「八月の六日間」を読んで
昨日、スポーツ新聞WEB版をチェックしたら、「監督解任」の記事に吃驚しました。
でも、よくよく記事を読んだら、清水のゴトビ監督の解任でした。
現在、清水は第12位ですよね。
大宮は、第17位ですが・・・。
毎日、サッカーのことばかりを考えていると、ストレスが溜まるので、気分転換に読書と山歩きの話をしましょう。
北村薫さんの「八月の六日間」を読みましたが、久々のヒットでした。
働く独身女性が、ひとりで山に登るお話で、連作長編です。
5回の山行記ですが、最初の「九月の五日間」が一番面白かったです。北アルプスの燕岳から大天井岳を経て槍ヶ岳を目指す山行です。
私が、友人と2人で登った初めての北アルプスは、このコースでしたので、主人公の気持ちに共感しました。
今でも覚えています。
燕岳から大天井岳へ向かう登山道で、天候が急変して、四方がガスに包まれて1メートル先も見えなくなりました。ここまで来たら、燕山荘へ引き返すよりも、前進して大天荘へ行こう、と決めて歩き続けました。道を踏み外さないように、道標を見失わないように、と緊張しました。
小説の主人公と同じように大天荘に到着した時は、ほっとしました。
「いよいよ槍だよ 槍を攻めるよ」
という主人公の高揚感。
わかります。
私と友人も、槍ヶ岳を目指して歩いて行きましたから。
この小説は、ただの山岳小説ではなく、都会で働く独身女性の物語でもあります。
私も会社員だった頃、色々と悩みながらも、山登りに夢中だったなあ。
今年の夏にお勧めの本です。
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