステーキはボリューム満点、ジビエの臭みや違和感は一切なく、美味しく頂くことが出来ました。大満足! マスターは長野県認定ジビエマイスター、元山小屋小屋番だそうです。

 

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お店には1時間ほど滞在。時計を見ると信濃大町行きの列車は今出たばかり。次の列車に乗ろうとすると、あの真っ暗な無人駅で30分以上も待たないといけない。これは避けたい。改めてマップを見ると、店の前の通りをずっと行くと道なりで、信濃大町駅前に出ることを確認。外は寒いほどでもなく、30~40分歩くことにします。しばらく歩くと市街地中心部のメインストリートになり、さらにアーケード街となります。このあたりまで来ると、人影もちらほら出てきます。ふと気がつくと、そこに明日行く予定の三俣山荘図書館があるではないですか。ラッキー。アーケード街に並ぶお店の中には、昔の面影を残す趣のあるウインドディスプレーを出しているところや、いろいろなポスターが貼られています。今年は黒部ダム60周年記念で、いろいろなイベントがあったようです。その昔、父に誘われて黒部立山アルペンルートに行ったことを懐かしく思い出しました。駅前ホテルに着く頃に、ちょうど次の大町行き列車がホームに入ってきました。結局のんびり歩いて35分。旅行者にはタクシーがお薦めのようです。

 

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2023年11月19日 (日)

<MOVIE> 北アルプス高瀬川最深部へ 2023秋 / To the deepest area of the Takase River JAPAN ALPS Autumn 2023

 

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youtube動画(MOVIE) SD/HD

 
(1) 七倉山荘~湯俣温泉(1)  (Nanakura~Yumata Hotspring)

(2) 七倉山荘~湯俣温泉(2)  (Nanakura~Yumata Hotspring)

(3) 湯俣温泉~天然記念物「噴湯丘」(Yumata Hotspring ~ Natural Monument "Tufa Mounds"

 

JAPAN ALPS October 2023, Panasonic LUMIX S1 LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S.

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2023年11月15日 (水)

木枯らし1号

 

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東京地方では、11月13日午後最大瞬間風速14.5メートル(北西)を観測し、3年ぶり木枯らし1号が吹いたそうです。

木枯らしとは、晩秋から初冬にかけて吹く北よりの強い風のことを言い、その年最初の木枯らしを「木枯らし1号」として気象庁が発表しています。
ちなみに、東京地方の木枯らし1号の条件は、
・期間は10月半ばから11月末までの間
・気圧配置が西高東低の冬型となって、季節風が吹くこと
・東京における風向が西北西~北
・東京における最大風速が、おおむね風力5(風速8m/s)以上
だそうです。

ところで、この北風の強い日、外でザワザワと聞きなれない音がします。雨?と思って外を見るとやはり晴天です。不思議に思いながらも外をよく見ると、歩道に溜まった大量の落ち葉が強風により飛んでいるようです。この落ち葉が飛び散る音がザワザワと雨が降るような音として聞こえたようです。衣擦れならぬ、落ち葉擦れでしょうか?

この11月は気温の上下が極端ですが、季節は徐々に冬に向かっているようです。

 

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November 2023  Tokyo,  CONTAX645 Phase One P30+ Sonnar T* 140 mm F2.8

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2023年11月10日 (金)

異常高温の中、最近の服装からみた季節区分を考える

 

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先日、東京都心で27.5℃、11月に夏日3日は観測史上初で、100年前の記録を更新したそうです。自宅でも暑くてクーラーを入れてしまいました。最近の自分自身の服装からみた季節区分を考えてみました。

 

初冬(12月)薄手のコート、ジャケット、ブルゾン、薄手ニット
冬(1~2月)厚手のコート、ジャケット、ニット
早春(3月 早くも桜の便り)薄手のコートからジャケット、ブルゾン
春(4月~5月前半)ジャケット、ブルゾン、薄手ニットから長袖シャツへ
初夏(5月後半~6月)長袖シャツ、厚手の半袖シャツ
真夏(真夏日、猛暑日)(7月~9月)薄手の半袖シャツ、ショートパンツ(自宅)
晩夏~初秋(10月~11月前半)厚手の半袖シャツ、長袖シャツ
秋(11月後半 ようやくまともな紅葉が)ジャケット、ブルゾン、薄手ニット、長袖シャツ
初冬(12月)薄手のコート、ジャケット、ブルゾン、薄手ニット

 

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これを見ると屋内外で半袖シャツ(+ベストもあり)を着ている期間が約半年!、長袖シャツ1枚で気持ちよく過ごせる季節はせいぜい2ヶ月、真冬の身なりは2ヶ月と言えます。

上に着る物は季節によって細かく選べますが、メンズのパンツ(ズボン)に限ると、ビジネス用・チノパン・ジーンズなどどれもあまり生地の厚さは変わらないので(もちろん冬用にフランネルやコーデュロイがあったり、秋冬用と春夏用で仕上げに起毛の有無があるし。夏用にも伝統的な麻や、いろいろな素材を混紡して機能性を持たせた新素材もあるけれど。)、季節に応じた細かい選択肢が乏しいように感じます。真夏に快適にはけるパンツというと、その機能性からアウトドア用(特に登山用)のパンツぐらいしか無いのかもしれません。

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2023年11月 9日 (木)

秋っぽくなったベランダで手作りパスタを食べながら

 

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冷蔵庫の余り物をかき集めて簡単なパスタを作ってみました。中途半端に少し残っていた冷凍ご飯も入れてしまいます。

 

ちなみに、私のパスタは、NHK BSで放送されている「ボンジュール!辻仁成のパリごはん」シリーズで出てくるパスタとは、当然ですが全く違います(笑)。特に「2023スペシャル」で使われている食材はちょっとレベルが違うし(日本で買ったら一体いくらになるのかと心配になります)・・・・。また、使っているオイル・バター・チーズなどの量が半端でないです。日常的にこんなにたくさん使っていたら、コレステロールや中性脂肪が異常な値になると思います。日本の家庭料理とは次元が違いすぎます。

そうは言っても、いつもより少しオリーブオイルを多めに入れたら美味しくなりました。

 

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2023年11月 8日 (水)

北アルプス高瀬川最深部へ(2) 七倉山荘~高瀬ダム~湯俣温泉 2023秋

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さあ七倉山荘を出発です。とりあえず高瀬ダム行特定タクシーに乗り込んで、東京電力の管理用道路を走って高瀬ダムの堤体まで行きます。ダムまで10分少々でした。この管理用道路は歩くことができ、ダムまで約2時間程度だそうですが、トンネル区間が長いです。トンネル内には側道がありますが、ガードレールのついた歩道ではありません。通常は工事用のダンプが走っているそうで、どの程度の頻度か分かりませんが、排気ガスが気になるかもしれません。ヘッドランプも必須と思われます。あまりお薦めではないようです。

 

高瀬ダムは、黒部ダムに次ぎ日本第二位の高さです。ダムに向かって、堤体右側にあるトンネルを進むと裏銀座の登山口に、左側にあるトンネルを行くと今回の湯俣方面に向かいます。タクシーは、この左側のトンネル入り口の手前の駐車場に止まりました。料金は2,600円です。この少し手前の堤体部(ダム管理事務所の前)にタクシーを呼ぶ公衆電話がありました。高瀬ダムでもdocomoが繋がると言われましたが、この付近では圏外でした。堤体の中央部あたりで繋がるのでしょうか? なお、湯俣に向かう林道でもやや長いトンネルが3カ所あり、工事用(業務用)車両が通行しているので、ここでもヘッドランプがあった方が良いです。

 

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不動沢、船窪岳、ダム湖
 

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不動沢と船窪岳

ここから林道の終点(湯俣温泉登山口)まで約4.4km、樹林帯の整備された登山道を「名無避難小屋」まで約1.6km、さらに湯俣温泉まで約3.5km、合計約9.5kmです。標準で2.5時間から3時間程度とされています。林道区間で猿の一団が行きも帰りもいました。コバルトブルーのダム湖に周辺の紅葉が映り込み、美しいです。途中、山へ向かう作業用の道や河原に向かう工事用道路などが時々ありますが、迷うことはまず無いと思います。

 

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林道終点(湯俣温泉登山口)、ここから整備された樹林帯の登山道

 
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渓谷

 

渓谷を通り過ぎ、再び高瀬川の河原が広くなります。ふと谷の奥に目をやると、とんがった山が見えています。これが”槍ヶ岳”です。意外と直近に見えます。正確には、正面の三角形の山体は槍ヶ岳から続く北鎌尾根です。その背後の右にに小さく見えているピークが槍ヶ岳の山頂、さらにそのちょっと右にあるさらに小さなピークが小槍です。もう少し進むと、さらに右側にギザギザのピークの山体が見えてきますが、これは硫黄尾根(硫黄岳)だそうです。ここまで来ると、もうじきです。

 

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右手奥の山体が北鎌尾根、槍ヶ岳山頂、小槍



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同様に中央奥の山体が北鎌尾根、槍ヶ岳山頂、小槍。右側が硫黄尾根(硫黄岳)。


  

ここから約15分、対岸に晴嵐荘が見えてきますが、ここで稜線にある燕山荘のドコモ基地局からの電波が弱いながらも入ります。そこを過ぎるともうすぐに湯俣山荘です。晴嵐荘のジップラインと吊り橋も見えてきます。

天候が良ければ、登山というよりはハイキングの感覚で楽しく歩くことができます。おおむね平坦と言っても約10kmの歩行ですの、やっと着いた! という感じでした。

撮影機材 Panasonic LUMIX S1 LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S.

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2023年11月 2日 (木)

北アルプス高瀬川最深部へ(3) 湯俣温泉 晴嵐荘 2023秋

 

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湯俣温泉は標高1534mにある秘湯です。温泉の存在は古くから知られていたようですが、入浴に利用されるようになったのは昭和の初期のようです。なかなか温泉として定着しなかった理由として、源泉は河原にあること、源泉が小さくお湯の湧出量が少ない、安定しない? 洪水などにより川の流路がすぐに変わること、などがあったものと推測されます。

晴嵐荘(せいらんそう)の小屋主 竹村正之氏の講演会(2023年4月)のお話から、小屋の歴史を紐解きます。正之氏の祖父 竹村多門治?(たもんじ)氏が炭焼きの仕事をされていた関係で、昭和の初め(1933年/昭和8年ごろ?)に、現在の晴嵐荘の対岸(から谷沢出合)に山小屋「仙人閣」を建てたそうです。また、千丈沢と天上沢の出合(千天出合)から槍ヶ岳の北鎌尾根を直登するたもんじ新道(廃道)を開かれたそうです。「仙人閣」は1953年に雪崩で倒壊、その後、父 たいじ氏が1958年(昭和33年)に現在の場所に「晴嵐荘」を建てました。山小屋の名前は公募で決められたとのことです。ちなみに、旧「伊藤新道」が開通したのは1956年です。

昭和30年代~40年台は日本に一大登山ブームが訪れ、大町は「岳都」と呼ばれ、晴嵐荘には100~120人もの登山客が宿泊したこともあったそうです(現在は新型コロナ感染症もあり定員30名)。登山ブームに合わせてダークダックスの雪山讃歌も流行っていました(私も覚えています)。その後、東京電力による大規模揚水式発電所(新高瀬川発電所・高瀬ダム・七倉ダム)の建設工事(1969年/昭和44年~1979年/昭和54年)、さらには「昭和44年8月豪雨」の大水害に対して建設省の洪水調節機能として大町ダムの建設工事(1972年/昭和47年~1985年/昭和60年)が続き、登山者は工事現場の中を歩くような状態となり、裏銀座への登山者も含めて訪れる人は激減してしまいました。

 

ところで、出発一週間前に電話で現地の状況を確認をしたのですが、その際に、高瀬川をジップラインと吊り橋で渡るのですが、ジップラインは・・・・・と説明を受けました。ジップライン(ZIP LINE)とは、山や森など自然のなかに架けられたワイヤーロープにベルトとハーネスを装着してぶら下がり、プーリーと呼ばれる滑車を使って滑り降りるアウトドアアクティビティで、時々テレビなどで見かけますが、私自身は使ったことはありませんでした。晴嵐荘のウェブサイトにある美しい画像をいくら眺めても小さな吊り橋だけで、ジップラインはいったいどこにあるのだろうかと思いながら出かけました。

真新しい湯俣山荘を通り過ぎると、晴嵐荘の正面にこのジップラインと吊り橋がありました! 使用方法の説明書きがありましたが、お恥ずかしいながら対応できず、そのうちに後続の登山者が到着し、その方達に教えてもらったり、アシストしていただいたりでようやく私自身とザックを渡すことができました。初めてでしたので焦りもあり、大汗をかいてしまいました。初体験でもう草臥れました(苦笑)。でも一度体験してしまえば、もう大丈夫です。

 

こちらのジップラインは人用と荷物用の2ラインあります。いずれも椅子(ブランコ)があります。

人用には安全ベルトがありますが、腰の周りに回す程度で、いわゆる安全帯のように落下の際に体を保持してくれるようなベルトではありません。実際に乗ってみると意外と安定しており、風もあまり吹いていなかったので、恐怖感は感じませんでした。途中までは自重で移動していきますが、その後は自分でケーブルを手繰り寄せながら、対岸まで移動していくことになります。ナップザック程度の小さな荷物なら胸元に回して乗れますが、ザックを背中に背負って乗ることはバランスが崩れて危ないようです。

荷物用の椅子(ブランコ)には荷物固定用のベルトが2本ついています。単純にベルトを締めれば良いのですが、万が一はずれて川の中に落ちると困るので、ザックのショルダーベルトにも固定用ベルトを通したりして、確実に固定しました。

全体の手順としては、椅子(ブランコ)に荷物の固定を行う、椅子に自分が乗って対岸に渡る、対岸から荷物を手繰り寄せる、となります。

 

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荷物用のラインでは荷物が黒いパイプに引っ掛かりやすいようです。この方も対岸に渡ったのですが、荷物を上手く手繰り寄せることができず、仕方がなく再びジップラインに乗り込んで、引っ掛かっている荷物の所まで行って、手を伸ばしてその引っ掛かりをなんとか外して無事荷物を回収していました。このジップラインにかなり慣れている方とお見受けしました。 
  
  

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ところで現在の写真とウェブサイトやポスターの写真を比べると明らかに川の流路が変わっています。多分洪水で以前の吊り橋が落ちて今のジップラインに、晴嵐荘側にも新たな流路が出来てしまい、そこには新たな吊り橋ができたようです。先ほどのご講演では、洪水は平成30年6月~7月の出来事だったそうです。

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現状です! 左側(右岸)にジップライン、右側(左岸)に吊り橋

  
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晴嵐荘のウェブサイトより
  

この水害について調べてみると、該当するのは平成30年7月豪雨(別名 西日本豪雨)です。6月28日から7月8日にかけて、西日本を中心に全国的に広い範囲で発生した、台風7号および梅雨前線の影響による記録的な集中豪雨です。西日本を中心に甚大な被害が発生し、長崎大水害(昭和57年7月豪雨)以来の最悪の被害、「平成最悪の水害」と報道されました。長野県王滝村では約1000ミリの雨が降ったようです。翌年平成31年に仮復旧、2021年(令和3年)に新「伊藤新道」の吊り橋工事に合わせて、現在の吊り橋をかけて、ようやく4年ぶりに復旧できたとのことでした。いずれにしろ、高瀬川流域では集中豪雨のたびに洪水や土砂災害が発生しているようで、現在でもあちらこちらで河川改修工事(護岸工事)をおこなっている感じでした。

 

 

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今回の宿泊は山荘の営業終了直前の滞在でした。テント泊の登山者もいましたが、小屋泊まりのお客さんは少なく、のんびりとした雰囲気でした。

温泉ですが、以前は山荘の少し下流に野湯(のゆ)が2ヶ所あったようですが(昔の写真がありました)洪水で流されたりして、現在は山荘内の内湯だけです。泉質は単純硫化水素泉、温度は約42度。微かに硫黄の匂いがしますが、適温で長風呂ができる状態でした。浴槽は3人入ればいっぱいで、1~2人が良いです。今回は午後、夜、早朝と3回、一人でのんびりと楽しめました。夜はランプのみの灯りでほぼ真っ暗、ちょっと幻想的です。タオルは持参です。

 

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夕食は「噴湯丘にちなんだ晴嵐荘特製スパイスカレー」です。噴湯丘を模した五穀米?のご飯、少々辛いスパイスの良く効いたカレールー、揚げたての鶏肉が入っています。もう本格的なカレーで大変美味しいです。欲を言えば、ご飯の量に対してルーがもう少し欲しかったです。

朝食は、国産・手作りが強調されています。温泉卵も。ご飯は大町コシヒカリだそうですが、非常に美味しく炊き上がっているのが一番印象的でした。 

 
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小屋は谷筋にあるためか、この季節16時ごろから食堂兼談話室も暖房がないと、かなり寒い感じでした。部屋も含めて、防寒着は必須かと思いました。また、一週間前の事前確認では、小屋締めが間近なので宿泊日に昼食を提供できるかどうか分からないので、昼食は持参したほうが無難とのことでした。

山荘では携帯電話はすべて圏外、公衆電話(衛星電話)はありません。業務用は無線のようです。ただし、ドコモに関しては、向かいの湯俣山荘からわずかに下った登山道で、はるか稜線にある燕山荘のドコモ基地局からの電波が弱いながらも入っており、メールは問題なく可能でした。

この付近には電信柱が設置されており東京電力から給電されているようでした。山荘の照明も24時間使えているような感じでした。

 

この湯俣温泉あるいは晴嵐荘、場所的にはたいへんな秘境だと思いますが、高瀬川流域の治水・砂防などがあるのでしょう、河川改修工事(護岸工事)、水門、小規模水力発電所、ダムなど、小さいながらも人工構造物があるので、秘境感はやや削がれるような印象でした。でもなかなか興味深いエリアでした。

 

撮影機材 Panasonic LUMIX S1 LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S. and iPhone SE

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2023年10月29日 (日)

北アルプス高瀬川最深部へ(1) 大町ダム・七倉山荘 2023秋

 

◼️「道の駅 アルプス安曇野ほりがねの里」

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長野自動車道を下りて、久しぶりに安曇野を少しドライブしてみます。途中、「道の駅 アルプス安曇野ほりがねの里」に昼食で立ち寄ります。常念岳の麓です。「道の駅」ですが、こちらはちょっと変わっていて、どちらかというと地元の方のためのショッピングセンターの趣で、食堂・生鮮食料品や地元野菜の加工品などの売り場などが地元の方でたいへん賑わっていました。

昼食は「炙りサーモン御膳」を食べてみました。信州サーモンの炙り丼と鶏天そばがメインです。「信州サーモン」? あまり聞きなれない名前ですが、長野県水産試験場が約10年かけて開発したもので、ニジマスとブラウントラウトを交配した一代限りの養殖品種だそうです。肉厚でおいしい、肉のきめが細かいなどの特徴があるとのことです。御膳はボリュームもあり、美味しかったでした。また、地元の丸ナスの粕漬けをお土産に買ってみましたが、我が家好みの味で良かったでした。

 

◼️大町ダム(龍神湖)

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ダム湖の奥 野口五郎岳方面 / 左 唐沢岳

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ダム湖の奥 北葛岳
 
 

大町市街地から行くと(いろいろなコースがありますが)、途中で立山黒部アルペンルートの長野県側入口扇沢駅への分岐があり、懐かしく思いました。高瀬川は、急流であり水量も豊富にあったことから、大正時代から水力発電所の建設が進められていましたが、水害も多く「昭和44年8月豪雨」を受けて、この大町ダムが建設されたそうです。

ダム情報館や周辺の公園に加えてダム堤体内や龍神湖の散策も可能です。堤体からは、北葛岳、野口五郎岳、唐沢岳が龍神湖の奥の方に見えています。湖岸には一匹の竜とその背中に乗った一人の少年の銅像があるそうです(見落としてしまいました)。この地方に伝わる伝説『泉小太郎』にちなんだもので、童話『龍の子太郎』として広く知られているとのことでした(名前だけは聞いたことがあります)。


◼️七倉山荘(七倉登山口)

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裏銀座、高瀬ダム、湯俣温泉、伊藤新道、湯俣岳などに向かう登山口(七倉登山口)です。ここまでは一般車が入れますが、この先は東京電力の管理用道路となるので、許可を受けた工事用車両などや高瀬ダム行特定タクシーのみが通行可となります。七倉山荘の前には、十分な広さを持った無料の公営駐車場があります。

駐車場には、高瀬ダムへ向かう観光客を乗せた大型観光バスや登山者などの個人の乗用車が多数駐車していました。

 

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夕 食 今シーズン初めてのすき焼き
 

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いわなのホイル焼き(塩焼き) 淡白な味です 
 

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朝 食
 
  

七倉山荘は山小屋(山荘)と旅館の中間的な感じです。宿泊費も山小屋と近くの温泉旅館の中間的な価格です。登山のハイシーズンには相部屋(山小屋に普通にあるカイコ棚式タイプの相部屋)も利用できますが、この季節は個室(旅館にある普通の部屋)のみの利用でした。
夕食は今季初めての(笑)すき焼きでした。ボリュームたっぷりで嬉しいのですが、下山時の時の方が良かったかな(苦笑)。朝食も、宿泊者が少ないせいか、出発時間に合わせますとの大サービスでした。ちなみに、出発時間が早い場合は、通常の和定食ではない、簡易な?朝食となるそうです。

温泉(単純泉)も内風呂・露天風呂とあります。食堂(昼食)や売店も充実しており、山岳関係の書籍・雑誌がたくさんあるのが印象的でした。携帯電話はドコモ・ソフトバンク・AUはいずれも問題なく使用可能だそうです。

 

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七倉山荘の前には、東電の管理事務所(ゲート)、登山届のポスト(管理事務所)、トイレなどがあります。湯俣温泉までは、高瀬ダムから前半は林道、後半は樹林帯の登山道で、ほぼ平坦な道を9.5km、標準で2.5~3時間程度で歩きます。天気が良ければ登山というよりはハイキングの感覚で行けますが、高瀬ダムからは「登山扱い」になるので、ここで必ず登山届けは出すように言われました。もちろん、装備も登山で! また、湯俣温泉を日帰りで往復する場合、湯俣の山荘(2軒)で昼食を取れない場合もありますので、必ず携行食は持参した方が安全です。

それにしても、高瀬ダム行特定タクシーが七倉~高瀬ダムを頻繁に往復しているのにはびっくりしました。まあ、特定の期間だけなのでしょうが・・・・。朝6:30(ゲートの開門時間?)の一番タクシーに乗る場合は、七倉山荘かタクシー会社に連絡したほうが良いようです。

 

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2023年10月25日 (水)

北アルプス高瀬川最深部へ(4) 噴湯丘・伊藤新道入口・湯俣山荘 2023秋

 

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湯 俣
 

 

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水俣川(槍ヶ岳へ)

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水俣川(槍ヶ岳へ)

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湯俣川(「伊藤新道」スタート地点、三俣山荘へ)

 

 

高瀬川最深部(長野県大町市)に位置する湯俣温泉を通り過ぎると、それまで幅広い河原が広がっていた高瀬川が、巨大な岩壁にせばまれ、槍ヶ岳を源流とする水俣川と三俣蓮華岳を源流とする湯俣川に分かれます。湯俣川を少し進むと湯気と硫黄の匂いが広がります。河原のあちらこちらには温泉(熱水)が噴き出し、湯気が風に流され、硫黄が河原に沈着しています。河原の熱水もかなり温度が高いので、川の水と上手く混ぜれば”露天風呂”になりそうですが、この付近では足湯程度が限界かなと思いました。

 

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湯俣川(「伊藤新道」スタート地点)
 
 
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国の史跡名勝天然記念物「高瀬渓谷の噴湯丘と球状石灰石」
 

  

湯俣川が増水していなければ、河原を歩いて、国の史跡名勝天然記念物「高瀬渓谷の噴湯丘と球状石灰石」を対岸に眺めることができます。間近に見るためには湯俣川の中を歩いて川を渡る(渡渉)必要がありますが、通常は湯俣川の水量が多く流れも急なので、危険です。対岸からも「噴湯丘」(ふんとうきゅう)の様子は十分見ることができます。

 

河原にある「噴湯丘」の形はなかなかユニーク、可愛らしいです。温泉沈殿物(石灰華)が河床に堆積し、もり上がって噴湯丘がつくられます。現在、大きいものはこれ1ヶ所で、今も成長して大きくなっているようです。付近には熱水の噴気が止んで崩れてしまったものや、これから成長しそうなものもあるようです。間近で見ると、噴湯丘の先端から温泉(熱水)が噴き上がっており、温度は約85℃,まわりの湧出口では80~50℃だそうです。噴湯丘を形作る石は「球状石灰岩」と呼ばれていますが、高瀬川にある断層に沿って地下深くから石灰分に富む温泉水が、地上まで到達していると考えられています。

 

 

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旧「伊藤新道」の登山ルート跡
 
 

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旧「伊藤新道」の登山ルート跡

 

ところで、この付近は今年の8月に再開された「伊藤新道」のスタート地点にあたります。「伊藤新道」とは長野県大町市から北アルプス最深部の三又蓮華岳など黒部源流域を最短距離で結ぶことを目的に開かれた登山ルート(1956年)で、このルートを利用して三俣山荘や雲ノ平山荘が完成する(1963年)も、その後の高瀬ダム建設工事開始(1969年〜)により登山者が激減し長い間廃道となりましたが、三俣山荘グループがクラウドファンディングなどの協力も得て再開した(2023年8月)登山ルートです。湯俣から三俣山荘まで約10時間、前半は15箇所程度の渡渉が必要な沢登りルート、後半は鷲羽岳南東斜面を登る尾根道・巻道ルートです。十分な基礎体力と技術が求められる上級者向けのコースです。一般向け登山道ではありません。

 

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撮影機材 Panasonic LUMIX S1 LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S.

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2023年10月14日 (土)

ニコンミュージアム 2023年10月

 

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久しぶりにニコンミュージアムに立ち寄りました。

企画展は「AI NIKKORの魅力 ニコン社員による写真展」、今のミュージアムでの最後の企画展のようです。どこかで見た記憶がある写真がいくつもありました。一番気に入ったのはチラシの左上にある、花びらの水滴の中にさらに花全体が写っている写真です。とにかく水滴が美しい! 花の種類は分かりませんが、これを狙って花を探したのでしょうね。

常設展も少しずつ変わっていますね。今回はNikon F, F2, F3 が気になりました。昔のカメラは今のデジタルカメラと比べて本当にメカっぽいですね。ZfcやZfのデザインについて百家争鳴ですが、私は憧れの(?)F3T(チタンカラー)だったらと、一人勝手に夢想しています。

 

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この憧れのF3T(チタンカラー)を中古で買いましたが、なんと短期で手放してしまいました。FシリーズはF, F2, F4系をかなり使い込みましたが、いざF3Tを手に入れてみると、なんと使い方を忘れていました。ショックでした。また、使い始めてみると、手動によるフィルム巻き上げに違和感が大きすぎてダメでした。21世紀になってからもフィルム一眼レフはNikon F4, CONTAX aria, CONTAX645(今でも現役)と使いましたが、いずれもフィルムは自動巻き上げ式でした。その後のデジタルカメラも含めて、露出制御やAFに関しては新旧どのカメラに関してもそれなりの順応性がありましたが、フィルム巻き上げだけはダメだったというのは意外でした。

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2023年10月10日 (火)

和栗のモンブラン(ケーキ)

 

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秋になり「和栗のモンブラン」がケーキ屋さんの店頭に並ぶようになりました。できるだけ、季節に一度くらいは食べるようにしていますが、普通のモンブランと比べると随分と高いですね(笑)。

そもそもモンブランとは、ヨーロッパアルプスにそびえる名峰「モンブラン」のことで、山の形をイメージしてケーキが作られたそうです。ふつうモンブランと言うと栗のモンブランをイメージしますが、名前の意味からすると栗にこだわる必要もなく、日本ではサツマイモやカボチャなどのペースト(クリーム)で代用されていることも多いです。

日本産の和栗とイタリア・フランス・スペインなどで生産されている西洋栗では味も違い、和栗のモンブランは甘み控えめの柔らかな風味、西洋栗のモンブランは甘みが強く栗の風味も強めで濃厚な味わいであると言われています。

和栗の産地は、生産量で言うと茨城県、熊本県、愛媛県、岐阜県など。 また、栗の三大産地というのがあり、小布施(長野県)、丹波(兵庫県)、そして中津川(岐阜県)あるいは中山(愛媛県)がそれだそうです。「中山栗」は特に大粒で非常に甘い栗として有名だそうです。

ところで、日本のモンブランにはクリームが黄色いものと茶色いものがあります。ヨーロッパのモンブランは、マロングラッセを作る手法でペーストが作られているため茶色でした。一方、日本のモンブランは最初は甘露煮からペーストが作られたために黄色くなりました。日本の栗の甘露煮は、渋皮をむいてクチナシの実と一緒に煮ることで鮮やかな黄色を出します。甘露煮はおせち料理の「栗きんとん」などに使われることから、日本人と相性が良かったのでしょうね。その後、パリの名店が東京に出店し、茶色のモンブランが大ブレークしたそうです。私も確かに記憶にあります。現在では日本でも茶色のモンブランが主流ですね。

最近は栗が非常に高値です。輸入品は円安で、国産は災害や高温が原因のようです。「和栗のモンブラン」は本当に高いですね。

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2023年10月 8日 (日)

秋の気配を感じながらガパオライスを

 

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アウトドア用品のモンベル(montbell)に行ったついでに、併設されているハーベステラス(Harvesterrace)でランチにガパオライス(Gapao Rice)を食べてみました。

ガパオライスはタイの日常的な料理の一つで、ガパオとはバジル(食用ハーブ)の意味だそうです。日本ではナンプラー(nam pla、魚醤)で甘辛く味付けをしたひき肉にバジルを加えた具材をご飯に乗せたものをガパオライスと呼んでいるようです。ナンプラーは、カタクチイワシなどの小魚に塩を加えて発酵させた発酵調味料(日本で言う”醤油”)で、タイ料理には欠かせない調味料としてあらゆる料理に使われています。

ここでは「鶏肉とパプリカを使ったタイ風バジル炒めごはん」と説明されていました。日本人の口に合うように調整されているのかもしれませんが、それほど強烈なエスニック料理という感じはしませんでした。

ところで、相変わらず暑い日が続きますが、それでもテラス席で食べてみようと思うところをみると、秋の気配が少しづつ近づいているのかもしれません。

 

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2023年10月 6日 (金)

真夏日の奥多摩 陣場山・和田峠〜景信山トレッキング 2023晩夏

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9月月末とは言え、真夏のような天候での奥多摩の低山トレッキングです。

高尾駅北口から途中の関場バス停までは、大勢の小学生が乗車してなかなか賑やかです。そんな子供たちの観察が終わると、まもなく陣馬高原下に到着です。前回来たのは2月、その際はバス停のトイレは凍結防止のために使用禁止になっていましたが、この季節は利用可能でした。周辺の集落は相変わらず静まりかえっていました。

 

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この時点でもう暑くなってきました。新ハイキングコース登山口から小さな尾根を登って、陣場山直下に。早めに到着したので巻道を一旦和田峠へ向かいます。峠には茶屋と駐車場 (800円)がありました。この日は茶屋も休み、駐車場もガラガラで、シカの調査員の方がいました。

 

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和田峠から山頂までは長い階段が続きます。意外と遠い(苦笑)。3軒の茶屋のうち営業しているのは「清水茶屋」だけのようです。上野原方面から登ってくる人も多い。この山頂は、とにかく日陰が無くて、暑くて困ります。富士山は霞んでよく見えません。和田峠から登る生藤山(標高990m)方面が良く見えていました。

陣馬山(標高855m)から景信山を目指して、起伏の少ない比較的平坦な登山道をひたすら歩きます。暑さのためか途中から少し草臥れて水を頻繁に呑むようになります。

 

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景信山(標高727m)到着。茶屋はお休み、人影もありません。最近は平日しか来ないので、いつもお休み、名物のなめこうどんも食べられません。この日、下界は真夏日・猛暑日の暑さでしたが、茶屋の周辺には大量の落葉があり、無人のテーブルには紅葉した落葉と栗のイガが落ちて、夕陽に長い影を引いていました。もう秋の気配・・・・! 今日は、飲料水をかなり多めに持って来たのですが、ここで最後の一口だけ残して、飲み干します。バスの時間を勘違いしてのんびりしすぎて、林道へ下山してからは小仏バス停まで走ることに(苦笑)。バスにはぎりぎり間に合いました。高尾駅ではポカリスェットを一気飲み、帰宅後もビールや水を大量にガブ飲みすることに。暑い一日でした。

 

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September 2023,  SONY DSC-RX1R Zeiss Zonnar T* 35mm F2.0

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2023年10月 1日 (日)

トマト入り野菜スープ

 

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野菜スープは、子供の頃、母がよく作ってくれたこともあり、子供心によく覚えています。そんなこともあり成人してからもスープ類は好きでした。

最近は下手な男の手料理で野菜スープも作ってみます。簡単に作るために、化学調味料のコンソメを使わざるを得ないのは残念ですが、ベーコンなども使って自分の好みに合わせます。今回はトマトを入れてみました。トマトの熟れ具合や煮込みの程度が微妙ですが、自己満足に浸っています。

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2023年9月29日 (金)

東京都立大学〜「日本の植物分類学の父」牧野富太郎が遺したもの〜

 

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高知県出身で「日本の植物学の父」の呼び名で広く知られている牧野富太郎博士の人生をモデルとしたNHKの朝ドラ「らんまん」。1958年(昭和33年)に練馬区立牧野記念庭園(1926年に居を構えた自宅の跡地)、高知県立牧野植物園(高知市)、東京都立大学牧野標本館ができました。今回、東京都立大学牧野標本館別館(南大沢キャンパス)で期間限定で開催されていた「牧野富太郎が遺したもの」〜植物標本展示など〜 を見に行く機会がありました。

現在の「東京都立大学」は、旧・東京都立大学 (1949-2011、1991年目黒区から現在の南大沢に移転)、組織改変で首都大学東京へ(2005-)、大学名称の変更で再び東京都立大学(2020-)と変遷していますが、膨大な植物標本が牧野博士とあまり関係が無かった「東京都立大学」になぜあるのか? よく質問されるそうです。東京大学や国立科学博物館にあった方が自然なのですが、練馬区の自宅に残された膨大な標本はほとんどが未整理状態であったので、どこも引き取り手がなく、1953年に尾崎行雄(政治家、元東京市長)と共に「名誉都民」第1号になったことが、都立大学に引き取られる直接的な理由だったそうです。

 

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展示されている植物標本を見てびっくり! いわゆる「押し花」ですが、まさにアートです。スケッチを見ても、欧米でよく見るようなボタニカル・アート! 幼少の頃から絵心に優れ、美的感覚も人並み優れていたのでしょうね。果物や野菜の「押し花」標本もあり、びっくりしました。自宅に1点くらい飾っておきたいような感じ(笑)。

期間限定の展示ということもあり、予想外に賑わっていました。9月のキャンパスは、学部学生にとってはまだ夏休みだそうで、閑散としていました。緑豊かなキャンパス(一部に秋の気配も)を散策し、学食でランチを食べたりカフェでお茶を飲んだりしながら、ゆったりとした時間を過ごしました。遠い昔のキャンパス・ライフを少し思い出しながら・・・・。

 

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2023年9月25日 (月)

バッハ・コレギウム・ジャパン(2023.9)~初めてのシューベルト・ミサ曲

 

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「バッハ・コレギウム・ジャパン」は古楽器(ピリオド楽器)を用いたバロック音楽のヨハン・セバスチャン・バッハの演奏団体として発足しましたが、教会カンタータの全曲録音が完了したのちは、鈴木雅明氏(BCJ音楽監督)も鈴木優人氏(首席指揮者)もその演奏対象を広げるべく様々な作曲家の宗教曲や歌劇(および交響曲・協奏曲・器楽曲)を演奏しています。バッハと同時代のバロック時代ではヘンデル、古典派ではハイドン、モーツァルト、ベートベン、稀ですが近代現代のキリスト教を題材とした作品(メシアン、ブロッホ、メンデルスゾーン)、そして最近ではロマン派にも徐々に及んでいるようで、シューベルトやブラームスなどです。

今回はシューベルト・ミサ曲第5番の演奏でした。初めて聴く曲でしたが、とにかく元気なミサ曲といった印象でした(笑)。合唱団もいつもに増して素晴らしかったでしたが、ソリストではバスの大西宇宙さんの存在感が大きかったでした。

 

今回の演奏会のプログラムに掲載されていた貴重な解説などをもとに、備忘録として少し整理してみました。

ヨーロッパ文化では絵画や音楽はキリスト教に根ざしています。ミサはカトリック教会での中心的な礼拝ですが、ミサはイエス・キリストが最後の晩餐で、弟子にパンを自分の肉、ワインを自分の血と見立てて分け与えたことを再現し、そして処刑ののちに復活したキリストを祝う儀式として、毎週日曜日に行なわれてきました。その儀式で読まれるラテン語の典礼文が、いわゆるミサ曲の歌詞となっています。この典礼文は、ある程度の抑揚を持って読まれていました。仏教における般若心経も、お坊さんが読む際に不思議な抑揚があるのと同じです。このような抑揚を持って読まれていたミサの典礼文を単純なメロディにしたのがグレゴリオ聖歌です。歌による祈り(讃美)はキリスト教の大きな特徴です。ミサ曲は、グレゴリア聖歌(8世紀半ばのフランク王国)から始まり、バッハ・ヘンデル・スカルラッティの時代(18世紀前半)でピークを迎え、オーストリア皇帝ヨーゼフ2世の「宗教寛容令」(1781)によりカトリック教会の力が大きく削がれミサも簡略化され、モーツァルトもミサ曲を書かなくなりました。

 
(注)同じキリスト教でも宗教改革(16世紀)で生まれてきたプロテスタントでは、ミサでは「カンタータ」(様々な楽器による伴奏付きで、ドイツ語による声楽曲)が演奏され、バッハは多数のカンタータを作曲しています。

 

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 「ミサ曲」とはミサの典礼文に付けられた音楽ですが、聖日・祝日の種類によらず毎回用いられる5つの式文が「ミサ通常文」と呼ばれています。
1)キリエ(慈しみの讃歌)~初期キリスト教会の祈りの言葉に起源
2)グロリア(栄光の讃歌)~キリスト誕生における天使の歌
3)クレド(使徒の信条)~「ニカイア信条」(西暦325年)における信仰告白
4)サンクトゥス(感謝の讃歌)~新旧訳聖書の詩を複合
5)アニュス・デイ(神の子羊=キリスト)~キリストを象徴する呼びかけ

これらが全て揃ったのは11世紀ごろのようです。さらにこれら全てに曲付けした「完全ミサ曲」として今に残る有名な曲が、14世紀の「ノートルダム・ミサ曲」です。

 
ところで現代でも演奏される有名なミサ曲というと、バッハ「ロ短調ミサ曲」、モーツァルト「ミサ曲ハ短調」、ベートーヴェン「ミサ・ソレムニス」「ミサ曲ハ長調」、シューベルトのミサ曲(全6曲)、ロッシーニ「小荘厳ミサ」、ブルックナー(全3曲)などがあります。これらは、実際のミサで演奏された記録が無く、どちらかというと現代で言う演奏会用(バッハの時代には演奏会という概念自体がありませんでしたので、音楽家として神に直接捧げる楽曲とも言われています)として作曲されたようです。

なお「レクイエム」はミサの一種で、レクイエム=死者のためのミサには葬儀や追悼のミサが含まれます。「レクイエム」(楽曲)の構成は通常の「ミサ曲」とは異なっています。モーツァルト、フォーレ、ヴェルディ、ケルビーニ、ベルリオーズなどにより、多くのレクイエムが作曲されています。

 

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2023年9月20日 (水)

<MOVIE> 北アルプス 雲ノ平・三俣蓮華岳 2023夏 /  JAPAN ALPS Kumonodaira & Mt. Mitsumatarenge Summer 2023

 

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youtube動画(MOVIE) SD/HD/4K

(1) 太郎平&薬師沢(Tarodaira & Yakushizawa )

(2) 雲ノ平&雲ノ平山荘(Kumonodaira & Kumonodaira mountain lodge)

(3) 雲ノ平&祖父岳(Kumonodaira & Mt. Jii )

(4) 黒部源流域(Headwaters of Kurobe River)

(5) 三俣蓮華岳(Mt. Mitsumatarenge )

(6) 三俣山荘、双六小屋、鏡平山荘、わさび平小屋(Mitsumata, Sugoroku, Kagamiike and Wasabidaira mountain lodge)


JAPAN ALPS August 2023, Panasonic LUMIX S1 LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S.

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2023年9月 6日 (水)

太郎平小屋・薬師沢小屋・雲ノ平山荘・三俣山荘・双六小屋・わさび平小屋(8) ~黒部源流域・槍穂高連峰展望の旅 2023夏

 

◆鏡平山荘 

山荘の前から、またすぐ近くの鏡池から、槍ヶ岳・穂高連峰がよく見えます。鏡池ではおこじょがしばしば走り回っています。近くに巣があるのでしょうか。今回は休憩とトイレのみです。ここに来るとついかき氷を食べてしまいます(笑)。ドコモが山荘の中、山荘前で繋がります。携帯電話がつながるので、公衆電話(衛星電話)はありません。

 

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◆わさび平小屋 

新穂高温泉から路線バスで帰るために、お風呂があるこの山小屋を重宝しています。今回も1人でのんびりとお風呂を利用できました。ただし、私の相部屋は風通しが悪く、夜も非常に暑くて汗みどろで、辛かったです。山小屋の中では、食堂を除くと、部屋以外に過ごす場所が無く、屋外のベンチで、水に冷やされている野菜・果物・ビールなどを眺めながら、風に吹かれて過ごすのが最も快適です。往復でこちらを利用する場合は連泊扱いになるようで、事前連絡で夕食メニューも変更してくれるようです。

ドコモは圏外です。公衆電話(衛星電話)もあるのですが、現在故障中とのことで今回は利用不可でした。

ここから新穂高温泉(ロープウェイ乗場、バス停)までは1時間少々、もうすぐです。

 

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夕食

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朝食

 

(おわり)

 

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2023年9月 5日 (火)

太郎平小屋・薬師沢小屋・雲ノ平山荘・三俣山荘・双六小屋・わさび平小屋(7) ~黒部源流域・槍穂高連峰展望の旅 2023夏

  

◆双六小屋

 
こちらも”交通の要衝”です。新穂高から三俣山荘などの黒部源流方面に行く人、西鎌尾根から槍ヶ岳に登る人などです。

山小屋の前からは、鷲羽岳、南真砂岳・餓鬼岳・燕岳などが見えるようですが、毎回悩んでしまいます(笑)。伊藤新道も見えます。ドコモは不安定ながらも山小屋の前で繋がります。公衆電話(衛星電話)も使えます。

 

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夕食
 

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こちらはオーソドックスな山小屋ですが、普段の日常生活と比較しても過ごし易い所です。夕食は天ぷら御膳が売りです。大きなかぼちゃを含めて、たくさんの天麩羅が美味しいです。昨年ですが、悪天候による連泊時の夕食は豚肉の蒸し物(?)でした。比較的広い和室の談話室がありますが、団体さんが多く、空いていないと個人はなかなか入りにくいです。まあ、仕方がないですね。ここでよくTシャツを買います。

 

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朝食
 

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(次回が最終回です)

 

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2023年9月 3日 (日)

太郎平小屋・薬師沢小屋・雲ノ平山荘・三俣山荘・双六小屋・わさび平小屋(6) ~黒部源流域・槍穂高連峰展望の旅 2023夏

 

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(前回の三俣山荘の続きです)

この夏8月20日に正式にオープンした話題の伊藤新道も、スタッフの方から薦められて、山荘からちょっとだけですが歩いてみました。花が咲き乱れ、槍ヶ岳・穂高岳連峰の見え方が少し変わったり、赤茶けた硫黄尾根が間近に見えてきたり、良かったでした。

 

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2階展望食堂で、夕食終了後、夜のスライドショーがありました。親子3代にわたる伊藤新道の映像です。照明も夕食時とはちょっと変わって雰囲気のある中で、アルコールやケーキセット(サイフォン・コーヒー付き)を頂きながら、映像をじっくりと楽しむことができました。三俣山荘の小屋主さんとしては、父の意志を継いで「伊藤新道」を復活させ、この北アルプス最深部で新たな登山ルートのネットワークを作り出したいようです。「伊藤新道」は沢登経験者や山岳ガイドさん付きの登山者向けのルートですが、詳細な登山ルートマップも公表されており、北アルプス最深部に向かう上級者用(?)の魅力的なコースとなりそうです。国内でガイドさんを頼む機会はなかなかありませんが、このようなコースだとお願いする目的がはっきりしているので、良いかもしれませんね。




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山荘の前からは槍ヶ岳から北鎌尾根がよく見えます。携帯電話利用はソフトバンクが主で、ドコモは三俣峠付近から上の三俣蓮華岳山頂で繋がります。山荘には公衆電話(衛星電話)があります。

(続く)

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2023年9月 2日 (土)

太郎平小屋・薬師沢小屋・雲ノ平山荘・三俣山荘・双六小屋・わさび平小屋(5) ~黒部源流域・槍穂高連峰展望の旅 2023夏

 

◆三俣山荘

ドアを開けて中に入ると、大きな黒板に天気予報と各方面への登山道の情報が分かり易く書かれています。改めてここが北アルプス最深部に位置する”交通の要衝”であることを認識させられます。鷲羽岳・水晶岳・裏銀座の野口五郎岳などを目指す人、雲ノ平に降る人、三俣蓮華岳・双六岳・双六小屋に行く人など。さらに再開したばかりの伊藤新道・湯俣温泉コースも。

こちらも話題の多い山小屋です。2021年の年末にNHK BSスペシャル「“黒部の山賊”~北アルプス秘境の山小屋に生きる」が放送されました。空いた時間に、山荘でこの録画を再び見たり、「黒部の山賊」の3部作を読んだりしました。最初に出た写真集が最も印象的でした。受付の周辺には、いろいろな情報が盛りだくさんです。三俣山荘のオリジナル切手などもありました!

 

 

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三俣山荘の食事で有名なのはなんと言ってもジビエ料理です。夕食に提供されるジビエ(鹿肉)のシチュー、朝食に出るイノシシ肉のジャンボ・ソーセージ(サルシッチャ)、昼食で食べられる鹿肉のジビエもみじ丼。朝昼晩の3種のジビエメニューはすべて食べてみました。どれも臭みなどは一切無いので、誰でも普通に食べられると思います。

連泊の夕食は同じジビエシチューか魚料理の選択。もちろん再びシチュー。ジビエシチューは確かに美味しいのですが、追加料金でシカ肉がたくさん入った「スペシャル」メニューがあっても良いような感じでした(しかし値段が非常に高くなってあまり現実的ではなさそう 苦笑)。朝食の猪のソーセージも良かった。ビールに合いますね。これならば、通販で買って、自宅でも食べたいです。ジビエもみじ丼は、雰囲気は牛丼に似ています。味はやや淡白かもしれません。

 

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夕食 
  
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朝食
 

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(次も三俣山荘です)

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2023年8月30日 (水)

太郎平小屋・薬師沢小屋・雲ノ平山荘・三俣山荘・双六小屋・わさび平小屋(4) ~黒部源流域・槍穂高連峰展望の旅 2023夏

 

(前回の雲ノ平山荘の続きです)

雲ノ平山荘の最も尖ったところといえば、さまざまな分野のアーティストを招聘して、雲ノ平を題材として創作活動をしてもらい、「雲ノ平山荘 アーティスト・イン・レジデンスプログラム」や「雲ノ平山荘発の“nubis umbra”ブランド」(グッズ販売など)を手掛けるところでしょうか。まさにプレミアムな雲ノ平から、新たなブランドの発信です。“nubis umbra” のTシャツはプレミアム感もたっぷりで気に入った商品もあったのですが、デザインが非常に繊細で山行の活動中に着るというよりも、山荘でのステイ中に着るとか、都会のタウンウェアとして着る方が向いているようです。素材は通常のアウトドア用機能を全て持っているそうです。今回は、定番の「雲」シャツを買いました。

  


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雲ノ平山荘のお弁当ですが、三俣山荘との提携のようです


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ところで、山荘では天水利用のために水不足に陥っており、”水歩荷(みずボッカ)”のボランティアを募集していました。宿泊者の中に協力されている方が数名いました。20リットルの水タンクを背負ってテント場の水場(湧水)まで往復します。テント場は近くはないです。約20kgを背負って帰ってくるわけですが、水場からしばらく緩やかな道を登り、あとは山荘まで木道を緩やかに下ってきます。水がタンクの中で揺れるので、タンクから少し水が溢れ出てしまったりして、なかなか大変そうでした。この日の夕方からは久しぶりに激しい雷雨があり、天水もかなり溜まっと小屋主さんはほっとしていました。

 

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 2階のテラス
 

 

携帯電話利用はソフトバンクが主で、ドコモは山荘から高天原へ向かう登山道を15分程度登った丘の上で使えるそうです。近くではないですが、祖父岳山頂でも繋がりました。山荘には公衆電話(衛星電話)もあります。

(続く)

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2023年8月29日 (火)

太郎平小屋・薬師沢小屋・雲ノ平山荘・三俣山荘・双六小屋・わさび平小屋(3) ~黒部源流域・槍穂高連峰展望の旅 2023夏

 

◆雲ノ平山荘

 ”日本最後の秘境” と言われる雲ノ平、アクセスは大変だけれども最近は超大人気です。憧れの雲ノ平山荘にとうとう来た! という声もよく聞きました。ウェブ予約もあっという間に満室に! 私もギリギリセーフの状態で予約できたようです。

雲ノ平山荘はちょっと変わったお洒落な山小屋。現在の建物は2010年建設で比較的新しいということもあるのでしょうが、内部はすっきり、余計なものを極力排除している印象、ある意味でストイック(禁欲的)。二段式ベッド風の相部屋(いわゆるカイコ部屋、カイコ棚式タイプの相部屋〜ハシゴ付2段ベッドスタイル)はなく、相部屋でも専有スペースの空間が大きく、高さもあって開放感もあり過ごしやすいです。

 

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部屋 (青いものは折り畳まれた寝具)

 

2階のテラスは心地良い素敵な場所、ここから見るギリシャ庭園と水晶岳はいつまで見ていても飽きません。水晶岳の存在感がたいへん大きいです。北アルプスで最もアクセスし難い水晶岳ですが、登る人が多くてちょっと驚きました。

 

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夕食には、食堂とロビー/談話室 を使っていました。夕食のメインは伝統の石狩鍋、確かに酒粕も入って濃厚な味で鮭もたくさん入っていて美味しいです。おかわりしました。ただ、夕食が出てきた時、メイン(主菜)が石狩鍋のはずですが、やや大きめのお椀に盛られてきたので、メインは別にあるのだろうかと、一瞬思ってしまいました。石狩鍋をメインらしく盛る器を考えたほうが良いかもしれません。

  

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夕食(2日目) 


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朝食
 

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昼食 台湾風チキンライス

 

夕食が終了した後、食堂で小屋主さんのお話(最近の話題を20分程度)と映像(山荘の建設、四季の自然、過去・現在・未来?、アーティスト・イン・レジデンスプログラム?)がありました。映像にはダイジェスト版があった方が気楽に見られて、アルコールも進みそうでした。

(次も雲ノ平山荘です)

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2023年8月28日 (月)

太郎平小屋・薬師沢小屋・雲ノ平山荘・三俣山荘・双六小屋・わさび平小屋(2) ~黒部源流域・槍穂高連峰展望の旅 2023夏

  

◆太郎平小屋 

折立の登山口を出発し、尾根に出てからは草原のような登山道を炎天下の下、延々と歩きます。太郎平小屋が見えてからも遠かった。ウェブサイトは地味ですが、ここはまさに”交通の要衝”です。雲ノ平へ向かう人、薬師岳・薬師小屋を経て剱岳・立山のある室堂に向かう人、薬師岳に登ったあと黒部五郎岳・三俣方面に向かう人、黒部五郎岳を往復する人など、黒部源流域周回コースのベースの一つです。

今年は登山者で大混雑だそうで、山小屋も確かにそうでした。ここでは登山届(富山県警宛)の確認をされましたが、太郎平小屋の書式のもの、任意の書式の登山届、「コンパス」(山と自然ネットワーク、ウェブ送信)のどれでも良いと言われました。

太郎兵衛平(太郎平)はなかなか気持ちの良い場所です。雲ノ平など今回の山行のエリアが一望でき、薬師岳にかかる虹も見られ、富山方面の夕暮れ・夜明けも綺麗でした。ドコモの携帯電話が使えました。

 

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夕食

 

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お弁当

 

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◆薬師沢小屋 

黒部川と薬師沢の出合い(合流点)のちょっと高台にある小さな小屋です。小屋の前には、黒部源流を渡る有名な吊り橋がかかっています。雲ノ平に向かう人も、降りてきた人も、みなさん、楽しそうに吊り橋を渡って行きます。

ここでまた有名なのは「黒部源流山小屋暮らし」(山と溪谷社、2019年)を書かれた "やまとけいこ" さん。小屋の廊下の壁には、スタッフ4人の似顔絵と自己紹介が掛かっていました。”秘境感”という意味では、”日本最後の秘境” と言われる雲ノ平にある雲ノ平山荘よりも、よっぽど”秘境感”に溢れています。小屋としての機能は最小限ですので、連泊しようとするとちょっと我慢が必要かもしれません。スマホはもちろん圏外、公衆電話(衛星電話)もなく、スタッフは太郎平小屋などと無線で連絡を取っているそうです。下界とは隔絶しています。ただ、水が豊富な点は楽です。

河原に降りて、時間が過ぎるのを忘れて、渓流の流れの音を聴きながら黒部源流をぼーっと見ているのも良かったでした。登山客のほかに、渓流釣りのお客さんも来られていました。当然ですが、服装や会話の話題が全く違いますので、なんとなく流れてくるお話を興味深く聞くことができます。雲ノ平から降りてきた登山者は、早くも打上げのようでした。

 
 

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夕食
 

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お弁当

 

(続く)

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2023年8月27日 (日)

太郎平小屋・薬師沢小屋・雲ノ平山荘・三俣山荘・双六小屋・わさび平小屋(1) 〜黒部源流域・槍穂高連峰展望の旅 2023夏

 

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三俣山荘

 

今回宿泊した山小屋は次のような3、4つのグループに分かれているようです;

ロッジ太郎(太郎平小屋・薬師沢小屋・高天原山荘ほか)、雲ノ平山荘(三俣山荘と提携)、三俣山荘グループ(三俣山荘・水晶小屋ほか)、双六小屋グループ(双六小屋・鏡平小屋・わさび平小屋・黒部五郎小舎)。 最近はどこの地域の山小屋もグループ化されていて、経営の効率化や合理化・経営者の世代交代への対応・ウェブ予約の共通化、コロナ対応などを進めているようです。

全体としては、雲ノ平山荘と三俣山荘グループはかなり尖った個性的な方向を目指し、双六小屋グループでは普段の日常生活にかなり近い感じで宿泊でき、ロッジ太郎は小屋ごとのばらつきが大きいという、個人的な印象でした。

 

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太郎平小屋

 

◆新型コロナ感染症対策; 今年の5月にコロナ関連の行動制限が解除されました。スタッフの方達は、下界の商業施設や飲食店従業員と同じように、どちらでもマスク着用でした。しかし、昨年まで行われていた感染症対策を概ね継続して実施している山小屋(グループ)と、ほとんど撤去しているところと、はっきり分かれていました。ウェブサイト上では、宿泊者は山小屋内ではマスク着用が多かったでしたが、実際は山小屋(グループ)によって宿泊者がほとんどマスクをしていないところ、かなりの宿泊者がマスクをしているところと分かれていました。今回は私も持参しなかったのですが、相部屋で混雑が予想される場合は、やはり枕カバー、インナーシーツ/シュラフカバーなどを持って行った方が良いかもしれません。

 

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雲ノ平山荘

 

◆乾燥室; ちょっと驚いたのが、燃料費高騰の為、この季節は乾燥室のボイラーを焚いていないという山小屋(グループ)がけっこうありました。乾燥室自体、日当たりの良い場所にあるわけではないので、夏とはいえ、衣類がなかなか乾きません。もちろん、雷雨や台風で土砂降りの雨でずぶ濡れの宿泊者が多い場合は、ボイラーを焚いてくれるのでしょうが。改めて、乾燥室のボイラーのありがたみを感じました。

 

◆割引・連泊サービスなど; 雲ノ平山荘と三俣山荘グループは同じグループではないようですが、経営者はご兄弟ですので、緩やかな連携があるのでしょう。それぞれ連携割引、連泊割引があります。連泊の場合の夕食ですが、サービスの一品追加やメニューの選択可能などがありました。双六小屋グループでも連泊割引や連泊時の夕食メニュー変更を経験しました。ロッジ太郎については良く分からないのですが、薬師沢小屋ではいくつかのカード提示で割引があると言われ、突然で驚きましたが、ヨドバシカメラ(石井スポーツ)のポイントカードで宿泊代金の割引をして頂きました。

 

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三俣山荘

 

◆有料サービス 水・お湯・お茶、スマホなどデジタル機材の充電サービス、携帯電話の受信状況、トイレ; 各山小屋の立地条件やサービス内容により、無料から有料までさまざまです。
 今回はインスタントのココアや各種スープを持参しましたが、カップを持参して食堂でお湯をもらう(無料/有料〜少額)だけでも、かなり充足感が高かったでした。
 デジタル機材の充電は、山小屋に到着したら真っ先にしないといけない最優先事項ですが、電源コンセントの獲得競争が激しいです(笑)。私の場合は、スマホ本体、スマホ用の予備バッテリー、デジタルカメラのバッテリーの3種類を必要に応じて順番に充電させてもらいましたが、驚くような金額にはなりませんでした。
 最近は登山に必須の情報サービスやアプリがスマホにインストールされていますが、肝心な場所で使えなかった場合もあり(スマホの圏外も含めて、理由はさまざま)要注意でした。
 宿泊者以外のトイレ使用料は、100円から200円に上がっていました。止むを得ないですね。トイレのタイプもさまざまで良い経験をしました(笑)。

 

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双六小屋
 
(続く)

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2023年8月15日 (火)

黒部源流域・槍穂高連峰展望の旅〜北アルプス 2023夏(後編)

8月上旬の北アルプス・トレッキングのダイジェスト版、(前編)に続く(後編)です。
 
 
5)雲ノ平から黒部源流域
  
 
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雲ノ平 日本庭園から 手前 赤い三俣山荘、右側 三俣蓮華岳の裾野
奥に槍穂高連峰、槍ヶ岳に続く北鎌尾根・西鎌尾根・樅沢岳
   
  
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雲ノ平 日本庭園から一気に下って黒部源流域に到着します。
黒部源流 渓流を渡る(渡渉)場所にはロープが張ってあり、岩の上を渡って行きます。
 
 

6)三俣山荘 ここも”交通の要衝”で、鷲羽岳・水晶岳・裏銀座の野口五郎岳などを目指す人、雲ノ平に降る人、三俣蓮華岳・双六岳・双六小屋に行く人など。三俣山荘の食事で有名なのはなんと言ってもジビエ料理です。夕食に提供されるジビエ(鹿肉)のシチュー、朝食に出るイノシシ肉のジャンボ・ソーセージ(サルシッチャ)、昼食で食べられる鹿肉のジビエもみじ丼(雰囲気は牛丼に似ています)。

この夏に正式にオープンした話題の伊藤新道もちょっとだけですが歩いてみました。

  
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三俣山荘前 日没時の槍ヶ岳
  
 
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三俣山荘前 日の出の槍ヶ岳
  
 
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三俣峠付近から見る鷲羽岳と三俣山荘


 
 
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伊藤新道の美しいお花畑 
  
 
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伊藤新道の美しいお花畑
  
 
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伊藤新道 赤茶色の硫黄尾根が間近に見えてくる
 
   
 
7)三俣蓮華岳山頂

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中央に祖父岳、左側に雲ノ平 日本庭園、右側奥に水晶岳
中央 遠くに劔・立山連峰
  
 
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巨大な山体の薬師岳と雲ノ平
   
  
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槍穂高連峰をバックに、三俣蓮華岳から双六岳にわたるカールを手前に見るダイナミックな光景
   
 
 
8)三俣小屋~双六小屋 巻道  三俣山荘から双六小屋に行くには、三俣蓮華岳山頂から双六岳山頂を経由する稜線コース、稜線コースの途中からカールに下る”中道”コース、そして稜線に出ないで三俣峠から直接カールに下る”巻道”コースがあります。今回は巻道ですが、たくさんのお花畑が見られました。
  
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双六小屋も”交通の要衝”です。新穂高から三俣山荘などの黒部源流方面に行く人、西鎌尾根から槍ヶ岳に登る人などです。こちらはオーソドックスな山小屋ですが、普通の日常生活としても過ごし易い所です。夕食は天ぷら御膳が売りです。

(双六岳・双六岳小屋についてはこちらもどうぞ)
北アルプス・双六岳 2022年夏
北アルプス 双六岳カール お花畑 2022年夏
北アルプス わさび平小屋・鏡平山荘・双六小屋_インスタグラム風仕立て 2022年夏 

 
  
 

9)双六小屋~鏡平(鏡平山荘)の稜線コース 天候が良ければ槍穂高連峰を、飽きるほど、ずっと見ることが出来ます。

鏡平山荘ではかき氷を食べて英気を養い、途中で熊さんに出会わないように、怪我をしないように祈りながら、長い下山道をわさび平小屋まで一気に下ります。

 
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鏡池から見る槍穂高連峰
   
  
撮影機材 Panasonic LUMIX S1 LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S.
 

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黒部源流域・槍穂高連峰展望の旅〜北アルプス 2023夏(前編)

8月上旬の北アルプス・トレッキングのダイジェスト版です。

天候にはたいへん恵まれました。今年の北アルプスは暑くて雪解けも早く、残雪も近年稀に見るほど少なく、高山植物の開花もかなり早いというお話でした。小屋によってはかなりの水不足も。

コースは、富山駅〜折立~太郎平小屋~薬師沢小屋~雲ノ平山荘~祖父岳~三俣山荘~三俣蓮華岳~双六小屋~鏡池~わさび平小屋~新穂高温泉です。前半は黒部川源流域を訪れる旅、後半は槍穂高連峰を飽きるまで眺めながら歩く山行です。

短編ですが、動画編はこちらへどうぞ! 北アルプス 雲ノ平・三俣蓮華岳 2023夏  (1)  (2)  (3)

 

1)太郎兵衛平(太郎平小屋) 折立の登山口を出発し、尾根に出てからは草原のような登山道を炎天下の下、延々と歩きます。太郎平小屋が見えてからも遠かった。ここはまさに”交通の要衝”です。雲ノ平へ向かう人、薬師岳・薬師小屋を経て剱岳・立山のある室堂に向かう人、薬師岳に登ったあと黒部五郎岳から三俣方面に向かう人など、黒部源流周回コースのベースの一つです。

 

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太郎兵衛平からみる薬師岳


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薬師平にかかる虹、これからの山行を祝福してくれるような贈り物です。背後には存在感のある水晶岳。
  
 
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中央に見える船底を逆さにしたような平な台地が雲ノ平。手前の谷、薬師沢を降りて薬師沢小屋を経由して、雲ノ平への急登を辿る。
左側後ろには水晶岳、中央の後ろには祖父岳、右側後ろには三俣蓮華岳が見えます。
 
 
 
2)薬師沢小屋   小屋の前を黒部川が流れており、雲ノ平の台地の周りをぐるりと回って、ワリモ岳の源流域に向かっています。黒部川を渡る吊り橋が有名。河原で渓流の流れを見ていると時間が経つのを忘れます。

ここから雲ノ平へは、岩がゴロゴロした急な小径を行きます。登るも降るもたいへんな難路。特に雨の降った後は岩が濡れていて滑りやすく、降りは特に注意が必要です。今季も怪我人が複数出ています。今回はちょうど岩も乾いていて比較的楽に登れた印象です。 

 
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3)雲ノ平(雲ノ平山荘) ”日本最後の秘境” と言われる雲ノ平、アクセスは大変だけれども最近は超大人気です。雲ノ平山荘もちょっと変わったお洒落な山小屋。憧れの雲ノ平山荘にとうとう来た!という声もよく聞きます。夕食のメインは伝統の石狩鍋、確かに濃厚で鮭もたくさん入っていて美味しい。2階のテラスは心地良い素敵な場所、ここから見るギリシャ庭園と水晶岳はいつまで見ていても飽きません。北アルプスで最もアクセスし難い水晶岳ですが、登る人が多くてちょっと驚きました。
 
雲ノ平での事故(怪我)の8割は、濡れた木道で滑って転んだ骨折だとか、御用心! 
  
 
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 雲ノ平山荘2階テラスから見るギリシャ庭園と水晶岳
   
 
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間近に見る水晶岳 
 
 
 

4)祖父岳(じいだけ 標高2825m) 周辺の山々(薬師岳 2926m、水晶岳 2977m、鷲羽岳 2924m、三俣蓮華岳 2841m、黒部五郎岳 2839m、双六岳 2860mなど)と比べると、山の高さは低いですが、山頂からの360度の展望は本当に素晴らしい。  

 
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祖父岳中腹から見る雲ノ平山荘とテント場、後は太郎兵衛平、薬師平、薬師岳 
   
 
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祖父岳山頂から 
手前は 左側 鷲羽岳の裾野、右側 赤い三俣山荘、さらに右側(写っていないが)三俣蓮華岳
奥に槍穂高連峰、槍ヶ岳に続く北鎌尾根・西鎌尾根・樅沢岳、赤茶色の硫黄尾根も見えます。
 
 

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祖父岳山頂から 手前に赤い屋根の三俣山荘、奥に赤い屋根の双六小屋が見えます。 
   
 
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祖父岳山頂から 三俣蓮華岳、右奥は笠ヶ岳
   
 
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祖父岳山頂から 黒部五郎岳
 
(続く)
 
撮影機材 Panasonic LUMIX S1 LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S.
 

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2023年7月31日 (月)

夏バテ防止に花火大会とイタリア料理

 

今年の7月月末は首都圏各地で花火大会が盛況です。今年はコロナで中断していた花火大会を4年ぶりに開催とかいうところが多かったようです。筆頭はなんと言っても100万人が集まる隅田川花火大会。多摩地区では立川まつり 国営昭和記念公園花火大会や八王子まつり 花火大会など。その他の近隣地区では埼玉県の狭山市入間川七夕まつり納涼花火大会や越谷花火大会。神奈川県や千葉県では?

国営昭和記念公園は時々行きますが、いつもどこで花火を打ち上げているのだろうか(園内にある中小河川の河原?)と不思議に思っていましたが、隣接する陸上自衛隊立川駐屯地だそうです。ここはヘリコプターやオスプレイ用の滑走路があるので、なーんだ、と納得です。この立川の花火大会は20数万人が見るそうですが、越谷花火大会も同程度の規模だそうで、ちょっと驚きました。JR立川駅周辺は、大勢の人出でけっこう大変です。

猛暑日・真夏日が続く中で、夏バテ防止にと、盛大な花火と夏のイタリア料理を堪能します。

 

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2023年7月26日 (水)

真夏日・猛暑日の続く中を長距離ウォーキング

 

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真夏日・猛暑日が連日続く今年の7月ですが、その中をトレーニングを兼ねて午前中かなりの距離をウォーキングです。さすがに歩いている人は少ないです。途中で何ヶ所かヤマユリがたくさん咲いていました。

ちょうどランチタイムになったので、初めての「インドバングラ料理店」に入ってみました。お客さんもいっぱいで、漏れ聞こえてくる話から常連さんが多いような感じでした。千円少々のランチメニューを頼みましたが、お腹いっぱいです。いろいろ眺めていると、インドのビルやワインもある! 飲んでみたいな、と思いながらも、帰りがあるので我慢。今度はアルコールが飲める時間に来てみようか?

 

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撮影機材;SONY DSC-RX1R Zeiss Zonnar T* 35mm F2.0、iPhone SE
 

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2023年7月20日 (木)

上野星矢(フルーティスト)

 

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今回はすべてフルートアンサンブル、「コンチェルティーノ」がなんとも素晴らしい。圧巻はステージいっぱいに広がる140~150人のフルートアンサンブル。

 


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今回のライブがそのままCDになって欲しい素晴らしい演奏会。1968年5月のジャン・ピエール・ランパルとオーレル・ニコレの競演を思い出す。

 

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お目当ての管弦楽組曲第2番、ふだんはあまり聞かない木管フルートで歯切れの良い現代的な演奏。次回は鈴木優人さんとの協演を切望。

 

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フランクが好き。若い頃よりはマイルドに? でもかっこ良い。
 
 
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こんな”お祭り”は初めて。伝説的な小山裕幾さんを初めて拝見。

 

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2023年7月18日 (火)

バッハ・コレギウム・ジャパン(2023.7)~バッハの癒しの曲?

 

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個人的に、J.S.Bach の3大 "癒しの曲" というと、「G線上のアリア」(管弦楽組曲第3番)、「主よ、人の望みの喜びよ」(カンターター第147番)、「羊は安らかに草をはむ」(カンターター第208番)あたりでしょうか。

今日はその中のカンターター第147番「心と口と行いもて、生涯をかけて」の演奏がありました。「主よ、人の望みの喜びよ」はその中のコラール(讃美歌)ですが、たいへん有名で管弦楽用などにも編曲されて、これ単独で演奏されたりすることも多いです。この有名な曲名「主よ、人の望みの喜びよ」の由来について、演奏会のパンフレット(木村佐千子さんの解説)をもとに簡単にご紹介します。

このカンタータは2部構成ですが、第6曲(第一部の最後の曲)と第10曲(第二部の最後の曲)が同じ旋律(メロディー)ながら歌詞が異なっています。この2曲はもともとは単に「コラール」(讃美歌:トランペット、オーボエ、ヴァイオリン、ヴィオラ、通奏低音などと合唱)としかされていませんが、第10曲については後世において特別に「主よ、人の望みの喜びよ」と呼ばれています。

この曲名は、第10曲第一行のドイツ語歌詞 "Jesus bleibet meine Freude" (イエスは変わることなきわが喜び)から、"Jesu, joy of man's desiring" へと英訳され、これから「主よ、人の望みの喜びよ」という日本語へ訳されたそうです。ちなみに同じメロディーで歌われる第6曲第一行のドイツ語歌詞は(何という幸い、私にはイエスがいる)です。これらの歌詞は Martin Jahn のコラール詩(1661年)の第6節、第16節から、また音楽はJohann Schop の旋律(1642年)によるものだそうです。

 

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2023年7月11日 (火)

奥多摩 鋸山・大岳山・御岳山トレッキング 2023年初夏

 
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梅雨の合間の晴れ間を縫ってのトレッキングのつもりが、午後は雷雨の中の山行となってしまいました。

奥多摩駅からすぐの登山口東屋で身支度をしていると、この日はなぜか女性トレッキング客のグループばかり?愛宕神社に向かう有名な長い急階段も相変わらず、五重塔周辺は草刈りが行き届いていて山ゆりの痕跡も無し。天聖神社石仏周辺の岩場に出ても、朝から雲が多い印象。鋸山山頂(標高1109m)到着、今日はスマホが繋がったので「山の天気」を見ると午後は雨の予報に。先を急ぐ。

 

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大岳山への縦走路に出て「トバの岩山」を過ぎる頃から御前山方面から雷鳴が。鋸山方面に向かうグループも。雷鳴が続く中、大岳山山頂(標高1266m)へ到着するが、誰もいない! とちょっと驚いていると、後続の登山者数名が到着。とりあえず大岳山荘跡の広場まで降って昼食。雷鳴が続くが雨は降らず、雲間から陽もさして少し安心。大岳山荘跡は修復をしているようにも見えるが、以前と変化なし?

 

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鍋割山・御嶽神社奥の院方面への分岐付近から頭上で雷鳴・雨も降り出すが、樹林帯のおかげでそのまま下山続行。岩石園に向かう東家付近で、さすがに雨が強くなり傘を出す。途中、御嶽神社で修行中の宮司さんの卵(?)が白装束で雨の中で仕事中。御岳山(標高929m)・武蔵御嶽神社付近では雨はほとんど上がる。どうも鋸山とは相性が悪い。

撮影機材;SONY DSC-RX1R Zeiss Zonnar T* 35mm F2.0

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2023年6月24日 (土)

<movie> 奥多摩 鷹ノ巣山トレッキング 2023初夏 / Mt. Takanosu in Tokyo, early Summer 2023

   

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 山頂への最後の登りから富士山

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山頂への最後の登りから間近に三頭山


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雲取山から奥多摩駅に至る非常に長い縦走路(途中に、七ツ石山・高丸山・鷹ノ巣山・六ツ石山・三ノ木戸山など)を石尾根縦走路と呼んでいますが、その中の一角、鷹ノ巣山(標高1736m)にようやく出かけるチャンスに恵まれました。

一番最短時間で登り下りができるのは峰谷バス停(標高590m)ですが、実質的に休日の朝(往路)と夕方(復路)の1本のバスしかなく、自由度が全く無いのですが、フツーに峰谷からスタートです。

峰谷バス停には立派で綺麗な観光用トイレがあるので、たいへん助かります。しばらくは林道・山道・人家を繰り返し、「奥」集落付近で開けた展望を望むと一気に登って来たことに気がつきます。さらに林道を進んで山道に入ると、間もなく鳥居と祠がいくつか現れ(浅間神社)、本来の山登りの気分となります。展望はこの付近から山頂付近までずっとありません。しばらく登るとブナの自然林となり、広大な椎茸の栽培園が現れます。この栽培園が終わると標高1,474mの小ピークに達しますが、ここまで来るとあともう少しです。豊富な「水場」を通過し、立派な鷹ノ巣山避難小屋(標高約1555m付近)に到着です。

  

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山頂から、奥に特異な形をした大岳山、御前山、手前に石尾根縦走路の水根山


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山頂から雁ケ腹摺山~大菩薩嶺方面


ここから進路を東方向に折り返して、山頂まで約180mほどを登ります。この道は防火帯にもなっているので、少し登ると一気に展望が開けます。最初に見えるのは三頭山、富士山、大菩薩嶺、高丸山方面です。鷹ノ巣山(標高1736m)山頂は広々として気持ちが良いです。少し遠くに特異な形をした大岳山、御前山、手前に石尾根縦走路の水根山と榧の木山(尾根)、直近に大きな山体の三頭山、富士山、雁ケ腹摺山~大菩薩嶺方面の大展望が続きます。奥多摩湖は見えません。山頂付近では2度も子鹿が飛び出して来てびっくり!石尾根縦走路南側では意外とスマホが繋がるのに、山頂では圏外でした。

youtube動画(MOVIE) SD/HD ; 奥多摩・鷹ノ巣山トレッキング 2023年初夏

 

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鷹ノ巣山を振り返る 

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稲村岩尾根コースは崩落のため相変わらず通行禁止です。下山も防火帯の草原の道を水根山に向かって下ります。巻道から榧の木尾根への登山路を降り、ちょっと距離が長いですが、バスの便が多い倉戸口バス停(標高約490m)に到着です。登りは約1,150m、降りは約1,250mでした。青梅線に乗る前に、奥多摩駅上複合ショップ(PORT OKUTAMA〜オクタマエキウエショップ)に寄ってみました。

撮影機材 Panasonic LUMIX S1 LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S.

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2023年6月16日 (金)

東村山 北山公園(菖蒲苑)2023年初夏

 
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今シーズン最後のハナショウブ巡りとして、東京都東村山市北山公園(菖蒲苑)の菖蒲まつりに行きました。土日は菖蒲苑のライトアップがあるそうで、夜桜のライトアップと比べてどんな感じなのだろうかと思いながら、夕方から出かけました。

菖蒲田は「八国山緑地」の南側にある低地に広がっています。この八国山緑地には、ジブリの「となりのトトロ」に出てくる病院(療養所)のモデルとされている病院が今でもあります。のどかな菖蒲田です。ライトアップは19時からでした。もちろんライトアップは広い菖蒲田のごく一部ですが、地元のちょっと早い夏祭りの様相で、出店もたくさん出て、子供たちを含む家族連れなどでたいへん賑わっていました。菖蒲田にはアメリカ・ザリガニがたくさんいるようで、日が暮れるまで、男の子たちが一生懸命探していました。

 

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夜桜のライトアップほどの華やかさはありませんが、ちょっと変わった雰囲気でまずまずと言った趣でしょうか。藤棚のような棚にたくさん吊るされた風鈴が幻想的で、予想外に良かったでした。

 

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撮影機材 Panasonic LUMIX S1 LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S.

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2023年6月13日 (火)

青梅 吹上しょうぶ公園(吹上花しょうぶまつり)2023年初夏

 
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東京都青梅市にある吹上しょうぶ公園に行ってきました。最寄りの駅はJR東青梅駅です。

この公園は、ほぼハナショウブ専門のようです。開花時期には「吹上花しょうぶまつり」として出店が少し出たり、ボランティア・ガイドさんが案内をされているようです。 

 

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広い谷あいの菖蒲田にたくさんのハナショウブが咲いていました。開花時期は「極早生」から「極晩生」まで様々で、5月下旬から6月いっぱいまで花が見られるようですが、花のラベルを見ていると「中生」がやはり一番多いようで、花の見頃とされているようです。それにしても種類の多さに驚きますが、花の違いを見分けるのは難しく感じました。こちらでは3人の男性スタッフが花柄摘みを行っていました。紫色の花菖蒲の色に合わせた作業服上着です。
  
 
 
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休息がてら、地元の和菓子屋さんの出店があったので「よもぎ大福餅(こし餡)」を食べてみましたが、なかなか美味しかったでした。

  


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撮影機材 CONTAX 645 Phase One P30+ Zonnar T* 210 mm F4.0

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2023年6月 9日 (金)

町田薬師池公園 ハナショウブ 2023年初夏

 

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東京都町田市にある「町田薬師池公園」に初めて出かけてみました。

  
公園は、小田急町田駅と京王相模原線京王永山駅/小田急多摩線小田急永山駅の中間くらいの場所で、多摩丘陵の中、鶴見川の南側に位置しており、鎌倉街道に沿っています。この薬師池公園を中心として、周辺は一大公園エリアとなっていて、配布されている「お散歩マップ」を見ながら歩いた方がよさそうです。薬師池は、戦国時代からあったそうで、「新東京百景」「東京都指定名勝」「日本の歴史公園100選」に選定された町田市を代表する公園だそうですが、歴史を感じさせるなかなか立派な公園です。今回は、薬師池に流れ込む渓流の一角にある菖蒲田を訪れてみました。

  

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ちょうど見頃の時期でしたので、私も含めて(笑)早朝からアマチュア・カメラマンが多数。そのうちに花柄摘みのスタッフや生育状態の調査員などが作業を始めます。「カメラマンの皆さんお待ちかねの早乙女姿の花摘み娘さんは・・・・・登場します」とのことで、有名なようです。私も念のために確認すると「仕事中の写真はOK」とのことで、了解を得ました。花摘み娘さんは3人いて、最初に花ショウブの開花数をカウント、次にスマホで開花状況を写真撮影(いずれもウェブサイトの開花情報にアップ)、最後に3人で痛んだショウブの花柄摘みをしていました。渓流の途中にある水車小屋から薬師池に近いエリアでは満開でたいへん綺麗でした。水車小屋から上流部は、谷が狭く木が覆い被さっていて日当たりが悪く水温が低いためか、まだほとんど開花していませんでした。開花時期がずれるので、その分長く花が楽しめるようです。

 

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西園駐車場にあるカフェレストラン「44APARTMENT 薬師池店」でブランチを取ります。ロスト・チキン・プレート+ライス、アイスコヒーです。チキンの皮はパリパリ、香草が非常に効いていて、ヴォリューム満点で、味も良かったでした。公園の中のおしゃれな雰囲気の店、平日にも関わらず若いお客さんが次から次へと来て驚きました。やはり町田市は”大きい”ですね(笑)。一日かけて周囲を散策しても良いと思いました。

 

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撮影機材 CONTAX 645 Phase One P30+ Zonnar T* 210 mm F4.0

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2023年6月 6日 (火)

国営昭和記念公園(立川市)〜ハナショウブ 2023年初夏

 

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こちらのハナショウブは、日本庭園と花木園菖蒲田の2箇所で見られますが、どちらかというと先に花が咲く(早生〜中生の品種が多い?)日本庭園の方に行ってきました。

 

日本庭園は江戸時代に発展した「池泉回遊式庭園」と呼ばれる様式で、日本庭園の様々な伝統技術が散りばめられているそうです。歴史のある日本庭園には常緑樹が多い(紅葉する木が少ない)のですが、こちらは紅葉する落葉広葉樹が多く、明るい武蔵野の樹木林をイメージしているそうです。ハナショウブは、かなり大きな池の一角で育てられています。それほど広い部分で見られるわけではありませんが、池の中のスイレン、池の周辺に点在する数寄屋建築などの和風建築の眺めとのセットで、ハナショウブを楽しむことができます。開花情報を見ながら出かけましたが、見頃は例年に比べてかなり早かったようです。

 

 

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撮影機材 CONTAX 645 Phase One P30+ Zonnar T* 210 mm F4.0

 

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2023年5月31日 (水)

奥多摩・榧ノ木(かやのき)山トレッキング 2023年初夏

 

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奥多摩・七ツ石尾根(石尾根)縦走路への ”前衛の山” ? といった感じの、地味な榧ノ木山(標高1485m)に出かけました。通常は鷹ノ巣山(標高1,736m)からの下山コース、あるいはちょっと先の水根山(標高1620m)への通過地点といった感じで、わざわざこの山を目指して登るというようなところではありませんが、今回は時間の関係で ”榧ノ木山登山” になってしまいました。登り降りの標高差はちょうど1000mです。

小河内ダム(奥多摩湖)から鴨沢方面へ路線バスで5分ほどの倉戸口バス停あるいは熱海(あたみ)バス停で下車します(いずれも標高約490m)。熱海バス停からは奥多摩湖を眺めながら急階段を登って、倉戸口バス停からは民宿小河内荘のそばを通って、集落(大部分が移転済み?)を通り抜け、登山口に入ると「温泉神社」があります。なんでこんな場所に「温泉神社」があるのかと思いましたが、実は小河内ダム建設で水没した旧小河内村原集落は南北朝時代(14世紀中頃)から湯治場として知られていたそうです。この神社は、当初は「湯ノ権現あるいは湯屋権現」、江戸中期には「熊野三社大権現」、そして明治になり「温泉神社」と呼ばれるようになり、水没後に現在の場所に移設されたそうです。

湯治場(鶴の湯温泉街)はダムの完成(1957年)とともに水没し、源泉を汲み上げるポンプを一旦設置はしたものの、湖底に沈んだ「幻の温泉」と言われ続けました。"バブル期”の1991年から湖底から再びポンプで源泉を汲み上げて、「鶴の湯温泉」(アルカリ性単純硫黄温泉、水温約30℃)が復活したそうです。下山後、日帰り温泉でも入れれば良いのでしょうが、残念ながら今はそのような状態ではないようです。

 

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このコースではスギの植林地帯が少なく、ブナなどの自然林が豊かで、広い尾根とあいまって、たいへん美しい新緑が見られました。尾根が広く登山道が分かり難い(特に落ち葉が多い季節?)ため、4区間ほど、ロープに従って歩くように指示されています。尾根がやたらと踏み荒らされないようにという、尾根の環境保全の目的もあると思います。ただ、このロープが張られていないエリアでも、登山道のトレースがいつの間にか分からなくなり、何度か立ち止まって周辺を見回したり、GPSで位置を確認したりしました。

  

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「温泉神社」からしばらくの登りでは、小河内ダムや御前山周辺が良く見えています。最初のピークは倉戸山(標高1,169m)です。広い山頂ですが、簡単な道標があるだけです。ここからは緩い尾根を歩いて行きます。榧ノ木山の山頂は、細長く狭い山頂で、手製の山名表示板があるだけで、展望もありませんが、山頂付近ではツツジが綺麗に咲いていたので良かったでした。樹間に鷹ノ巣山が見えているようでした。山頂到着ごろから雲がかなり広がり、急に冷たい風が吹いてきました。さすがこの季節1500m近くまで来るとまだ寒くて上に一枚羽織ることになりました。この日は休日でしたが、出会った登山者は登り・降りとも各10人程度でした。

撮影機材 Panasonic LUMIX S1 LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S.

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2023年5月23日 (火)

横田基地・日米友好祭2023 (2)

 
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そのほか、ごく短区間ですが基地内を走る「トレイン」(クルマです)、米軍の放出品や米軍関連の様々なグッズ販売(日本製?)やたくさんの飲食ブース、屋内外でのバンド演奏、自衛隊のブースなどがあります。

 

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今回はやはりオスプレイが一番人気のようでした。私も1時間並んで初めてオスプレイの内部に入ってみました。壁際には多数の配線がありますが、見学用に座席が少し残してあるだけでドンガラの空洞です。貨物なしで定員24名とありますが狭い空間という印象でした。地味ながら意外と人気なのはC-130J輸送機のプロペラです。驚いたことに、人手でプロペラを動かすことができ、大人や抱っこされた子供が手を伸ばして楽しそうにプロペラを回しています。子供たちにすればどれも直近に見れる「ヒコーキ」ということで楽しいのでしょうね。米軍基地という「外国」であることも加わって、まさに非日常的な空間・世界ですね。

  

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汗みどろになるような天気ではありませんでしたが、それにしてもここは草臥れます。「エプロン地区」まで行くと座るところは無いし、シートを敷いても硬くて分厚いコンクリートの上で休んだ気になれません。「佐世保バーガー、ベーコン入り」を食べてみました。ビッグなバーガーですが味は大味で、それほど美味いというほどでもありません。看板にあるようにもう少し良く焼いて欲しいです。ちなみに値段は$12、$1=150円換算です。日本国内と海外での商品の価格を比較する際に、この換算レートは良く見ますね。

 

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最後に出口付近で休んでいると、自衛隊や地元自治体の着ぐるみのパレードが始まりました。これがなんとも日本的で、いきなり現実に引き戻された感じで、帰路につきました。

 

撮影機材  CONTAX645 Phase One P30+ Sonnar T* 140 mm F2.8, (iPhone SE)

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