2023年12月 9日 (土)

ガーデン・シクラメン

 
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10月上旬に園芸店に行った際に、秋に植えて冬の間咲いてくれる花を相談しました。冬の間咲いてくれる花というとパンジー・ビオラ・クリスマスローズなどがありますが、これらは植え付けがもう少し遅いし、少し違った花をということで話をしたのですが、そこで「ガーデンシクラメン」の提案があり、初めて買ってみました。

ガーデンシクラメンは、耐寒性のある原種のシクラメンを元に育成された小型のシクラメンで、耐寒性が弱い一般的なシクラメンとは異なり、冬の屋外でも比較的楽しむことができるそうです。改めて調べてみると、苗の植えつけは10月中旬~11月中旬、開花期は10月中旬~4月中旬と意外と長いです。

買って2ヶ月ほど経ちますが、順調のようです。それぞれの花も長持ちするようで、頻繁に花が入れ替わるという感じではないです。また、苗自体もどんどん大きくなるような感じでもありません。園芸店では一つだけ注意されました。それは水やりで、根元に直接やると根腐れしやすいようで、必ず周囲から水をやるように言われました。今回はお試しで濃い赤と白を一株ずつ買いましたが、来シーズンはもう少し増やしても良さそうです。

 

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December 2023 TOKYO, CONTAX645  PhaseOne P30+  Apo Macro Planar T* 120mm F4

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2023年11月26日 (日)

北アルプス高瀬川最深部へ(7) 三俣山荘図書室 金萬映劇


 
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三俣山荘図書室 金萬映劇(きんまんえいげき)  基本は金土日月曜日営業、夜まで営業。「図書室」と言う名前ですが、山好きが集えるカフェバーと言う趣です。三俣グループ伊藤誠一氏のメモリアル、伊藤新道のPRコーナー、山岳書籍、山岳グッズ販売、ソフトドリンク、アルコール、軽食、バーカウンター、テラス席などを備えています。都会風のモダンでお洒落なインテリアです。各種イベントも開催。 

ウェブサイトでは
     「山と人と街」を結びつける
          街にいて山を感じる、環境に思いをはせる場所。
          新しい人と自然の関係を探る場所。
とされています。ここは、都会に良くあるブックカフェ、スポーツカフェ・スポーツバー、音楽喫茶などのバリエーションですね。

 

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建物自体は市街地のメインストリート(アーケード街)に面しています。初めてだと、少々建物の入り口に戸惑います。建物横の契約駐車場?に面した建物後方にある小さな扉が入り口です。この建物、元の用途は分かりませんが(旧金萬呉服店3F)、ちょっと変わった形で、3階が図書室です。1階には古本屋「書麓 アルプ」も。外壁にはトレッキングの大きな絵が描かれています。扉を開けると、正面に大きく「三俣山荘図書室 金萬映劇」。まわりにはパンフ、カタログ、写真などが。螺旋階段があるので、それらを3階まで上ります。階段の最上部に再び「三俣山荘図書室」、営業している雰囲気で、若い女性スタッフがいました。開店時間ジャストに来たので、まだ準備中だったようです。

 


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この図書室には信濃大町駅からは徒歩で15分程度、すぐそばに市営駐車場がありますので車が便利です。山岳博物館からまっすぐに下ってくると、市街地メインストリートの手前右側に市営の無料駐車場の案内があります。そこに車を入れると、ここは図書室の裏側です。

 

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ジャンボ・サルシッチャのホットドッグとリンゴジュースを頼みます。三俣山荘の朝食で出てくる猪肉のジャンボ・サルシッチャが、こちらではホットドッグとして出てきます。このサルシッチャですが一般に販売されているジビエ商品ではないようで、オンラインショップで手軽に購入できるような感じではないようでした。こちらで1時間少々のんびりと過ごして、あとは寄り道もせずに東京にまっすぐ帰ります。

シリーズ(完)

撮影機材 Panasonic LUMIX S1 LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S., iPhone SE(食事)

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2023年11月25日 (土)

北アルプス高瀬川最深部へ(6) 市立大町山岳博物館

 

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大町市市街地の東側にある山の中腹にあるので、北アルプスの展望が良いです。大町ダムも良く見えます。この市立博物館は1951年(昭和26年)オープンで、「山博(さんぱく)」の愛称で「岳(だけ)のまち・大町」の皆さんに親しまれているそうです。また、現在大町市は「山岳文化都市宣言」のまちだそうです。

訪れた時は、建物がちょうど改装工事中で外壁にネットが張り巡らされておりちょっと残念でした。展示の中でいちばん興味深かったのは1階の常設展示「山岳人列伝~山岳文化を育んだ大町周辺の人々~」でした。日本の近代登山黎明期である明治末から昭和初期にかけて、この大町で活躍された方々のお話でした。
中心人物は百瀬慎太郎という大町出身の登山家・事業家・歌人の方です。当時の日本山岳会に入会、日本初の山岳ガイド組織「大町登山案内人組合」を設立、立山-黒部渓谷-針ノ木峠の冬季横断、針ノ木小屋などの建設・運営などで知られ、現在大町市で行われる夏山安全祈願祭は「針ノ木岳慎太郎祭」と呼ばれているそうです。

 

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博物館正面玄関あるいは博物館3階展望室からは、蓮華岳の大きな山体を中心に、北葛岳、裏銀座方面が少々、餓鬼岳、爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳、五竜岳、白馬岳などを見ることが出来ます。針ノ木岳は手前の大きな蓮華岳に隠れて見えないようです。針ノ木岳は、日本三大雪渓の一つ、針ノ木大雪渓があるものの、現在ではそれほど有名ではないと思われますが、当時は針ノ木峠越えなどにたいへん人気があったようです。

撮影機材 Panasonic LUMIX S1 LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S.

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2023年11月23日 (木)

北アルプス高瀬川最深部へ(5) 信濃大町「鹿ジビエと手作り定食カイザー」

 

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七倉から下山して、この日は信濃大町駅前のホテル泊まりです。三俣山荘グループでは山小屋としては珍しくジビエ料理を出していますので、大町でジビエ料理の店を探すとまずこのお店、「鹿ジビエと手作り定食カイザー」が出てきます。ホテルを出る際に、念の為、お店に電話して営業を確認します。

 

行きはJR信濃大町発18:03~JR北大町着18:06というちょうど良い時間の列車がありましたので、これで行ってみることにしました。この時間、帰宅途中の高校生が多かったでした。北大町駅、小さな無人駅で駅前も真っ暗(笑)。下車した男子高校生2人もすぐに闇に消えてしまう。駅の出口が目的地と反対側で、一瞬方向性を見失しなってしまいます。慌ててiPhoneのマップを見て、現在地と目的地を確認。まず小さな踏切を渡ります。道路自体は大きいけれども、周囲は真っ暗。歩道があるけれども、街路灯があるわけでもなく、こんなところで転んで怪我でもしたら元も子もないと思いながら、足元を注意深く見ながらゆっくり歩きます。ヘッドランプを持って来ればよかったと後悔(笑)。しばらく真っ暗な道を歩くと、反対側に煌々と灯りのついた建物と大型バスや乗用車から降りる多数の人たちが見えます。なんだろうと思い、再びマップを見ると市の文化会館のようです。イベントでもあるのでしょう。多少遠回りをしてしまい、ようやく「鹿ジビエと手作り定食カイザー」に到着。徒歩17分。

 

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「鹿ジビエと手作り定食カイザー」 一見すると、和風メニューのごく普通の食堂です。基本は普通の和食メニューで、スペシャルとしての鹿肉メニューは、主にステーキ、しゃぶしゃぶ、カツ、メンチカツの4種類です。オーダーはもちろん鹿肉ステーキです。セット内容は、鹿肉ステーキ(200g)+ご飯0.7合(大町コシヒカリ 標準1合! 0.7合、0.5合の選択肢がある)+味噌汁+サラダ+漬物。生中ビールも。晴嵐荘と協定があるようで、晴嵐荘のスタンプを持って行くとサービスのジュースが頂けました。ご飯の標準1合にはびっくり、少し考えてしまいました。また生ビールも中と大があり、最近は生大はあまり無いような気がして、こちらも少し迷いましたが、鹿肉を味わうためにアルコールは控えめにしました。鹿肉ステーキはボリューム満点、ジビエの臭みや違和感は一切なく、美味しく頂くことが出来ました。大満足! マスターは長野県認定ジビエマイスター、元山小屋小屋番だそうです。

 

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お店には1時間ほど滞在。時計を見ると信濃大町行きの列車は今出たばかり。次の列車に乗ろうとすると、あの真っ暗な無人駅で30分以上も待たないといけない。これは避けたい。改めてマップを見ると、店の前の通りをずっと行くと道なりで、信濃大町駅前に出ることを確認。外は寒いほどでもなく、30~40分歩くことにします。しばらく歩くと市街地中心部のメインストリートになり、さらにアーケード街となります。このあたりまで来ると、人影もちらほら出てきます。ふと気がつくと、そこに明日行く予定の三俣山荘図書館があるではないですか。ラッキー。アーケード街に並ぶお店の中には、昔の面影を残す趣のあるウインドディスプレーを出しているところや、いろいろなポスターが貼られています。今年は黒部ダム60周年記念で、いろいろなイベントがあったようです。その昔、父に誘われて黒部立山アルペンルートに行ったことを懐かしく思い出しました。駅前ホテルに着く頃に、ちょうど次の大町行き列車がホームに入ってきました。結局のんびり歩いて35分。旅行者にはタクシーがお薦めのようです。

 

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2023年11月19日 (日)

北アルプス高瀬川最深部へ 2023秋 / To the deepest area of the Takase River JAPAN ALPS Autumn 2023

 

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youtube動画(MOVIE) SD/HD

 
(1) 七倉山荘~湯俣温泉(1)  (Nanakura~Yumata Hotspring)

(2) 七倉山荘~湯俣温泉(2)  (Nanakura~Yumata Hotspring)

(3) 湯俣温泉~天然記念物「噴湯丘」(Yumata Hotspring ~ Natural Monument "Tufa Mounds"

 

JAPAN ALPS October 2023, Panasonic LUMIX S1 LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S.

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2023年11月15日 (水)

木枯らし1号

 

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東京地方では、11月13日午後最大瞬間風速14.5メートル(北西)を観測し、3年ぶり木枯らし1号が吹いたそうです。

木枯らしとは、晩秋から初冬にかけて吹く北よりの強い風のことを言い、その年最初の木枯らしを「木枯らし1号」として気象庁が発表しています。
ちなみに、東京地方の木枯らし1号の条件は、
・期間は10月半ばから11月末までの間
・気圧配置が西高東低の冬型となって、季節風が吹くこと
・東京における風向が西北西~北
・東京における最大風速が、おおむね風力5(風速8m/s)以上
だそうです。

ところで、この北風の強い日、外でザワザワと聞きなれない音がします。雨?と思って外を見るとやはり晴天です。不思議に思いながらも外をよく見ると、歩道に溜まった大量の落ち葉が強風により飛んでいるようです。この落ち葉が飛び散る音がザワザワと雨が降るような音として聞こえたようです。衣擦れならぬ、落ち葉擦れでしょうか?

この11月は気温の上下が極端ですが、季節は徐々に冬に向かっているようです。

 

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November 2023  Tokyo,  CONTAX645 Phase One P30+ Sonnar T* 140 mm F2.8

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2023年11月10日 (金)

異常高温の中、最近の服装からみた季節区分を考える

 

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先日、東京都心で27.5℃、11月に夏日3日は観測史上初で、100年前の記録を更新したそうです。自宅でも暑くてクーラーを入れてしまいました。最近の自分自身の服装からみた季節区分を考えてみました。

 

初冬(12月)薄手のコート、ジャケット、ブルゾン、薄手ニット
冬(1~2月)厚手のコート、ジャケット、ニット
早春(3月 早くも桜の便り)薄手のコートからジャケット、ブルゾン
春(4月~5月前半)ジャケット、ブルゾン、薄手ニットから長袖シャツへ
初夏(5月後半~6月)長袖シャツ、厚手の半袖シャツ
真夏(真夏日、猛暑日)(7月~9月)薄手の半袖シャツ、ショートパンツ(自宅)
晩夏~初秋(10月~11月前半)厚手の半袖シャツ、長袖シャツ
秋(11月後半 ようやくまともな紅葉が)ジャケット、ブルゾン、薄手ニット、長袖シャツ
初冬(12月)薄手のコート、ジャケット、ブルゾン、薄手ニット

 

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これを見ると屋内外で半袖シャツ(+ベストもあり)を着ている期間が約半年!、長袖シャツ1枚で気持ちよく過ごせる季節はせいぜい2ヶ月、真冬の身なりは2ヶ月と言えます。

上に着る物は季節によって細かく選べますが、メンズのパンツ(ズボン)に限ると、ビジネス用・チノパン・ジーンズなどどれもあまり生地の厚さは変わらないので(もちろん冬用にフランネルやコーデュロイがあったり、秋冬用と春夏用で仕上げに起毛の有無があるし。夏用にも伝統的な麻や、いろいろな素材を混紡して機能性を持たせた新素材もあるけれど。)、季節に応じた細かい選択肢が乏しいように感じます。真夏に快適にはけるパンツというと、その機能性からアウトドア用(特に登山用)のパンツぐらいしか無いのかもしれません。

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2023年11月 9日 (木)

秋っぽくなったベランダで手作りパスタを食べながら

 

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冷蔵庫の余り物をかき集めて簡単なパスタを作ってみました。中途半端に少し残っていた冷凍ご飯も入れてしまいます。

 

ちなみに、私のパスタは、NHK BSで放送されている「ボンジュール!辻仁成のパリごはん」シリーズで出てくるパスタとは、当然ですが全く違います(笑)。特に「2023スペシャル」で使われている食材はちょっとレベルが違うし(日本で買ったら一体いくらになるのかと心配になります)・・・・。また、使っているオイル・バター・チーズなどの量が半端でないです。日常的にこんなにたくさん使っていたら、コレステロールや中性脂肪が異常な値になると思います。日本の家庭料理とは次元が違いすぎます。

そうは言っても、いつもより少しオリーブオイルを多めに入れたら美味しくなりました。

 

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2023年11月 8日 (水)

北アルプス高瀬川最深部へ(2) 七倉山荘~高瀬ダム~湯俣温泉 2023秋

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さあ七倉山荘を出発です。とりあえず高瀬ダム行特定タクシーに乗り込んで、東京電力の管理用道路を走って高瀬ダムの堤体まで行きます。ダムまで10分少々でした。この管理用道路は歩くことができ、ダムまで約2時間程度だそうですが、トンネル区間が長いです。トンネル内には側道がありますが、ガードレールのついた歩道ではありません。通常は工事用のダンプが走っているそうで、どの程度の頻度か分かりませんが、排気ガスが気になるかもしれません。ヘッドランプも必須と思われます。あまりお薦めではないようです。

 

高瀬ダムは、黒部ダムに次ぎ日本第二位の高さです。ダムに向かって、堤体右側にあるトンネルを進むと裏銀座の登山口に、左側にあるトンネルを行くと今回の湯俣方面に向かいます。タクシーは、この左側のトンネル入り口の手前の駐車場に止まりました。料金は2,600円です。この少し手前の堤体部(ダム管理事務所の前)にタクシーを呼ぶ公衆電話がありました。高瀬ダムでもdocomoが繋がると言われましたが、この付近では圏外でした。堤体の中央部あたりで繋がるのでしょうか? なお、湯俣に向かう林道でもやや長いトンネルが3カ所あり、工事用(業務用)車両が通行しているので、ここでもヘッドランプがあった方が良いです。

 

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不動沢、船窪岳、ダム湖
 

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不動沢と船窪岳

ここから林道の終点(湯俣温泉登山口)まで約4.4km、樹林帯の整備された登山道を「名無避難小屋」まで約1.6km、さらに湯俣温泉まで約3.5km、合計約9.5kmです。標準で2.5時間から3時間程度とされています。林道区間で猿の一団が行きも帰りもいました。コバルトブルーのダム湖に周辺の紅葉が映り込み、美しいです。途中、山へ向かう作業用の道や河原に向かう工事用道路などが時々ありますが、迷うことはまず無いと思います。

 

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林道終点(湯俣温泉登山口)、ここから整備された樹林帯の登山道

 
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渓谷

 

渓谷を通り過ぎ、再び高瀬川の河原が広くなります。ふと谷の奥に目をやると、とんがった山が見えています。これが”槍ヶ岳”です。意外と直近に見えます。正確には、正面の三角形の山体は槍ヶ岳から続く北鎌尾根です。その背後の右にに小さく見えているピークが槍ヶ岳の山頂、さらにそのちょっと右にあるさらに小さなピークが小槍です。もう少し進むと、さらに右側にギザギザのピークの山体が見えてきますが、これは硫黄尾根(硫黄岳)だそうです。ここまで来ると、もうじきです。

 

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右手奥の山体が北鎌尾根、槍ヶ岳山頂、小槍



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同様に中央奥の山体が北鎌尾根、槍ヶ岳山頂、小槍。右側が硫黄尾根(硫黄岳)。


  

ここから約15分、対岸に晴嵐荘が見えてきますが、ここで稜線にある燕山荘のドコモ基地局からの電波が弱いながらも入ります。そこを過ぎるともうすぐに湯俣山荘です。晴嵐荘のジップラインと吊り橋も見えてきます。

天候が良ければ、登山というよりはハイキングの感覚で楽しく歩くことができます。おおむね平坦と言っても約10kmの歩行ですの、やっと着いた! という感じでした。

撮影機材 Panasonic LUMIX S1 LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S.

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2023年11月 2日 (木)

北アルプス高瀬川最深部へ(3) 湯俣温泉 晴嵐荘 2023秋

 

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湯俣温泉は標高1534mにある秘湯です。温泉の存在は古くから知られていたようですが、入浴に利用されるようになったのは昭和の初期のようです。なかなか温泉として定着しなかった理由として、源泉は河原にあること、源泉が小さくお湯の湧出量が少ない、安定しない? 洪水などにより川の流路がすぐに変わること、などがあったものと推測されます。

晴嵐荘(せいらんそう)の小屋主 竹村正之氏の講演会(2023年4月)のお話から、小屋の歴史を紐解きます。正之氏の祖父 竹村多門治?(たもんじ)氏が炭焼きの仕事をされていた関係で、昭和の初め(1933年/昭和8年ごろ?)に、現在の晴嵐荘の対岸(から谷沢出合)に山小屋「仙人閣」を建てたそうです。また、千丈沢と天上沢の出合(千天出合)から槍ヶ岳の北鎌尾根を直登するたもんじ新道(廃道)を開かれたそうです。「仙人閣」は1953年に雪崩で倒壊、その後、父 たいじ氏が1958年(昭和33年)に現在の場所に「晴嵐荘」を建てました。山小屋の名前は公募で決められたとのことです。ちなみに、旧「伊藤新道」が開通したのは1956年です。

昭和30年代~40年台は日本に一大登山ブームが訪れ、大町は「岳都」と呼ばれ、晴嵐荘には100~120人もの登山客が宿泊したこともあったそうです(現在は新型コロナ感染症もあり定員30名)。登山ブームに合わせてダークダックスの雪山讃歌も流行っていました(私も覚えています)。その後、東京電力による大規模揚水式発電所(新高瀬川発電所・高瀬ダム・七倉ダム)の建設工事(1969年/昭和44年~1979年/昭和54年)、さらには「昭和44年8月豪雨」の大水害に対して建設省の洪水調節機能として大町ダムの建設工事(1972年/昭和47年~1985年/昭和60年)が続き、登山者は工事現場の中を歩くような状態となり、裏銀座への登山者も含めて訪れる人は激減してしまいました。

 

ところで、出発一週間前に電話で現地の状況を確認をしたのですが、その際に、高瀬川をジップラインと吊り橋で渡るのですが、ジップラインは・・・・・と説明を受けました。ジップライン(ZIP LINE)とは、山や森など自然のなかに架けられたワイヤーロープにベルトとハーネスを装着してぶら下がり、プーリーと呼ばれる滑車を使って滑り降りるアウトドアアクティビティで、時々テレビなどで見かけますが、私自身は使ったことはありませんでした。晴嵐荘のウェブサイトにある美しい画像をいくら眺めても小さな吊り橋だけで、ジップラインはいったいどこにあるのだろうかと思いながら出かけました。

真新しい湯俣山荘を通り過ぎると、晴嵐荘の正面にこのジップラインと吊り橋がありました! 使用方法の説明書きがありましたが、お恥ずかしいながら対応できず、そのうちに後続の登山者が到着し、その方達に教えてもらったり、アシストしていただいたりでようやく私自身とザックを渡すことができました。初めてでしたので焦りもあり、大汗をかいてしまいました。初体験でもう草臥れました(苦笑)。でも一度体験してしまえば、もう大丈夫です。

 

こちらのジップラインは人用と荷物用の2ラインあります。いずれも椅子(ブランコ)があります。

人用には安全ベルトがありますが、腰の周りに回す程度で、いわゆる安全帯のように落下の際に体を保持してくれるようなベルトではありません。実際に乗ってみると意外と安定しており、風もあまり吹いていなかったので、恐怖感は感じませんでした。途中までは自重で移動していきますが、その後は自分でケーブルを手繰り寄せながら、対岸まで移動していくことになります。ナップザック程度の小さな荷物なら胸元に回して乗れますが、ザックを背中に背負って乗ることはバランスが崩れて危ないようです。

荷物用の椅子(ブランコ)には荷物固定用のベルトが2本ついています。単純にベルトを締めれば良いのですが、万が一はずれて川の中に落ちると困るので、ザックのショルダーベルトにも固定用ベルトを通したりして、確実に固定しました。

全体の手順としては、椅子(ブランコ)に荷物の固定を行う、椅子に自分が乗って対岸に渡る、対岸から荷物を手繰り寄せる、となります。

 

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荷物用のラインでは荷物が黒いパイプに引っ掛かりやすいようです。この方も対岸に渡ったのですが、荷物を上手く手繰り寄せることができず、仕方がなく再びジップラインに乗り込んで、引っ掛かっている荷物の所まで行って、手を伸ばしてその引っ掛かりをなんとか外して無事荷物を回収していました。このジップラインにかなり慣れている方とお見受けしました。 
  
  

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ところで現在の写真とウェブサイトやポスターの写真を比べると明らかに川の流路が変わっています。多分洪水で以前の吊り橋が落ちて今のジップラインに、晴嵐荘側にも新たな流路が出来てしまい、そこには新たな吊り橋ができたようです。先ほどのご講演では、洪水は平成30年6月~7月の出来事だったそうです。

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現状です! 左側(右岸)にジップライン、右側(左岸)に吊り橋

  
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晴嵐荘のウェブサイトより
  

この水害について調べてみると、該当するのは平成30年7月豪雨(別名 西日本豪雨)です。6月28日から7月8日にかけて、西日本を中心に全国的に広い範囲で発生した、台風7号および梅雨前線の影響による記録的な集中豪雨です。西日本を中心に甚大な被害が発生し、長崎大水害(昭和57年7月豪雨)以来の最悪の被害、「平成最悪の水害」と報道されました。長野県王滝村では約1000ミリの雨が降ったようです。翌年平成31年に仮復旧、2021年(令和3年)に新「伊藤新道」の吊り橋工事に合わせて、現在の吊り橋をかけて、ようやく4年ぶりに復旧できたとのことでした。いずれにしろ、高瀬川流域では集中豪雨のたびに洪水や土砂災害が発生しているようで、現在でもあちらこちらで河川改修工事(護岸工事)をおこなっている感じでした。

 

 

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今回の宿泊は山荘の営業終了直前の滞在でした。テント泊の登山者もいましたが、小屋泊まりのお客さんは少なく、のんびりとした雰囲気でした。

温泉ですが、以前は山荘の少し下流に野湯(のゆ)が2ヶ所あったようですが(昔の写真がありました)洪水で流されたりして、現在は山荘内の内湯だけです。泉質は単純硫化水素泉、温度は約42度。微かに硫黄の匂いがしますが、適温で長風呂ができる状態でした。浴槽は3人入ればいっぱいで、1~2人が良いです。今回は午後、夜、早朝と3回、一人でのんびりと楽しめました。夜はランプのみの灯りでほぼ真っ暗、ちょっと幻想的です。タオルは持参です。

 

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夕食は「噴湯丘にちなんだ晴嵐荘特製スパイスカレー」です。噴湯丘を模した五穀米?のご飯、少々辛いスパイスの良く効いたカレールー、揚げたての鶏肉が入っています。もう本格的なカレーで大変美味しいです。欲を言えば、ご飯の量に対してルーがもう少し欲しかったです。

朝食は、国産・手作りが強調されています。温泉卵も。ご飯は大町コシヒカリだそうですが、非常に美味しく炊き上がっているのが一番印象的でした。 

 
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小屋は谷筋にあるためか、この季節16時ごろから食堂兼談話室も暖房がないと、かなり寒い感じでした。部屋も含めて、防寒着は必須かと思いました。また、一週間前の事前確認では、小屋締めが間近なので宿泊日に昼食を提供できるかどうか分からないので、昼食は持参したほうが無難とのことでした。

山荘では携帯電話はすべて圏外、公衆電話(衛星電話)はありません。業務用は無線のようです。ただし、ドコモに関しては、向かいの湯俣山荘からわずかに下った登山道で、はるか稜線にある燕山荘のドコモ基地局からの電波が弱いながらも入っており、メールは問題なく可能でした。

この付近には電信柱が設置されており東京電力から給電されているようでした。山荘の照明も24時間使えているような感じでした。

 

この湯俣温泉あるいは晴嵐荘、場所的にはたいへんな秘境だと思いますが、高瀬川流域の治水・砂防などがあるのでしょう、河川改修工事(護岸工事)、水門、小規模水力発電所、ダムなど、小さいながらも人工構造物があるので、秘境感はやや削がれるような印象でした。でもなかなか興味深いエリアでした。

 

撮影機材 Panasonic LUMIX S1 LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S. and iPhone SE

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2023年10月29日 (日)

北アルプス高瀬川最深部へ(1) 大町ダム・七倉山荘 2023秋

 

◼️「道の駅 アルプス安曇野ほりがねの里」

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長野自動車道を下りて、久しぶりに安曇野を少しドライブしてみます。途中、「道の駅 アルプス安曇野ほりがねの里」に昼食で立ち寄ります。常念岳の麓です。「道の駅」ですが、こちらはちょっと変わっていて、どちらかというと地元の方のためのショッピングセンターの趣で、食堂・生鮮食料品や地元野菜の加工品などの売り場などが地元の方でたいへん賑わっていました。

昼食は「炙りサーモン御膳」を食べてみました。信州サーモンの炙り丼と鶏天そばがメインです。「信州サーモン」? あまり聞きなれない名前ですが、長野県水産試験場が約10年かけて開発したもので、ニジマスとブラウントラウトを交配した一代限りの養殖品種だそうです。肉厚でおいしい、肉のきめが細かいなどの特徴があるとのことです。御膳はボリュームもあり、美味しかったでした。また、地元の丸ナスの粕漬けをお土産に買ってみましたが、我が家好みの味で良かったでした。

 

◼️大町ダム(龍神湖)

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ダム湖の奥 野口五郎岳方面 / 左 唐沢岳

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ダム湖の奥 北葛岳
 
 

大町市街地から行くと(いろいろなコースがありますが)、途中で立山黒部アルペンルートの長野県側入口扇沢駅への分岐があり、懐かしく思いました。高瀬川は、急流であり水量も豊富にあったことから、大正時代から水力発電所の建設が進められていましたが、水害も多く「昭和44年8月豪雨」を受けて、この大町ダムが建設されたそうです。

ダム情報館や周辺の公園に加えてダム堤体内や龍神湖の散策も可能です。堤体からは、北葛岳、野口五郎岳、唐沢岳が龍神湖の奥の方に見えています。湖岸には一匹の竜とその背中に乗った一人の少年の銅像があるそうです(見落としてしまいました)。この地方に伝わる伝説『泉小太郎』にちなんだもので、童話『龍の子太郎』として広く知られているとのことでした(名前だけは聞いたことがあります)。


◼️七倉山荘(七倉登山口)

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裏銀座、高瀬ダム、湯俣温泉、伊藤新道、湯俣岳などに向かう登山口(七倉登山口)です。ここまでは一般車が入れますが、この先は東京電力の管理用道路となるので、許可を受けた工事用車両などや高瀬ダム行特定タクシーのみが通行可となります。七倉山荘の前には、十分な広さを持った無料の公営駐車場があります。

駐車場には、高瀬ダムへ向かう観光客を乗せた大型観光バスや登山者などの個人の乗用車が多数駐車していました。

 

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夕 食 今シーズン初めてのすき焼き
 

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いわなのホイル焼き(塩焼き) 淡白な味です 
 

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朝 食
 
  

七倉山荘は山小屋(山荘)と旅館の中間的な感じです。宿泊費も山小屋と近くの温泉旅館の中間的な価格です。登山のハイシーズンには相部屋(山小屋に普通にあるカイコ棚式タイプの相部屋)も利用できますが、この季節は個室(旅館にある普通の部屋)のみの利用でした。
夕食は今季初めての(笑)すき焼きでした。ボリュームたっぷりで嬉しいのですが、下山時の時の方が良かったかな(苦笑)。朝食も、宿泊者が少ないせいか、出発時間に合わせますとの大サービスでした。ちなみに、出発時間が早い場合は、通常の和定食ではない、簡易な?朝食となるそうです。

温泉(単純泉)も内風呂・露天風呂とあります。食堂(昼食)や売店も充実しており、山岳関係の書籍・雑誌がたくさんあるのが印象的でした。携帯電話はドコモ・ソフトバンク・AUはいずれも問題なく使用可能だそうです。

 

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七倉山荘の前には、東電の管理事務所(ゲート)、登山届のポスト(管理事務所)、トイレなどがあります。湯俣温泉までは、高瀬ダムから前半は林道、後半は樹林帯の登山道で、ほぼ平坦な道を9.5km、標準で2.5~3時間程度で歩きます。天気が良ければ登山というよりはハイキングの感覚で行けますが、高瀬ダムからは「登山扱い」になるので、ここで必ず登山届けは出すように言われました。もちろん、装備も登山で! また、湯俣温泉を日帰りで往復する場合、湯俣の山荘(2軒)で昼食を取れない場合もありますので、必ず携行食は持参した方が安全です。

それにしても、高瀬ダム行特定タクシーが七倉~高瀬ダムを頻繁に往復しているのにはびっくりしました。まあ、特定の期間だけなのでしょうが・・・・。朝6:30(ゲートの開門時間?)の一番タクシーに乗る場合は、七倉山荘かタクシー会社に連絡したほうが良いようです。

 

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2023年10月25日 (水)

北アルプス高瀬川最深部へ(4) 噴湯丘・伊藤新道入口・湯俣山荘 2023秋

 

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湯 俣
 

 

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水俣川(槍ヶ岳へ)

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水俣川(槍ヶ岳へ)

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湯俣川(「伊藤新道」スタート地点、三俣山荘へ)

 

 

高瀬川最深部(長野県大町市)に位置する湯俣温泉を通り過ぎると、それまで幅広い河原が広がっていた高瀬川が、巨大な岩壁にせばまれ、槍ヶ岳を源流とする水俣川と三俣蓮華岳を源流とする湯俣川に分かれます。湯俣川を少し進むと湯気と硫黄の匂いが広がります。河原のあちらこちらには温泉(熱水)が噴き出し、湯気が風に流され、硫黄が河原に沈着しています。河原の熱水もかなり温度が高いので、川の水と上手く混ぜれば”露天風呂”になりそうですが、この付近では足湯程度が限界かなと思いました。

 

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湯俣川(「伊藤新道」スタート地点)
 
 
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国の史跡名勝天然記念物「高瀬渓谷の噴湯丘と球状石灰石」
 

  

湯俣川が増水していなければ、河原を歩いて、国の史跡名勝天然記念物「高瀬渓谷の噴湯丘と球状石灰石」を対岸に眺めることができます。間近に見るためには湯俣川の中を歩いて川を渡る(渡渉)必要がありますが、通常は湯俣川の水量が多く流れも急なので、危険です。対岸からも「噴湯丘」(ふんとうきゅう)の様子は十分見ることができます。

 

河原にある「噴湯丘」の形はなかなかユニーク、可愛らしいです。温泉沈殿物(石灰華)が河床に堆積し、もり上がって噴湯丘がつくられます。現在、大きいものはこれ1ヶ所で、今も成長して大きくなっているようです。付近には熱水の噴気が止んで崩れてしまったものや、これから成長しそうなものもあるようです。間近で見ると、噴湯丘の先端から温泉(熱水)が噴き上がっており、温度は約85℃,まわりの湧出口では80~50℃だそうです。噴湯丘を形作る石は「球状石灰岩」と呼ばれていますが、高瀬川にある断層に沿って地下深くから石灰分に富む温泉水が、地上まで到達していると考えられています。

 

 

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旧「伊藤新道」の登山ルート跡
 
 

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旧「伊藤新道」の登山ルート跡

 

ところで、この付近は今年の8月に再開された「伊藤新道」のスタート地点にあたります。「伊藤新道」とは長野県大町市から北アルプス最深部の三又蓮華岳など黒部源流域を最短距離で結ぶことを目的に開かれた登山ルート(1956年)で、このルートを利用して三俣山荘や雲ノ平山荘が完成する(1963年)も、その後の高瀬ダム建設工事開始(1969年〜)により登山者が激減し長い間廃道となりましたが、三俣山荘グループがクラウドファンディングなどの協力も得て再開した(2023年8月)登山ルートです。湯俣から三俣山荘まで約10時間、前半は15箇所程度の渡渉が必要な沢登りルート、後半は鷲羽岳南東斜面を登る尾根道・巻道ルートです。十分な基礎体力と技術が求められる上級者向けのコースです。一般向け登山道ではありません。

 

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撮影機材 Panasonic LUMIX S1 LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S.

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2023年10月14日 (土)

ニコンミュージアム 2023年10月

 

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久しぶりにニコンミュージアムに立ち寄りました。

企画展は「AI NIKKORの魅力 ニコン社員による写真展」、今のミュージアムでの最後の企画展のようです。どこかで見た記憶がある写真がいくつもありました。一番気に入ったのはチラシの左上にある、花びらの水滴の中にさらに花全体が写っている写真です。とにかく水滴が美しい! 花の種類は分かりませんが、これを狙って花を探したのでしょうね。

常設展も少しずつ変わっていますね。今回はNikon F, F2, F3 が気になりました。昔のカメラは今のデジタルカメラと比べて本当にメカっぽいですね。ZfcやZfのデザインについて百家争鳴ですが、私は憧れの(?)F3T(チタンカラー)だったらと、一人勝手に夢想しています。

 

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この憧れのF3T(チタンカラー)を中古で買いましたが、なんと短期で手放してしまいました。FシリーズはF, F2, F4系をかなり使い込みましたが、いざF3Tを手に入れてみると、なんと使い方を忘れていました。ショックでした。また、使い始めてみると、手動によるフィルム巻き上げに違和感が大きすぎてダメでした。21世紀になってからもフィルム一眼レフはNikon F4, CONTAX aria, CONTAX645(今でも現役)と使いましたが、いずれもフィルムは自動巻き上げ式でした。その後のデジタルカメラも含めて、露出制御やAFに関しては新旧どのカメラに関してもそれなりの順応性がありましたが、フィルム巻き上げだけはダメだったというのは意外でした。

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2023年10月10日 (火)

和栗のモンブラン(ケーキ)

 

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秋になり「和栗のモンブラン」がケーキ屋さんの店頭に並ぶようになりました。できるだけ、季節に一度くらいは食べるようにしていますが、普通のモンブランと比べると随分と高いですね(笑)。

そもそもモンブランとは、ヨーロッパアルプスにそびえる名峰「モンブラン」のことで、山の形をイメージしてケーキが作られたそうです。ふつうモンブランと言うと栗のモンブランをイメージしますが、名前の意味からすると栗にこだわる必要もなく、日本ではサツマイモやカボチャなどのペースト(クリーム)で代用されていることも多いです。

日本産の和栗とイタリア・フランス・スペインなどで生産されている西洋栗では味も違い、和栗のモンブランは甘み控えめの柔らかな風味、西洋栗のモンブランは甘みが強く栗の風味も強めで濃厚な味わいであると言われています。

和栗の産地は、生産量で言うと茨城県、熊本県、愛媛県、岐阜県など。 また、栗の三大産地というのがあり、小布施(長野県)、丹波(兵庫県)、そして中津川(岐阜県)あるいは中山(愛媛県)がそれだそうです。「中山栗」は特に大粒で非常に甘い栗として有名だそうです。

ところで、日本のモンブランにはクリームが黄色いものと茶色いものがあります。ヨーロッパのモンブランは、マロングラッセを作る手法でペーストが作られているため茶色でした。一方、日本のモンブランは最初は甘露煮からペーストが作られたために黄色くなりました。日本の栗の甘露煮は、渋皮をむいてクチナシの実と一緒に煮ることで鮮やかな黄色を出します。甘露煮はおせち料理の「栗きんとん」などに使われることから、日本人と相性が良かったのでしょうね。その後、パリの名店が東京に出店し、茶色のモンブランが大ブレークしたそうです。私も確かに記憶にあります。現在では日本でも茶色のモンブランが主流ですね。

最近は栗が非常に高値です。輸入品は円安で、国産は災害や高温が原因のようです。「和栗のモンブラン」は本当に高いですね。

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2023年10月 8日 (日)

秋の気配を感じながらガパオライスを

 

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アウトドア用品のモンベル(montbell)に行ったついでに、併設されているハーベステラス(Harvesterrace)でランチにガパオライス(Gapao Rice)を食べてみました。

ガパオライスはタイの日常的な料理の一つで、ガパオとはバジル(食用ハーブ)の意味だそうです。日本ではナンプラー(nam pla、魚醤)で甘辛く味付けをしたひき肉にバジルを加えた具材をご飯に乗せたものをガパオライスと呼んでいるようです。ナンプラーは、カタクチイワシなどの小魚に塩を加えて発酵させた発酵調味料(日本で言う”醤油”)で、タイ料理には欠かせない調味料としてあらゆる料理に使われています。

ここでは「鶏肉とパプリカを使ったタイ風バジル炒めごはん」と説明されていました。日本人の口に合うように調整されているのかもしれませんが、それほど強烈なエスニック料理という感じはしませんでした。

ところで、相変わらず暑い日が続きますが、それでもテラス席で食べてみようと思うところをみると、秋の気配が少しづつ近づいているのかもしれません。

 

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2023年10月 1日 (日)

トマト入り野菜スープ

 

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野菜スープは、子供の頃、母がよく作ってくれたこともあり、子供心によく覚えています。そんなこともあり成人してからもスープ類は好きでした。

最近は下手な男の手料理で野菜スープも作ってみます。簡単に作るために、化学調味料のコンソメを使わざるを得ないのは残念ですが、ベーコンなども使って自分の好みに合わせます。今回はトマトを入れてみました。トマトの熟れ具合や煮込みの程度が微妙ですが、自己満足に浸っています。

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2023年9月29日 (金)

東京都立大学〜「日本の植物分類学の父」牧野富太郎が遺したもの〜

 

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高知県出身で「日本の植物学の父」の呼び名で広く知られている牧野富太郎博士の人生をモデルとしたNHKの朝ドラ「らんまん」。1958年(昭和33年)に練馬区立牧野記念庭園(1926年に居を構えた自宅の跡地)、高知県立牧野植物園(高知市)、東京都立大学牧野標本館ができました。今回、東京都立大学牧野標本館別館(南大沢キャンパス)で期間限定で開催されていた「牧野富太郎が遺したもの」〜植物標本展示など〜 を見に行く機会がありました。

現在の「東京都立大学」は、旧・東京都立大学 (1949-2011、1991年目黒区から現在の南大沢に移転)、組織改変で首都大学東京へ(2005-)、大学名称の変更で再び東京都立大学(2020-)と変遷していますが、膨大な植物標本が牧野博士とあまり関係が無かった「東京都立大学」になぜあるのか? よく質問されるそうです。東京大学や国立科学博物館にあった方が自然なのですが、練馬区の自宅に残された膨大な標本はほとんどが未整理状態であったので、どこも引き取り手がなく、1953年に尾崎行雄(政治家、元東京市長)と共に「名誉都民」第1号になったことが、都立大学に引き取られる直接的な理由だったそうです。

 

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展示されている植物標本を見てびっくり! いわゆる「押し花」ですが、まさにアートです。スケッチを見ても、欧米でよく見るようなボタニカル・アート! 幼少の頃から絵心に優れ、美的感覚も人並み優れていたのでしょうね。果物や野菜の「押し花」標本もあり、びっくりしました。自宅に1点くらい飾っておきたいような感じ(笑)。

期間限定の展示ということもあり、予想外に賑わっていました。9月のキャンパスは、学部学生にとってはまだ夏休みだそうで、閑散としていました。緑豊かなキャンパス(一部に秋の気配も)を散策し、学食でランチを食べたりカフェでお茶を飲んだりしながら、ゆったりとした時間を過ごしました。遠い昔のキャンパス・ライフを少し思い出しながら・・・・。

 

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2023年9月25日 (月)

バッハ・コレギウム・ジャパン(2023.9)~初めてのシューベルト・ミサ曲

 

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「バッハ・コレギウム・ジャパン」は古楽器(ピリオド楽器)を用いたバロック音楽のヨハン・セバスチャン・バッハの演奏団体として発足しましたが、教会カンタータの全曲録音が完了したのちは、鈴木雅明氏(BCJ音楽監督)も鈴木優人氏(首席指揮者)もその演奏対象を広げるべく様々な作曲家の宗教曲や歌劇(および交響曲・協奏曲・器楽曲)を演奏しています。バッハと同時代のバロック時代ではヘンデル、古典派ではハイドン、モーツァルト、ベートベン、稀ですが近代現代のキリスト教を題材とした作品(メシアン、ブロッホ、メンデルスゾーン)、そして最近ではロマン派にも徐々に及んでいるようで、シューベルトやブラームスなどです。

今回はシューベルト・ミサ曲第5番の演奏でした。初めて聴く曲でしたが、とにかく元気なミサ曲といった印象でした(笑)。合唱団もいつもに増して素晴らしかったでしたが、ソリストではバスの大西宇宙さんの存在感が大きかったでした。

 

今回の演奏会のプログラムに掲載されていた貴重な解説などをもとに、備忘録として少し整理してみました。

ヨーロッパ文化では絵画や音楽はキリスト教に根ざしています。ミサはカトリック教会での中心的な礼拝ですが、ミサはイエス・キリストが最後の晩餐で、弟子にパンを自分の肉、ワインを自分の血と見立てて分け与えたことを再現し、そして処刑ののちに復活したキリストを祝う儀式として、毎週日曜日に行なわれてきました。その儀式で読まれるラテン語の典礼文が、いわゆるミサ曲の歌詞となっています。この典礼文は、ある程度の抑揚を持って読まれていました。仏教における般若心経も、お坊さんが読む際に不思議な抑揚があるのと同じです。このような抑揚を持って読まれていたミサの典礼文を単純なメロディにしたのがグレゴリオ聖歌です。歌による祈り(讃美)はキリスト教の大きな特徴です。ミサ曲は、グレゴリア聖歌(8世紀半ばのフランク王国)から始まり、バッハ・ヘンデル・スカルラッティの時代(18世紀前半)でピークを迎え、オーストリア皇帝ヨーゼフ2世の「宗教寛容令」(1781)によりカトリック教会の力が大きく削がれミサも簡略化され、モーツァルトもミサ曲を書かなくなりました。

 
(注)同じキリスト教でも宗教改革(16世紀)で生まれてきたプロテスタントでは、ミサでは「カンタータ」(様々な楽器による伴奏付きで、ドイツ語による声楽曲)が演奏され、バッハは多数のカンタータを作曲しています。

 

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 「ミサ曲」とはミサの典礼文に付けられた音楽ですが、聖日・祝日の種類によらず毎回用いられる5つの式文が「ミサ通常文」と呼ばれています。
1)キリエ(慈しみの讃歌)~初期キリスト教会の祈りの言葉に起源
2)グロリア(栄光の讃歌)~キリスト誕生における天使の歌
3)クレド(使徒の信条)~「ニカイア信条」(西暦325年)における信仰告白
4)サンクトゥス(感謝の讃歌)~新旧訳聖書の詩を複合
5)アニュス・デイ(神の子羊=キリスト)~キリストを象徴する呼びかけ

これらが全て揃ったのは11世紀ごろのようです。さらにこれら全てに曲付けした「完全ミサ曲」として今に残る有名な曲が、14世紀の「ノートルダム・ミサ曲」です。

 
ところで現代でも演奏される有名なミサ曲というと、バッハ「ロ短調ミサ曲」、モーツァルト「ミサ曲ハ短調」、ベートーヴェン「ミサ・ソレムニス」「ミサ曲ハ長調」、シューベルトのミサ曲(全6曲)、ロッシーニ「小荘厳ミサ」、ブルックナー(全3曲)などがあります。これらは、実際のミサで演奏された記録が無く、どちらかというと現代で言う演奏会用(バッハの時代には演奏会という概念自体がありませんでしたので、音楽家として神に直接捧げる楽曲とも言われています)として作曲されたようです。

なお「レクイエム」はミサの一種で、レクイエム=死者のためのミサには葬儀や追悼のミサが含まれます。「レクイエム」(楽曲)の構成は通常の「ミサ曲」とは異なっています。モーツァルト、フォーレ、ヴェルディ、ケルビーニ、ベルリオーズなどにより、多くのレクイエムが作曲されています。

 

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2023年9月20日 (水)

北アルプス 雲ノ平・三俣蓮華岳 2023夏 /  JAPAN ALPS Kumonodaira & Mt. Mitsumatarenge Summer 2023

 

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youtube動画(MOVIE) SD/HD

(1) 太郎平&薬師沢(Tarodaira & Yakushizawa )

(2) 雲ノ平&雲ノ平山荘(Kumonodaira & Kumonodaira mountain lodge)

(3) 雲ノ平&祖父岳(Kumonodaira & Mt. Jii )

(4) 黒部源流域(Headwaters of Kurobe River)

(5) 三俣蓮華岳(Mt. Mitsumatarenge )

(6) 三俣山荘、双六小屋、鏡平山荘、わさび平小屋(Mitsumata, Sugoroku, Kagamiike and Wasabidaira mountain lodge)


JAPAN ALPS August 2023, Panasonic LUMIX S1 LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S.

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2023年9月 6日 (水)

太郎平小屋・薬師沢小屋・雲ノ平山荘・三俣山荘・双六小屋・わさび平小屋(8) ~黒部源流域・槍穂高連峰展望の旅 2023夏

 

◆鏡平山荘 

山荘の前から、またすぐ近くの鏡池から、槍ヶ岳・穂高連峰がよく見えます。鏡池ではおこじょがしばしば走り回っています。近くに巣があるのでしょうか。今回は休憩とトイレのみです。ここに来るとついかき氷を食べてしまいます(笑)。ドコモが山荘の中、山荘前で繋がります。携帯電話がつながるので、公衆電話(衛星電話)はありません。

 

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◆わさび平小屋 

新穂高温泉から路線バスで帰るために、お風呂があるこの山小屋を重宝しています。今回も1人でのんびりとお風呂を利用できました。ただし、私の相部屋は風通しが悪く、夜も非常に暑くて汗みどろで、辛かったです。山小屋の中では、食堂を除くと、部屋以外に過ごす場所が無く、屋外のベンチで、水に冷やされている野菜・果物・ビールなどを眺めながら、風に吹かれて過ごすのが最も快適です。往復でこちらを利用する場合は連泊扱いになるようで、事前連絡で夕食メニューも変更してくれるようです。

ドコモは圏外です。公衆電話(衛星電話)もあるのですが、現在故障中とのことで今回は利用不可でした。

ここから新穂高温泉(ロープウェイ乗場、バス停)までは1時間少々、もうすぐです。

 

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夕食

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朝食

 

(おわり)

 

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2023年9月 5日 (火)

太郎平小屋・薬師沢小屋・雲ノ平山荘・三俣山荘・双六小屋・わさび平小屋(7) ~黒部源流域・槍穂高連峰展望の旅 2023夏

  

◆双六小屋

 
こちらも”交通の要衝”です。新穂高から三俣山荘などの黒部源流方面に行く人、西鎌尾根から槍ヶ岳に登る人などです。

山小屋の前からは、鷲羽岳、南真砂岳・餓鬼岳・燕岳などが見えるようですが、毎回悩んでしまいます(笑)。伊藤新道も見えます。ドコモは不安定ながらも山小屋の前で繋がります。公衆電話(衛星電話)も使えます。

 

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夕食
 

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こちらはオーソドックスな山小屋ですが、普段の日常生活と比較しても過ごし易い所です。夕食は天ぷら御膳が売りです。大きなかぼちゃを含めて、たくさんの天麩羅が美味しいです。昨年ですが、悪天候による連泊時の夕食は豚肉の蒸し物(?)でした。比較的広い和室の談話室がありますが、団体さんが多く、空いていないと個人はなかなか入りにくいです。まあ、仕方がないですね。ここでよくTシャツを買います。

 

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朝食
 

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(次回が最終回です)

 

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2023年9月 3日 (日)

太郎平小屋・薬師沢小屋・雲ノ平山荘・三俣山荘・双六小屋・わさび平小屋(6) ~黒部源流域・槍穂高連峰展望の旅 2023夏

 

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(前回の三俣山荘の続きです)

この夏8月20日に正式にオープンした話題の伊藤新道も、スタッフの方から薦められて、山荘からちょっとだけですが歩いてみました。花が咲き乱れ、槍ヶ岳・穂高岳連峰の見え方が少し変わったり、赤茶けた硫黄尾根が間近に見えてきたり、良かったでした。

 

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2階展望食堂で、夕食終了後、夜のスライドショーがありました。親子3代にわたる伊藤新道の映像です。照明も夕食時とはちょっと変わって雰囲気のある中で、アルコールやケーキセット(サイフォン・コーヒー付き)を頂きながら、映像をじっくりと楽しむことができました。三俣山荘の小屋主さんとしては、父の意志を継いで「伊藤新道」を復活させ、この北アルプス最深部で新たな登山ルートのネットワークを作り出したいようです。「伊藤新道」は沢登経験者や山岳ガイドさん付きの登山者向けのルートですが、詳細な登山ルートマップも公表されており、北アルプス最深部に向かう上級者用(?)の魅力的なコースとなりそうです。国内でガイドさんを頼む機会はなかなかありませんが、このようなコースだとお願いする目的がはっきりしているので、良いかもしれませんね。




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山荘の前からは槍ヶ岳から北鎌尾根がよく見えます。携帯電話利用はソフトバンクが主で、ドコモは三俣峠付近から上の三俣蓮華岳山頂で繋がります。山荘には公衆電話(衛星電話)があります。

(続く)

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2023年9月 2日 (土)

太郎平小屋・薬師沢小屋・雲ノ平山荘・三俣山荘・双六小屋・わさび平小屋(5) ~黒部源流域・槍穂高連峰展望の旅 2023夏

 

◆三俣山荘

ドアを開けて中に入ると、大きな黒板に天気予報と各方面への登山道の情報が分かり易く書かれています。改めてここが北アルプス最深部に位置する”交通の要衝”であることを認識させられます。鷲羽岳・水晶岳・裏銀座の野口五郎岳などを目指す人、雲ノ平に降る人、三俣蓮華岳・双六岳・双六小屋に行く人など。さらに再開したばかりの伊藤新道・湯俣温泉コースも。

こちらも話題の多い山小屋です。2021年の年末にNHK BSスペシャル「“黒部の山賊”~北アルプス秘境の山小屋に生きる」が放送されました。空いた時間に、山荘でこの録画を再び見たり、「黒部の山賊」の3部作を読んだりしました。最初に出た写真集が最も印象的でした。受付の周辺には、いろいろな情報が盛りだくさんです。三俣山荘のオリジナル切手などもありました!

 

 

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三俣山荘の食事で有名なのはなんと言ってもジビエ料理です。夕食に提供されるジビエ(鹿肉)のシチュー、朝食に出るイノシシ肉のジャンボ・ソーセージ(サルシッチャ)、昼食で食べられる鹿肉のジビエもみじ丼。朝昼晩の3種のジビエメニューはすべて食べてみました。どれも臭みなどは一切無いので、誰でも普通に食べられると思います。

連泊の夕食は同じジビエシチューか魚料理の選択。もちろん再びシチュー。ジビエシチューは確かに美味しいのですが、追加料金でシカ肉がたくさん入った「スペシャル」メニューがあっても良いような感じでした(しかし値段が非常に高くなってあまり現実的ではなさそう 苦笑)。朝食の猪のソーセージも良かった。ビールに合いますね。これならば、通販で買って、自宅でも食べたいです。ジビエもみじ丼は、雰囲気は牛丼に似ています。味はやや淡白かもしれません。

 

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夕食 
  
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朝食
 

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(次も三俣山荘です)

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2023年8月30日 (水)

太郎平小屋・薬師沢小屋・雲ノ平山荘・三俣山荘・双六小屋・わさび平小屋(4) ~黒部源流域・槍穂高連峰展望の旅 2023夏

 

(前回の雲ノ平山荘の続きです)

雲ノ平山荘の最も尖ったところといえば、さまざまな分野のアーティストを招聘して、雲ノ平を題材として創作活動をしてもらい、「雲ノ平山荘 アーティスト・イン・レジデンスプログラム」や「雲ノ平山荘発の“nubis umbra”ブランド」(グッズ販売など)を手掛けるところでしょうか。まさにプレミアムな雲ノ平から、新たなブランドの発信です。“nubis umbra” のTシャツはプレミアム感もたっぷりで気に入った商品もあったのですが、デザインが非常に繊細で山行の活動中に着るというよりも、山荘でのステイ中に着るとか、都会のタウンウェアとして着る方が向いているようです。素材は通常のアウトドア用機能を全て持っているそうです。今回は、定番の「雲」シャツを買いました。

  


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雲ノ平山荘のお弁当ですが、三俣山荘との提携のようです


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ところで、山荘では天水利用のために水不足に陥っており、”水歩荷(みずボッカ)”のボランティアを募集していました。宿泊者の中に協力されている方が数名いました。20リットルの水タンクを背負ってテント場の水場(湧水)まで往復します。テント場は近くはないです。約20kgを背負って帰ってくるわけですが、水場からしばらく緩やかな道を登り、あとは山荘まで木道を緩やかに下ってきます。水がタンクの中で揺れるので、タンクから少し水が溢れ出てしまったりして、なかなか大変そうでした。この日の夕方からは久しぶりに激しい雷雨があり、天水もかなり溜まっと小屋主さんはほっとしていました。

 

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 2階のテラス
 

 

携帯電話利用はソフトバンクが主で、ドコモは山荘から高天原へ向かう登山道を15分程度登った丘の上で使えるそうです。近くではないですが、祖父岳山頂でも繋がりました。山荘には公衆電話(衛星電話)もあります。

(続く)

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2023年8月29日 (火)

太郎平小屋・薬師沢小屋・雲ノ平山荘・三俣山荘・双六小屋・わさび平小屋(3) ~黒部源流域・槍穂高連峰展望の旅 2023夏

 

◆雲ノ平山荘

 ”日本最後の秘境” と言われる雲ノ平、アクセスは大変だけれども最近は超大人気です。憧れの雲ノ平山荘にとうとう来た! という声もよく聞きました。ウェブ予約もあっという間に満室に! 私もギリギリセーフの状態で予約できたようです。

雲ノ平山荘はちょっと変わったお洒落な山小屋。現在の建物は2010年建設で比較的新しいということもあるのでしょうが、内部はすっきり、余計なものを極力排除している印象、ある意味でストイック(禁欲的)。二段式ベッド風の相部屋(いわゆるカイコ部屋、カイコ棚式タイプの相部屋〜ハシゴ付2段ベッドスタイル)はなく、相部屋でも専有スペースの空間が大きく、高さもあって開放感もあり過ごしやすいです。

 

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部屋 (青いものは折り畳まれた寝具)

 

2階のテラスは心地良い素敵な場所、ここから見るギリシャ庭園と水晶岳はいつまで見ていても飽きません。水晶岳の存在感がたいへん大きいです。北アルプスで最もアクセスし難い水晶岳ですが、登る人が多くてちょっと驚きました。

 

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夕食には、食堂とロビー/談話室 を使っていました。夕食のメインは伝統の石狩鍋、確かに酒粕も入って濃厚な味で鮭もたくさん入っていて美味しいです。おかわりしました。ただ、夕食が出てきた時、メイン(主菜)が石狩鍋のはずですが、やや大きめのお椀に盛られてきたので、メインは別にあるのだろうかと、一瞬思ってしまいました。石狩鍋をメインらしく盛る器を考えたほうが良いかもしれません。

  

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夕食(2日目) 


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朝食
 

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昼食 台湾風チキンライス

 

夕食が終了した後、食堂で小屋主さんのお話(最近の話題を20分程度)と映像(山荘の建設、四季の自然、過去・現在・未来?、アーティスト・イン・レジデンスプログラム?)がありました。映像にはダイジェスト版があった方が気楽に見られて、アルコールも進みそうでした。

(次も雲ノ平山荘です)

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2023年8月28日 (月)

太郎平小屋・薬師沢小屋・雲ノ平山荘・三俣山荘・双六小屋・わさび平小屋(2) ~黒部源流域・槍穂高連峰展望の旅 2023夏

  

◆太郎平小屋 

折立の登山口を出発し、尾根に出てからは草原のような登山道を炎天下の下、延々と歩きます。太郎平小屋が見えてからも遠かった。ウェブサイトは地味ですが、ここはまさに”交通の要衝”です。雲ノ平へ向かう人、薬師岳・薬師小屋を経て剱岳・立山のある室堂に向かう人、薬師岳に登ったあと黒部五郎岳・三俣方面に向かう人、黒部五郎岳を往復する人など、黒部源流域周回コースのベースの一つです。

今年は登山者で大混雑だそうで、山小屋も確かにそうでした。ここでは登山届(富山県警宛)の確認をされましたが、太郎平小屋の書式のもの、任意の書式の登山届、「コンパス」(山と自然ネットワーク、ウェブ送信)のどれでも良いと言われました。

太郎兵衛平(太郎平)はなかなか気持ちの良い場所です。雲ノ平など今回の山行のエリアが一望でき、薬師岳にかかる虹も見られ、富山方面の夕暮れ・夜明けも綺麗でした。ドコモの携帯電話が使えました。

 

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夕食

 

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お弁当

 

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◆薬師沢小屋 

黒部川と薬師沢の出合い(合流点)のちょっと高台にある小さな小屋です。小屋の前には、黒部源流を渡る有名な吊り橋がかかっています。雲ノ平に向かう人も、降りてきた人も、みなさん、楽しそうに吊り橋を渡って行きます。

ここでまた有名なのは「黒部源流山小屋暮らし」(山と溪谷社、2019年)を書かれた "やまとけいこ" さん。小屋の廊下の壁には、スタッフ4人の似顔絵と自己紹介が掛かっていました。”秘境感”という意味では、”日本最後の秘境” と言われる雲ノ平にある雲ノ平山荘よりも、よっぽど”秘境感”に溢れています。小屋としての機能は最小限ですので、連泊しようとするとちょっと我慢が必要かもしれません。スマホはもちろん圏外、公衆電話(衛星電話)もなく、スタッフは太郎平小屋などと無線で連絡を取っているそうです。下界とは隔絶しています。ただ、水が豊富な点は楽です。

河原に降りて、時間が過ぎるのを忘れて、渓流の流れの音を聴きながら黒部源流をぼーっと見ているのも良かったでした。登山客のほかに、渓流釣りのお客さんも来られていました。当然ですが、服装や会話の話題が全く違いますので、なんとなく流れてくるお話を興味深く聞くことができます。雲ノ平から降りてきた登山者は、早くも打上げのようでした。

 
 

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夕食
 

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お弁当

 

(続く)

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2023年8月27日 (日)

太郎平小屋・薬師沢小屋・雲ノ平山荘・三俣山荘・双六小屋・わさび平小屋(1) 〜黒部源流域・槍穂高連峰展望の旅 2023夏

 

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三俣山荘

 

今回宿泊した山小屋は次のような3、4つのグループに分かれているようです;

ロッジ太郎(太郎平小屋・薬師沢小屋・高天原山荘ほか)、雲ノ平山荘(三俣山荘と提携)、三俣山荘グループ(三俣山荘・水晶小屋ほか)、双六小屋グループ(双六小屋・鏡平小屋・わさび平小屋・黒部五郎小舎)。 最近はどこの地域の山小屋もグループ化されていて、経営の効率化や合理化・経営者の世代交代への対応・ウェブ予約の共通化、コロナ対応などを進めているようです。

全体としては、雲ノ平山荘と三俣山荘グループはかなり尖った個性的な方向を目指し、双六小屋グループでは普段の日常生活にかなり近い感じで宿泊でき、ロッジ太郎は小屋ごとのばらつきが大きいという、個人的な印象でした。

 

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太郎平小屋

 

◆新型コロナ感染症対策; 今年の5月にコロナ関連の行動制限が解除されました。スタッフの方達は、下界の商業施設や飲食店従業員と同じように、どちらでもマスク着用でした。しかし、昨年まで行われていた感染症対策を概ね継続して実施している山小屋(グループ)と、ほとんど撤去しているところと、はっきり分かれていました。ウェブサイト上では、宿泊者は山小屋内ではマスク着用が多かったでしたが、実際は山小屋(グループ)によって宿泊者がほとんどマスクをしていないところ、かなりの宿泊者がマスクをしているところと分かれていました。今回は私も持参しなかったのですが、相部屋で混雑が予想される場合は、やはり枕カバー、インナーシーツ/シュラフカバーなどを持って行った方が良いかもしれません。

 

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雲ノ平山荘

 

◆乾燥室; ちょっと驚いたのが、燃料費高騰の為、この季節は乾燥室のボイラーを焚いていないという山小屋(グループ)がけっこうありました。乾燥室自体、日当たりの良い場所にあるわけではないので、夏とはいえ、衣類がなかなか乾きません。もちろん、雷雨や台風で土砂降りの雨でずぶ濡れの宿泊者が多い場合は、ボイラーを焚いてくれるのでしょうが。改めて、乾燥室のボイラーのありがたみを感じました。

 

◆割引・連泊サービスなど; 雲ノ平山荘と三俣山荘グループは同じグループではないようですが、経営者はご兄弟ですので、緩やかな連携があるのでしょう。それぞれ連携割引、連泊割引があります。連泊の場合の夕食ですが、サービスの一品追加やメニューの選択可能などがありました。双六小屋グループでも連泊割引や連泊時の夕食メニュー変更を経験しました。ロッジ太郎については良く分からないのですが、薬師沢小屋ではいくつかのカード提示で割引があると言われ、突然で驚きましたが、ヨドバシカメラ(石井スポーツ)のポイントカードで宿泊代金の割引をして頂きました。

 

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三俣山荘

 

◆有料サービス 水・お湯・お茶、スマホなどデジタル機材の充電サービス、携帯電話の受信状況、トイレ; 各山小屋の立地条件やサービス内容により、無料から有料までさまざまです。
 今回はインスタントのココアや各種スープを持参しましたが、カップを持参して食堂でお湯をもらう(無料/有料〜少額)だけでも、かなり充足感が高かったでした。
 デジタル機材の充電は、山小屋に到着したら真っ先にしないといけない最優先事項ですが、電源コンセントの獲得競争が激しいです(笑)。私の場合は、スマホ本体、スマホ用の予備バッテリー、デジタルカメラのバッテリーの3種類を必要に応じて順番に充電させてもらいましたが、驚くような金額にはなりませんでした。
 最近は登山に必須の情報サービスやアプリがスマホにインストールされていますが、肝心な場所で使えなかった場合もあり(スマホの圏外も含めて、理由はさまざま)要注意でした。
 宿泊者以外のトイレ使用料は、100円から200円に上がっていました。止むを得ないですね。トイレのタイプもさまざまで良い経験をしました(笑)。

 

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双六小屋
 
(続く)

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2023年8月15日 (火)

黒部源流域・槍穂高連峰展望の旅〜北アルプス 2023夏(後編)

8月上旬の北アルプス・トレッキングのダイジェスト版、(前編)に続く(後編)です。
 
 
5)雲ノ平から黒部源流域
  
 
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雲ノ平 日本庭園から 手前 赤い三俣山荘、右側 三俣蓮華岳の裾野
奥に槍穂高連峰、槍ヶ岳に続く北鎌尾根・西鎌尾根・樅沢岳
   
  
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雲ノ平 日本庭園から一気に下って黒部源流域に到着します。
黒部源流 渓流を渡る(渡渉)場所にはロープが張ってあり、岩の上を渡って行きます。
 
 

6)三俣山荘 ここも”交通の要衝”で、鷲羽岳・水晶岳・裏銀座の野口五郎岳などを目指す人、雲ノ平に降る人、三俣蓮華岳・双六岳・双六小屋に行く人など。三俣山荘の食事で有名なのはなんと言ってもジビエ料理です。夕食に提供されるジビエ(鹿肉)のシチュー、朝食に出るイノシシ肉のジャンボ・ソーセージ(サルシッチャ)、昼食で食べられる鹿肉のジビエもみじ丼(雰囲気は牛丼に似ています)。

この夏に正式にオープンした話題の伊藤新道もちょっとだけですが歩いてみました。

  
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三俣山荘前 日没時の槍ヶ岳
  
 
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三俣山荘前 日の出の槍ヶ岳
  
 
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三俣峠付近から見る鷲羽岳と三俣山荘


 
 
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伊藤新道の美しいお花畑 
  
 
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伊藤新道の美しいお花畑
  
 
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伊藤新道 赤茶色の硫黄尾根が間近に見えてくる
 
   
 
7)三俣蓮華岳山頂

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中央に祖父岳、左側に雲ノ平 日本庭園、右側奥に水晶岳
中央 遠くに劔・立山連峰
  
 
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巨大な山体の薬師岳と雲ノ平
   
  
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槍穂高連峰をバックに、三俣蓮華岳から双六岳にわたるカールを手前に見るダイナミックな光景
   
 
 
8)三俣小屋~双六小屋 巻道  三俣山荘から双六小屋に行くには、三俣蓮華岳山頂から双六岳山頂を経由する稜線コース、稜線コースの途中からカールに下る”中道”コース、そして稜線に出ないで三俣峠から直接カールに下る”巻道”コースがあります。今回は巻道ですが、たくさんのお花畑が見られました。
  
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双六小屋も”交通の要衝”です。新穂高から三俣山荘などの黒部源流方面に行く人、西鎌尾根から槍ヶ岳に登る人などです。こちらはオーソドックスな山小屋ですが、普通の日常生活としても過ごし易い所です。夕食は天ぷら御膳が売りです。

(双六岳・双六岳小屋についてはこちらもどうぞ)
北アルプス・双六岳 2022年夏
北アルプス 双六岳カール お花畑 2022年夏
北アルプス わさび平小屋・鏡平山荘・双六小屋_インスタグラム風仕立て 2022年夏 

 
  
 

9)双六小屋~鏡平(鏡平山荘)の稜線コース 天候が良ければ槍穂高連峰を、飽きるほど、ずっと見ることが出来ます。

鏡平山荘ではかき氷を食べて英気を養い、途中で熊さんに出会わないように、怪我をしないように祈りながら、長い下山道をわさび平小屋まで一気に下ります。

 
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鏡池から見る槍穂高連峰
   
  
撮影機材 Panasonic LUMIX S1 LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S.
 

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黒部源流域・槍穂高連峰展望の旅〜北アルプス 2023夏(前編)

8月上旬の北アルプス・トレッキングのダイジェスト版です。

天候にはたいへん恵まれました。今年の北アルプスは暑くて雪解けも早く、残雪も近年稀に見るほど少なく、高山植物の開花もかなり早いというお話でした。小屋によってはかなりの水不足も。

コースは、富山駅〜折立~太郎平小屋~薬師沢小屋~雲ノ平山荘~祖父岳~三俣山荘~三俣蓮華岳~双六小屋~鏡池~わさび平小屋~新穂高温泉です。前半は黒部川源流域を訪れる旅、後半は槍穂高連峰を飽きるまで眺めながら歩く山行です。

短編ですが、動画編はこちらへどうぞ! 北アルプス 雲ノ平・三俣蓮華岳 2023夏  (1)  (2)  (3)

 

1)太郎兵衛平(太郎平小屋) 折立の登山口を出発し、尾根に出てからは草原のような登山道を炎天下の下、延々と歩きます。太郎平小屋が見えてからも遠かった。ここはまさに”交通の要衝”です。雲ノ平へ向かう人、薬師岳・薬師小屋を経て剱岳・立山のある室堂に向かう人、薬師岳に登ったあと黒部五郎岳から三俣方面に向かう人など、黒部源流周回コースのベースの一つです。

 

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太郎兵衛平からみる薬師岳


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薬師平にかかる虹、これからの山行を祝福してくれるような贈り物です。背後には存在感のある水晶岳。
  
 
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中央に見える船底を逆さにしたような平な台地が雲ノ平。手前の谷、薬師沢を降りて薬師沢小屋を経由して、雲ノ平への急登を辿る。
左側後ろには水晶岳、中央の後ろには祖父岳、右側後ろには三俣蓮華岳が見えます。
 
 
 
2)薬師沢小屋   小屋の前を黒部川が流れており、雲ノ平の台地の周りをぐるりと回って、ワリモ岳の源流域に向かっています。黒部川を渡る吊り橋が有名。河原で渓流の流れを見ていると時間が経つのを忘れます。

ここから雲ノ平へは、岩がゴロゴロした急な小径を行きます。登るも降るもたいへんな難路。特に雨の降った後は岩が濡れていて滑りやすく、降りは特に注意が必要です。今季も怪我人が複数出ています。今回はちょうど岩も乾いていて比較的楽に登れた印象です。 

 
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3)雲ノ平(雲ノ平山荘) ”日本最後の秘境” と言われる雲ノ平、アクセスは大変だけれども最近は超大人気です。雲ノ平山荘もちょっと変わったお洒落な山小屋。憧れの雲ノ平山荘にとうとう来た!という声もよく聞きます。夕食のメインは伝統の石狩鍋、確かに濃厚で鮭もたくさん入っていて美味しい。2階のテラスは心地良い素敵な場所、ここから見るギリシャ庭園と水晶岳はいつまで見ていても飽きません。北アルプスで最もアクセスし難い水晶岳ですが、登る人が多くてちょっと驚きました。
 
雲ノ平での事故(怪我)の8割は、濡れた木道で滑って転んだ骨折だとか、御用心! 
  
 
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 雲ノ平山荘2階テラスから見るギリシャ庭園と水晶岳
   
 
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間近に見る水晶岳 
 
 
 

4)祖父岳(じいだけ 標高2825m) 周辺の山々(薬師岳 2926m、水晶岳 2977m、鷲羽岳 2924m、三俣蓮華岳 2841m、黒部五郎岳 2839m、双六岳 2860mなど)と比べると、山の高さは低いですが、山頂からの360度の展望は本当に素晴らしい。  

 
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祖父岳中腹から見る雲ノ平山荘とテント場、後は太郎兵衛平、薬師平、薬師岳 
   
 
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祖父岳山頂から 
手前は 左側 鷲羽岳の裾野、右側 赤い三俣山荘、さらに右側(写っていないが)三俣蓮華岳
奥に槍穂高連峰、槍ヶ岳に続く北鎌尾根・西鎌尾根・樅沢岳、赤茶色の硫黄尾根も見えます。
 
 

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祖父岳山頂から 手前に赤い屋根の三俣山荘、奥に赤い屋根の双六小屋が見えます。 
   
 
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祖父岳山頂から 三俣蓮華岳、右奥は笠ヶ岳
   
 
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祖父岳山頂から 黒部五郎岳
 
(続く)
 
撮影機材 Panasonic LUMIX S1 LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S.
 

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2023年7月31日 (月)

夏バテ防止に花火大会とイタリア料理

 

今年の7月月末は首都圏各地で花火大会が盛況です。今年はコロナで中断していた花火大会を4年ぶりに開催とかいうところが多かったようです。筆頭はなんと言っても100万人が集まる隅田川花火大会。多摩地区では立川まつり 国営昭和記念公園花火大会や八王子まつり 花火大会など。その他の近隣地区では埼玉県の狭山市入間川七夕まつり納涼花火大会や越谷花火大会。神奈川県や千葉県では?

国営昭和記念公園は時々行きますが、いつもどこで花火を打ち上げているのだろうか(園内にある中小河川の河原?)と不思議に思っていましたが、隣接する陸上自衛隊立川駐屯地だそうです。ここはヘリコプターやオスプレイ用の滑走路があるので、なーんだ、と納得です。この立川の花火大会は20数万人が見るそうですが、越谷花火大会も同程度の規模だそうで、ちょっと驚きました。JR立川駅周辺は、大勢の人出でけっこう大変です。

猛暑日・真夏日が続く中で、夏バテ防止にと、盛大な花火と夏のイタリア料理を堪能します。

 

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