映画「ジェーン・エア」を観て
シャーロット・ブロンテ原作の「ジェーン・エア」は、私の愛読書のひとつです。
小学生の時、子供向けのダイジェスト版で読んで以来、何度も繰り返して読みました。
(これから映画を観る方&原作を読む方へ) ネタばれがありますので、ご注意下さい。
「ジェーン・エア」は何度も映画化されていて、私は1996年版も映画館で観ていて、今回の2011年版も期待して観に行きました。
今回は、ジェーンが荒野を彷徨う場面から始まりました。
え〜、そこから始まるの、と吃驚しました。
原作と話の順番が違います。
そして、子供時代のローウッド寄宿学校での過酷な日々を回想します。
原作を読んでいないと、かなり分かり難い構成です。
そして、家庭教師としてソーンフィールド館に赴き、屋敷の主人のロチェスターと出会います。ロチェスターに惹かれるジェーンですが、屋敷には何やら秘密があるようで・・・。
中学生の時、両親が、河出書房の世界文学全集を買ってくれました。
「ジェーン・エア」が再び映画化されると聞き、久しぶりに本棚から引っぱり出しました。
しかし、字が小さくて、もう読めません。
本屋に行ったら、新潮文庫から新装版が出ていたので、購入しました。
新装版は、紙質も良く、字も大きくて、どんどん読むことが出来ます。
映画は、ローウッド寄宿学校の劣悪な環境で苦闘するジェーンが、少ししか出てきません。
小学生の時は、この部分に一番感動したので、これでは物足りないです。
学校には、鬼のような教師もいましたが、天使のような教師に導かれて、ジェーンは首席で卒業し、母校の教師になります。そして、優秀な家庭教師になるのです。
ジェーン・エアは、不屈の精神の持ち主で、自らの力で人生を切り開いた女性、と思います。
そこが好きなところです。
上の写真は、1996年版のパンフレットです。
映画としては、1996年版の方が分かり易いです。
しかし、今回の「ジェーン・エア」は、ひとつひとつの言葉が胸を打ちます。
涙、涙・・・でした。
ところが、退屈して(?)席を立つ人が結構いました。
ちょっと間延びする場面があったからかしら?
残念です。
映画を観た方、是非、原作を読んで下さい。
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