三斗小屋温泉への道
三斗小屋温泉(栃木県)は、那須岳の山中にあります。
車では行くことが出来ず、徒歩でも登山装備がないと辿り着くことが出来ない温泉です。
新緑の頃の山が好きな私は 、5月下旬、三斗小屋温泉に行ってきました。
今回は、那須ロープウェイを利用するコースを選びました。
那須ロープウェイを山頂駅で降りて、目の前にそびえる那須岳の主峰・茶臼岳(1915m)を目指します。
茶臼岳山頂からの眺めは雄大です。
茶臼岳山頂から峰の茶屋跡へ下ります。
峰の茶屋跡は風が強く、難所として有名で、現在は避難小屋があります。
この場所は、過去に何度も遭難事故がありました。
三斗小屋温泉・煙草屋旅館に予約の電話をした際、
「三斗小屋温泉には初めて行きます」
と言う私に、
「天気が悪く、強い雨が降っていたり、強い風が吹いていたら、当日、電話を貰えればキャンセルしてもいいよ」
と言われました。
当日、風は強く吹いていましたが、快晴だったので、先に進みます。
三斗小屋温泉に下るガレ場です。
私は、ここが怖かった!
道幅は30㎝位で、下は谷底です。
足を滑らせると、谷底まで転落する可能性があります。
谷底を見たらめまいがしそうだったので、ひたすら足元を見ながら、「集中」と念じながら歩きました。
今回、三斗小屋温泉で子供の姿を見かけませんでしたが、このガレ場の通行は子供には無理だからでしょうか。


下にある那須岳避難小屋に到着。
避難小屋にはトイレがありません。
最近は、マイカー登山の方が増えて、以前に比べると山小屋や峠の茶屋が廃業して数が少なくなりました。
山小屋や峠の茶屋がなくなるということは、トイレもなくなるということで、女性登山者には辛いことです。
「キジ撃ち」は、盗撮の危険性があるし・・・。
山登りでは水分補給は大切ですが、飲み過ぎるとお腹がピーになる危険性があるので、悩みます。
今回は、大量の汗をかいたので、トイレの心配はありませんでした。
ここからは、樹林帯の中を歩いて行きます。
空は青く、山は新緑で、気持ちの良い道です。
新緑の美しさは、写真以上です。
やっと、三斗小屋温泉に到着しました。
成人男性の標準的な所要時間は2時間強だそうですが、私たちは3時間かかりました。
途中、単独行の若い男性が飛ぶように登山道を歩いていましたが、私には無理です。
三斗小屋温泉には、煙草屋旅館と大黒屋の2軒の山小屋があります。
煙草屋旅館には、露天風呂があります。
混浴ですが、15時から17時の間は女性専用です。
脱衣所の小屋がありますが、洗い場はありません。
露天風呂からの眺めは素晴らしく、遠くには雪を被った山が見えました。
尾瀬の燧ヶ岳か会津駒ヶ岳でしょうか。
また、内湯もあります。
こちらは、18時から19時の間が女性専用です。
昔の湯治場の温泉という感じで、私は内湯が一番気に入りました。
女性専用の小さな内湯もあります。
お湯が湯船から溢れていて、登山後の汗を流すのにはちょうど良い温泉でした。
露天風呂も内湯も深く、出たり入ったりするのに、背が高い私でもちょっと苦労しましたが、女性専用内湯は家庭風呂のような感じでした。
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